穂高連峰トレッキング(上高地in/out)
- GPS
- 15:33
- 距離
- 29.5km
- 登り
- 2,770m
- 下り
- 2,743m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 9:59
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 3:07
- 合計
- 10:20
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【上高地〜岳沢小屋〜紀美子平】 岳沢小屋を越え、重太郎新道に入ると、ハシゴや岩場の急登。三点支持で確実に登っていけば、これといった危険箇所はない。 【紀美子平〜前穂高岳〜紀美子平】 岩場の急登。登山者も多いため、落石注意。 【紀美子平〜吊尾根〜奥穂高岳〜穂高岳山荘】 吊尾根は切り立った痩せ尾根みたいな岩場も多く、かつ所々迷いポイントあり。基本的に岩のペンキを頼りに進むしかないので、ガスっていると総じて危ない。穂高岳山荘直前の急降下斜面は、山荘に気をとられ、気を緩めないよう厳重注意! 【穂高岳山荘〜涸沢岳〜北穂高岳】 涸沢岳までの登りはさして危険箇所もない。涸沢槍〜北穂高岳間は、左右どちらか又は両方が切れ落ちた断崖絶壁の痩せ尾根のアップダウンが続き、槍ヶ岳〜北穂高岳間の「大キレット」と様相が近い「小キレット」(造語)で、非常に危ない。トレッキングポールをしまい、着実に三点支持しながら登り下りする、といった「基本動作の徹底」しか対策はない。 【北穂高岳〜涸沢】 基本的に、危険箇所や迷いポイントはない。ただし登り下り共に人が多いため、すれ違い時や落石に注意。 【涸沢〜上高地】 危ない箇所はない。かつ涸沢からだと基本下り基調のため、非常に快適にトレラン可能。ただし、登ってくる(=涸沢に向かってくる)人がたくさんいるため、すれ違い時や追い越し時は熊鈴も鳴らしつつ、声かけ必須。 |
その他周辺情報 | 上高地バスターミナルに程近い場所に、内湯だけだが「森のリゾート小梨・小梨の場」(600円)あり |
写真
感想
かねてより憧れていた紅葉シーズンの上高地、穂高連峰、涸沢トレッキングがついに実現!しかも好天下で!無事に3,000m超えの岩峰を4座踏破し、非常に思い出深い山行となりました♪。
東京を前夜出発した時はシトシト雨で、予報では翌朝の上高地も雨でしたが、夜行バスの到着直前に雨が上がった模様。河童橋からは奥穂は見えないが、前穂は見える状態でスタート。
岳沢小屋までグングン標高を上げていくと、青空が見え始め、少しずつガスが晴れていく。岳沢小屋到着時には、相変わらず奥穂は見えず、前穂はクッキリ見えるように。
重太郎新道は前評判どおり岩場の急登。危なっかしい所は三点支持で着実に登っていくと、ほどなく(!?)、紀美子平へ到着。みんなここにザックをデポして前穂へ向かうので、自分もそのスタイルを採用!テン泊装備を含む12kgのザックからリリースされると、急に身軽になり、前穂までの登山道は極めて軽快!振り返ると、乗鞍岳や御嶽山も見え、前穂からの絶景に心躍らせるも、前穂山頂では残念ながらガスで眺望なし。涸沢を見下ろせると思っていたので、めっちゃ残念!
めげずに紀美子平まで戻り、ザックを背負いなおして、奥穂へ続く吊尾根へ。で、出発後、ほどなく分岐道を誤り、なんとあろうことか、再び前穂に登る道に合流(笑)。しかもしばらく、そのことに気づかず進んでしまい、「何か見たことある景色だな?」と冷静になると、先ほど前穂→紀美子平へ下る途中にすれ違った(登ってくる)オバサマ方が、今度は前穂から下ってくるのを見て誤りに気づく情けない様。。。
ロスタイムはせいぜい10分なので、再びめげずに吊尾根を奥穂に向けて歩み始める。道中ガスがかった道が多い中、すれ違う(下りてくる)人に、「奥穂の眺望いかがでしたか?」と尋ねると、「よく見えた、特に飛騨側!」と言われ、モチベーションあげあげ。ガスといえば、重太郎新道のガスっていた雷鳥広場でさえ雷鳥に会えなかったのに、南稜ノ頭の手前でガスっていた時、雷鳥4,5羽に遭遇♪。紅葉越しに雷鳥を撮影でき、しかも見つめられてドッキドキ♡。
で、奥穂高岳に到着すると、ガスが取れ、青空が見えてきた!もちろん、涸沢もキレイに見渡せるし、ランチを取っていると、雲がドンドン流され、涸沢の奥には常念岳も見えてきた!元々クッキリ見えている飛騨側のジャンダルムはじめ、国内No.3の標高から360度の眺望が望めるように!感無量!
