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雪山ハイキング
甲信越
鉢伏山(千鹿頭山から。季節外コース) 夏の美ヶ原縦走ロングコース下見2/2南半分
2018年01月02日(火) [日帰り]
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 09:37
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 1,714m
- 下り
- 1,384m
コースタイム
天候 | 快晴 風がなく素晴らしかったです。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
鉢伏山は美ヶ原と同じで、「夏山シーズン中は」ダイレクトで車で直行できる山で、駐車場近くに有人小屋も有り、この山から美ヶ原の縦走コースはとても整備され、トレラン美ヶ原ピストン30Kmコースの拠点としても使われるようになって来た注目の山です。 6月末のレンゲツツジは圧巻ですよ〜。 松本市では総延長45キロの美ヶ原ロングトレイルコースなる物を発表しています。 https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/miryoku/kanko/matsumoto/2013longtrail.html 踏破すると、「美ヶ原高原ロングトレイル踏破証」と記念品が貰えるそうです。私の考えてるコースとは逆回りですね。 千鹿頭山そのものも公園として整備され、ハイキングやトレランのトレーニングに使われている山です。 千鹿頭山のある里山辺、扉温泉のある入山辺地区は「諏訪明神、タテミナカタ降臨伝承があります」(出雲王家本によると、最初に上田の生島足島神社に入ってから松本に来たらしい)扉温泉近辺は明神平と名前がついています。 千鹿頭山は守屋山と同じく信仰に密接した山で、洩矢神の御子の千鹿頭神に因んでいます。昔は大社だったらしい。 諏訪神氏との確執で千鹿頭神は千葉から福島の方に追い出されたとも伝承されています。陸奥国一宮は今は塩釜神社ですが、かつては「都々古別神社」で千鹿頭神が移動した先とも言われています。 千鹿頭神社としての本所は、諏訪の有賀の千鹿頭神社です。三社形式をとるのが特徴で、茅野市、富士見町にもあります。 都々古別神社も三社形式をとっていますね。 http://www.town.tanagura.fukushima.jp/page/page000327.html 鉢伏山頂上には「鉢伏大権現」が鎮座し、麓の牛伏寺を結ぶ修験道の信仰の地でもありました。 神社ファンとしましては八ヶ岳原人様も訪れたこの山からのコースで美ヶ原まで行きたいものです。 夏山計画用に想定した美ヶ原縦走コースは、「関連付けしてありますので山行計画を参照」下さい。千鹿頭山から美ヶ原を含めた縦走は何気にボリューム登山となり、難易度が高いです。 ・南半分 https://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-486339.html ・北半分 https://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-503822.html 合計で約70Km 修験道の筑摩山地は、さながら熊野古道の様です。今でもひっそりと靡で祈りがささげられている山もあります。 千鹿頭山へのアクセス JR松本駅方面までとりあえず向かってください。バスターミナルもあるので高速バスでも行けれます。 .織シーで「JR南松本駅」から千鹿頭山へ向かう。(松本駅ではありません。ご注意を) JR松本駅(バスターミナル)から路線バスで千鹿頭山へ向かう 千鹿頭山麓の千鹿頭神社までは、松本駅から「中山線」で千鹿頭神社近くのセブンイレブン手前のバス停「三才東バス停」が使えます。バス停を降りたらセブンイレブンの看板が見えます。 中山線説明 https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/kurasi/sumai/bus/nakayama.html セブンイレブンを通り過ぎたらすぐに左に曲がり、そのまま直進すれば神社です。 始発の松本バスターミナルから8:13バス停着。9時前には登山開始できると思われます。 ただし、冬はこの手は使えません。小屋も冬は営業してませんし、トイレも使用中止になっています。