前穂高岳・奥穂高岳・北穂高岳と屏風ノ耳(テント泊)
- GPS
- 78:12
- 距離
- 39.4km
- 登り
- 3,435m
- 下り
- 3,424m
コースタイム
7:43上高地BT-8:35明神-9:24徳沢9:40-10:35横尾10:57-12:03本谷橋12:22-14:06涸沢テント場(テント泊)
8/22(月)雨時々曇り
6:10涸沢-7:17南稜鎖場-8:15涸沢岳分岐-8:25北穂高岳10:05-11:49涸沢小屋-12:12涸沢テント場(テント泊)
8/23(火)雨
5:06涸沢-5:32見晴岩-6:06ザイデン取付-6:53穂高岳山荘7:35-8:06奥穂高岳-
8:16南稜ノ頭-8:26南稜鎖場-9:37紀美子平-10:09前穂高岳10:15-10:36紀美子平-
11:32南稜鎖場-11:48南稜ノ頭-11:55奥穂高岳-12:25穂高岳山荘13:16-
13:58ザイデン取付-14:36涸沢小屋-14:57涸沢テント場(テント泊)
8/24(水)曇りのち晴れ
7:08涸沢-8:20屏風ノコル-8:53屏風ノ耳9:08-9:39屏風ノコル-11:11奥又白池分岐-
11:56新村橋-12:09徳沢12:31-13:16明神-13:55上高地BT
天候 | 8/21(日)雨時々曇り 8/22(月)雨時々曇り 8/23(火)雨 8/24(水)曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
料金は1日\500 バス停だと「沢渡中」に相当します。 バスは往復割引で\2000(片道\1200) 沢渡第2駐車場は全面舗装で足湯があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・上高地〜横尾:問題なし。 ・横尾〜涸沢:雨の影響で本谷橋では休憩場所まで流れの中になっていました。 ・涸沢〜北穂高岳:南稜の取り付きは、鎖と梯子ですが、垂直ではないので落ち着けば問題なし。山頂直下の残雪もありませんでした。 ・涸沢〜奥穂高岳:ザイデングラートは、ゆっくり行けば鎖や梯子は問題ないです。穂高岳山荘からの鎖と梯子は慎重に行けば大丈夫。それ以降はガレ場の登りです。 ・奥穂高岳〜紀美子平:雨風が強く、視界も悪かった為に、消耗しました。きわどいトラバースもあるので岳沢から吹き上げる風に注意してください。南稜の鎖場は、一見、厳しいですが、思いのほか、足場はしっかりしています。ただし、落ちたら岳沢を滑り落ちます… ・紀美子平〜前穂高岳:手足を使い岩場をよじ登ります。鎖、梯子は一切ないので手がかり、足がかりを確認しながら登り降りしてください。意外と疲れます。 ・涸沢〜屏風ノコル(パノラマコース):通行可能(ヒュッテで確認しました)道は細いです。鎖、ロープなどが多数張ってあります。ただし、掴むところは多いので、ゆっくり行けば何とかなります。アップダウンが多く、消耗します。また、雨の時は何も楽しくないので通らない方が良いと思います。 ・屏風ノコル〜屏風ノ耳:岩をガシガシ登ります。マーキングはしっかりしているので迷わないです。最後に稜線に出るので風に注意。 ・屏風ノコル〜徳沢:結構、急な降りと、緩やかな登りがあり足にきます…奥又との分岐より下部は緩やかな道となり、ゆったりできます。 ・パノラマコースの詳しい情報は涸沢ヒュッテ内にイラスト付きで掲示してあります。よーく確認してください。 |
写真
感想
8/21(日) 雨時々曇り
<自宅⇒上高地⇒涸沢>
家を出るときから雨です…なんだか慌てていかなくてもいいかな〜と思い、のんびりと沢渡第2駐車場へ。そして足湯に近いところに駐車。小雨の中、足湯の屋根の下で準備をして、上高地行きのバスに乗り込みます。6時50分でしたし雨だったので、自分を入れても5人の乗客です。そして大正池で4人降車したので、上高地へは自分一人。上高地も当然雨なので、インフォメーションセンターで雨具着用完全装備で出動です。河童橋は人もまばらで、穂高連峰は雲の中…
