言葉にならない・・・山からの贈り物 木曽駒ケ岳
- GPS
- 10:00
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 657m
- 下り
- 645m
コースタイム
9:08駒ケ岳山頂9:20 - 10:40八合目 - 12:18宝剣山荘(昼食)12:40 - 13:17千畳敷
天候 | 雲ひとつない快晴に恵まれました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
始発のバスの列に乗り込みしらび平へ(所要約45分)。 ロープウェーで千畳敷へ(所要約7分)。 到着が6:30 |
コース状況/ 危険箇所等 |
宝剣岳の山頂部は言うまでもなく一歩間違えば・・・ですが、「危ないから何とかして」ではないですよね。 |
写真
感想
木曽駒ケ岳注目したことがあまりなくて(どこにあるかも知らず)、皆さんのレコで教えてもらった山です。
「千畳敷カール」なんて聞いただけで大きい景色の予感がする、そんな楽しみを胸に行ってきました。
・・・とは言え、ここのところの週末ごとの雨模様。
3連休のうち、天気予報と相談しながらあとは行って状況を楽しんでしまえばいいか! と腹をくくります。
前日は大阪の里山を4時間(相変わらず迷いながら)ほど歩いて、夕方から駒ヶ根に向けて車を走らせます。
道中の睡魔攻撃をなんとか凌ぎ(ウソです! SAで30分爆睡しました。)菅ノ台バスセンターに着いたのがちょうど夜中の12時。
恵那のあたりでしたか、道路沿いの温度表示が8度になっているのに驚きながら、今回は車中泊の準備は完璧だと余裕の笑みです。
冬用の毛布にもこもこのオーバーコート、使い捨てカイロ・・・車でよかった!
車を出ると頭の上は満天の星空です!
流れ星も見ながらそっと周辺を歩き、バス乗り場とチケット売り場など確認して車に戻ります。
たぶんすぐに熟睡したんでしょう。
目を覚ますと5時でした。 驚いて外を窺うと、もう大勢の人がバス乗り場に向かっています。
あわてて荷物をまとめて人の列に加わります。
薄明るくなった周辺を見渡してびっくり!
ぎっしり並んだ駐車車両の列に、バスに乗る人の列が数百人!
夏のシーズンと紅葉の時期の間で連休といっても・・・とたかをくくっていたのですが、木曽駒を侮ってはいけません!
列に並んでいてふと気づいたのが食料を持っていないこと!
昨日の里山ハイクで食べた後の補充をしていません。
ウィダーインゼリーと羊羹、飴にSOY JOY・・・だめだ!
目の前で開いた売店でおにぎりを2つGETしました。
今日はなんだかついてますよ!
バスは臨時便が次から次に出発し、何台目かのバスに乗ることができました。
たぶんロープウェーとの連絡のこともあって、送り込む人数を把握するんでしょう、バスの座席数ぴったりに乗客を乗せて走ります。 座れたのはありがたいことでした。
ロープウェーはしらび平駅から千畳敷までの950mを7分半で登ります。
ひそかに心配していたのは高山病のこと。
御嶽山のときは2100mで一晩過ごしてからの徒歩での登山でしたが、
今回バスとロープウェーで一気に標高を上げてしまって体は反応できるのか、様子を見ながら慎重に、ですね。
もうひとつの心配は、ロープウェーで恐怖心に負けずに窓から外が見られるのか・・・
体は回りについて動いているだけなんですが、頭の中は忙しいこと!
時刻表では運行時間が8時からとなっていたロープウェーが早くから動いていたおかげで6時半には千畳敷に到着です。
嬉しい誤算だ!
いろんな想像をしていた千畳敷カール、今日の山はどんな顔で迎えてくれるのだろう。
駅を一歩出てU字谷の圧倒的な風景の中に立ったとき、あれほど忙しかった頭の中がスッと空になりました。
雲が下がって雲海となり、頭の上に青空が広がったような透明な空気に満たされます。 目の前の風景も実際その通りの透明な空気の中に広がっています。
はじめまして
最高の準備をして迎えてくれましたね。
僕も窓を全開にしてお邪魔します。
少しだけいつもより念入りにストレッチをして、極楽平への登りにかかります。
ついつい気が逸るのをなだめながら一歩一歩確かめるように足を進めますが、こめかみの辺りに軽い頭痛を感じます。
体の準備まではもう少しかかりそうだ。 呼吸を意識して深くゆっくりさせ、ペースを一定に保つよう努力します。
素人が聞きかじったことを見様見真似でやるのですが、自己暗示の効果も案外馬鹿にできないものですよ。
宝剣岳の山頂部を前にして、今度はアドレナリンの出番です!
