新穂高温泉P→小池新道→鏡平→笠ヶ岳→笠新道→新穂高温泉P
- GPS
- 55:03
- 距離
- 35.4km
- 登り
- 3,174m
- 下り
- 3,487m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 7:52
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 2:55
- 合計
- 10:23
- 山行
- 6:46
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 7:12
天候 | 概ね晴れている時間が多かった |
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過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 日帰り温泉は、深山荘も含め幾つかあったが、入らなかった。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
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感想
◇9月28日(木) 自宅→深山荘(移動日)
小雨降るなか、9時丁度に家を出発し、富ヶ谷から首都高に入る。今日は、ほとんどずっと雨の中を走り続けた。特に、諏訪湖辺りでは、かなりの雨に見舞われた。天気が悪い平日なので渋滞はなかったのが幸いだ。松本インターで高速を降り、セブンイレブンで晩御飯や明日の朝食等を買い、ガソリンを補充して、上高地を目指す。途中、中の湯のT字路で平湯温泉方面の道に入る。はじめての道だ。高山からの道と合流し、15時過ぎに深山荘駐車場に着く。
吊り橋を渡り、深山荘にチェックインする。今回は、車中泊は寒そうで眠れないし、Booking.comで安くなっていたので、奮発して素泊まりで予約(¥7,710)。時間は、たっぷり有ったので、一休憩後、先ずは露天風呂に入る。蒲田川と雲に煙る緑の山を見ながら、気持ち良く入る。晩御飯後、檜(たぶん)の内風呂にも入る。明日の準備をして、9時頃に床に入る。
◇9月29日(金) 深山荘→小池新道→鏡池→鏡平山荘
朝7時に深山荘を発ち、駐車場に荷物を置いて準備し、7時10分頃に駐車場を発つ。遊歩道を15分ほど行くと、案内書のある広場に出る。天気は良い。
橋を渡って、川沿いの舗装された道を行く。ホテル「ニューホタカ」前のゲートを通るが、その後も川沿いの林道歩きが続く。1時間ほど歩くと笠新道入口に着く。ここに下山してくる予定だ。その少し先に、ワサビ平小屋があって、小休止し、水を補給する。その後も、川沿いの林道を行き、橋の手前からようやく登山道に入る。この頃には、残念なことに、空一面どんよりとした曇り空になってしまった。
この登山道はかなり良く整備されていて、ずっと石畳が続く。「小池新道」という名前がついているが、小池さんの苦労と膨大なエネルギーは大したもんだったに違いない。秩父沢出逢いで小休止する。相変わらず、どんよりした雲が低く、残念なことに穂高は全く見えない。
秩父沢出逢いからも、よく整備された石畳の道を行く。やがて、眺めの良いイタドリヶ原に着く。ここでまた休憩する。今日は行程が短いので、のんびりしたもんだ。相変わらず雲は低いが、それでも所々に青い空がのぞき、天気は回復傾向にあるようだ。陽が射すと、周りの紅葉が美しいに違いない。
シシウドヶ原でランチのパンを食べ、鏡平小屋を目指す。この頃から、天気は急速に回復してきた。どんどんと青空が広がり、紅葉が輝き始める。左手の笠ヶ岳への縦走路も雲から顔を出し始める。「鏡平小屋まであと5分」と石に書いてあるところから、ひと登りで、眼前に突如、槍・穂高の絶景が広がり、その下に鏡池があった。槍には、すぐに雲がかかってしまったが、今日の行程は終わりだし、天気は回復傾向なので、ゆっくりと雲が取れるのを待つ。何枚も写真を撮り、山荘にチェックイン。荷物をデポし、再び鏡池へ。