ひたすら歩き、明神、徳沢を通過し横尾の手前で雨が上がり日が射してきました。おぉ〜と思いましたが、涸沢方面は真っ黒ですので期待薄ですね。横尾で一休みして、涸沢へ向かいます。左手の屏風岩には即席の滝が数本発生しています。本谷橋まで来ると多くの人が休憩していますが、行ってみると右岸の休憩場所は見事に水が流れていて、座ってゆっくり休む雰囲気ではなく、ほとんどの方が立って休んでます。
ここから本格的な登りですが、雨の中黙々と歩いていたので、ドスンと疲労がやってきて、「またやってしまった…」と前半のペース配分の反省をしつつ、視界に小さく涸沢ヒュッテが入りました。「遠いっ…」と愕然としながらも、雨の中無事に到着!なるべく良い場所にテントを張らないとと思い、上部に向かい、テント場受付付近に設営しました。
その後、到着祝いでヒュッテの売店に向かい「おでん」と「コーラ」で一人乾杯!テント脇でぼんやりしていると、二人組の女性が、自分のお隣さんのテント設営の見学に来てました。秋にテントデビューをするとのことで、参考にとのことのようです。少しの間、テントの話をして、明日は奥穂に向かうようです。自分も前穂か北穂か迷いつつ夕食を準備しました。夕飯は自宅で余りガスを使い練習をした「マカロニアラビアータ」です。我ながら美味しかったですね〜この間も、雨は降ったり止んだり繰り返していて、明日に期待しつつ19時に就寝…zzz…
8/22(月) 雨時々曇り
<涸沢⇔北穂高岳>
一応、3時に起床…バラバラとテントを叩く雨の音を聞き、迷わず本日は北穂ピストンだな〜と決断。晴れていれば北穂から涸沢岳を縦走しようと思っていたのですが、自分の技術じゃあ厳しいです。そして、天候回復を願いながら5時までウトウトしてから、準備開始。幸い、雨はやや小降りとなり、ヒュッテの水場に行くと、昨日、テント場で話した女性がいたので、「奥穂ですか?」と聞いてみると、「こんな天気なので下山します」とのこと、10月にテントでリベンジするようですね。そんな中、こちらは北穂に向けて出発です。先行で3人パーティーと単独の方が見えます。歩きはじめから川のようになっていて、斜面を淡々と登ります。時折、眼下のテント場が見え、高度を稼いだ事を実感しますが、前穂、奥穂、北穂ともども真っ白で何も見えません…
南稜の取り付き手前で3人パーティーに先を譲ってもらい、いざ鎖場へ!実際にその場に立って見ると、思ったより斜度が緩く、足がかりもあるので、雨でも大丈夫でした。その後の梯子もクリアーです。先が見えないので歩くのみでしたが、単独行の方が休憩していたので先に行かせてもらいます。すると突然、広くなり、多数の窪みがあって岩に番号が書いてあります。「?」と思いましたが、あぁここがテント場か〜と納得。一箇所、岩を積み上げた壁があり、のぞいてみると、壁の向こうは切れ落ちてます…ここにテントを張るのは怖いですね〜
涸沢岳方面の分岐を過ぎ、頂上に登ります。雪渓も残っていないのでスムーズに頂上に到着。「北穂だ〜」と心の中で呟いても、見えるのは雨の中の真っ白な世界と、北穂小屋の赤い屋根だけ…そして自分一人。写真だけ撮って迷わず、北穂小屋に避難です。北穂小屋の中に入るには雨具を脱いで、靴も脱ぎます。食堂などはこじんまりとしていますが、雰囲気があっていいですね〜コーヒーを頼むと、中から、ガリガリと音がします。「豆から挽いているの?」と驚きです。しばらくすると、単独行の方も入ってきたので、美味しいコーヒーを飲みながら、話をしました。その方は、今日、涸沢岳へ縦走して奥穂に向かうとのことで、この天候で迷っていました。
結局、1時間以上も北穂小屋で休んでいましたが、意を決して下山開始です。単独行の方に見送ってもらい、再び北穂の頂上を踏んで行きます。梯子、鎖と降りた頃に雨が上がり、屏風岩が見えてきました。これゃいいぞと〜と思いましたが、上部は雲の中です。それでも、雨が降っていないだけも嬉しくて、涸沢小屋に到着!まだ、身体が暖かいので「ソフトクリーム」を食べてしまいました。すると、屏風岩の上部が晴れ、青空が見えてきたので、濡れた装備の乾燥作業をしなくては〜とテントに戻ると、自分のテントに見覚えのない物がくっついています。良く見てみると、ビニール袋の中にパンと紙が入ってます。嬉しいプレゼントです!北穂登頂後のおやつにいただきました。北穂出発前の朝にお会いした○田さんと田○さん、本当にありがとうございました。ヤマレコ見ているかな〜?
