前夜飲み会NG〜飛越新道で黒部五郎岳〜甘く見るなよ!
- GPS
- 21:58
- 距離
- 36.2km
- 登り
- 2,820m
- 下り
- 2,823m
コースタイム
- 山行
- 9:34
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 10:18
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 11:27
天候 | 初日朝一瞬雨〜後の行程は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
聞きしに勝る泥地獄。 北俣避難小屋から北俣に至る道、洗堀化が深刻と思います。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
テント
テントマット
シュラフ
シュラフカバー
インナーシュラフ
|
---|
感想
正直スンマセン、黒部五郎岳をナメてました。
いやいや。
大変な山行になった二日間でした。
先週、台風によってヤマおあずけだったので、どうにもヤマ行きたくて。
職場の飲み会が外せない状況であり、21時過ぎに出発での前泊2日行程。
去年も同様の条件で白峰三山縦走を2日でイケてたことから、今回もまぁコース次第だろう、と。
で、選んだ山が黒部五郎岳。
自分はいつも地図からコースタイムを拾い、タイムテーブルを作る。
それに、自分の係数を掛けた自分用タイムテーブルを行動予定としている。
この係数が地図によって癖があるので注意が必要だが、山高の槍、穂高エリア地図は概ね0.8〜0.9
でイケる。(60分の設定なら48〜54分で歩けるってこと)
平均で係数0.85設定として飛越新道往路が約9時間、復路が8.5時間であった。
これなら両日朝5時スタートで休憩時間別なら往路14時着、復路13時半着であり、休憩各々一時間足してもまぁまぁ。
ところが、である。
飲み会が少々押して出発が21時半、ナビが馬鹿なので、とんでもない山道を右往左往して登山口着が午前1時。
この時点で睡眠が3時間しか取れないことになり結構詰んでる。
翌朝4時に起きて準備進めると何と雨。
様子見になってしまい、結局6時スタート。
山ノートに「日常生活から見て3時間早い行動を」などとエラそうなことを書いているくせにコレじゃあね…。
「休憩控えめで頑張らないとなぁ。」とテン場着が15時位か、と。
出立間際、車二台隣に停めていた方とご挨拶。
この方もヤマレコユーザーであり、この二日間を一部同行していただいたtsune224さんだった。
tsune224さんは素敵なパートナーと同行であり、今季はソロが多い自分には羨ましく、微笑ましく。
さて、入山であるが、この飛越新道は泥地獄と聞いていたので登山靴は歩荷で長靴でのスタート。
北ノ俣避難小屋までは長靴で、そこからは登山靴に履き替えて、であった。
この判断は試した結果から言うと、今回は失敗。
靴の内部までの浸水を心配していたが、そこまでの水分では無かったと思う。
無駄に重かった。
とは言え、避難小屋まで3.5時間以下で歩いているのだから、係数0.85の確信を得ていた。
ここまでは。
ところが北ノ俣岳で予定より40分押し、中俣乗越までに遅れを重ねて1:50の押し。
何とか時短と頑張ったが、黒部五郎岳の肩を通過したのがタイムテーブルで13:22でなければならない所、現実は14:40であり1:18押しであった。
自分では歩きの調子は悪く無い感触なのだが、CP通過の度にタイムを見て愕然とし、休憩そこそこで先に進むが次のCPでも同じことの繰り返しで、さっぱり進まず焦るばかりであった。
結局、頂上はガスもあり翌日に残し、残りの肩から小屋までの標準タイムなら1:40の行程に進む。
そこから、カールの底まで18分で移動し目にしたのは
「小屋まで二時間」の表示。
心が折れました。
この後の行程はタイムテーブル無視。
ヘッデン点けるまでならなけりゃ十分さ!と開き直りカールの中の景色を楽しみながら。
2日目は初日のツケの膝の痛みが行動開始直後から発症。
「これはマズい」と頻繁に停まってはストレッチして騙し騙し歩を進める。
結局、朝5時に出発しているのに行程は遅々として進まず、最終的には、まさかの行動時間11時間オーバー。
山頂往復を差し引いても11時間行動。
係数0.85なら8:30の予定タイムテーブルなのでとんでもなく遅い。
結局のところ、金曜晩の飲み会から押しは始っていたワケで、そもそもムリのある計画だったのか、と反省。
次回は万全の準備と体制を整えて望もうと。
しかし、今回スタートが遅れた事がtsune224さんとの出会いに繋がったのだし、良いこともあったワケで。
色々と得ることの多いヤマだったことは間違いなかった。
コメント
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お疲れ様でした。
一部同行させていただきありがとうございます。
全くこのレポに同感で騙し騙し足を運んだのは久しぶりです。
行きも帰りも北ノ俣岳北ノ俣岳からが遠い・・なめたらアカンぜよって山でしたね。帰てみればそんな辛かったのも楽しく思えます。
ソール剥がれのレスキューセットなど持参で困ってる女性を助けていたり、色々と勉強させていただきました。
お礼にいただいたナッツ独り占めしてすみません💧
またどこかでお会いしましょう。
tsune224さんお疲れ様でした。
いやぁ、マニアックなコースでしたねぇ。
上高地や穂高から入山のメジャールートの感覚でコースタイム、距離、登降高度などの数字だけで判断してました。
甘かったです。
二日目はファストパッカースタイルの方と何人もすれ違い、抜かれ、只々「スゲーな…」と感心するばかりでした。
玄人志向って感じかな?
