記録ID: 127180
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無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
鹿島槍ヶ岳(大谷原からのピストン/赤岩尾根ルート)
2011年08月12日(金) [日帰り]
- GPS
- 13:58
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 2,118m
- 下り
- 2,100m
コースタイム
3:30大谷原
4:25西俣出合
6:06高千穂平6:20
7:47冷乗越7:55
8:03冷池山荘8:20
9:17布引岳9:25
10:06鹿島槍ヶ岳(南峰/頂上)10:50
11:08吊尾根
11:17鹿島槍ヶ岳(北峰)11:25
11:32吊尾根11:40
12:09鹿島槍ヶ岳(南峰/頂上)12:20
12:46布引岳
13:42冷池山荘14:00
14:20冷乗越14:30
15:09高千穂平15:15
16:27西俣出合
17:15大谷原
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
高速道路:豊科ICまで中央自動車道、長野自動車道 一般道:豊科ICから大谷原まで県道306号線(有明大町線)、県道325号線(白馬岳大町線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口について◆ ・県道325号線の「おおつめたはし」の手前が駐車スペースです。詰めれば15台くらいは停められそうです ・新しいトイレがあります。ペーパーも完備されています ・橋の手前に登山ポストがあります ◆登山道について◆ 「おおつめたはし」で鹿島川の左岸に渡り、ゲートを越えてしばらくは林道を歩きます。 星がキレイに見えますので、好天が期待できます。 林道の終点で堰堤の下のトンネルをくぐり抜け、鹿島川の右岸に。西俣出合です。 ここから本格的な登りが始まります。 つづら折れの急登はかなり登り甲斐がありますが、要所要所に鎖やはしごが設置されていますし、 ヤセた箇所には桟橋が掛けられていますので、安心して歩くことができます。 しばらくすると、開けた場所に出ます。高千穂平です。 左手には爺ケ岳、そして右手には本日の目的地である鹿島槍ヶ岳を仰ぎ見ることができます。 曙光に輝くそのお姿のあまりの美しさに、ただただ圧倒されます。 高千穂平から先は、赤岩尾根の名前の通り、赤い礫を踏みながらジグザグに高度を稼いでいきます。 ところどころ鎖が掛けられていますが、さしたる危険は感じません。 次の目的地である冷乗越の黄色い標柱を見上げながら、黙々と登り詰めます。 冷乗越に出ると、西側の展望が開けます。 正面に剱、立山、毛勝。 この方角から望む故郷の山々は、とても新鮮に目に映りますね。 南には爺ケ岳から岩小屋沢、鳴沢、赤沢、スバリ、針ノ木に続く稜線が見えます。 稜線上は風が強く、寒いくらいでした。 ジッとしていると体温が奪われます。 下界の酷暑が嘘のようです。 おっと、ここで立ち止まっていてはいくら時間があっても足りません。 ほらほら、もうガスが登ってきましたよ〜 冷池山荘で朝食を摂り、早々に出発します。 布引岳まではお花畑の中を通ります。 色とりどりのお花が目を楽しませてくれます。 いくつかの小ピークを越えてザレた道を進み、頂上へ。 ここに来ると北側の山々も姿を見せます。 鹿島槍から五竜を経て白馬方面に続く稜線も、間近に迫ります。 険しそう。ゾクゾクします。見たら行きたくなってしまいますね。 時刻は既に10時をまわっており、ガスの勢いは増しています。 北峰、行くべきか行かざるべきか… 逡巡すること一時間弱、やっぱり行くことにしました。 吊尾根は八峰キレットや五竜方面への分岐になっています。 ここにザックをデポし、北峰へ。 やっぱり来てよかった。 北峰でも、南峰に負けず劣らずの大展望を楽しむことができます。 北壁脇の雪渓も、眼下に見下ろすことができます。 南峰に比べると人が少ないので、ノンビリできるのも魅力ですね。 名残惜しいですが、下山を開始します。 南峰までの登り返しはちょっと骨が折れたかも。 南峰では記念撮影のお手伝いなどもありましたが、早々に失礼します。 布引岳と冷池山荘の間で、クゥクゥと鳴き声が。 雷鳥です。 ママ&4羽のベビーたち。