鎖が付いていてルートを迷う必要がない以上、クライミングの真似事で雰囲気に浸ってみようと張り切って取り付きます。
下から見て想像したようにすごい高度感で緊張しますが、目の前の岩を相手にすると、下が怖いとかは頭から飛んでしまって感じませんでした。
ピークに近づくと、極端に人の流れが遅くなっています。
原因は頂上での写真撮影でした(笑)。
そりゃここで記念写真は残したいのが人情でしょう。
尖ったピークの先端に岩があり、その岩に上がって撮りたいところですが、指をかけるような凹凸がなく、胸の高さの角の丸いテーブルのようなところに登らなければなりません。
人が多くて気を使いながらのイベントでしたが、大きな達成感も味わえるいいポイントでした。
宝剣山荘、中岳、駒ケ岳頂上山荘とピーク、コルを過ぎ、賑やかな駒ケ岳ピークに達します。
見下ろすと山荘の周りはテン場になっていて、カラフルなテントが十数張り残っています。 頭の中は、テント山行をしている自分の想像でまた忙しくなります。
山頂で食べるおにぎりが旨いぞ! と思っていて今回もそのつもりでいたのですが、時計はまだ9時・・・いくらなんでも・・・ですよね。
(どうも食べることに無頓着で、昼食場所は毎回行き当たりばったりなんです)
結局そこでは昨日ひとつ残していたミニアンパンで済ませ、自分の中でのこれもメインイベントのひとつ、馬ノ背の稜線歩きに向かいます。
とたんに歩く人が少なくなったルートをのんびり進みます。
そのときの気分でペースは早くなったり遅くなったり、でも地図に載ってる標準所要時間とはそんなにずれてないんですよ(苦笑)
立ち止まる、振り返る、見上げる、しゃがみこむ、etc.
そんな行動の回数が自分の充実度と比例しているような気がしています。
疲労は今回非常に少なく、足はほとんどダメージがありません。
ルートの標高差が少ないことと歩行距離が短いことで、時間や体力に気を使う必要がないのが楽です。
その分自分のアンテナの感度を高く保つことに集中します。
できれば入ってきたものを「言葉」に置き換えるんじゃなく、見えたまま、聞こえたまま、触ったままの記憶が残ってほしいものです。
八合目で折り返した道は、今度は林の木漏れ日の中を歩く癒し系のルートに変わります。
濃ヶ池で水に映る逆さ宝剣岳の撮影に挑みましたが、ま、あんなもんでしょう・・・
ここでおにぎりを食べ、お湯を沸かしてコーヒーを・・・ない
昨日使ってしまって残ってない!
少しテンションが下がってしまいます。
それと、ここでセーターとウインドブレーカーを脱ぎます。
朝から着ていたのが気にならなかったほど暑さを感じなかった一日でした。
宝剣山荘への登りを経て千畳敷カールへの一気の下り。
すれ違う人の服装が変わります。
ロープウェーで登ってきた人たちが、好奇心で登ってきています。
足元がハイヒール、スニーカーで怪我をしないか心配ではありますが、私が観光客の立場でも絶対登ってるだろうと思います。
大勢の人がこの風景の中でなにかいいものを感じていると思うと、山(自然)の懐の深さに感動します。
千畳敷の駅について表示を見ると、下りのロープウェーは2時間待ち!
確かに周辺は人の波です。 ここで時間つぶしをどうしようか・・・
売店を覗いたり、座っていて聞こえてくる会話からいろんな地方の方言を聞いて興味を持ったり(ここではもう関東の人が多いんですね!)
体が少し冷えてきて、あったかいものを飲みたくなった私はお湯を沸かしてコーヒーの代わりの非常食を取り出します。
「永谷園 松茸のお吸い物」
かなり体は喜びましたよ!
皆さんもお試しあれ!
午後になって雲の出てきた千畳敷を後にしながら、今日見えていた甲斐駒ケ岳の堂々とした姿を思い出していました。
行きたいな・・・
駒ヶ岳登られていたのですね。
素晴らしい風景と青空ですね。
プロフィール写真、宝剣の穂先の写真だったんですね。
良い写真です 。
テント場は快適でした。
私の時は天候がイマイチでしたので、いずれまた登ってみたいと思いました。
来年になりそうですが、次は宝剣や千畳敷も見てみたいですね
todokitiさん、こんばんは!
自分の写真の腕の拙さに歯がゆさを感じながら、誰かに伝わって欲しい気持ちが強かったです
今回は景色を見るのがメインのお手軽ルート でしたが、次回からは厳しさもありながらこの山の魅力に触れられるルートを辿れれば と考えています。
どの山も一度では完結しませんね
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する