富士山(吉田口)
- GPS
- 17:21
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,697m
- 下り
- 456m
コースタイム
13:22 スバルライン五合目
14:15 六合目
18:30 八合目白雲荘着 夕食仮眠
23:30 起床
23:50 白雲荘発
8/15
2:45/3:20 久須志神社
3:50/4:05 奥宮
4:30/4:45 剣が峰
4:53/5:05 大澤崩れ上部(御来光・影富士)
5:50/5:55 久須志神社
8:30 六合目
8:50 スバルライン五合目
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
何でもお金で手に入る富士山。 普通の登山の感覚があれば危険箇所も道迷いの心配も皆無といってよい。 高山病、睡眠不足、馬糞だけが大敵。 |
写真
感想
登山歴二年目の終わりに、とうとう富士登山に到達した。ある意味で感無量だが、とりたてて特殊な技術を要せず、大敵は高山病しかないこの山は自分にとっては通過点でしかないとも言える。しかし日本の最高峰、やはり他の山とは全く違う緊張感がある。何しろ初めての富士山ということで、とりあえず今回は八合目泊のバスツアーに潜り込むことにした。しかしなかなかスケジュールが合わず結局日程は恐らく一年で最も混雑するであろうお盆中の日曜。道路も山も渋滞覚悟だ。登山歴2回の義姉に声をかけたところ「行く行く!」とのことで同行をお願いした。
スバルライン五合目を13;00過ぎ発。曇りで多少ガスが出ている。下界の猛暑から思うと嘘のような快適さ。とにかく高山病だけをケアし、深呼吸、吐く息を徹底的に注意しつつ、六号目、七号目と順調に足を進める。六号目あたりまでは五合目に車を置いて、「いけるところまで」と装備なし、普通の服装で上がってくる観光客も多い。馬や馬車には驚かなかったが、まさかの安全指導センターのジープが登山道を下ってくるのには驚いた。
七合目の下あたりから岩場が多くなる。山道も一人通過がやっとの箇所があり、ここが起点となって渋滞が発生する。息切れで倒れ込む若者が目立つのもこのあたり。広く緩い登山道に油断しオーバーペースになったと想像される。
八号目下からは渋滞も一段と激しい。日没も迫り、先導のガイドさんにも多少焦りの色が見える。結局宿には18:30着。すぐに夕食、そして就寝。渋滞による遅れを予測し、23:30起床を告げられる。
23:50に山小屋発。予想通り渋滞は激しく、お鉢でのご来光に間に合わない見通しになったため、ガイドさんは下山道からの登頂を選択。本来は反則と思うが、この時間帯、下山する人は皆無。
4時前に久須志神社に到着。お鉢巡りを選択しないメンバーもいるので、とりあえずこれで「登頂」は成功ということになる。風が強くなり、かなり寒い。5℃ということだが体感はそれ以下で、指先の感覚がないほどだ。
4:45ごろ剣が峰着、日の出は5:00位だが、既に山頂は御来光待ちのの先客に占拠されている。そのためここは記念撮影と三角点タッチだけを敢行し、御来光は別のスポットで迎えることをガイドさんは選択した。
ガイドさんに案内されたのは大沢崩れの上。ここはこの時期の御来光時に山麓側では影富士を鑑賞できるスポットだ。やがて雲海の彼方から日の出。美しい。そして大沢崩れの向こうには見事な影富士だ。
久須志神社に戻り、恒例の山バッジと暖かい甘酒と朝食を補給し、6:00、下りに入る。
下りは赤い山肌の火山砂の上をひたすら下るのみ。単調極まりないが、好天で下界の富士五湖、樹海を眼下にしての下山は、それはそれで楽しい。
スバルライン五合目には8:50着。結局下りは3時間を要さなかったことになる。山頂のみならず、下山完了しても更に満足感に満たされるこの山は、やはり特別な山だ。
初めての富士登山、初めての3000m超体験、初めてのナイトハイク、そして登山者同士が挨拶を交わさない不思議な登山。すべてが特殊、特別な富士山だった。しかし楽しさ、満足感も極めて特別。山に静寂と孤独を求める人には全く向かないが、大勢でわいわい登るのも登山の楽しさの一つだと思う。すべての登山者の、そして日本人の、年に一度の祭だと思えば渋滞も混雑も全く苦にならなかった。
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