記録ID: 1399264
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積雪期ピークハント/縦走
蔵王・面白山・船形山
北蔵王縦走「雁戸を越え白く繋がるスカイライン」
2018年03月10日(土) ~
2018年03月11日(日)
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 27:35
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,808m
- 下り
- 1,350m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:24
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 4:43
2日目
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 5:45
11:55
ゴール地点
天候 | 3/10(土) くもり&ガス 強風 昼過ぎより晴れ 3/11(日) 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■冬季ゲート前〜笹谷峠 特に危険箇所なし ■笹谷峠〜カケスガ峰 先週降った雨で雪が解けそれが締まった状態。傾斜があるとツボ足では登りづらいのでアイゼン使用した。 樹林帯のピンクテープを進めば問題ないと思うが、電波塔から入る始めが解らないかもしれない。 ■カケスガ峰〜雁戸山 前山、雪は凍っていてアイゼン必須 蟻の戸渡りはアイゼンピッケル必須 かなり凍っていてこんな雪質の雁戸山は初めて、キックステップでステップを作り登る。最後の登りの斜面の雪庇が崩落していて雪庇を渡って尾根に戻るところもあり注意が必要。 ■雁戸山〜南雁戸山 雁戸山からの下りは灌木で登山道が不鮮明 ここも硬いアイス状態、足の置き場を選びながら鞍部まで降りた。 今回最大の核心部『南雁戸の肩』 傾斜がキツイ斜面は凍っていた。 ダガーポジションでピッケルを差し込み フロントポイントキックで前爪を刺してなんとか這い上がった。 今回は登りだけ通った場所だが、下りとなると更に危険度は増し、下降が困難になる可能性もあるので注意したい。 ■南雁戸山〜八方平小屋 特に危険個所もなし 緩やかな下り、灌木もほぼ埋まっていて歩き放題だが 広いので視界不良時は注意。 ■八方平小屋〜名号峰〜熊野岳 尾根歩きになるが雪庇が大きくせり出している場所があるので少し注意。 熊野岳の尾根まで上がる手前の平らな場所は完全に氷の道になっていた。 歩行はすべてアイゼン使用 ■熊野岳〜馬の背〜刈田岳〜蔵王ライザスキー場 特に危険箇所なし |
写真
今回の目標は八方平小屋に泊まる
当初の段階ではピストン予定だったのですが――
なぜか縦走することに!詳しくは後程
木材が奇麗に撤去されてゲート前も駐車できるようになったのね、良かった。
当初の段階ではピストン予定だったのですが――
なぜか縦走することに!詳しくは後程
木材が奇麗に撤去されてゲート前も駐車できるようになったのね、良かった。
途中一緒になった福島から来たという方と一緒に進む
蟻の戸渡り
雪がかなり硬くアイス気味
アイゼンを蹴りこみステップを作らないと登れない。こんな雪質の雁戸山は初めてで怖いくらいだった。
蟻の戸渡り
雪がかなり硬くアイス気味
アイゼンを蹴りこみステップを作らないと登れない。こんな雪質の雁戸山は初めてで怖いくらいだった。
南雁戸山(1486m)
今回の核心部『南雁戸の肩』
雪質はアイス気味、ピッケルはダガーポジション、アイゼンは前爪を蹴りこみ雪壁を登る
まるで北ア奥穂の雪壁のようだ
尾根に登っても強風で歩くのも一苦労、耐風姿勢で耐えながら進み南雁戸までたどり着いた。
今回の核心部『南雁戸の肩』
雪質はアイス気味、ピッケルはダガーポジション、アイゼンは前爪を蹴りこみ雪壁を登る
まるで北ア奥穂の雪壁のようだ
尾根に登っても強風で歩くのも一苦労、耐風姿勢で耐えながら進み南雁戸までたどり着いた。
さて、当初の計画ではピストンで戻る予定だったのだが
問題の『南雁戸の肩』あの雪壁を下るのは危険を感じる…
もういっそこのまま縦走したほうが安全じゃないか?
と考えて縦走ることに決めた。
問題の『南雁戸の肩』あの雪壁を下るのは危険を感じる…
もういっそこのまま縦走したほうが安全じゃないか?
