『暑寒別岳/箸別ルート/動画あり』
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 1,028m
- 下り
- 1,028m
コースタイム
天候 | 曇りのち小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この山にもヒグマが生息してございます。八合目あたりでも目撃されているそうでございます。事実今回も、七、八合目あたりのお花畑があちこち掘り返されてございましたが、盗掘ではなくヒグマによるものでございます。また、登るときにはございませんでした木の実混じりの大きなヒグマのフンが下山時の七合目直下の笹薮の登山道にございました。とにかくここもクマ鈴必須で音を出しながら歩くことが必要な場所でございます。 |
その他周辺情報 | 「箸別避難小屋」は増毛町役場職員や管理人の皆さんが週二回程度清掃されるそうで、いつも綺麗になってございます。登山口にございますポストは「登山者用」と「山菜採り者用」の二基に分かれてございます。 |
写真
感想
【2011/08/23】北海道の増毛山地の主峰「暑寒別岳」に登ってまいりました。こちらの山は標高1,491.6mで三角点のございます所は増毛町に位置してございます。以前に「南暑寒岳」に登りました時にも書かせていただしましたが、この地帯は「暑寒別天売焼尻(しょかんべつてうりやぎしり)国定公園」に属してございます。「暑寒別天売焼尻国定公園」には他に、雄冬から厚田にかけての海蝕崖、天売島の海鳥繁殖地、焼尻島の原生林などが属してございます。
JR北海道留萌本線の箸別駅から、直線で280メートルほど西の線路南側にございます「町道箸別道路線」〜「ふるさと林道箸別線」を経て「箸別避難小屋」に至ります。(追記:2016年12月に留萌駅〜増毛駅間の廃止に伴い箸別駅は廃駅になりましてございます。)「箸別避難小屋」に至るまでの道路は舗装されてございまして車の運転が快適でございますが、動物が飛び出しますのでスピードは控えめになさって下さいませ。「箸別避難小屋」横の駐車場に車を駐車致しまして「箸別コース」を歩きます。「箸別避難小屋」は増毛町役場職員や管理人の皆さんが週二回程度清掃されるそうで、いつも綺麗になってございます。登山口にございますポストは「登山者用」と「山菜採り者用」の二基に分かれてございます。
今回は残念なことに山頂に到達するころには小雨になってしまいました。「雨竜沼湿原」「南暑寒岳」「奥徳富岳(おくとっぷだけ)」「群別岳(くんべつだけ)」は見えてございますものの、七合目あたりで何とか見えてございました大雪山系〜十勝連峰〜夕張山系も、山頂では見えなくなってしまいまして残念でございました。こちらの山は7月に登りました「南暑寒岳」とは隣同士でございますが、その「南暑寒岳」は意外と特徴のない丘のような低い山で、知らなければ見落としそうな存在に見えました。また、東西4km、南北2kmにわたって広がります「雨竜沼湿原」も、ネコの額ほどの広さにしか感じられませんでした。
こちらの「暑寒別岳」で印象に残りました植物は、何と申しましても「エゾノホソバトリカブト」でございました。紫がかった青い花が可憐でございますが特にその根には猛毒がございまして、アイヌの人々はこれを狩猟用の毒矢に利用しておられたほどでございます。この毒は極めて強力で、熊や鹿を倒すことは言うに及ばず、なんと鯨さえも倒せたそうでございます。この矢に触れて自らを傷つけた場合、直ちに短刀でその部分を切り毒を吸い出さなければ命にかかわったそうでございます。また、毒矢でしとめた獣の肉は矢が刺さった部位を大きく切り捨てまして、残りの部分を十分に加熱して毒の加水分解を行ったのちに食したそうでございます。春先の山菜取りでニリンソウと間違えて同じキンポウゲ科のトリカブトを採取し、食べて死亡する事故があるそうでございますので、その採取には格別な注意が必要でございます。
ところでこの山にもヒグマが生息してございます。八合目あたりでも目撃されているそうでございます。事実今回も、七、八合目あたりのお花畑があちこち掘り返されてございましたが、盗掘ではなくヒグマによるものでございます。また、登るときにはございませんでした木の実混じりの大きなヒグマのフンが下山時の七合目直下の笹薮の登山道にございまして、写真を撮るか一瞬迷う内に足が勝手にその場を脱出してしまい撮ることは出来ませんでした。とにかくここもクマ鈴必須で音を出しながら歩くことが必要な場所でございます。
余談:
7月に「南暑寒岳」に登りました時に見えました「トトロ」模様の山「黄金山」を今回、登山口を目指して国道231号(オロロンライン)を増毛に向かって北上中に、石狩市浜益区で裏側から見ることが出来ました。「トトロ」模様は全くございませんでしたがプリンのような形は相変わらずで、何故この山だけがこのような意図的な形であるのかが不思議でなりませんでした。なお、「暑寒別岳」山頂からは「奥徳富岳」&「群別岳」が邪魔になって「黄金山」を見ることは出来ませんでした。
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