縞枯山 三ツ岳 北横岳周回 地獄の急登2連発
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- GPS
- 05:02
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 523m
- 下り
- 532m
コースタイム
- 山行
- 4:07
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 4:58
天候 | 快晴 風(午前)5m/s程→午後にかけて次第に強く 気温 ロープウェイの表示では−17℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・坪庭から縞枯山荘 雪はよく締まり踏まれていて歩き易い ・縞枯山〜縞枯山展望台 トレースはしっかりしていて歩行に支障無し。縞枯山への直登は斜度がありなかなか大変。 縞枯山山頂から展望台へは少しトレースが細いが問題無し。 ・縞枯山荘から雨池山 かなりの急登。軽アイゼンではキツイレベル。 12本爪&ポールでもかなり辛い 登り切ると展望台→山頂と進むが樹林の中で山頂感は無い ・雨池山鞍部より三ツ岳I峰 雨池山より緩やかに降り鞍部へ。雪がかなり深いがトレースはしっかりしている。 鞍部から三ツ岳I峰への登りは雨池山を超える激急登。ポールだと用を成さない。ピッケルが欲しくなる。距離が長く無いのが救い ・三ツ岳I峰からII峰、III峰 岩場の三ツ岳だが雪で埋まりアイゼン歩行に支障は無い。 III峰から北横岳方面へ岩場を下る時だけ注意。 しかし鎖も露出しているのでそれ程の難易度では無いかと。 ・三ツ岳から北横岳 三ツ岳の分岐迄はアップダウンも少なく楽な道。 北横岳ヒュッテから北横岳への登りも今迄の登りに比べたら屁でもないだろう。 (去年軽アイゼンで登った時は何箇所かキツイ坂はあったが) 北横岳は強風で有名だがこの日は風も弱く特に危険は無かった。 |
その他周辺情報 | 原村八ヶ岳温泉ふれあいセンター「もみの湯」 大人500円 硫黄の香り素晴らしい。露天風呂もありコスパ最高 |
写真
冬は山荘側からみんな来るのかな
雪は深くなっていくがトレースはしっかりしている。
正直まったく足跡が無いことも覚悟していただけに拍子抜けだ。
このあたりでラッセルのためにスノーシューを背負ってきた男性とすれ違ったが男性も拍子抜けしたと語っていた。
感想
思いっきり晴れ予報の日を逃す手はないと、日曜日は北八ヶ岳ロープウェイを利用したスノーハイクへ出かけた。
昨年2月も北横岳へ友人と3人で出かけたが、今回はソロだ。
先週の丹沢山の疲れが抜けず、年齢による衰えをヒシヒシと感じる今日この頃。
腹の具合もイマイチで体力に自信が持てないため気軽に歩けそうな場所を選んだ。
去年北横岳に一緒に行った1人であるmaruta27は今頃黒百合ヒュッテから天狗岳へアタックしているはずだ。
正直ついていきたい気持ちはあったが、ピッケルなど必要装備も無く、またこの体調では足手まといになるだけなのでグッと我慢した。
去年と同じ道を行くのもつまらないのでmaruta27の勧めに従い、今回は縞枯山と三ツ岳も周回することにした。
ロープウェイに向かう途中の高速では久しぶりに富士山も南アルプスも鮮明に見える好天ぶりで、まさに雲一つない青空。これは期待大だ。
渋滞もなくスムーズに北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅に到着。
急いで準備し9時の便に乗り込む。
今日は気温−17℃との事だが風速は5m程。晴天だしそれ程寒くないだろう…だといいな。
山頂駅を降りトイレを済ませアイゼンを装着。9時半前には縞枯山へ出発した。
■縞枯山、縞枯山展望台
北横岳に比べ人が少ないと聞いており、少々不安を抱きながら向かった縞枯山だが、登りも下りも結構な人数とすれ違った。
雨池峠から縞枯山方面へ折れると、初めは少し分かりにくいが直ぐにしっかり踏まれた縞枯山山頂への直登の道になる。
この傾斜が結構急だ。今日は今シーズン買ったばかりの12本爪のアイゼンを履いてきたのでこの程度の坂なら問題ないはずなのだが、体調が微妙な状況の自分はヒィヒィ言いながら必死で登った。
自分はアイゼンだったが、スノーシューやワカンの人も多かった。
坂を登り切ると明るく眺めの良い稜線へ。
近くの南八ヶ岳や北横岳だけで無く、南北中央アルプスに加え奥秩父の山々や群馬県境の山まで一望だ。
風も弱く、出会った人皆が皆笑顔で風景を楽しんでいた。
縞枯山展望台は静かでゆっくり景色を堪能出来た。
展望台で撮影をし合った男性は自分と同じく先週塔ノ岳を登ったとか。
面白い偶然もあったものだ。
景色を堪能した後縞枯山に戻り、三ツ岳へ向かう為下山した。
■雨池山より三ツ岳との鞍部へ
雨池峠から標識に従い三ツ岳方面へ進もうとすると道が無い!