と考えて縦走ることに決めた。
装備
個人装備 |
フリース
アンダーシャツ
ソフトシェル
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
サブザック
アイゼン
ワカン
ピッケル
行動食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
スマホ(GPS)
時計
サングラス(ゴーグル)
ストック
カメラ
テント一式
シュラフ
マット
灯油2ℓ
|
---|---|
備考 | 1ℓナルゲンボトル(青色)をどこかで紛失してしまった 見つけた方は連絡くれるとありがたい。 |
感想
当初の計画では雁戸山を越えて八方平避難小屋に一泊、翌日にピストンで戻る予定だった。
しかし核心部の通称『 南雁戸の肩 』の状態が悪い、先週降った雨で雪が解けそれが凍った状態の雪質、北雁戸山の蟻の戸渡りからこんな雪質で不安はあったのだが
南雁戸の肩も同じ状態だった。
一応登れはしたものの、ここを下れるか?と考えると不安がよぎる。
そこで考えた――――
「もういっそこのまま刈田岳まで歩いたほうが安全なのでは!」
しかしそうなると車の回収がネックになる、友人に連絡を取り送迎を無事確保、これで車の回収もOK
さて、縦走することに決めたのは良いが実は北蔵王縦走コース、八方平小屋までは来たことはあるのだがその先はまだ未踏になっていた。
小屋で一晩過ごし、翌朝
天気は無風快晴、最高の登山日和となってくれた。
目指す縦走路もハッキリ見え、否応なしにテンションも上がる。
雪も締まっていてアイゼンで気持ち良く歩くことができる、夏期の縦走路は樹林帯で眺めがなくイマイチということであったが、落葉した樹林帯は眺望も良く気持ちが良い、もしかすると積雪期のほうが歩きやすいのではないだろうか。
熊野岳まで来るとリフトを使ってきただろう登山者が多く見られた。ここまで来ればもう安心だ。規制が解除された馬の背を歩き刈田岳まで、蔵王ライザで待つであろう友人の元へ下山するのだった。
急遽予定変更になり、初挑戦となった北蔵王縦走
八方平から先の未踏区間も無事につながり蔵王の縦走路はこれで制覇となった。
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コメント
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北蔵王縦走がこの時期!!(笑)
いっそそのまま不忘山まで行けばよかったのに!!
鳥海山から「蔵王も晴れてる...」と思って見ていたけど、
あそこにマーニーがいたのねぇ♪
11日はすごい晴れたけど、寒かったですよね(^^;
そしてやはりアイスだった。。
月山も同じくカチコチだったようだし、どこもきっと同じなのでしょう。
冬の北蔵王縦走、かなり良いね!!
暖房つきの小屋があるのも良い( ̄ー ̄)
TAKさん、ばんわ!
前から縦走したいとは思っていたコースだったけど
まさか自分でもこの日やるとは想像していなかった(笑)
不亡まで縦走っすか!
頑張れば夕方までに行けたかもしれないけど(笑)
夏ならやれそうですね
北蔵王縦走は冬のほうが良さそう、夏だと水場がなくて大変と聞きますね。
度々レコを拝見させていただいてるmooreeといいます。
北蔵王縦走素晴らしいですね!自分も積雪期に蔵王縦走を当面の目標にしていて、レコを読みながら身体が熱くなり思わずコメントさせていただきました。
厳冬期は、八方平から名号峰あたりまでは豪雪で猛ラッセルでソロでは無理じゃないかと聞いてましたので、歩くなら今の時期かと考えてました。逆に南雁戸山の肩はこの時期の方が危ないっぽいですね。
小屋のストーブ新しくなったんですね!大変参考になりました。いつかお会い出来る日を楽しみにしています!
mooreeさん、はじめまして。
北蔵王縦走が目標いいですね!
自分も目標にしていたので今回達成できて感無量です。
厳冬期、八方平〜名号峰は樹林帯なので雪も多くラッセル大変になるかもしれませんよね。
今回、雪が締まっていて沈まず歩行は楽だったのですが、傾斜がキツイ箇所が大変でした。
南雁戸の肩は雪質で難易度が変り、一概には言えませんが新雪が少しあると登りやすいかもしれません。
八方平小屋の灯油ストーブは二年前に新しくなったみたいですね。
灯油2ℓで最大火力ですと4~5時間でなくなりそうでした。
mooreeさんも、仙台神室お疲れ様でした。
積雪期の仙台神室行ったことなかったので参考になりました
こちらこそお会いできる日楽しみにしてますね!
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