さて、雨具やら、ザックやらがまずまず乾いたので、ヒュッテのテラスでのんびり景色を眺めていると、何やら爆音が近づいてきます。おっ!荷揚げのヘリだ〜とカメラを持ってダッシュです。ほぼ真上でホバリングされると凄い風です。あらゆる物が飛ばれてます…そしてすぐに屏風ノコル方向へ去ってゆきました。その後、もう一度飛来しましたが、ガスが出ていて、よくもまあこの中を飛べるものだなーと感心してしまいました。そんな、航空ショー?を見た後で、再びテラスでマッタリしていると、今度は、水の音が近づいてきます。なんだ?もしや雨?と嫌な予感がして、売店の屋根下に駆け込むと、ザーっと振りだしてきました。雨が近づいてきた音なんですね〜ビックリです。結局、その後は雨が降り続き、明日への不安が高まるばかりです…本日も19時に就寝。
8/23(火)雨
<涸沢⇔奥穂高岳⇔前穂高岳>
本日は、前穂までピストンの予定ですから、3時に起床です。やはり雨がテントを叩いています。しばらく迷いましたが、とりあえず奥穂に登って考えようと準備開始。ヘッデンも必要ない位に明るくなった5時過ぎに出発しました。パノラマコースを登り雨の中、雪渓を横切ります。そこで涸沢小屋からの道と合流しましたが、前にも後ろにも人はいません…う〜ん…みんなどうするのかな??
ザイデングラートの取り付きに到着し、上を見上げても真っ白…雨も相変わらずです。風はそれ程でもないので、とにかく登ります。鎖場まで来ると、3人パーティーと遭遇し、ちょっとホッとしました。その後も数人とすれ違いましたが、なんと、その中に昨日、北穂で別れた単独の男性と再会しました!昨日、あの後、他のパーティーと合同で北穂から穂高岳山荘に縦走したとのことでした。無事で何よりですねーと話して上高地へ下山してゆきました。こちらも登り登り、無事に穂高岳山荘に到着しましたが、凄い雨です。中でしばらく休憩しつつ、今後の予定を思案していると、奥穂から一人下山してきました。また、逆に涸沢からも単独男性が上がってきました。山荘から上は風が強いとのことでしたが、奥穂までは行こうと決めて、単独男性に奥穂までの間に自分とすれ違わなかったら前穂に行ったと思ってくださいねーと話して出発しました。
奥穂へは出だしが難関です。鎖、梯子と丁寧に処理してガレ場に抜けると、飛騨側から風が吹き上げてきます。なかなか強い風ですが、飛ばされるほどではないので、進みます。登っているうちに数人とすれ違いましたが、吊尾根を歩いてきた人がいないので、状態がわかりません…そうしているうちに奥穂山頂に到着!当然のように誰もいません。北穂に続き山頂独占ですが、景色は真っ白で雨風が強く、セルフで写真は撮れませんでした。
さて、ここからこの状況で吊尾根に突入するか悩みました。岳沢側を通るので、岳沢からの風が吹き付けますが、ふらつく程ではないし、体力的には問題なしとのことで、突入を決心し、吊尾根に入りました。南稜ノ頭を通過し、短い鎖場を降りて、南稜の長い鎖場に到着しました。一枚岩って感じで若干焦りましたが、よく見ると足場は切ってあるので、鎖は補助にしてスムーズに降りれました。ただし、落ちたら間違いなく下まで…相変わらず、岳沢から雨風が吹きつけてきて視界もあまり良くないです。細かいアップダウン、結構危ないじゃあないのか?と思うトラバースを繰り返していると、急に視界が晴れ、岳沢ヒュッテと梓川が見えました!思わず「凄い!」と唸る絶景です。数十秒で真っ白になってしまいましたが、吊尾根を歩いていると実感した瞬間です。すると、前方に紀美子平の標識らしき物と数名のパーティーが見え、嬉しくなります。
紀美子平でそのパーティーは前穂によらず、上高地へ下山して行き、再び一人となり、前穂の頂上へ向かいますが、もはや軽い岩登りです。鎖もロープも梯子もないです。そして、嬉しいことに単独男性が下山してきました。この後は、上高地に降りるとのことで、誰も奥穂方面へ行かないのかーと寂しくなります。視界が悪いのでどこが頂上かもわからないまま登り続け、ふと目の前に前穂高岳山頂の標識と三角点が現れて「前穂高岳登頂!」と、またもや頂上独占!今回の3つは全て頂上は一人ぼっち!寂しいぞ…岩陰で風を避けて行動食を食べていると「ドカーン!!」という大音響が響きました!「落雷?」「落石?」どちらとも判断がつかないほどの音とでしたので、とりあえず一気に下山開始します。前穂の頂上で一人だとまさに避雷針じゃあないですか…結局、その後、音は無かったので落石だったのかな。雷だと吊尾根も歩けないからヤバかったですよ。
