大峰 〜柏木から前鬼の縦走〜
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- GPS
- 54:31
- 距離
- 39.6km
- 登り
- 3,430m
- 下り
- 3,176m
コースタイム
7:10 柏木登山口・出発
8:30 上谷分岐点
10:55 伯母谷覗
11:30 阿弥陀ヶ森分岐点
12:35 大普賢岳
13:44 稚児泊
14:15 七曜岳
15:20 行者還小屋・泊
【11/25・2日目】行動時間6:55(落とし物捜索時間含む) 歩行距離13.4km
8:05 行者還小屋・出発
9:05 一ノ多和
10:02 弁天ノ森
11:13 弥山小屋
11:47 八経ヶ岳
GPS捜索のため、約20分ロス
15:00 楊枝ノ宿小屋・泊
【11/26・3日目】行動時間5:51 歩行距離11.4km
7:34 楊枝ノ宿小屋・出発
8:48 鳥の水
10:05 釈迦ヶ岳
11:12 太古ノ辻
12:07 二ツ岩
12:58 小仲坊
13:25 車止めゲート 13:45ごろ自転車出発
14:18 前鬼口バス停着→15:22発の「R169ゆうゆうバス」にて
自転車とともに駐車地柏木へ
天候 | 1日目 晴れのち曇りのち雪 終始強風 2日目 晴れ時々曇り 強風のち和らぐ 3日目 曇り時々晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
自転車
*前鬼〜前鬼口バス停までの約8kmの歩行を避けるため ・出発地点 柏木に駐車(地元の方了承のもと、敷地内に駐車) ・下山後のバス利用・前鬼口〜柏木 ¥1400 R169ゆうゆうバス・時刻表 *平日と土日祝の運行ダイヤには、大きく違いがあるため注意!! http://www.vill.shimokitayama.nara.jp/oshirase/e7c8ad85c84ae8f82a5e442ca2593c0fe95961e1.pdf 折りたたみ自転車を袋ケースに収納した状態であれば、 バス乗車に問題ないとの事。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
柏木登山口に届出ポストあり 【柏木〜阿弥陀ヶ森〜大普賢岳】 踏み跡はハッキリしており、 印もたくさんあるため、迷いの心配なし。 伯母谷覗の手前に岩場通過があり、 これからの時期は凍結に注意。 阿弥陀ヶ森付近は笹原です。 スパッツは必需でしょう。 大普賢岳と手前の明王ヶ岳の間は、 熊の出没率が高い様です。 今回積雪上に、たくさんの足跡を発見しました。 【大普賢岳〜七曜岳〜行者還小屋】 ココも踏み跡はハッキリしており、安心。 ただ稚児泊〜七曜岳間に、数カ所鎖のある岩場があり、 通過に注意が必要。 小屋近くに水場がありますが、枯れる時期があるようです。 1L貯めるのに約4分程度 【行者還小屋〜奥駈道出合〜弥山・八経ヶ岳】 踏み跡、案内板や印もあり安心。 危険箇所、ほぼなし。 【八経ヶ岳〜五鈷峰〜楊枝ノ宿小屋】 道は明瞭で、迷いの心配なし。 ただ途中の五鈷峰付近は以前崩落があって、 足場の不安定な急斜のザレ場と岩場通過が有るので慎重に。 楊枝ノ宿小屋近くにも数年前小さな崩落が有り、ここも注意が必要。 小屋下5分の所に水場あり。行者還小屋近くの水場と同じくらいの水量 【楊枝ノ宿小屋〜孔雀覗〜釈迦ヶ岳】 小屋から孔雀覗までは、特に危険箇所は見当たりませんが、 橡ノ鼻付近や馬ノ背辺りは切れ落ちた岩場通過になります。 慎重に。 釈迦ヶ岳直下から山頂まで一気に登ります。(どこも、そうですね。) 途中、鳥の水 水場あり。ここが先の水場の中で、少し多めの水量。 【釈迦ヶ岳〜太古ノ辻〜前鬼】 釈迦から太古ノ辻まで、特に危険箇所なし。 太古ノ辻から前鬼まで、以前迷われる方多かったようですが、 今は印がたくさん有るため、迷いの心配はないでしょう。 木道階段と木の根が多く、またゴロゴロとした岩や太い落ち枝が多くて、 大変歩きにくいです。 つまずき転倒には注意が必要。 【前鬼・車止めゲート〜前鬼口バス停】 約8kmの舗装道路が続く。 下山後の歩行は応えるでしょう。 |
写真
男性は以前、
明王〜大普賢間で食事中の熊さんと至近距離で遭遇したそうです。
私が見たあの足跡は、
やはりホンマモンだったようです。
女性は、
