船窪テン泊 ヒヤヒヤ、ぐったり不動-南沢-烏帽子縦走
- GPS
- 30:10
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 3,074m
- 下り
- 2,862m
コースタイム
- 山行
- 3:57
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 4:39
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 8:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船窪テン場 500円 船窪小屋 夕食 2000円 高瀬ダムから七倉駐車場 タクシー2100円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・テン場の先の水場は手前で落石発生、足元も不安定危険です。 ・船窪岳-不動岳間はほとんど滑落注意、きつい急登、不安な梯子、ロープなど危険地帯、不動岳までがこのコースの肝です。 |
その他周辺情報 | GPS不安定のためログ不正確です |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
以前から気になっていた船窪小屋から烏帽子小屋までの縦走をしてきた。
合わせて船窪小屋の夕食、紅葉、テン泊など盛たくさんの山行になった。
今回の山行が1年ぶりの新婚のA君と一緒だった。しかし予想通りか?船窪のテン場までなんとか行けたが、翌日の縦走は体力的に無理とのことで翌日はソロでの縦走だった。自分にとって1年ぶりの船窪新道は、今回でテン泊の荷物を軽くしたとは言え急登でコースタイム通りだった。また閉鎖間近の船窪小屋は賑わうので、テン場も同じかと思っていたが、意外にもこの日は4張りだけだった。平で防風地の静かな良いテン場だ。
テン場に到着して早速水汲みに出かけたが、ここでヒヤッとする出来事があった。
崩壊地をトラバースして水場に行くのに足場を気にしていたら、上からぱらぱらと小石が降ってきた、え、思ったら今度はこぶしほどの石も混じって降ってきた。
危ないと思っても足場が悪く滑落したら大惨事、動けないまま落ちてくる小石を眺めてやり過ごした。幸い小粒の石が当たっただけで済んだ。
この日は付近は霜柱が出来ていてその上の小石が緩んで落ちてきたと思われる。
本当に日本一危険な水場だった。この日小屋では危ないから行かないようにとの注意があったようだ。
天場に戻ってからは、水場を見に来た名古屋の若い男性を誘って穏やかな午後を酒盛りで楽しんだ。夕方近くになって小屋での夕食に出かける。小屋の食事は座っただけでいっぱいになったいろり場で雰囲気を楽しみながら頂いた。
テン場戻ってテン泊者の富山の男性と東京のツエルト泊の男性とまた宴会、酒が足りなかったが山談義に盛り上がった。
翌朝は日の出とともに出発、A君は9時ごろに降りるらしい。
ここからはソロでの山行、先ずは目の前に見えていた不動岳を目指して進む。
この日はA君が待つ七倉まで降りるので、烏帽子小屋まで5時間程だと読んでいた。
そこからブナ立ち尾根を下って3時前には合流出来る予定でいた。
一旦乗越まで下ってから、急登と片側が切れ落ちたトラバース道を進んで船窪山に到着した。意外に早く着いた気がしたのでこれなら不動岳もすぐかと思って進むと、いきなりの梯子やナイフリッジが登場、慎重に歩を進めるしかなく、その後目の前に飛び込んできた大きな山を不動岳と勘違いしたまま、さらに長いロープでの崖登りや垂直の登山道などに加えて細かい登り返しに苦戦ぎみ、大きな山の途中まで登り、かなり向こうにさらに大きな台形の山が出現した・・・・、やっと大きな勘違いに気づくと同時にここで心折れてしまった。そうなると後は忍耐の登山に変わってしまった。
ようやく登った船窪第二ピークからまた大幅に下って、今度こそ不動岳への登りが400M近く続く、ここも途中にこれでもかのアップダウン、もうただ足を動かせているだけ、おまけにザックの横にくくったマットが何度も木に当たってよろけてしまう、左は切れ落ちた白い谷だ。
ずっと緊張しているのでそのうちにそれが当たり前になってきた。危ないぞと言い聞かせながら進んだ。この辺りから久し振りにつらいと思った行程だった。
不動岳に到着して、ようやく緊張から解放されたと喜んでいたが、まだアップダウンを繰り返し、下ってからの南沢岳の登りも砂場地獄でなかなかのものだった。
白い切れ落ちた断崖から白い煙が上っていたのはガスなのかそれとも細かい砂なのか?付近は硫黄の匂いが立ちこめていた。
眺望が良い南沢岳から烏帽子小屋までは楽園のような登山道、別世界のようだ。
緊張から解放され点在する 池塘の風景を楽しみながら歩いた。縦走区間で出合ったのは2名だけ、小屋に近づいても人はまばらだった。
小屋の前でゆっくり休んで、急登と言われるブナ立ち尾根を下った。
でも船窪新道のほうがはるかに急だと思った、いやいやそれよりも船窪岳-不動岳-南沢岳の登り下りは比較対象外の険しい急登だった。
この縦走区間は軽量のザックにして枝木に当たらないようにしてなにより時間に余裕を持ち、それでアクロバティックな登山道を楽しむくらいの心の余裕で望まないとだめだなと思う、まして時間にせき立てられて行くような所ではない事を痛感した。それでも残雪期に烏帽子田圃だけならまた来てみたいと思った。
まとめ 今回はハラハラどきどき、最後にぐったりの山行だった。
コメント
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y-uranoさん
同じテン場にいた富山の者です。宴会ではつまみや楽しいお話ありがとうございました。テン場では不動岳まで2時間くらいで行けるかなと話していましたが、自分もしっかり3時間半以上かかってしまいました。このル−トはアップダウンの繰り返しできつかったですね。でも14:30に下山されたとは驚きです。さすが健脚ですね。今度は富山の方にもいらしてください。Aさんにもよろしくお伝えください。
cripe7さん こんにちは
先日はテン場での宴会楽しかったです。
2日目はなかなかハードでした。
もっと時間と心に余裕を持って望めばバリエーションに富んだ登山道を楽しめたのかな
レコを見ると毎週出かけられているようですね。
今度は出張がてら中央アルプスや南アルプスにも来て下さい。
冬場は八ヶ岳が日帰りで楽しめますよ。
またどこかのテン場でお会いできるかも。
コメント有り難うございました。
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