というかトレースが無い訳なのだが、マイナールートでトレース無しは正直手に余る。
雪の深さも問題だ。
踏まれてない場所は膝辺りまで軽く沈みそう…
暫し逡巡するが思い切って雪の中に突っ込んでみた。
すると数分直進しただけで道の横手よりトレースが出現。
どうやら冬は少しルートが違うようだ。
トレースに勇気付けられ直登を開始するが、なんとすぐに先程の縞枯山以上の急登が始まった。
ポールを短くして必死で登るが踏ん張るのが大変で両ふくらはぎは肉離れしそうな気配。
小刻みにつま先を蹴り込むのが登り易いと気付き歩き方を変えたが、これも決して楽なわけでは無い。
何せ平らで休める場所が無いので前傾姿勢で息が整うまで何度も立ち止った。
暫くすると上の方から話し声が。
こんな所に来る人が自分以外にいたとは…
(この日雨池山から三ツ岳I峰間では6組8人とすれ違った)
なんとか坂を登り切ると雨池展望台との標識があった。
この先のトレースが見つけられずにいるとまた標識とは少しずれた場所から登山者が現れ、トレースもそちらに続いていた。
男性によるとこの先はトレースも明瞭だそうな。
低く明るい樹林の細いトレースを辿って進む。
雨池山山頂は縞枯山と同じく地味で標識がなければ気付かないレベル。
そこを過ぎると雪は次第に深く、緩やかに降りながら進む。
あんなに急登したのにまた降るとは…
雨池山と三ツ岳の鞍部手前で会った男性はラッセル覚悟でスノーシューを担いで来たのにトレースバッチリで拍子抜けだと嘆いていた。
■三ツ岳I峰への急登
鞍部の標識を見てまた登るのかとウンザリ。
先へ進むと先程の雨池山への登りを超える今回最大の急登が待っていた。
ここは流石にピッケル必要なレベルでは無いだろうか。
降ってくる人はおれど、登るのは自分以外誰もいない状況が続いているが、もしや皆この坂の事を知っていて逆の北横岳側から来てるのか。
息も絶え絶えに登っているとすれ違う人達全員から激励を貰う。
まだまだこの坂は続くと聞いてもう開き直って急坂を楽しんだ。これも経験だ。
腹の具合や疲労はいつの間にか気にならなくなっていた。
こんなに歯応えのある山行の予定では無かったのだが…f^_^;
雨池山の登りもそうだったが、距離的にはあまり長く無かったが気分的には大変な試練を越えてきた感じに。
坂が多少緩やかになると景色が広がり三ツ岳I峰に着いた。
三ツ岳はI峰からIII峰まであるという。
■三ツ岳から北横岳
ハッキリ言えば三ツ岳I峰への登りと、ご褒美の様なIII峰への眺めの良い道が今回のハイライトであり、この後は特に危険な場所も難所も無かった。
三ツ岳は岩だらけの三つの峰で構成されているが、雪で埋まりアイゼンでも歩行はし易かった。
三ツ岳III峰は眺望が良く、北横岳や蓼科山、天狗岳や硫黄岳が良く見えた。
ここで昼食にしようとストーブを出したのだが、全く火がつかず。
去年は着いたのに…と後で調べたら去年は−6℃でウルトラガス使用範囲だったが今日は−17℃。
ガスストーブは無理な寒さだった…
仕方無く手早くパンを齧り休憩を切り上げ先に進む。
III峰から三ツ岳分岐までは結構人が歩いていて20人弱とすれ違った。
三ツ岳分岐から北横岳南峰、北峰と進んだが風は弱く斜度も今までに比べたら天国!
のんびりと景色を楽しんだ後坪庭を経由してロープウェイに戻った。
今回は12本爪アイゼンのおかげでかなり楽に歩けた感じだが、雨池山と三ツ岳の登りは軽アイゼンだったら撤退していただろう。
後でこのコースを勧めてきたmaruta27に聞いたら反時計回りで縞枯山から三ツ岳、北横岳と周回を勧めたのはワザとだったらしい…
「楽しんでもらえた?」だって。
まんまと嵌められたわ!!
はじめまして、雨池山の近くで少しお話しさせて頂いたスノーシューを背負ったオヤジです。
確かにこのコースは時計回りに回った方が楽ですね、雨池山との鞍部から三ッ岳の登りは本当に大変だったと思います。(私は逆コースでしたので楽でした)
でもその分三ッ岳に着いたときは「登った!」との達成感が大きかったのでは無いでしょうか?
それにしても、この日は一日中快晴で風も弱く本当に良い日でしたね。
またどこかのお山でお会いしましょう
こんにちは!
確かに達成感はありました。かなり…
逆からでも、もし足跡なくラッセルだったらかなり大変だったのではないでしょうか。
それが楽しみで来られたのでしたら残念だったかもしれませんが。
しかしあんなに天気が良いのは滅多にありませんよね。
またすれ違えたら楽しいですね。
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