釈迦の山頂から見た幻想的に稜線上を流れるガスと美しいご来光が大変印象的で、
すっかり大峰の虜になったそうです。
感想
縦走
柏木から前鬼へ・・・、8年ほど前に計画。
もしかしたら御蔵入りになるかと思ってましたが、
ようやく実行する事が出来ました。
その間、バスの運営形態や時刻が大幅に変更となり、
今回一から移動方法や行程、時間の計画を楽しく練り直し、
大変寒かったけど、無事楽しい3日間を過ごす事が出来ました。
【1日目・柏木〜行者還小屋】
柏木からのスタートは、
縦走の始まりとしてはウォーミングアップにはちょうど良い、
緩やかな、そして静かな林道歩きが続きます。
上谷分岐からは尾根となり、この日は強風。
ここから小屋まで終始、風の影響を受ける事に。
そういえば、風の影響とゆっくりペースの為か汗をかく事が無く、
水分補給は小屋まで、コップ1杯も飲んでないなぁ〜。
まだ真冬でないので、歩いてることもありそれほど寒くはないが、
明王ヶ岳付近で熊の足跡らしきものをたくさん見つけた瞬間、凍りつきました。
まだ時間もさほど立ってない様な跡だったんで、
ザックにぶら下げた鈴を手に持ち替え、
一生懸命鳴らしまくりました。おかげで、手首疲れました。
恐る恐る大普賢に近づくと、霧氷がたくさん!
曇ってたんで、霧氷越しの青空ショットは撮れませんでしたが、
熊に遭遇しなかったんで、ここは良し・・・とします。
大普賢〜七曜〜行者還小屋間は、ただただ横殴りの風雪の中、
視界のないガス中を単調に歩くだけの時間だったんで、割愛。
七曜岳から行者還の間、約1.5km未踏を通過する事が出来たのが、
唯一の収穫となりました。
【2日目・行者還小屋〜八経ヶ岳〜楊枝ノ宿小屋】
朝小屋を出た直後は曇ってましたが、
予報通り時間と共に風は納まり、青空が出始める。
一ノ多和から奥駈道出合の間は、すっかり霧氷と青空の世界に。
僅かな距離ですが、白と青の美しさに立ち止まり、
写真撮影でまったく進みませんでした。
その後の弥山・八経山頂は生憎のガスで視界ゼロでしたが、
ここは何度も訪れ楽しませて頂いてる所。気にせず先に進みます。
五鈷峰あたりから見える神仙平と七面山、そして奥にドカッと構える釈迦の山容は、
いつみても眺めは最高に良く、お気に入りの景色です。
追記
余談になりますが、
楊枝ノ宿小屋まであと僅かの所で、
ザックのショルダーに装着してたGPSが、ケースごと無くなってることに気づく。
ザックをその場に放置し、搜索のため引き返すことに。
約700mほど戻ると、ケースのベルトがちぎれ、
雪に埋もれてない状態で発見することができました。
サラリーマンにとって高価な山道具。
運良く発見でき、ほんとラッキーでした。
【3日目・楊枝ノ宿小屋〜釈迦ヶ岳〜前鬼】
小屋を出発した直後はこの日も曇り空。
しかし、仏生から孔雀に向かう途中からガスが流れはじめ、
釈迦を取り巻くガスも、稜線を越え東へ流れ始めた光景は何度か目にしますが、
やはり幻想的で山奥の神秘な世界を感動させてもらいました。
山頂のお釈迦様は、残念ながら霧氷の衣を身につけた姿はされてませんでしたが、
この日は八経までくっきりと・・・。
自身いつもココの山頂はガスってる事が多く、
滅多に眺望楽しめなかったんで大満足!!。
ここ数日の冷え込みと、その影響で降雪のあった大峰。
当初はまたまた順延?、それこそお蔵入り?かと思いましたが、
思い切って実行し、ホント良かった。
強風は余計でしたが、気遣いのない一人静かに過ごした小屋泊と、
雪歩き、そして青い空と純白の霧氷。
素晴らしい大峰の山々の眺めを十分楽しむ事が出来ました。
活躍品
・山ラジオ(天気予報の確認と、小屋での暇つぶしに最適)
・昔購入した安いヤッケ(ゴアでないアウター。安物ですが、風よけにはしっかり 対応してくれた。手袋装着状態でも、大きなポケットなので操作対応は◎)
コメント
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前鬼のチャリ、あれやこれやと想像しましたが、柏木からの縦走だったんですね。
この寒い時期の縦走お疲れ様でした。
3日間、お天気も変わり、いろいろな表情の大峰を堪能できたのではないでしょうか。
実行されてよかったですね。
mayustuboさん、おはようございます〜
まさかmayustuboさんに、デポ自転車発見されるとは思いませんでした。
計画してから実行まで、いつも時間のかかってしまう私です。
