快晴絶景の燕岳・常念岳 槍サマとご対面☆
- GPS
- 48:45
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,358m
- 下り
- 2,458m
コースタイム
10:44穂高駅-11:30中房温泉登山口12:00-12:50第1ベンチ-13:25第2ベンチ-14:07第3ベンチ-14:50富士見ベンチ-15:25合戦小屋15:45-16:50燕山荘
2日目/
6:00燕山荘-6:40燕岳山頂-7:20燕山荘7:50-10:40大下りの頭‐11:30大天井岳11:50‐大天荘‐14:33‐15:20常念乗越_常念小屋
3日目/
5:00常念小屋-6:30常念岳7:00-8:00常念小屋9:00-11:20烏帽子沢-12:30山の神-12:45一の沢登山口
天候 | 23日晴れ時々曇り(途中霰&雪@合戦小屋)、24日快晴、 25日快晴、下山口一の沢から下は曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:一の沢登山口から貸切バスでしゃくなげ荘(入浴)経由で豊科駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は、特に危険な箇所なし。 下山後はしゃくなげ荘にて入浴(400円) |
写真
感想
山登りを始める前から憧れていた北アルプス。心配していた激烈台風も2日前に通過、ドキドキしながら出発当日を迎えました。
千葉発あずさ3号、これは穂高まで乗り換えなしで行けます。
JRのネット会員になり早くから指定券Get。新宿から乗車しましたが、既に席はかなり埋まっていました。
その後もどんどん混み、さすが3連休初日!甲府を過ぎたころは自由席から溢れてきた大きなリュック背負った人々で指定席車両の通路もいっぱいに!
みんなのワクワクが車内にも詰まった素敵な電車旅でした。
途中山梨県内では大雨でしたが、長野に入るまでには青空となり一安心。
穂高ではたくさんの人が下車。
穂高駅からツアーの貸切バスで中房温泉に向かいます。
今回は既に数年前から行なわれている女性だけのツアーの中級編で、ガイドさんも、主催雑誌社からの方も、添乗員さんも女性、おまけにバス運転手さんも偶然にも女性でした!素敵な山行の始まりです。
中房温泉で下車、トイレ、ヨガストレッチのあと、いよいよ山登り開始!
始めから急登ですが織り込み済みで気にならず。はやる心の私たちにガイドのKさんがうまくペースを作ってくれます。
出発が遅いので、昼食の大休憩はなし、うまい具合にあるベンチで給水と行動食をとりつつひたすら登ります。
天気は台風の余波で今いちですが、明日からの晴天を楽しみに燕山荘に向かいます。
空気はどんどん冷たくなり、あまり汗もかかずに第3ベンチからの急な登りもなんとかクリアして合戦小屋に到着。
そこでどんよりした空から降ってきたのは…霰!
あっという間に粒が細かい雪に変わり、更にびっくり!
名物のスイカが終わっていたのは残念でしたが、雪降るくらいだからスイカじゃないね〜とみんなで大笑い。
合戦小屋では小屋番さんのライチョウの写真集も見せていただき、記念写真も撮っていざ、燕山荘へ。
しばらくすると雪雲も去り、青空が。上にあこがれていた燕山荘も見えてきました。
色とりどりのテントがぎっしりの脇の道を登り、中房温泉出発後4時間でついに到着!
日は既に傾き夕暮れ直前。立ち止まるとびっくりするほど寒い!
