扇沢〜種池〜赤沢岳〜スバリ岳〜針ノ木岳〜扇沢
- GPS
- 56:00
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 2,058m
- 下り
- 2,049m
コースタイム
扇沢10:45〜ケルン12:00〜14:45種池山荘
2日目
種池山荘5:35〜7:00岩小屋沢岳〜7:50新越山荘8:25〜9:20鳴沢岳〜10:30赤沢岳
赤沢岳10:40〜13:05スバリ岳13:15〜14:15針ノ木岳14:25〜15:10針ノ木小屋
3日目
針ノ木小屋7:45〜10:30大沢小屋〜11:50扇沢
天候 | 3日間とも、だいたい晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
赤沢岳〜針ノ木岳 岩場の連続です。 特に赤沢岳を過ぎた辺りは注意が必要でした。 針ノ木小屋〜大沢小屋 雪渓はほとんど融けいて、雪渓を渡るところは 30〜40mくらいのものが1箇所、 他に数mのものが2箇所です。軽アイゼンも不要です。 雪渓はいつ崩れてもおかしくない状態でした。 夏道は数ヶ所クサリ場があります。 意外と大変なコースです。 |
写真
感想
前回の赤岳山行よりちょっとだけハードで、2泊3日で行けて
お盆でもそれほど混まないところはどこかなぁ、と色々悩んだ末、
今回はこの周回コースを歩いてみることにしました。
1日目
前夜、会社から終電で帰宅したため、寝不足での出発となってしまいました。
でも、圧倒的大多数の人は寝る時間を惜しんで、
山歩きを楽しんでいるんですよね。
まず、長野駅からバスで扇沢に向かいました。
柏原新道は噂どおり、ほんとに整備が行き届いていて、歩きやすいかったです。
急な登りはケルンまでで、そこから先は勾配も緩やかになりますが、
こちらは睡魔と戦いながら、必死に歩いて、種池山荘に着きました。
種池のテン場は到着した順に奥から張っていくので、
テントは整然と並んでいき、結果、隣のテントとすごく接近しちゃうんですが、
しかし、ものスゴく整地されていて、寝心地はとてもいいんですが、
残念なことにテン場からの眺望が無く、
でもその分、風の心配もなさそうなので、
そんなに悪くないテン場だと思いました。
初日は大して見所がないので、休憩も兼ねて、
道端の名前も知らない花々を鑑賞しながら歩きました。
写真を撮っていると花の名前をよく聞かれるのですが、
「わかりません」と答えるしかできないので、
あまり聞いてこないようお願いします。
とりあえずメジャーな花くらい早く覚えないといけませんね。
2日目
天気がよく、期待していた眺望も楽しめそうなので、
気合い十分で出発(のはずだったのに)。
棒小屋乗越あたりは見事なお花畑の中を通りぬける感じでした。
立山、剱岳を間近に望みながら岩小屋沢岳に到着。
この辺りまでは、そこそこ快調だったんですが、
岩小屋沢岳を下りた辺りから、体がものすごく重く、新越山荘で大休止。
目の前の鳴沢岳を見上げ、早くも戦意喪失です。
今日の幕営地の針ノ木峠は遥か彼方。
このまま来た道を戻って、下山してしまおうかと、本気で考えました。
ここから赤沢岳までの道のりが精神的に一番きつかったです。
でも、ここで小学生の時以来の雷鳥に出会うことができました。
雷鳥は天気のいい日はあまり姿を見せないと聞いていたので、
半ば諦めていたのですが、いやもう感動ものです。
雷鳥に励まされてなんとか赤沢岳に登りきりました。
ここからの下りの岩場は前回の赤岳よりも少し難しく感じました。
でも、慎重に行動すれぱ問題ないと思います。
スバリ岳の登りもしんどかったのですが、この辺りまでくれば、
先が見えてきたので、精神的には楽になって、
少しずつですが気持ちに余裕が出てきました。
スバリ岳の急登を登った勢いのまま、針ノ木岳に到着。
やっと着きました。
ようやく、ここまでやってきました!
下山しないで良かった!
でも、やっぱりしんどかった!
山頂をあとにして、小屋に向かう途中、本日二度目の雷鳥のお出迎え。
雷鳥の激励に気分よくしたまま、テン場?に到着したのですが、
小屋の建物がどこにも見えません。
近くにいた人に聞いてみると、正規のテン場は大盛況につき、
すでに一杯になってしまった為、普段は幕営禁止の、
以前はテン場として使っていたらしき、
この場所を臨時に開放しているとのことでした。
この臨時のテン場から小屋までは数分ですが、その道のりは結構険しかったです。
トイレも(水も)小屋まで行かなければならないので不便ですが、
張れるだけ、ありがたいですね。
この日は食事を済ませて、すぐ寝たんですが、そのアルファ米の不味いこと!
