燕岳・大天井岳・常念岳 〜北アルプスパノラマ銀座を重装で縦走♪〜



- GPS
- 26:46
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,494m
- 下り
- 2,600m
コースタイム
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 5:22
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 9:27
天候 | 25日:稜線到達時には曇りがち 26日:快晴 27日:朝方は晴れ 午後から曇りがちになり下山時は小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
中房温泉登山口までの行き、一ノ沢登山口からの帰りにタクシー利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ ・全体的によく整備されており、ルートも明瞭 ・合戦尾根:合戦小屋まで急登が続く。整備は行き届いて安心して登れる。 ・燕山荘〜燕岳:歩きやすい道が続く。 ・燕山荘〜大天井岳:松本側をトラバースする区間では片側が急斜面になっているので道の踏み外しに注意のこと。大天井岳手前に鎖場・短いハシゴ有り。高度感はさほどない。 ・大天井岳〜常念岳:ルートは鮮明だが、ガレ・ザレていて歩きにくい箇所も有り。 ・常念乗越〜一ノ沢登山口:胸突八丁から常念乗越までが急登。途中、黒部の下ノ廊下をほうふつとさせる沢の高巻き箇所があり転落すると危険。そのあとは一ノ沢登山口までゆったりした道を長く歩くことになる。 ≪トイレ≫ ・各登山口、山小屋に有り。 ≪商店・自販機≫ ・各山小屋で飲料・食料を購入できる。 ・中房温泉登山口には飲料の自販機があったような・・・ ・一ノ沢登山口には商店・自販機ともなかったように思うので、前もって用意して来られたし。 |
写真
感想
山仲間と北アルプスパノラマ銀座を縦走してきました。
今回は私以外の4人はテント泊。
いつも小屋泊まりで荷物は軽くして山を楽しんでいる自分はまだ知らない楽しみ。
テントに泊まると山を一層身近に感じらるというので、テント装備を揃えるのも一興かと思うも、軍資金が…。
将来のテント泊も視野に入れて、まず70ℓの大型ザックを用意。
小屋泊まりで荷物が軽いはず、ということで食料輸送係を買って出て食料満載のザックで出掛けてきました。
パッキングして背負ってみると…こいつは異次元の重さだ。
脚力には自信があるほうだけれど、自由な動きがままならない。
背中に重い荷物があるので、バランスを崩すとあお向けに倒れそうになる。
登る前にみんなのザックを背負わせてもらうと、自分のザックが一番重い。
なぜだ!? 自分のザックにはテントは入っていないんだが…。
自分のパッキングがいかにお粗末なのかを思い知らされました。
早朝の仕事を終えてくる仲間と合流してから出発したので中房温泉登山口には11時着。
平日なので駐車場はガラガラだろうと思いきや、中房温泉の駐車場は満車で路上駐車も少なくない。
慎重派サブリーダーM君の提案で麓のしゃくなげの湯からタクシーで来て正解でした
駐車場がこの混雑では燕山荘のテント場がいっぱいでないか心配で焦りも覚えますが、背中に重量物があるので焦ってもペースは上がらない…。
北アルプス三大急登の合戦尾根は第一ベンチから合戦小屋までが勾配がきつい区間なので、がんばりどころ。
中房温泉付近では青々としていた周りの森も標高を上げるに従って色づいてきて辛い登りの気分転換になります。
辿り着いた合戦小屋ではスイカの販売がまだ行われていて、疲れた身体に優しい甘みがひときわうれしかったです。
合戦小屋から本格的な紅葉ゾーンに突入。
ダケカンバの黄色、ナナカマドの赤、ハイマツの緑…。
霧の向こうに本日の宿泊地燕山荘が見えてくると、あと少しでこの重荷から解放される〜と足取りも軽くなる。
燕山荘手前で稜線に飛び出すと北アルプス裏銀座の山々が視界に飛び込んでくる。
苦労して登って稜線に到達すると圧巻の大パノラマが待っているのが、このコースのいいところ。
心配していたテント場も十分に空きがあって余裕でテントが張れました。
仲間がテント設営をしている間に小屋泊まりの私は着替えを済ませて夕食の料理。
一日目の夕食は自家製キーマカレーをジップロックに入れて凍らせてもってきました。こいつを湯煎して頂きます。
重装備背負って合戦尾根を登り切ったのだから、さぞおなかが減るだろうから喜んでもらえるはずと思いきや…。
喜んではもらえましたが、持ってきた量が多すぎた。
過ぎたるは猶及ばざるが如し、とはこういうことか。
山に冷蔵庫は無いので、保存がきかない食事は残るととても困る。
残った分は私が2日目の朝ごはんになりましたが、朝からカレー山盛りを食べるのは胃腸に全然優しくない…。
山の料理は保存がきく食材を種類はたくさん・量は少な目で持ってくるといいことがわかり、ひとつ勉強になりました。
2日目朝、燕山荘から日の出を鑑賞。
雲海に浮かぶ浅間山から登って来た太陽が風景を染め上げていく。
槍ヶ岳のモルゲンレートを期待しましたが、今日は思ったほど赤く焼けませんでした。
初めて来たときはもっと真っ赤に焼けたので、季節が進んで太陽の光が当たる角度でモルゲンレートの見え方も変わるのでしょうか。興味深いですね。
出発の準備をした後、空身で燕岳まで往復。
紺碧の空の下にある燕岳からは北アルプスオールスターズの大パノラマが楽しめました。
特に槍ヶ岳から裏銀座の峰々を見るのに燕岳は最高の展望台ですね。
燕山荘へ戻って常念岳までアルプスパノラマ銀座の縦走開始。
右手に穂高連峰、槍ヶ岳、裏銀座の峰々をずっと眺めながらの山旅。
歩を進めるに従って表情が変わっていくので、ずっと見ていても全然飽きない。
ピークとピークの間の鞍部では紅葉が最高潮。
背中の荷物は重いけれど、疲れをはるかに上回る満足感がありました。
燕山荘からすぐ近くに見えていた大天井岳。
ちょちょっと歩けばすぐに着くだろうと思いきや、実際に歩いてみると燕山荘から喜作レリーフまで3時間かかりました。
近くに見えてもこれほど歩かなばならないとは…山は広いですね。
遠目でみると大天荘までのトラバース道はとても険しいところに道が付いているように見えますが、登ってみるとハイマツに覆われた穏やかな山腹の道で歩いてきた縦走路を眺めながらのんびり歩けました。
ザイテングラートも離れてみると絶壁に見えますが、近づいて見るとさほど険しいとは感じないので、遠近法の妙なのだろうか。
大天荘で荷物を降ろして大休憩。
メンバー全員の顔にも疲労の色が濃い…。
空身で大天井岳山頂へ向かいますが、身体の軽いことといったら…
スキップして歩けてしまうし、空を飛べそうだよ…
たどりついた大天井岳山頂では充実の大パノラマが待っていてくれました。
遠くに見えていた穂高連峰、紅葉の涸沢カール、槍ヶ岳とそこへ伸びる東鎌尾根、歩いてきた燕岳からの縦走路と、これから向かう常念岳への道
同じ山でも眺める角度が変わると味わい深いもの。
ここ大天井岳は槍・穂高の絶好の展望台です!
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