皆子山 - 南尾根〜山頂〜皆子谷源頭部〜山頂〜東尾根
- GPS
- 07:04
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 997m
- 下り
- 996m
コースタイム
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 7:04
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 出町柳駅前〜平 800円 江若バス - 平〜堅田駅 780円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■平バス停〜南尾根登山口 安曇川沿いの林道を上流方向へしばらく進むと、渡渉ポイントがあります。 それなりに川幅のある浅瀬で石伝いに進むのは無理と思われるので、サンダルを用意するなど、事前に手段を考えるのが良さそう。 今回もレジ袋を履いて渡渉しました。 水量が多い時には渡渉困難になるはずで、その場合は別途の対処が必要でしょう。 すぐに南尾根の取り付きがあります。 ■南尾根〜皆子山山頂〜皆子谷源頭部 登り始めるとすぐに植林帯の急斜面区間になります。 踏み跡はあるし、滑るような地面でもなく、きつい傾斜の割には登りやすい。 急斜面区間は長くなく、その先でまず左側の斜面が雑木となり、続いて右側の斜面も同様に。 踏み跡は落葉で薄められているようだけど、進むべき方向には困らず、邪魔になるような倒木も少なかったかな。 府県境の尾根と合流すると、方向転換。 尾根芯が進みにくい箇所での対処が少しある程度で、この先も特に問題なし。 傾斜が緩んだ辺りがP834です。 左側に緩やかな谷の源頭部を見て方向転換し、ゆったりと登ると分岐を示す標識があり、その少し先が皆子山の山頂です。 ■山頂〜皆子谷源頭部〜山頂 この先は支尾根が方々に延びており、道間違いをしやすい箇所もあり、注意が必要。 ただし、目印が多く、踏み跡もそれなりにあるかな。 読図に不安があるなら、GPSを携帯していると安心でしょうか。 谷の源頭部は緩やかな斜面が広がっており、問題なし。 ■山頂〜東尾根〜平バス停 寺谷ルートとの分岐で左へ進みます。 現在では最も一般的なルートでもあり、はっきりとした道が続きます。 P837から少し下ると緩やかな傾斜の落葉樹の尾根となり、どこでも歩行可能な状態になるので、進行方向を見失わないように少し気を付けておきたいかも。 地形図を見ても分かる通り、標高700mぐらいからは急斜面の下りとなり、ロープ場もあったりするので、危険があるとすれば、この辺りぐらいでしょうか。 下り切ると寺院があり、その先の平の集落を抜けて国道を少し進むと、平バス停に到着です。 |
その他周辺情報 | 平バス停の近くに何かがありましたが、未確認。 |
写真
感想
今年の6月に登った京都府の最高峰、皆子山。
山頂の西側には、ゆったりとした谷の源頭部が広がり、素晴らしい風景を堪能しました。
前回は西南尾根を登り、西尾根で下山しましたが、今回は山域への理解を深めるべく別の尾根を選択し、今後に繋げようという感じ。
以下、いつも通りに長文です。
平バス停では僕以外に3人が降り、1人はバス停にて準備を、1人は権現山登山口方面へ、1人はヒノコ方面へという感じのようでした。
ログ取りを開始し、前回と同じくヒノコ方面へ向けて安曇川沿いの林道を進みます。
しばらく進むと橋の手前に寺谷ルートの迂回路の入口を発見、そちらへ向かう事はなさそうかなと思いつつ眺めました。
橋のすぐ先に寺谷の沢が見え、この辺りは川幅が狭まっており、水量が少なめっぽくて渡渉が可能なようにも見える。
離れた位置からなので、はっきりとは分かりませんが。
前日までに雨が降ったのか、木々の枝には水滴が見られ、道はぬかるみ気味。
今後のために左側の斜面が取り付き可能かどうかを眺めたりしているうちに渡渉ポイントに到着。
前回と同じくレジ袋を履いて渡渉します。
前回よりも水は少なそうに見えたけど、実際にはそんなに変わらなさそう。