紀美子平に戻っても誰もいません…上から重太郎新道を下山する先程のパーティーが一瞬見えましたが…しかし、ここで自分の身体が思った以上に疲労していると感じてきました。緊張感で保っていたのか?とにかく奥穂に戻らないとと思い、足どりがやや重いですが、吊尾根に入りました。行きよりも雨風がこたえますし、遂に登山靴の中に浸水しカポカポ音がしてます。ゴアテックスもここまでかって感じでした。風を避けれるハイマツや岩の陰で休憩を繰り返し、南稜の鎖場に到着です。足場はしっかりしているので、スムーズにクリアーし、その上の短い鎖場を超えた所で、ルートを見失いました。視界が悪いのでキョロキョロしていると、少し先に○マークがあったので、向かいました。でもここって降るの?奥穂に登っているはずなのに?と疑問を持ちつつマークに向かうと「あれ?ここって…」そう、短い鎖場の上部戻ってしまったのでした!数秒頭が空白になりグルグル回ってるよ…と冷静に登り返して、正規のルートを無事に発見しました。そして南稜ノ頭まで来ると、安心したのか疲労感はだいぶ消えていました。
ここから緩やかに奥穂山頂に登り、本日2度目の登頂を果たし、暖かいコーヒーの待つ穂高岳山荘に一気に降りました。途中、久々に人と会いホッとしつつも最後の梯子と鎖を越えて、山荘に転がり込みました。まず、雨具を脱ぎバケツになった登山靴の水を出して一息ついてから、暖かいコーヒーを飲みつつ土砂降りの外を眺めていました。けれども、ここから涸沢まで降りないと…と思うと憂鬱です。なかなか決心がつきませんでしたが、状況的には稜線ほど風が無いので準備を開始しましたが、ソックスは冷たく、登山靴に足を入れて「ヒエー」って声が出そうでした。
外に出ると、相変わらず雨は降り続いていて視界も良くないです。急勾配のザイデングラートでの転倒は危険なので慎重に下山開始しました。途中で数パーティーとすれ違いましたが、皆さん穂高岳山荘泊まりとのことです。無事に涸沢小屋との分岐に着いたので、雪渓横切るのも面倒だから小屋方向へ下山しました。川になった道を降り、小屋に着きましたが、このままテントに戻ってもテント内が水浸しになると思い、雨宿りしました。なかなか小雨にならないので諦めてテントに向かいテントに置いておいた傘をさして雨具を脱いでテントに入り無事帰還!
この状況では、何も乾かないので、手持の乾いた服に着替えて、またもやおでんを食べにヒュッテの売店へ…なんだか食べてばかりだ…そして、明日の天気を見にヒュッテの中に入ると明日午前は天候が良いとのこと。天気が良かったらパノラマコースで下山したいな〜と思っていたので、受付のお姉さんにコース状況を確認したところ「通行可能ですが、十分に注意してください」とのことでした。そして、ヒュッテにパノラマコースの案内がイラスト付きで掲示してあり、じっくりと研究しました。ちなみに、このコースイラスト欲しいな〜と思うほど「イイ!」です。皆さんも見てくださいね。結局、この日は朝から晩まで雨雨雨となり、19時に就寝…
8/24(水) 曇りのち晴れ
<涸沢⇒屏風ノ耳⇒徳沢⇒上高地⇒自宅>
3時ごろ目が覚めてしまいました…体が山仕様となっているようです。雨音はしないので外を見ると真っ白です…この天気じゃ本谷経由だな〜と思いましたが、5時前から東の空が赤くなり始めたので、カメラを出して小型三脚で待ちます。まず、屏風岩上空が赤くなり、振りかえると穂高連峰がモルゲンロートだっ!良い天気!最終日だけど…嬉しくてパノラマコースでの下山に決め、テントなどなど撤収しました。今日は昨日と違って多くの方々が北穂、奥穂と向かってゆきます。羨ましいな〜と思いつつもパノラマコースでの景色に期待大です。