100%帰ってこれず、途中撤退になります。冬山でPM3:00山頂はあり得ません。 冬は車できて早めに登山開始するか、千鹿頭山でテント泊して時間調整を行ってください。バス停近くには食堂もあります。 冬の鉢伏山は無理をせずに、牛伏寺コースなど、他の距離の短い登山道を使って鉢伏山単体で登山したほうが無難です。神社を絡めたコースはあくまで私の個人的な提案です。 冬の鉢伏山は蓼科山や、天狗岳より難易度は高いですが、晴れていて風の無い冬の鉢伏山は本当に綺麗ですよ。守屋山並みの360°の眺望に、美ヶ原ドーンです。 更には隣の高ボッチは守屋山と同じく、諏訪湖が一望でき、諏訪湖の花火もそこから見る方が居ます。 冬の鉢伏山から美ヶ原方面への縦走は相当に困難で、核心部分の鉢伏山までの16キロで時速2.5キロ台が出ても夜12時スタートしてもまず一日で美ヶ原到着は不可能です。 鉢伏山から三峰山までの7キロがラッセルなどになって時速1キロ台になったらハイサヨナラです。八ヶ岳で冬のテント張りが出来る方なら別ですが。 二ツ山を過ぎると傾斜60°位のトラバース道がありますが、そこが凍ってたら最悪です。尾根道に逃げても更に傾斜がきつくなりますので、相当の覚悟なければ三峰山には行けない物と思ってください。 また、防災ヘリ墜落でも話題になりましたが、地域特有の風が吹き、特に冬は稜線歩きの際にリスクが伴います。本日の様に条件がいい時以外は「牛伏寺コース」もしくは「扉温泉コース」のピストンが原則となります。風のある鉢伏山と近くの高ボッチは相当に寒いです。 温泉直通の路線バスが廃止になったので、エスケープルートの扉温泉は、宿泊利用者以外は、送迎バスに乗ることが出来ませんので、最初からピストン30Km〜最悪歩きで扉温泉から県道を自力下山の40Km代前提の予定が組める方以外は「鉢伏山単独登山だとしても自身のある方以外は冬は決してこの下山ルートの真似をしないでください。」 このコースを使うくらいなら入浴施設「アスティかたおか」から高ボッチを経由して鉢伏山まで縦走しても片道10Kmです。(このコースでも常に途中ギブアップを常に念頭に入れる必要がある山です) 松本バスターミナルから出発する「美ヶ原高原美術館線」は今までは運航期間が16日間と短く、更には降り口がテント場方面の三城荘バス停、三城バス停限定と、縦走の難度を上げていましたが、2017年度は「7月18日〜9月1日」毎日運航で松本駅アルプス口(途中、浅間や美鈴湖を経由)と美ヶ原高原を結ぶ「美ヶ原高原直行便」が運行開始になりました。車無し、テント無しの方でも帰りも含めて完全に公共交通機関のみで「千鹿頭山から美ヶ原縦走のコース」を行きき可能です。 一日目:鉢伏山荘泊 二日目:山本小屋か王ヶ頭ホテル泊 三日目:王ヶ頭から三城方面に下山。 もしくは直行便運航期間なら直接松本駅まで行けます。 元気な人は山本小屋や、王ヶ頭ホテルからもう少し縦走し、武石峯を通り過ぎ、烏帽子岩から下山し、一之瀬バス停とかを使えばこのシーズン以外でも松本駅まで帰れます。プラス15Kmですがw 一之瀬バス停時刻表 https://mb.jorudan.co.jp/os/bus/2030/stop/186852.html 美ヶ原から松本駅までの直通バス バス運行HP(2017年度版)7/18以前の運行は祝祭日 http://uedaguide.naganoblog.jp/e2086128.html 鉢伏山単体としてのアクセス _道灰掘璽坤鵑覆藜屬妊瀬ぅ譽トに向かえます。山頂までは片道20〜30分 鉢伏山荘HPでアクセス確認:住所が無し http://park10.wakwak.com/~hachibusesanso/index.html 扉温泉コース:往復10Km 基本車。ピストンしない場合は下山先には使用しないでください。交通機関がありません。 扉温泉「桧の湯」公衆トイレ前駐車場20台 冬は奥の道が閉鎖になるので路駐も可能 長野県松本市入山辺8967-4-28でナビでゴー 「桧の湯」は日帰りと食事のみ。泊まりの場合は「神明館」で送迎 基本、扉温泉コースは夏冬ともにピストンになると思われます。 松本駅から行く途中に「山辺ワイナリー」があるので、予定に組み入れるならお勧め。 5輊寺駐車場脇の尾根筋登山口 駐車場30台:往復12Km 冬ピストンOK 村井駅から牛伏寺までタクシーでも3000円弱。 「冬の鉢伏山単体、ピストン無し、車無しのお勧めモデルコースは2016年で廃止。」 バス路線の入山辺線は地域コミュニティバスに変わり、松本バスターミナル方面は午前6時30分発、午前7時18分発の二便になってしまいました。 