浅そうな箇所を狙って進んだのだけど、前回よりも袋に水が入り、それなりに濡れてしまったけど、これぐらいは仕方がない。
渡り終えて片付けをしているとバスの同乗者さんが来られたので、「渡渉できそうですか?」と対岸へ声をかけますが、「大丈夫」との事なので、先へ進みます。
登る予定の南尾根の取り付きはすぐそこなのだけど、その先の皆子谷を少しチェック。
特に変化はなさそうで、すぐに戻ります。
南尾根に戻り、登り始めます。
付近では林業作業中で、少し離れた位置からチェーンソーっぽい作動音が聞こえて来ます。
すぐに急斜面区間に差し掛かり、がんばって登り始めます。
踏み跡があるので、これを辿って行きます。
滑るような感じもなく危険だとは思わなかったけど、あまり下りたくはないですね。
急斜面区間の少し先ぐらいから雑木の樹林帯となります。
踏み跡は落葉で分かりにくくなっているようだけど、進むのに困る事はなく、障害物も少しあるかどうかぐらい。
でも、地面は濡れていて、低木の葉に水滴が付いていたりと、足下はやや不快な感じ。
紅葉は見られず、すでにほぼ落葉済みで、常緑樹の緑が目立つ尾根道。
府県境の尾根に合流して方向転換、この辺りから所々でうっすらと積もった雪が見られるようになりました。
しばらくゆったりと進むと、さらに緩やかな傾斜になり、P834に到着。
ピークハンターさんのプレートがあり、幸先が良い。
尾根が冬枯れの木々が中心になると周囲は明るく感じられ、前方に山頂と思われるピークが樹木越しに見えて来ます。
傍らの緩やかな谷の源頭部を見て方向転換し、その少し先で下って来られた方と少しお話し。
山頂の西の谷の源頭部を見てから西南尾根を下るルートを提案しましたが、予定通りに谷ルートへ向かわれました。
休んでおられる方に挨拶し、比良山系の連なりを見つつ進むと、皆子山山頂に到着です。
少し遅れて単独行の方と団体さんが到着、まずまずの賑わいとなりました。
少し早いけど、ここで昼食です。
食後に団体さんの記念撮影を手伝い、西へ向かいます。
前回も歩いた道を少し進むと、谷の源頭部が緩やかに広がっており、のんびり歩きます。
6月には青々としていたシダの草原はすっかり枯れており、冬の到来を待つばかり。
少し下って行くと様相は変化し、琵琶湖が目に入るようになった辺りで引き返します。
天気予報とは違って曇り空なので、せっかくの風景もくすんだ感じ。
晴れてくれると良いなと思いながら先へ進みます。
相変わらず支尾根が方々に延びているけど、西へ向かう方が道を間違えにくそうかな。
P926に着くと、前回は見つけられなかったピークハンターさんのプレートを発見。
気分を良くして皆子谷の左俣に到着です。
一般にそう呼ばれているかどうかは知らないけど、源頭部の規模から考えても、先程のが右俣で、こちらが左俣で良いんじゃないかと個人的には思います。
こちらも同じような風景が広がっていますが、すでに下界が見えており、三上山のきれいな山容が美しい。
周りを眺めながらのんびりと下ります。
こちらも少し下ると様子が変わって来ますが、前回よりももう少しだけ下へ。
まだ危険な感じではないけど、この先の探索は時間がたっぷりある季節に持ち越しとの事で、引き返します。
戻って行くと待望の青空と日差しが谷を明るくしており、登って来て良かったなと思わせてくれます。
最後に谷の風景を目に焼きつけ、名残惜しいけども来た道を戻ります。
結局、山頂を離れてから戻るまでは誰とも会わず、この風景を見ずに下山するのはもったいないと心から思います。
雪山歩きの下見も兼ねての山行なので、下山は東尾根へ。
登って来た道を少し進むと分岐があり、左へ進路を取ります。
尾根道は植林帯と雑木の境界となっており、雰囲気はあまり良くない。
所々で展望が開け、琵琶湖や比良山系が目に入り、滋賀県側にいるんだなという感じ。
小ピークからP866へ向かうも、収穫はなし。
ただし、この日はこの尾根でのみイワウチワを見かけました。
引き返して来て先へ進み、直前の坂をよっこらしょと登ると、P941に到着。