7時過ぎに出発しました。「健脚者のみ」との警告がありますが、自分はどうなんだろうか?とも思いましたが、先行して一人歩いていたので勇気づけられて歩きだしました。確かに道は細く、所々にロープが張ってあるトラバースがあります。雨の日は危険だな〜まして残雪があったらマジヤバいでしょう。通行禁止の時期が長いのも頷けます。ただ、それよりも細かいアップダウンが多く、体力を要しますね。まして下山だからと軽い気持ちで入ると厳しいかも…ただ、景色は良く、見慣れない方向からの涸沢ヒュッテと眼下に本谷橋に向かう登山者が小さく見えます。そして、遂に槍の穂先が顔を出してきました。この時点でも来てよかった〜と思いました。屏風ノコル手前で先行していた男性と会いました。その方は下山ではなく、前穂北尾根への取り付きを探していたのでした。わかり難い場所らしく困っていましたが、自分は、より一層わからないでのお手伝いができませんでした。そして、このコル手前の稜線からは富士山、南アルプス、蝶ヶ岳、梓川と徳沢が見降ろせます。もちろん反対側は涸沢と穂高の山々…クライマーさんと別れ、屏風ノコルに荷物をデポして、屏風ノ耳に登ります。大きな岩の上を歩き徐々に前穂〜槍その向こうに裏銀座の山々が見えてきました。すると小さな池があり、池越しに穂高連峰が見えます。ただ、逆さ穂高にはなりませんでした…そこから一度、賽ノ河原のピークに立ち、戻って屏風ノ耳へ。稜線に出ると、燕岳、常念岳が見えてきました。そうしているうちに屏風ノ耳に到着!三角点にタッチです。ここは360度の絶景です!!またも独占ですよ。本当におススメの場所ですね〜馬鹿みたいに写真を撮り、下山開始。途中で登ってきた方と話しましたが、その方も「こんなに良い場所だとは思わなかった」と嬉しそうでした。
屏風ノコルに戻り、徳沢に向けて出発です。日差しが強くなってきて、昨日と大違いです。ここから、急な降りですが、お花畑が見事でした。ただし、この降りはとにかく長い…膝が笑い始め、苔の着いた岩の上は危険極まりないです。確かに「健脚者向け」ですね。ただ、右手の前穂岩壁が良く見え、どこからともなく大きなコールが聞こえるのでクライマーが入っているのだな〜とわかります。明るく開けた沢を2本渡ると奥又白池へ向かう中畠新道との分岐に出ます。ここから河原沿い緩やかに降ります。一度、樹林帯に入りしばらく行くと、左手に「ナイロンザイル事件」のケルンがありました。左手に堰堤を見ながら進むと、治山運搬路に出て、読み難くなっている木の標識通りに歩くと、左に新村橋が見えたので渡ります。渡り切れば歩き慣れた道に出ました。急に人が増え、徳沢は賑わっていました。
密かに徳沢で食べようと思っていた「野沢菜チャーハン」を食べました。美味ですね〜行動食を抑えた甲斐がありました。
さて、ここからは観光客に混じりトコトコと晴天の道を歩き、振り返ると屏風岩が見え、さっきいたコルもわかります。よく歩いたな〜思いつつ、明神岳を眺め、一気に上高地に向けてペースアップです。今日は珍しく上高地で散策でもしようかな?なんて思っていましたが、大間違いです!平日なのに物凄い人で散策どころではなく、バスに並ばないと…最後に上部には雲がかかっていましたが奥穂、前穂方面を望み、バスターミナルへ。予想通り、沢渡行きは並んでます。1本目は乗れずに20分後に乗れましたが、満員でしたので巨大なザックは膝の上。でも隣のオジサンの方が迷惑だっただろうな〜
無事に駐車場に戻り、足湯に浸かり少し癒してから、温泉へ向かいました。遠回りでしたが、乗鞍高原の休暇村へ行きのんびりして、帰宅です。高速では何度かゲリラ豪雨に襲われ、雨に付きまとわれた日々だったな〜と実感…
余談ですが、今回の前穂高岳、北穂高岳をもちまして、日本の標高3000m以上の山21座完全制覇達成です!!パチパチ…
お帰りなさい
天気もずっと不安定だったのでいろいろ大変だったようですが、涸沢生活を満喫され、野沢菜チャーハンも食べ、無事帰還され何よりです
3,000mも意識しますよね
私もあと一つ微妙なところを残していますが、そのうちにと思ってます
Q-chanさんこんにちは。
Q-chanさんもお帰りなさいですね
ちょうど、入れ違いくらいの日程でしょうか?
そうすると、比較的、天候に恵まれたのでは?
野沢菜チャーハンはQ-chanさんのレコを見て食べたくなって寄ってしまいました 美味しい情報ありがとうございました
今回のレコを楽しみに待っていますね
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