ソール剥がれの件は先ほどmeganekoさんがコメント下さいましたね。
実は(応急処置対応うまくいかんかもなぁ…)と懸念してましたが、やはり無理があったようです。
meganekoさんにお返事しておきますので、参照して頂きたいのですが、結束バンドはあの方の靴には対応しきれませんでしたね。
meganekoさん達と別れてから、多様な状況のソールトラブルに対応する方法を考えながら下山していました。
結束バンド、針金、ダクトテープ、テーピングテープ、細引き、チェーンスパイク…。
万能な手法となると難しいですね。
まだまだ山力が足りませんわ。
精進せにゃならんなぁ、と。
また、どこかでお会いできますよ。
きっと必ず。
ではでは。
こんにちは。ソール剥がれで助けてもらったハイカーの同行者です。
あの時はどうしようもできずほとほと困っていたので、本当に本当に助かりました。
あの後、残念ながら途中で結束バンドが取れてしまったのですが、その後も他のハイカーさんたちに助けていただき、黒部五郎小屋に到着。翌日新穂高まで無事下ることができました。これを期に、自分たちの準備の甘さを反省し、今度は困っているハイカーを助けられるようになりたいです。
なお、助けてもらった仲間が、お礼をどうしてもしたいと言っていまして…。何らかの形でお礼ができれば幸いです。
本当にありがとうございました!
無事下山何よりです!
処置の不備申し訳ありませんでした。
実は(無理があるかも…)と懸念していました。
なぜなら、結束バンド、針金などの固い物での固定方法は、シャンクとアッパーがある程度硬い(セミワンタッチアイゼン対応以上)靴に対応する手法で、お友達(なのかな?)の履かれていた比較的ソフトな靴では、しっかりと締めこむ事が出来ません。
今回のケースは靴の上から靴下履くとか、粘着テープの類いでぐるぐる巻きとかの手法が適していたと思います。(でもグリップ悪くなっちゃう )
私が履いていた靴がシャンク比較的硬めでしたから、それ用の修理材料しか持ち合わせが無かったのですよ。
キチンとした対処が出来ないのに、声を掛けてしまって申し訳なかったなぁ、と。
実は困った時はお互いさまってのを、強く想うようになった経験がありまして。
若い頃に広い国道で単独事故を起こしました。
夜中2時頃、中央分離帯に突っ込んで車は大破。
奇跡的に自分は無傷。
でも大型バイパス道路だったので、公衆電話まで近くても数キロ。
大破した車の脇で手を振り「助けて下さい!公衆電話まで乗せて下さい!」と、どれだけ叫んでも誰も停まらず。
事故を起こしたショック以上に、誰も自分の事なんて気にしてくれない…落胆。
とぼとぼとコンビニまで一時間ほど歩く間、泣けてきました。
で、この悲しみを他の誰かに経験させてはならないな、と。
おせっかい野郎誕生の瞬間でしたな。
なので、私が誰かの助けになろうとすることは、私自身の為なので、お礼はいらないのですよ。
ナッツも拍手も戴いたし。
meganekoさんとお友達さんが酷く悲しい思いをしなかった事が最高のお礼です。
(まぁ、トラブルあったんで、残念感はあったよね。)
長文になってゴメンなさいね。
お友達さんにも宜しくね。
ではでは。
なるほど、靴のタイプによっても違いがあるのですね・・・。
でも、あの時黒部五郎小屋にさえ日が出ているうちにたどり着けるか心配だらけだったので、お声をかけていただき、応急処置していただけたことは本当に励みになりました。land-raiderさんの単独事故のご経験のように、大変な時に誰にも気にかけてもらえないのは本当にしんどいですよね・・・。なので、心が折れる事なく歩を進めることができたのも、land-raiderさん(とtsune224さん)のおかげです!下山した後も、「本当にあの時助けてもらえてよかったよね」と二人で言い合っていました。本当に本当に感謝しております!
またどこかのお山でお会いできますように・・・
お疲れ様でした。
なんとか無事に下山されたということで安心しました。
ソールだけは確認のしようがなく、いきなりパッカーんと剥がれますもんね。
天気も良かったので、長い道のりを歩ききれてよかったですね。
お互いいろんな経験を重ね、これからも楽しい山行できるといいですね。
またお会いしましょう。
おはようございます!
寺地山で声を掛けてもらったオバちゃん二人組みです
避難小屋から北ノ俣岳の登りが辛かったですわぁ〜
あの、たおやかな全容にやられました
見た目よりかなりキツイ登りで
北ノ俣で帰ろうかとマジ考えました
疲れた足に肩〜カールそして小舎が遠く感じました
また何処かでお会いするかもですね
コメントありがとうございます。
今朝がたjyeniさんのレコに気づき、「後でご挨拶しようかな…?」と思っていた所でした。
北ノ俣への掘れ掘れ道はキツかったですねぇ。
泥道が修行で木道〜北ノ俣山頂までがご褒美区間と思っていましたから、落胆度が
しかし、トータルでみれば良い山だったんじゃないかな。と。
またどこかでお会いできるかと期待しております。
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