ベビーといってももう、かなり大きいです。 反抗期といったところでしょうか、好き勝手に歩き回っていますので、ママも統率に苦労しています。 雷鳥たちをハイマツ林に見送り、先を急ぎます。 冷池山荘で水分を補給し、冷乗越へ。 剱と立山に別れを告げて、赤岩尾根に向かいます。 高千穂平で鹿島槍ヶ岳にも別れを告げて、樹林帯へ。 下りも結構キツイです。 今日は比較的涼しかったですが、マメに休憩し水分を補給することをお勧めします。 西俣出合を経て大谷原に無事、帰着しました。 総距離18km余、行動時間14時間弱。今日もよく歩きました♪ 下山後は「大町温泉郷 薬師の湯」へ寄りました。 http://www2.plala.or.jp/yakushino-yu/ |
写真
撮影機器:
感想
◆うるわしの鹿島槍ヶ岳はやはり、美しい山でした◆
このところ、週末に雨天が続いたためなかなか山に行けず、悶々とした日々を送っていました。
ようやくお天気も安定し、出撃の運びと相成りました。
気が付けば、先月の聖岳縦走からはや一月が経過。
そりゃあ、雷鳥のヒナも成長しますよね。
というわけで、キュウトハンターの復活です(笑)
復帰第一戦には、かねてから懸案の山だった鹿島槍ヶ岳へ。
ルートは、北アルプス屈指の急登である赤岩尾根を選びました。
あの美しい双耳峰を間近で拝むという夢がやっと叶い、感無量です。
山もさることながら、見事なお花畑に圧倒されました。
印象的だったのが、トリカブトやヤマハハコ、キリンソウといった秋の花が主流になりつつあったことです。
そういえば高千穂平付近では、アキアカネを多く見かけました。
空には巻雲も。
季節は、着実に秋に向かっているんですね。
うるわしの山、鹿島槍ヶ岳でそんな感傷に耽った、今回の山行でした。
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コメント
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lynx1218さん、おはようございます。
予定どおり出撃されたんですね。
行動時間14時間、標高差1,800m、さすが! 歩き過ぎです(笑)
天気もそれなりに良かったようでうらやましい。 自分は今週はお休みです。
山ミルク、今度マネさせていただきます。
lynx1218さん、お疲れさまでした!
稜線からの眺望もあって1か月のくすぶり感も払拭できたでしょう
いつも山行記録を見ると、私が狙ってる所を先回りして行かれてるような気が・・・
という訳で、今回も参考にさせて頂きますね
(ってどこも辿ってないって言わないで〜 )
kontakaさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
はい、行きました!
有言実行の女と呼んでください
お天気のことを考えると北アは午前中が勝負なので、結構ヒヤヒヤしました。
でも、この日は概ね好天だったので、ホントよかったです
山ミルク、次回はぜひお試しください。
私の場合は、クーラーボックスに凍ったペットボトルと一緒に入れて持参しています。
冷たくて美味しいですよん
massyさん、こんにちは。
コメントありがとうございます♪
おっしゃる通り、くすぶっていました。
その分完全燃焼してきました
あっ、でもまだ燃え尽きてはいませんよ。
だってまだ、あそことあそこが私を待っていますもの
鹿島槍は、扇沢からの登山者が圧倒的に多いようです。
静かな山行を楽しまれたいのでしたら、赤岩尾根をお勧めします。
印象としてはブナ立尾根をコンパクトにした感じですが、登り応えは充分かと思いますよ。
massyさんもぜひ、おいでください
lynx1218さん、はじめまして。
bikihanakoと申します。
昨年、この赤岩尾根ルートを歩きました。とても静かで展望も良く、登りがいのある ルートだったことを思い出しました あまりに人のいなさに「ここは本当に北アルプスかな?」という感じですよね。
登りきったところの冷乗越から見た黒部側の景色に感動のあまり、お恥ずかしながらウルウルしてしまいました
レポを拝見していると、本当にお花が多いのですね 雷鳥にも出会えたようで、羨ましいです
また、素晴らしいレポを楽しみにしています
bikihanako
lynx1218さん、こんにちは。
毎度のことながらよく歩きますね〜。
なおかつ余裕を感じます。
次はキレットどうですか?