ここにはピークハンターさんのプレートがあります。
すいすいと進み、P837に着くも、ここにはプレートはなさそう。
その少し先は冬枯れの尾根となり、良い感じ。
急斜面の植林帯を下り、思ったよりも早く麓のお寺に到着。
平の集落を進むと安曇川に出合い、朝に渡った橋が見えています。
バスの発車まで1時間以上あるので、花折峠まで往復する事にします。
途中、9月の後半に利用した権現山の登山口があり、これで京都北山と比良山系が赤線で繋がりました。
花折峠の手前には倒木があり、ここにも台風の爪痕が残っているようです。
花折峠に到着、時間があるので、ここでパン休憩。
来た道を戻り、平バス停に到着し、この日も無事にゴールです。
風邪で体調が良くなく、休みたい気持ちもあったけど、体は普通に動く状態だったし、登っておきたい山も多いので、短めの行程を組んでの山歩き。
6月に歩いた皆子山は京都府最高峰にふさわしく、山頂の西に広がる谷の源頭部はゆったりした空間となっており、とても印象的な風景でした。
違う季節に訪れたいと思っていたし、できる事なら積雪期に訪れてみたい。
という訳で、今回のルートを選択。
南尾根は地味でもあり、そんなに利用しようという感じではなさそう。
東尾根は積雪期に利用したいとの思いで歩いてみましたが、いくつか気を付けるべき点がありそうかなという感じ。
程々の積雪の時にでもチャレンジできれば良いかな。
この日はアキレス腱に痛みを感じる時間帯があり、今後へ向けて不安要素が発生してしまいました。
もう少し様子を見つつ、対処するのみですか。
コメント
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お疲れ様でした。
やはり皆子山の谷の源頭部の広がりは
他にはない良い空間ですね
私も、緑の時(v-gさんのレコにつられた)、
枯れた時と見て、やはり白い時がみたいなぁ…と思っています。
雪が深くなると、スノーシューなどが必要になってくるので
少ないうちに…と思いますが、
そうは上手い事、タイミングが…ですね。
雪が降ると、私には、なかなか手を出しにくい北山だけど、
一度、白い時に、三本杉くらいまでなら…とか思ってます。
ところで、アキレス腱の痛み…
お互い、何だかんだと不調を抱えているようで…
一にも二にもストレッチが良いかもしれませんね。
まあ、大事に至らない様にしましょう、お互いに
はい、風邪ではあったけど、熱があったり頭が痛いとかではなく、体は普通に動くので大丈夫だろうと考え、出かけて来ました。
歩いている間はあまり症状も気にならず、このまま歩き続けていれば早く治るんじゃないかというぐらい。
寝る時の方がしんどいですね。
皆子山は京都府の最高峰という事で、それなりに登る人はいるという印象です。
でも、山頂の西に広がる谷の源頭部へ足を延ばす人は少なそうですよね。
せっかく登ったのに、もう少し先にあるあの風景を見ずに下山するのは、かなりもったいない。
あの場に身を置いて、のんびりと歩いてみて欲しい。
そして、heheさんと同じく雪に包まれた谷を見てみたいと思います。
僕もまだ登ったのは2度だけで、歩いたのは尾根道ばかりで、分かっていない事も多いはずなので、技量の許す範囲で少しずつ探索を続けたいですね。
積雪期の三本杉はきっと素晴らしいんだろうなと思いますね。
どれぐらいの冬を越えて、今の姿があるのかなとか考えながら見ると一味違うかも。
まあ、そんな小難しい事をわざわざ考えなくても良さそうだけど。
あの一帯も色々と探り甲斐がありそうだし、近いうちに再訪したいですね。
アキレス腱の痛みは長くは持続せず、しばらくすると治まっている感じでした。
スタート直後と帰宅時に電車を降りた後に痛んだのははっきりと覚えているので、体の動かし始めに発症しているようです。
山行前の準備運動をしっかりしておくようにとの体からのメッセージかな。
やはり普段からのケアが重要なんでしょうね。
heheさんもご自愛を。
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