その後、「ようこそ、信じられない世界へ」のキャッチコピーが似合う穂高岳山荘に、13時半前に到着し、早速テント設営開始。早い時間に着いたので、よいテン場をゲット!テント設営後は、翌朝にご来光を拝む予定の涸沢岳へ下見登山。あいにく涸沢岳に着いた時間帯はガスってて、眺望はあまりなし。明日に期待し、下山。
テン泊だけど、夕飯は穂高岳山荘の第一陣で頂く。先着順となる夕飯は、都合第六陣まであったぽい。夕食後、ほどなく日の入りに。西側に出ると、笠ヶ岳(未踏)の横に太陽は沈み、笠ヶ岳は真っ赤に!そういえば、日が落ちると真っ暗になるが、東側の涸沢を見下ろすと、内側からライトアップされた色とりどりのテント群が宝石のように輝いていて、とっても美しい!
あ、余談だが、山頂内はフリーWi-Fiが飛んでいるようだが、混線して全然ネットにつながらない。普通に自分のドコモLTEでつないだほうが早いし、確実!
地上3,000mもの高度でテント泊するのは人生初体験。星空はとてもキレイだが、翌朝も早いので、19時過ぎには就寝。が・・・、想定どおり、寒い。氷点下にはなっていないものの、推定2〜3℃。シュラフが下限5℃の安いやつだったのが敗因。朝方寒くて中々寝付けず。寒くて寝付けないので、予定より早い4時に起床し、真っ暗な中、そそくさとテントを撤収し、穂高岳山荘の中へ。200円払って、魔法瓶のお湯をもらい、昆布茶を頂きつつ、朝食を取っていると、大分身体が温まってきた。普段のテン泊だと、そう都合よい屋内空間はないので、穂高ならではか。
ご来光見るため、5時過ぎにザックを背負って、涸沢岳へ。結果、この日は太陽は見えず。その代わり、真っ赤に染まった浅間山が同定できました。また、前日は見えなかった槍ヶ岳がとっても間近に見え、モチベーションあげあげ↑。槍ヶ岳のみならず、北アルプスの名峰(笠ヶ岳、黒部五郎岳、薬師岳etc.)が、とってもよく見え、ワクワク感はMax。
が、一方、涸沢槍から北穂に至る、「小キレット」(大キレットに対比して私が作った造語)は、断崖絶壁が続く痩せ尾根で、慎重に慎重を期して進まないといけない岩場続き。三点支持で着実に歩を進める分には、これといって危ない箇所も、終わってみれば少なかった気がする。道中、ずっと見えてる槍ヶ岳(未踏、今回も行かない)がモチベーションになったのかも。
晴れ!の北穂に到着すると、360度の百名山パノラマビューが待ってました。北アルプスは、角度的に見えなかった立山・剱岳以外は、ほぼ全部の百名山が同定できました。先週入った雨飾山をはじめ、上越の百名山、もちろん富士山も見えました♪。3,000m峰を4つ踏破しましたが、景色的には奥穂より、北穂のほうが一枚上手かな。どっちも素敵ですが。
北穂から涸沢ヒュッテまで下山後は、穂高連峰を見上げながらの、待望の朝ビール&朝おでん!なんて贅沢な朝のひと時。「小キレット」を渡りきったお祝いも兼ねて!後ろ髪引かれつつも、帰りのバス(15:50)の乗車前に温泉に浸かりたいため、10:45に涸沢ヒュッテを発つ。
穂高連峰は、岩だらけで、トレランは到底不可能だったが、涸沢ヒュッテから上高地まではとっても走りやすい下り基調のトレイル。ただ、すれ違う人(涸沢に登ってくる人)がたくさんおり、かつ追い抜く人(上高地に下る人)もたくさんいるため、熊鈴を鳴らしつつ、しっかり挨拶をしながら駆け進む。恐らく延べ数百人は追い抜いたと思われる。逆に私を追い抜いていった人は誰もいない!
相当ハイペースで、快調に走れたので、結局、温泉(小梨の湯)に小一時間浸かる時間を確保できました。涸沢ヒュッテ→上高地は、コースタイムだと5時間15分ですが、3時間半位(67%)で下山完了。恐らく自宅出発時12kgだったザックは、下山時10kg位だったと思います。
紅葉には1週間位早かったけど、天候に恵まれ、ガレた岩場も多数越えつつ、3,000m峰を4座もつなぎ、事故もなく上高地発着でグルッと周回できた今回の山行、とっても思い出深いものとなりました♪。
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