今までも(前日も)使ったことはありましたが、
ここまで不味く感じたことはありませんでした。
この日は疲れ過ぎたせいか、なかなか喉を通りませんでしたが、
他に食べ物はないので、強引に飲み込みました。
次回以降、何か対策をたてなければいけません。
3日目
本来は蓮華岳に行くはずだったのに、起きてから、
ボーっとしているうちに、時間だけが過ぎ、
今ひとつ気合いが入らなかったので、そのまま下山することにしました。
そのボーっとしている時に目の前でテントの撤収している人に話かけてみると、
日本海から登ってきて、この先は西穂経由で上高地まで行くとのこと。
「今日は休息日なので船窪までですよ」と。
スゴいですね!
日本海から上高地まで歩くこともスゴいんですが、
ここから船窪までの行程が「休息」ということもがスゴいと思いました。
自分もいつかそんな山行をしてみたいですね。でも、自分にはムリだろうなぁ。
テントを撤収し、小屋まで下りて、コーヒーを飲みながら、
改めて、眺望を堪能しました。
疲れるけど、こんなの見せられてしまうと、また登りたくなってしまいます。
で、また登ってしまうんです。
いつまでも眺めていたい大パノラマに、後ろ髪をひかれながら下り始めました。
雪渓はほとんどなく、高巻きの夏道を下りたのですが、
この道は意外ときつかったです。
雪渓のことばかり気にとられていました。
これから行く人は夏道情報をきちんとチェックしたほうがいいですよ。
でも、本や雑誌などは雪渓のことしか書いてないんですよね。
雪渓も短いものを3箇所歩きました。
自分が歩いた時は上の2箇所は問題なかったんですが、
1番下の雪渓は、下りの場合、取付がいまいち分かりにくいです。
また、下りの場合、穴の位置も分かりにくいので、注意が必要です。
いやぁ、でも高巻きの道にあんなクサリ場があるなんて聞いてないです。
(勉強不足でした)油断してました。
大沢小屋を過ぎ、舗装された道路を3回ほど、横切って、
スタートした扇沢に、今回も無事に下山しました。
総括的なこと
ハッキリ言って基礎体力が全然足りませんね。
まず、やるべきことは技術云々より体力をつけること!
それから食事については、次から「炊飯」しようと思いました。
まずは、自宅で練習です。
今回もコワいくらいの好天に恵まれ、眺望を楽しめました。
このコースは北アの中ではマイナーなコースみたいだけど、
あまり人気がないのが不思議な感じがしました。
疲れたけど、楽しい山行でした。
さて、次はどこに行こうかと、また悩める日々の始まりです。
今年は、せめてあと1回は、できることならあと2回、
テントを担いで行きたいですね。
お天気良くて本当に良かったですよね!
針の木のテン場は指定制で数も少なく
満員になったらどうするのかと常々思っていましたが、臨時のテン場がそんなところにあったのですね
私たちが前日ここを歩いた時に、「今、そこで雷鳥に遭いました。」という方が2名いたのですが(針の木岳付近と鳴沢岳付近)、残念ながらどちらも見つけることはできませんでした。
晴れているのに遭えるなんてついておられましたね
ホント、1日に2回も雷鳥に遭えてラッキーでした。
天気もよくて、楽しい山行でした
狭いテン場はハイシーズンだと張れないこともあるので、
いつもその不安がつきまといますね。
今回は無事に張れてよかったです。
荷物が重くて疲れるけど、やっぱりテン泊はやめられません
天気が、良くてよかったですねぇ
こちらは、1週間前に八方から針ノ木岳・扇沢の予定でしたが、天気が不安定で柏原新道を下山しました。
あの展望を観たかったですが、次回にしました。
私も、テン泊はやめられません
buna1214さん、コメントあがとうございます。
唐松〜五竜も候補のひとつでしたが、両方行く体力も時間もないので、今回はこちらに行ってみました。
唐松にも行きたいけど、行きたい所が増殖中なので、いつになるか、わかりません。
天気が悪いと、せっかくの山行が、苦行になりかねませんね。
このコース、ぜひ、好天を狙って行ってみてください。
好天に恵まれたテント泊羨ましいですね。それにしても山は変わませんね。昔同じコースを日帰りで歩いた事が有るんで懐かしくてコメントします。
32年も前ですが、カモシカ登山なるものが流行してました、。6月残雪まだ多い時期の扇沢を夜中の12時に出発種池で八方尾根へ行く先輩と別れ、朝の内に針の木雪渓をシリセードで下りました。午前中に扇沢着ですね。11時間程歩き通した。下山後は八方のゴンドラまで先輩を迎えに行きました。若いから出来たのと思います、懐かしい。
torasanさん、ご覧頂きありがとうございます。
基本的に自分の山行記録として、書きとめているものですが、私も他の方の記録を参考にさせてもらったり、楽しませて頂いております。
拙い記録ですが、少しでも何かのお役に立てれば、嬉しく思います。
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