鹿島槍〜五竜の岩稜歩きは楽しいですよ。
あそこは、そう、秋でしたね。
早月から行きますか?
私は裏剱から水平歩道で欅平へ抜けようと思ってます。
休みがとれればの話ですが・・・。
bikihanakoさん、はじめまして。
コメントありがとうございます♪
日帰りとは思えないほど内容の濃い山行レコを、いつも楽しく拝見しております。
赤岩尾根、本当に静かでした。
急登ゆえに敬遠されるのでしょうか。
でも、高千穂平から望む鹿島槍ヶ岳は、一見の価値ありだと思います。
あの辛い登りを克服した者だけの特権ではないでしょうか。
実は今回の目的の一つは、剱・立山など故郷の山々にごあいさつすることでした。
色々な思いがこみ上げてきて、bikihanakoさんと同じように私もウルウルしてしまいました。
今は夏と秋両方のお花を楽しめる、いい季節だと思います。
もっとお花のこと、勉強しなきゃ
これからも、よろしくお願いします
siriusさん、こんにちは。
コメントありがとうございます♪
八峰キレット、行ってみたくなりました
キレット小屋も気になります。特に立地が
それも含めて今は、後立山から望む故郷の山や谷に興味津々ですね。
あそこはもちろん、早月尾根からです。
ベースキャンプ(実家)から馬場島まで、車で1時間弱と近いですし。
裏剱から欅平、いいですね。北方稜線ルートでしょうか。
そうそう、阿曽原温泉に行ってみたいんですよね〜
レコ、楽しみにしてます
lynx1218さん こんにちは。
高千穂平と南峰への道中でお会いしたteruzo-と申します。ヤマレコユーザだったのですね
展望よし、花もよし、雷鳥も見れて最高の山旅だったのではないでしょうか
赤岩尾根からの鹿島槍は本当に一見の価値はありますね。静かな尾根で私は気に入ってしまいました。
それにしても北峰まで行かれるとはパワフルですね。
自分も北峰まで行けばとちょっと後悔です
またどこかでお会いできる日を楽しみにしています
teruzo-さん、はじめまして。
コメントありがとうございます♪
高千穂平で同じ感動を共有した方とこうしてコメントのやり取りが出来るなんて、感慨深いものがあります。
赤岩尾根、静かに山と向き合うには最高の環境でしたね。
結局、冷乗越までにお会いした方はteruzo-さんだけでした
悩みはしましたが、北峰まで行ってしまいました。
あんなに近いのに、南峰とは見える山々の印象がこんなにも違うものかと、改めて感動を覚えました。
また、どこかの山でお目にかかれるのを楽しみにしています
lynx1218さん おはようございます
ルート選択が渋いですし、らしさが満載のレコですね。
好天に恵まれて羨ましい
夏休みでネットに接続するのも久しぶりでしたが
実は昨日鹿島槍目指して別ルートで出かけ
色々あって敗退して帰ってきた処です
lynx1218さんのこのレコを先に見ていれば
取れたかもしれないと…
夏の終わり初秋には目指す高見に辿り着きたいですね!
これからもパワフルなレコ楽しみにしています
naotosasさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
鹿島槍、おいでになったんですね。
色々おありだったようですが、とりあえずはお疲れ様でした。
「敗退」は、少し違うと思います。
山は確かに人智の及ばない存在ですが、そこをめざす人は経験等をもとに、自らの意思によって行動を選択するものです。
今回のことも、naotosasさんの賢明なご判断によるものだと拝察します。
チャンスはいずれ巡って来るものだと思います。
いつか必ず、それをつかみ取ってください
鹿島槍は高貴さとともに、花々の中にあってそれに比肩する麗しさを兼ね備えていました。
乏しい経験しかありませんが、今まで拝謁した山々とは全く異なるオーラを纏っていたように思います。
私もかくありたし…と思いましたね
秋に向けて、今後もご活躍を楽しみにしています
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