記録ID: 134128
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無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
赤石岳 小渋ルートで日帰り(小渋川)
2011年09月16日(金) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 2,633m
- 下り
- 2,614m
コースタイム
4:55湯折ゲート-5:16七釜橋-6:17高山の滝6:25-7:30広河原小屋7:43-9:16舟窪9:23-9:54大聖寺平10:05-10:46小赤石岳-11:05赤石岳11:20-11:33小赤石岳-11:56大聖寺平12:00-12:13荒川小屋12:50-13:11大聖寺平13:23-13:43舟窪13:45-14:50広河原小屋15:07-16:00高山の滝16:05-17:03七釜橋-17:27湯折ゲート
歩行時間 10時間21分、行動時間 12時間32分
標準コースタイム 18時間5分
歩行時間 10時間21分、行動時間 12時間32分
標準コースタイム 18時間5分
天候 | 晴れ、一時荒川岳付近に雲 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
湯折ゲート前には6台ほど駐車できるスペースがありますが、登山者が少ないので恐らく埋まることはありません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※本来は小渋ルートで悪沢岳と赤石岳の2座を日帰りする予定でした。しかし、時間の都合上悪沢岳には行くことができませんでした。 ●湯折ゲート〜七釜橋 林道歩きです。登って下ります。 ●七釜橋〜高山の滝 小渋ルートの核心部です。途中までは砂防工事用の道のようなところを通っていけるので濡れずに行けます。工事用の道が消えた後は10回前後(自分は9回)の渡渉を経て高山の滝へ至りますが、腰まで浸水する箇所も多く、また急流なので何度か流されそうになりました。また、川の水は非常に冷たいので、体がかなり冷え、体力も奪われました。 ※足腰の弱い方、体幹のしっかりしていない方は流される可能性が高く、ロープなどで身を確保しないと危ないと思います。 ●高山の滝〜広河原小屋 高山の滝から先は渡渉回数も減り、最短4回で済ますことができると思います。また、場所をうまく選べば膝くらいまで濡れるだけで済むでしょう。やがて福川との合流地点に広河原小屋を示す指導標が現れるので、小渋川左岸の樹林帯(福川の右岸)を少し登っていけば広河原小屋が見えてきます。 ●広河原小屋 ところどころ穴が空いていて、雨が降ったら濡れてしまうと思われました。管理は数年に1回程度と見られ、ゴミが結構置き去りにされていました。 ●広河原小屋〜舟窪 広河原小屋から大聖寺平までは標識では6.5kmとなっていますが、実際には4.5km程度と見られます。というのも6.5kmで標高差1270mを登るとしたら、もう少し緩やかな登りになると思うからです。実際には急登というほどではないですが、割と急な登りが続きます。因みに広河原小屋についた時点で結構疲れていたので、この登りは正直キツかったです。 広河原小屋から舟窪までの間はミスコースする人が多いようですが、正しいルートはほぼ全区間に渡って踏跡が明瞭だったので、注意しながら歩けば道を間違えることはないと思います。もし明瞭な踏跡が二手以上に分かれていたとしても、確認した限りでは30m以内に合流します。 ※踏跡は明瞭なので、「あれ?」と思ったらほぼ確実にミスコースしています。正しいと確信できるところまで引き返して下さい。 ※広河原小屋から出発して20分間くらいは踏跡が不明瞭な箇所や倒木によって道が塞がれている箇所も多いですが、逆に目印の赤テープは多いので、それを参考にしながら進みましょう。不明瞭な踏跡が50m以上も続くことはないです。 ●舟窪〜大聖寺平 足下がゴツゴツとしてきます。また、両側の低木が邪魔して道が見にくい箇所が増えてきます。途中崩壊箇所を経由し、ここで一瞬踏跡が消えますが、ここまで来たらもうどのように登っても大丈夫でしょう。大聖寺平はすぐそこです。 ●大聖寺平〜小赤石岳 大聖寺平以降は登山者もちらほら見かけるようになり、安心できます。小渋ルートは人とすれ違うことの方が珍しいでしょうね。大聖寺平から小赤石岳までは急登が続きますが、展望もよいので広河原小屋〜大聖寺平間ほどは疲れないと思います。 ●小赤石岳〜赤石岳 一旦下ってから100m程度登ります。途中富士見平方面への分岐があります。 ●赤石岳 360度の大展望。富士山、荒川三山、仙丈ヶ岳、中央アルプスがよく見えました。赤石岳は山頂直下に赤石避難小屋があります。 ●赤石岳〜大聖寺平 サクサクと下って行きます。 ●大聖寺平〜荒川小屋 本来このまま日帰りで悪沢岳へ向かう予定だったので、荒川小屋へ向かいます。荒川三山を前に見ながら歩ける気持ちのいい登山道です。荒川三山カッコよすぎです。 ●荒川小屋 水が非常に美味しかったです。 さて、荒川小屋に到着したのは12時13分。予定より1時間遅く出発したことを考えると、ほぼ予定通りに歩けてはいたのですが、このまま悪沢岳に登ると小渋川の渡渉を暗い中こなさなければならなくなるので断念しました。 小渋川の渡渉を18時までにこなすことを考えると、大聖寺平に15時には戻ってなければならず、そうなると休憩なしでコースタイムの半分で悪沢岳まで登ってこなければならない計算になりましたが、結構疲れていたのでそれは無理と判断し引き返すことにしました。 せっかくここまで登ってきたのに、本当に悔しいです。夏なら達成できていたかもしれません。来年以降の課題ですね。 ●大聖寺平〜広河原小屋 下りも特にミスコースするようなところはないと思います。もししてもすぐに気づくはずなので、無理して進もうとせずに引き返しましょう。 ●広河原小屋〜七釜橋 行きよりも無難に渡渉をこなすことができ、この間を2時間かからずにクリアすることができました。 |
写真
撮影機器:
感想
小渋ルートでの悪沢岳・赤石岳日帰りが失敗に終わり、本当に悔しいです。
しかし、小渋ルートのあの厳しさを考えると、小渋ルートを初めて利用したにも関わらず、赤石岳を日帰りできただけでもよかったのかなとも思います。
小渋ルートでの悪沢岳・赤石岳日帰りは来年以降の課題となりました。小渋ルートでの悪沢岳・赤石岳の日帰りの難しさは、そのルートの厳しさにもありますが、小渋川の渡渉を暗い中こなすのは危険というところにあると思います。すなわち、深夜出発や夜帰りができないということです。というわけで、次は日照時間のもっと長い日に挑戦しようかと思います。
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コメント
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Evergreenさん、はじめまして。
私も赤石、荒川には行きたくて堪らないのですが、
このコースは私には無理 と最初から
選択肢からはずしています。
赤石だけとはいえ日帰り とは大変驚きました!
来年の再挑戦の結果楽しみにしています。
お疲れさまでした
yamahiroさん、はじめまして。
小渋ルートは経験にかなり左右されるコースで、コースタイムは全く当てになりませんでした。小渋川は仕方ないにしても、その後の急登のコースタイムも挑戦的で、僕としてはコースタイムの6割にすら縮められない初の山行となってしまいました。
荒川三山と赤石岳に登るなら普通は椹島からの1泊2日、または2泊3日の山行となるのでしょうね。他のコースはどれも厳しいです。
小渋ルートはこれで経験済みとなりましたので、次回は夏に行けば恐らく目標が達成できると思います。また朝の寒い中小渋川の渡渉をこなすのだけは嫌ですが、頑張ります!
Evergreenさん、はじめまして。
私は、昨年1泊2日で荒川三山と赤石岳を登りましたが、それでぎりぎりでした
日帰りとは凄いですね、頑張ってください
hakusan319さん、はじめまして。
小渋ルートでの悪沢岳・赤石岳は何故か目標と決めてしまっているので、何とか達成したいところですね。時間とお金があれば、椹島からの1泊2日で荒川三山、赤石岳、聖岳と廻ってみたいところでもありますけれども。
ところで、百四丈滝の滝つぼまで行かれているんですね。自分も先月行ってきたところなのですが、夏の滝つぼに近づくのは薮が酷くて大変でした。今後機会があれば氷のつぼにもアプローチしてみたいところです。
Evergreenさん、こんばんは
私が小渋ルートに行った時は水量も少なくてラッキーでしたが、天候に影響を受けますね。
残雪期は藪も無く雪崩の危険が無ければ、楽々
自然の造詣を感じますから、是非見物してください。
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