霧氷に包み込まれた、お釈迦様ではありませんでしたが、
風あり雪あり霧氷あり。
そして青空と山容、稜線の素晴らしい眺めを堪能。
一人ラジオ聞きながら過ごす小屋泊まり。
おっしゃる通り、充実した3日間になりました。
太古ノ辻から前鬼へ
途中の木道階段に書かれた白色数字。
やはり以前には、なかった印ですよね。
8年越しの計画の実行、お疲れ様でした。
確か8年前にも、柏木の駐車のこと書いてはったような。
何はともあれ、七曜-行者還が繋がりおめでとうございます。
残りいつやりましょ
metsさん、おはようさんです〜
あの僅かな区間、とうとう繋げることができました。
最後に残しておこうかとも、思ってましたが・・・。
柏木のことは、何かのときに話したんだと思います。
顔も知らない、よそ者の私からのお願いだったのに、
とても親切に対応快く了承していただき、
大変心配もして頂きました。
残りの南・・・。
来年には、行きたいですな。
3日間の長旅お疲れ様でした。
大峰でギリギリ縦走できる最後の時期に上手くチャレンジできましたね。
寒い時期ですが水分消費が少なくて荷物が軽くできていいかもですね。
この山域は熊がいるとは思うのですが私も姿を見たことがないので実感できません。
ですが、足跡をリアルに見たら怖いでしょうね。
今回の山行は初日が2食、2日目は3食、3日目も2食と食事が必要でしたが
やはりフリーズドライが中心でしたか?
GPS捜索って落としてしまったんでしょうか?
でも、今回ログが入っているんで見つかったんですね。よかったです。
私はGPSは落としても大丈夫なように
小さなカラビナに紐でGPSを固定していますよ。(*^^*)
orisさん、こんちは〜
雪がもう少し深い情報だったら、パスしてたでしょうね。
予報からある程度強風は覚悟してましたが、
おかげで急登など終始汗は殆どかかず、
行動中の水分消費は、3日間で1ℓ以下でした。
そうですね。
無理に水分担がず、不足時は雪を溶かせばいいので、
ザックは軽くなりました。
食事は夜分(アルファ米・スパゲティ)しか用意せず、あとは行動食だけでしたよ〜。
そうなんですよ!GPS・・・。
ケースのベルトがちぎれてしまい落下。
これからは、本体に直接のヒモ通しとカラビナ掛けします。
◉ popoi11さんらしい自転車を使用しての縦走ですね! 1日目の熊騒動、本当に居るんですね!? 私は怖がりなので熊スプレーの携帯を心掛けてます。 滋賀県の横山岳で小熊の遭遇した時は初めてで必死に降り続けて熊鈴の紐が千切れました、、。(;;;怖;;;)
◉ 2日目はGPS事件ですか、、。 高価な物なので有って本当に良かったですね! 700Mも戻るとは執念ですね! 私も色んな物をチョクチョク落としてますので、 一つ目の紐が外れても落ちない様な二重策を考える様に成りました。 それでも、、ポチっ、、。^,^;
◉ 青空と霧氷は本当に綺麗ですね! 山の神様は見捨てなかったですね! POPOI11さんの笑顔が目に浮かびます!
◉ 3日目はコロコロ変わる山の天候に惑わされながらも、たまに見えた素晴らしい展望!! 努力が実った瞬間ですね! 無事の下山で良かった!
◉ 3日間全体的に寒かったでしょうね! 暑いのも寒いのも好きだったんですね!? 殆どの山登りさんは変態ばかりだと思いますが、、私も入れて、、。(;;笑;;) 空気は澄んでて心も澄んだ事だと思います。 素晴らしい3日間、本当にお疲れ様でした! m(_ _)m
mypaceさん、こんにちは〜
遭遇経験者なんですね。
しかも肝心なときに、熊鈴のヒモがちぎれるなんて・・・。
GPS・・・
いや〜こればかりは、さすがに必死で探しますよね。
ヤマレコ内でも、失くした・拾いました投稿をよく見ますが、
まさか自分が落とすなんて思ってもみませんでした。
二重策ですかっ!?
一ノタワから奥駈道出合の間。
そして明星ヶ岳から五鈷峰の間の青空と霧氷の美しさは格別でした。
特に明星直下付近では、
急にガスが切れ、太陽の日差しが眩しく大きな霧氷を照らし、
白の鮮やかさをより引き立ててくれ、大変美しかったですよ。
デスよね。
山登る方、変態多いって・・・。mypaceさんもその中のお一人なんですね。
えっ!、私ですかっ?
私は、違いますよ!!
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