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記録ID: 133734
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

西穂高岳(西穂山荘泊)

2011年09月12日(月) ~ 2011年09月13日(火)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
26:53
距離
16.5km
登り
1,953m
下り
1,944m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目:
12:30 西穂高口 13:40西穂山荘 

2日目:
5:05 西穂山荘 6:50 独標 20分休憩 8:50 西穂高岳 9:50 下山開始11:40 西穂山荘
天候 晴れと曇りの激しい移り変わり
過去天気図(気象庁) 2011年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新穂高ロープウェイの手前に鍋平方面へ右折します。第2ロープウェイ駐車場手前に登山者用駐車場(1日¥300)があります。ロープウェイ口迄、約10分程歩きます。
平日だった事もあるのか、駐車場料金はロープウェイ料金所で他の運賃等と一緒に払いました。
第2ロープウェイ(しらかば平〜西穂高口)往復¥2700、8kg以上の荷物は¥200です。http://www.okuhi.jp/Rop/FRTop.html
コース状況/
危険箇所等
西穂高口〜西穂山荘:
登山道に入る前に登山届け小屋があります。登山道は良く整備されていて、木道も所々にあります。

西穂山荘〜独標:
山荘から登り始めに岩場が出てきますが、小さなピークを越えるとはいまつの草原を抜けて丸山につきます。斜度もなだらかです。
丸山から独標までは斜度がキツくなり、岩場になります。独標手前の登りが決行迫力があります。

独標〜西穂高岳:
合計で10峰越えて西穂高岳につきます。
独標からピラミッドピークまでのルートは狭く登りと下りの斜度が最もキツいと感じました。
危険と感じたポイントも1カ所ありました。
ピラミッドピークから山頂手前までのルートは狭い尾根沿いだけでなくトラバースするポイントも多く、安心しましたが、鎖場もあり気は抜けません。
何よりも複数の峰を越えるのに、気が遠くなります。
山頂手前の急勾配の岩場は、大きく平たい1枚岩からなっていて、その箇所を登りきるまで緊張が走りました。
夕焼けを撮るために、山荘に前日入りして丸山でカメラをかまえる。しかし、あいにくの曇り。かろうじて撮れたオレンジ色の雲。この直後、丸山一面ガスに覆われる事に…
2011年09月12日 18:04撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/12 18:04
夕焼けを撮るために、山荘に前日入りして丸山でカメラをかまえる。しかし、あいにくの曇り。かろうじて撮れたオレンジ色の雲。この直後、丸山一面ガスに覆われる事に…
夕日が撮れなかったけど、この日は十五夜とのことで、流れの速い雲の切れめを狙う。
2011年09月12日 20:24撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/12 20:24
夕日が撮れなかったけど、この日は十五夜とのことで、流れの速い雲の切れめを狙う。
翌朝、速い雲の流れから、ピラミッドピークが姿を現す。手前には、丸山で御来光を待つ登山者の姿が見える。
2011年09月13日 05:27撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 5:27
翌朝、速い雲の流れから、ピラミッドピークが姿を現す。手前には、丸山で御来光を待つ登山者の姿が見える。
前穂横から、雲がオレンジ色に染まっていく。
2011年09月13日 05:30撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 5:30
前穂横から、雲がオレンジ色に染まっていく。
西側には、月が沈もうとしている。夜と朝の移り変わりを感じとれた。
2011年09月13日 05:53撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 5:53
西側には、月が沈もうとしている。夜と朝の移り変わりを感じとれた。
雲海に頭を出したこの山は、乗鞍岳
2011年09月13日 06:15撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 6:15
雲海に頭を出したこの山は、乗鞍岳
西穂独標手間の登山道でちょっと休憩♩
2011年09月13日 06:16撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 6:16
西穂独標手間の登山道でちょっと休憩♩
日の出の反対側では、虹?
残念ながら、ブロッケン現象には巡り合えなかった。
2011年09月13日 06:30撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 6:30
日の出の反対側では、虹?
残念ながら、ブロッケン現象には巡り合えなかった。
さて、独標へ。手前に登っている登山者の様子を見て、いろいろ考える。
2011年09月13日 06:40撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 6:40
さて、独標へ。手前に登っている登山者の様子を見て、いろいろ考える。
独標から前穂方面。上高地付近は、雲に覆われているようで、
上界は、朝日と雲海。
2011年09月13日 06:46撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 6:46
独標から前穂方面。上高地付近は、雲に覆われているようで、
上界は、朝日と雲海。
独標から西穂ピークを望む。既に登山者が数名登っている。
2011年09月13日 07:07撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 7:07
独標から西穂ピークを望む。既に登山者が数名登っている。
尾根のラインが素晴らしい。
2011年09月13日 07:07撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
1
9/13 7:07
尾根のラインが素晴らしい。
広がる雲海から島のように顔を出す山々。一番奥には、日本一の富士山の姿が、今春に登った思い出に浸りながら。
2011年09月13日 07:11撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 7:11
広がる雲海から島のように顔を出す山々。一番奥には、日本一の富士山の姿が、今春に登った思い出に浸りながら。
独標から更に奥へと進む。9峰。
この辺で既に不安を感じていた。
2011年09月13日 07:34撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 7:34
独標から更に奥へと進む。9峰。
この辺で既に不安を感じていた。
ピラミッドピークと西穂高岳。
2011年09月13日 07:53撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 7:53
ピラミッドピークと西穂高岳。
ピラミッドピークから鎖場とそこに挑む登山者の姿。
2011年09月13日 07:54撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 7:54
ピラミッドピークから鎖場とそこに挑む登山者の姿。
一気に飛んで西穂高登頂!この時、言い表せない感動があった。
2011年09月13日 08:58撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 8:58
一気に飛んで西穂高登頂!この時、言い表せない感動があった。
山頂から槍ヶ岳の姿がくっきりと見えた。
2011年09月13日 09:16撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 9:16
山頂から槍ヶ岳の姿がくっきりと見えた。
穂高連峰
2011年09月13日 09:17撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 9:17
穂高連峰
笠ガ岳方面には飛行機と飛行機雲が青空に線を描いていた。
2011年09月13日 09:27撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
9/13 9:27
笠ガ岳方面には飛行機と飛行機雲が青空に線を描いていた。
撮影機器:

感想

遅い夏休み。奥飛騨温泉郷へキャンプに出かけた。
焼岳登山、飛騨高山周辺観光とキャンプで自然を満喫した後は、念願の西穂高岳への登山となる。

9月12日:キャンプ最終日は、朝食をゆっくり取り、キャンプ場に常設されている温泉で汗を流し、登山服に着替える。車を30分程走らせ、鍋平駐車場からロープウェー口に向かい、登り始めたのは12時過ぎ。1日目は、山小屋までなので、ゆっくりと移動。一時間もたたないで西穂山荘に到着。
山荘の窓腰から雲の動きの様子を伺いながら、日の入り時間を待つ。
いつの間にかうたた寝状態。3日間のキャンプの疲れがたまっていたようだ。

5時半になると、雲が多くなる。これは夕日が見れないだろうと確信はしたものの、何があるかわからないので、とにかく山荘から10分程上に登った丸山手前で様子を見る。
雲の動きは速い。そして雨がポツリと降り出す。残念だったが、あきらめて山荘に戻り、遅い夕食。他の宿泊者は食事を既に済ませ、食後の酒盛りをしている。自分も、そそくさと7時には夕食を済ませ、外の様子を伺うと、東の方に十五夜の満月が夜空に浮かんでいる。

肌寒い秋の夜を一足先に感じながら月見を楽しみ、早めに就寝。なぜか鼻炎がひどく(花粉と思われる)自分のいびきが凄まじかったようだ。

9月13日:朝4時起床。
ヘッドライトをつけて洗面・準備を済ませる。余計な物は荷物置き場にデポし、軽くストレッチをしてバナナを食べてから出発。
まずは丸山でご来光のために待機。雲が多い。異常な早さで動いている。辺りが明るくなると、雲の合間から、西穂独標とピラミッドピークが姿を現す。 そして東の空が色付き始める。
西側には月。 夜と朝の入れ替わりを見届けられた。
 
笠ガ岳に光が注がれる。前穂の脇から光が漏れてくる。
雲に映し出される虹。今までに見たことのない光景。

登山はまだ始まったばかり。まずは西穂独標。
登ってきた道を振り向くと、乗鞍が雲海に浮かんでいる。 息を呑む景色が広がる。 荒々しい尾根。 下に広がる雲海。 遥か向こうに見えるのは富士。

軽く朝食を済ませ、写真を撮ってから、いよいよ難関に突入する。これから10のピークを越えて西穂高岳にいく。不安と緊張を胸に、地道に足を前に進める。ルートは、独標までの登山道から一変して険しい尾根沿いの岩場と化した。
三点支持をしながらゆっくりと進むが、ところどころ、これ以上前に進むのをためらったポイントがあった。 必死な思いで8峰のピラミッドピークに到着。

その後は鎖場等もあったが、山頂直下の一枚岩を直登するポイントまでは、比較的容易な道のりになり、安心した。
そして、8:50登頂。ここには自分が今までに見たことがない光景が広がっていた。
 
恐怖を覚えた険しい岩肌の上で、平安を感じている自分に違和感を感じながらも、何にも変えられない自然と出てくる笑顔から、山登りに少しずつ取り付かれていっている感じがした。

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