林道宮入線は、そのまま進むと大和合沢に入り、大和合地籍まで下山出来ます。 大和合はバス路線 、入山辺線の最終駅ですが、実質松本駅までは時間調整しないかぎり、下山には使えなくなってしまいました。 やむなしの場合、最寄りのタクシー乗り場(アルピコタクシー里山辺0263-87-0555)からタクシーを呼んでください 扉温泉から松本駅まで6000円前後。複数乗り合わせならタクシー使いやすいかもしれません。 扉温泉から美ヶ原までタクシーで6000円前後。微妙・・ ぅ侫薀鵐梗鯵段工コースをそのまま奥に進む 駐車場有 ボットンですがトイレ有(紙が無いので注意)水場あり このコースのみ避難小屋あり 冬ピストンOK(とい賄喘罎嚢舂します) お勧めのマップ https://www.city.matsumoto.nagano.jp/miryoku/kanko/matsumoto/2013longtrail.files/coursemap05_08-2.pdf ゼ峪ってる人向けの林道宮入線(林道高遠線とのクロスする峠)峠に駐車スペース有(タクシーでも行けますが、より運賃高めになると思われまます) 全線舗装路ですが、冬の除雪の情報が解りませんが鉢伏山頂まで往復9km 私が登った日にはジムニーで車で来てる人が居ました 宮入山を通らずに林道で巻けば時間を短縮できます。 諸注意:扉温泉登山道下山後、県道を歩きで下山中、25キロ付近、大和合バス停手前で、美ヶ原の麓にお住いの樹木の研究家の先生が見かねて声をかけてくださり、車で送って下さいました。この場もお借りしまして重ね重ね感謝申し上げます。有難うございました。 おそらく阿倍先生と思われます。 専門の樹木の事以外にもとても明るく、登山のお話、学生運動が実は元々安保とは全く関係がなかったというお話や、昔の関東地方の歴史に埋もれた豪族のお話とかもしてくださいました。 初代大王家、天孫の磯城王朝は物部氏に敗れ、第八代大王の孝元天皇の御子である大彦命は信州の布施で亡くなりますが、子孫は東国に強力な国家を作ります。大彦の後に名乗った名前が安部氏。神社好きの私には何かのご縁と思っちゃったりしました。 http://kurayuki.abeshoten.jp/profile ------2018年1月14日追記 近津、千鹿頭神社情報まとめ。以下は神社情報------ 主な千鹿頭神社です。 ちかつ、ちかたの神説明HP http://nire.main.jp/rouman/ubu/tikata.htm 八ヶ岳原人様 千鹿頭山のページ http://yatsu-genjin.jp/suwataisya/jinja/matikatou.htm 守屋山の山行はこちら https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1298698.html 尚、千鹿頭神と諏訪神の間に確執があったとされる伝承は高部歴史編纂委員会『高部の文化財』に出ている内容が根拠の様です 諏訪の本社、松本市の千鹿頭山の神社以外には、御柱が無いことが特徴 千鹿頭神社は、群馬、埼玉、山梨、栃木、茨木、福島に山岳地帯を中心に分化していきますが、その流れの中で一番重要なのが「男体山」です。 ここの山頂からは全国でも24例、発掘以外の現存するものは4か所でしか存在しない「鉄鐸:さなぎ」が大量発掘されています。当時、男体山から出たものが土中からの初めての発掘だったそうです。 現存の鉄鐸は「諏訪大社宝物殿」「守矢記念館」「辰野町弥彦神社(今でも現役)」「あともうひとつ、忘れました」 福島、茨木の「近津三社」は都々古別神社といい、かつては陸奥一宮になっていました。 ・有賀千鹿頭神社(総本社) 長野県諏訪市 豊田字宮垣3903(神紋 諏訪梶)別名 浜南宮千鹿頭神社 原人様HP 『高部の文化財』の抜粋があります http://yatsu-genjin.jp/suwataisya/sanpo/tikatousin.htm ・神田千鹿頭神社と林千鹿頭社(今回のレコにUPしてある神社) 松本市神田1-16-1と、松本市大字里山辺5203は同じ住所 神紋→林千鹿頭宮(立ち梶と林紋) 神田千鹿頭宮(上社諏訪梶と神田紋) ・辰野千鹿頭神社(長野県神社庁のリストにはありません) 長野県上伊那郡辰野町樋口927(牛山商店)の奥(神紋 不明) 祭神 建御名方神 ・茅野市の千鹿頭神社(グーグルマップ出ます) 上原千鹿頭神社 埴原田千鹿頭神社 ・富士見町の千鹿頭神社(グーグルマップ出ます) 横吹千鹿頭神社 休戸千鹿頭神社 河原休戸千鹿頭神社旧跡地 近津三社 馬場都々古別神社(上社)(島県東白川郡棚倉町大字棚倉字馬場39)(御朱印有) 八槻都々古別神社(中社)(福島県東白川郡棚倉町大字八槻字大宮224)(御朱印有) A近津神社(下社)(茨城県久慈郡大子町下野宮1626 )(御朱印不明)ここだけアジスキタカヒコが居ない。 