小屋前で全員でストレッチのあと、お部屋に案内していただきました。
14名の参加者に8畳ほど?の一部屋をあてがっていただき、富士山とは比べ物にならないゆったり感。
到着が遅かったので、食事はなんと5回戦目!それでもオーナーはちゃんとアルペンホルンを吹いてくれます!との添乗員さんの案内に全員から歓声があがります。
そのあとはしばし自由行動。もう一度外に出て記念撮影。でも…憧れていた槍が岳は残念ながら雲の中。東側は晴れているのに。。。
ともあれ、今日の健闘を祝い、サンテラスで夕食前にケーキにビール!合席したご夫婦は1回戦目の夕食を終え、食後のデザートでしたが、初対面なのに楽しくお話ができるのって、やはり山のマジックですよね。
そして評判通りの燕山荘、スタッフのみなさんが笑顔で温かい。そして宿泊客もこんなに混んでるのにみんなすごくニコニコ、幸せ顔。なんか小屋全体が、念願達成、天気も最高って幸せオーラに包まれているカンジですごく感動しました。
館内も畦地梅太郎さんの作品など飾ってあり、他の山小屋とは一線を画す文化の香り。。
おいしい夕飯、山小屋とは思えないハンバーグ諸々にテーブルに盛られた筑前煮や春雨サラダに感動。おなかいっぱい食べたあとは、楽しみにしていたオーナーのお話。このオーナーの心意気あってのこの高いホスピタリティと実感。実際に訪れてみて、また来たいと思うのは何故かよくわかりました。
夕食後はもう一度外へ。予想以上の満点の星空。星が明らか近い!穂高上空には天の川とさそり座が。
そして右手に目を移すとなんと星明かりの中、槍が岳のシルエット。念願の槍様との初対面。明日は太陽の下でお姿を拝ませてください!
朝は水道が凍結するとのことで、水は夜のうちに補給しました。そして9時消灯。
スタッフの方たちは、夕食をとる時間はあったのかな?と思いつつ一瞬後は夢の中。
翌朝は4時起床。5時20分からの1回目の朝食に入れるよう4時半には食堂前に並びます。スタッフさんが早めに朝食を始めてくれて、朝食を終えた後、外に出てご来光待ち。昨夜シルエットだった槍が岳も、ついに光の中でそのお姿を見ることができました。
世界が素敵に青く染まって、しばらくすると太陽は浅間山の山頂からその姿を現しました!「ダイヤモンド浅間」のサプライズに歓声があがり、ちゃんと出てきてくださってたオーナーからも、みなさん運が良いですね!と言っていただき。
正直なところ軽い高山病か、頭痛と肩首痛がありましたが、雲の全くないあまりの快晴にまたまたテンションがあがり、荷物を小屋入口付近にデポして朝日の中を燕岳山頂へ。
聞いていたとおりの花崗岩の白、ハイマツの緑の中を頂上へ。ここからは左正面に立山、剱岳もバッチリ。右前方には鹿島槍から後立山連峰、後ろを振り返れば燕山荘の端正な姿と左右に浅間、八ヶ岳、富士山、南ア、中ア、御嶽、そして穂高から槍、その向こうの山々が。
雲海のうえは雲ひとつない青空に360度の絶景でした。期待を超えた天気、眺望に心が震えました。
第2日は表銀座を大天井岳手前まで、その後常念小屋を目指します。
初級者の私にも許された天空の縦走路、槍穂高を始め、見えるべき山がすべて見える幸せ。時折冷たい風が吹く中、足元では立派な霜柱が朝日を受けて輝いていて、今日も頑張れと励ましてくれているようでした。
あまりの景色のよさに気分は最高、疲れを感じる間もありませんでしたが、一方で稜線の彼方遠くに見える大天荘、あそこでお昼ご飯と聞き、そんなに歩けるのか?ましてやゴールの常念小屋には無事辿りつけるのかちょっと不安にも。
道は稜線の東側となることもあり、そちらは風はなく植物もいっぱい。むっとした草いきれを感じるほどで、違いにびっくりしました。花はほとんど終わっていたので、こんどは7月下旬に来てみたいものです。
大天井岳は、まさに槍が岳正面の特等席!「槍様独り占め♪」的な写真をみなで撮りまくったあとは、大天荘前の広場で燕山荘のお弁当で昼食。竹の皮に包まれたお弁当は絶品。デパ地下でも売れるよね!とまたまた感動。