この頃には、槍・穂高にかかっていた雲はすっかり取れて絶景だ。寒いので、一度小屋に戻り、防寒対策をしっかりして、夕陽に染まる槍・穂高の写真を撮りに鏡池に戻る。
山荘の夕食はボリュームたっぷりで美味かった。幸い、あまり混んでいなかったのもうれしい。
◇9月30日(土) 鏡平山荘→弓折岳→秩父平→抜戸岳→笠ヶ岳山荘⇔笠ヶ岳
鏡池に映る朝焼けの槍・穂高を期待したのだが、雲が多く、わずかに赤く空が染まった程度だった。
6時10分ごろに山荘を発つ。曇ってはいるが、雲は高く視程は悪くはない。最初は池塘の間を通り、紅葉の中を登る。振り返ると、槍・穂高の岩壁が見事だ。すぐに森林限界に出て眺めが一層良くなる。今日も時間がたっぷりあるので、山ほど写真を撮りながら、ゆっくり登って稜線に出る。双六方面との分岐だ。ここで小休止。この頃から、陽が出てきて、急速に青空が広がり始める。
小休止後、まずは弓折岳を目指す。左手の槍・穂高の絶景は、終日続く良いお伴だった。見おろすと鏡池と山荘も見える。弓折岳に向かって高度を上げていくにつれ、懐かしい黒部五郎や、未だ行ったことが無い鷲羽、薬師、水晶といった山が見えてくる。天気も回復し良い気分だ。やはり、青空は良い!弓折岳でも小休止する。オオノマ岳を経て、下ったところが秩父平。ここから、若干きつい登り返しがあり、登りきると、笠ヶ岳とそこに至る長い稜線が初めて見える。結構、感動もんだ。
抜戸岳はパスしようかとも思ったが、時間もあるし、せっかくなので荷物をデポして登ってみる。笠ヶ岳が正面に見え、その肩に笠ヶ岳山荘が見える。まだまだ遠い。北アルプスの山岳パノラマを楽しみながら、笠ヶ岳への長い稜線を行く。あと一息のきつい登りを経て山荘に着き、チェックイン。荷物をデポし、笠ヶ岳に向かう。山荘から15分ほどで笠ヶ岳に着く。荷物が無いと、とても楽だ。小さな社もある。山頂からは、360度の大絶景だ。
夕食前に、山荘の前から、きれいな夕陽と、真っ赤に焼けた槍・穂高の大パノラマを満喫する。風が少し強く、とても冷たかった。
山荘は、とても混んでいた。紅葉を愛でるような山ではないので、もっと空いていると思っていたので、予想外だった。
◇10月1日(日) 笠ヶ岳山荘→笠新道→杓子平→新穂高温泉P→自宅
朝起きると、雲一つない良い天気だ。槍・穂高方面が、やや赤く染まり始めている。防寒対策をして、「どこから陽が昇るのだろう?大キレットからなら絵になるけどもなぁ」などと思いながら日の出を待つ。
御来光は、期待通り大キレットからだった。素晴らしい!天気が良く、感動的だ。槍・穂高の真っ黒なシルエット、オレンジの見事なグラデーション、濃紺の空が美しい。笠ヶ岳も赤く染まっていた。
朝食後、笠ヶ岳を発つ。今回の山旅も終わりを迎えつつある。抜戸岳手前の分岐まで戻る。今日は天気が良く360度の絶景で、乗鞍、御嶽はもちろん、富士山、南アルプス、中央アルプスも良く見えた。薬師、黒部五郎、立山、剣といった北アルプス北部の山並みも見事だった。
分岐で休憩し、笠ヶ岳や薬師岳を見納めて、紅葉の中をジグザグに杓子平に下る。杓子平で小休止し、さらに紅葉の中、槍・穂高を見ながら下っていく。この下りはかなり長いのだが、思ったよりも穂高や焼岳、乗鞍などの眺めが良く、それなりに楽しめた。紅葉は、1500〜2000mぐらいのところが盛りだった。最後に樹林帯に入り、それほど時間がかからずに往路で通った林道に出る。ここで、冷たい水を補給する。美味かった!林道をのんびりと下り、新穂高温泉の駐車場に出る。
帰路、諏訪湖SAで遅いランチ兼ディナーをとる。予想通り、小仏トンネルで30kmの大渋滞が起きていたので、談合坂SAで一眠りして帰る。
今年の夏は、天気に恵まれず雨ばかりだったが、この三日間はなかなか天気が良く、待ちに待っただけの甲斐があった。
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