近津三社異説 都都古和気神社(つつこわけ-じんじゃ)(比定地不明) 伊波止和気神社(いはとわけ-じんじゃ)(御朱印不明) 石都都古和気神社(いはつつこわけ-じんじゃ)(御朱印有)(ここが本来の上社との話もある) 近津三社異説(茨城県大子町)ヤマレコでも結構出てる「八溝山」を中心としたもの。山頂にも神社有。近津の名前になると祭神にアジスキタカヒコが居ない。 上宮近津神社(上社) 町付近津神社(中社) 下宮近津神社(下社)上記Aと同じ ------------------- ・千鹿頭神社書籍(伝説の諏訪本3冊) 「諏訪信仰の発生と展開」 「古代諏訪とミシャグジ祭政体の研究」 「古諏訪の祭祀と氏族」 復刻版の方が安く、今井野菊さんや守矢早苗さん手記やインタビューが収録されてます。ぐぬぬ。ヤフオクで高かったのに。 http://www.ningensha.com/bunko.html アマゾンでも入手可能 書店で買いたいなら諏訪市の「諏訪書店」 「SUWAzine」や「スワミニズム」を購入できるのはここのみ。日曜休みなので注意 長野県諏訪市四賀武津39-1 https://ja-jp.facebook.com/pg/SuwaBookShop/posts/?ref=page_internal Suwa-Animism/スワニミズム公式アカウント https://www.facebook.com/Suwa-Animism%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%8B%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%83%A0-327544463954248/ 諏訪御柱、製鉄の関連書籍 「事代主の伊豆建国」大元出版(伝説の出雲本「出雲と大和のあけぼの」がなんと絶版に・・・・) http://oomoto.net/ 2018年1月23日追記:バス停情報、登山計画、コース履歴を修正 ルートを、路線バス 入山辺線の最終駅、大和合駅で終わるように修正(しかし下山には2017年からはバスの運行が変わったのでまず大和合からは乗る事は出来ません) そのまま千頭鹿山まで歩くと約合計約40kmです。 みなさん根性で、大和合に下山せず、縦走路で美ヶ原まで歩き抜いてください(笑) |
コース状況/ 危険箇所等 |
鉢伏山から扉温泉に下山する最初の処は滑落が時々あるそうです。 何故か知りませんが、地元の人は、あまりわさび沢に行くのを好まない雰囲気を感じます。 恐らく製鉄の文化と関連があるのかもしれません。製鉄は赤不浄を特に忌避してきましたので。 前鉢伏山手前で二回ほど道迷いしてますので、ご注意を。そのままコースを読み込まないでくださいね。 |
その他周辺情報 | 前泊出来る方や、リッチな食事は下山後でもOKと言う方は「信州そば、信州ワイン、信州サーモン、信州牛」など、信州を堪能したい方はソムリエの方もいらっしゃる「里山辺の美ヶ原温泉:追分屋旅館」が個人的にお勧めです。 http://www.oiwakeya.com/ 食事+入浴のみOK。平日ならおひとり様プランもアリ。 単独浴室を備えた別棟の部屋もあります。 この旅館は何気にバスのアクセスも良く、 美ヶ原高原美術館線と、高原直行バスの両方が停車するバス停「美ヶ原温泉 」 美ヶ原温泉線 のバス停「辻堂 」(路線バス) の両方のバス停が近くにあります。 近くのT字路にはアルピコタクシーの待機所があります。ほぼ無敵 (アルピコタクシー里山辺0263-87-0555) 落ち着いた雰囲気やご来光なら王ヶ頭ホテル。 山の上で本物の温泉と山小屋の雰囲気も味わいたいなら山本小屋。 マイナーになりがちな扉温泉コースは、移動途中の県道沿いに「山辺ワイナリー」があるのはお勧めの点です。 |
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感想
車持ってない都会の方も計画立てれると思うので、皆さん是非長野県に遊びに来てください。
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