そのあとはまたせっせと歩いて常念小屋を目指します。昼になると安曇野方面から雲が出てきましたが、穂高と槍は終始全景を見せて私たちを励ましてくれました。
あまりの好天のせいかライチョウには会えませんでしたが、ホシガラスやイワヒバリの姿も楽しみながら、日も西に傾いた頃常念小屋着。
最後の下りでは常念小屋前に到着したレスキューのヘリも見て、岳の世界?でした。
常念小屋は、さすが伝統の山小屋で風格があります。私たちは団体だったせいか、屋根裏?の大部屋へ。屋根からの熱で暑いのに驚きましたが、まさかの一人に布団1枚!荷物整理もゆっくり。下の一般の部屋は布団1枚に2名、ザックが廊下に溢れていたので、とても恵まれていました。そのあとは外で小屋の屋根越しの槍が岳にビールで乾杯!山登りの醍醐味ですね。夕飯はこちらも最終回の4回戦目、待っている間にヨガストレッチングもして、満足のうちに就寝。
第3日はヘッデンつけて5時に集合、ストレッチのあと行動開始。またまた最高の快晴。
放射冷却でものすごく寒いけれどずっと楽しみにしていた百名山常念岳の山頂をワクワクしながら目指します。ガレ場の登りの最中でご来光。どんどん明るくなっていくなかを登り続てふと見れば、モルゲンロートの槍が岳!
常念岳の影がくっきり中岳の山腹に。しみじみ美しい。。ついよそ見しがちですが、足場が悪く、気が抜けません。登ること1時間、ついに念願の常念岳山頂に!
穂高が近い!上高地まで見える!!興奮は最高潮。
ここまで頑張って辿りつけて本当に良かった、この風景の中に自分がいることがとてもうれしかったです。三歩さんじゃないけど、みんな来ればいいのに!と心から思いました。忘れられない思い出になりました。
みんな興奮絶好調で写真も撮りまくり、思ったよりも長居をしてしまい下山。
常念小屋の朝食は岩魚?アユ?の甘露煮が美味しかった。そして味噌汁は胃に沁みわたり。日本人に生まれてよかったね!とみなで感動しました。
下山は9時出発、一の沢ルート。最後に振り返って小屋の屋根越しの槍が岳に来年は登ります!と別れを告げました。
道ははなから急な下り。樹林帯を下り、沢を丸太橋で渡り、どんどん下ります。
実は下山したら温泉に寄りたいけど、そもそも時間的に厳しかったうえに山頂で盛り上がりすぎたので要挽回。みんな温泉を楽しみに元気に下っていきます。
1日目同様、休憩のたびに行動食。常念小屋のお弁当は名物みそぱん4つにくるみパン、チーズ、ポカリ。
「山はじ」鈴木ともこ氏曰く「潔い」、まさにその通りでした。
途中小さな小さな水の流れをぱちゃぱちゃ下ったのも初めての体験、楽しかった。
とはいえ、さすがに疲れていたのか集中力も途切れがち、かなり下ってきたところでこの山行で初めて派手に転倒。膝の力がぬけて前のめりになったら、もう持ちこたえられず膝をつき、そこでも持ちこたえられずおでこを地面にゴツン!
周りに心配をかけてしまい、申し訳ないやら悔しいやら。
荷物が大きすぎもあったので、今後は体力増強以外に持ち物も厳選せねば。。。
今後の課題がわかるのも嬉しいものです。山の神で最後まで無事下山できるようお願いして、12:45一の沢常念岳登山口到着。
そのあとは、待望のしゃくなげ荘で温泉。つるりさらりの良いお湯でした。
風呂上がりにはロビーでお疲れ様の乾杯のあと、バスで豊科駅へ。そこで解散となりました。
絶好の天気に恵まれ、願っていた以上の素晴らしい山行でした。
ツアーでのチャレンジでしたが、ガイドさんほかスタッフの方たちのすばらしさは勿論、同じ志の仲間と心を一つにして登れたのはとても楽しい、感動の体験でした。
一方、あまりにテンションがあがっていた分、余裕もなかったかもなので、次回はもっと気分的にゆっくり楽しみながら登りたいものです。
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