青空の稜線漫歩-白峰三山+広河内岳縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 26.2km
- 登り
- 2,509m
- 下り
- 3,202m
コースタイム
6:49 広河原
8:38 白根御池小屋
10:13 北岳肩の小屋
11:27 北岳山頂
13:10 北岳山荘
10月9日(日)
5:58 北岳山荘
7:17 間ノ岳
8:28 農鳥小屋
10:03 農鳥岳
11:35 広河内岳
14:10 大門沢小屋
10月10日(月)
5:25 大門沢小屋
8:15 奈良田
天候 | 3日とも快晴。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線上は風が強く冷たいです。しっかりした装備を。 夜は0度前後まで冷えます。 テントに霜が付いてました。 |
写真
感想
土日祝でこれだけ晴れたのはこの夏から初めてなんじゃないでしょうか。
この3連休に山にいけた人は自分を含め幸せだと思います。
8日AM6時過ぎに広河原に到着すると既に人で一杯。
大樺沢ルートは台風の影響で通れないとの事で白根御池小屋を目指します。
トラバース道まではきつい登り、人も多いのでのんびりと上がります。
白根御池小屋も人であふれてました。
見渡すとかすかな紅葉の気配。
ここからのルート選択に迷いましたが草すべりに取り付きます。
ここも稜線までは相当の急登。喘ぎながら徐々に高度を上げて行きます。
稜線に出ると仙丈ケ岳、甲斐駒、鳳凰三山のいい眺め。
風は先週の仙丈ケ岳程では無いですが結構冷たい。
ここまでくれば北岳まであと少し。
一気に登ります。
11時半前に北岳山頂に到着。
意外といいタイム。草すべりで一気に標高を稼いだのが聞いているのか?
想像通り360°の絶景。
ただ時間が遅かったのか雲が出てきて南部は余り見えず。うーん残念。
後は北岳山荘まで残すのみ。
吊尾根は慎重に下り13時過ぎに到着。
よかった。テン場にはまだ空きが有る。
大天井の経験(失敗?)を生かしハイマツの影の風が来ない所にテントを張ります。その後続々人がやって来てテン場はほぼ埋まってました。
晩御飯時に珍しいものが。
北岳山荘からの出前(売り子)です。
ゆで卵を50円とブルボンのプチシリーズを駅弁宜しく売り歩きに来てました。
ここでゆで卵をゲット。
夕食(牛丼+サラダ)が一気に豪勢に。
初日はお腹一杯の中おやすみなさいです。
2日目は4時起床の予定が3時15分頃目が覚めました。
やっぱり寒いです。
イスカの450DX(参考使用温度-6°)+ProLite Plusでしたがそれでも冷えます。
テントを畳む時はパリパリ霜をはがしながらでした。
でも澄んだ空気の中の日の出は美しかった。
しっかり目に焼き付けました。
今日は間ノ岳、農鳥岳、広河内岳を目指します。
間ノ岳は大きな山体です。
歩いて見てつくづく思いました。
7時過ぎに間ノ岳山頂に到着。
広々とした山頂です。
農鳥岳へ向かう登山道越しに見る富士山が印象的でした。
また間ノ岳側から見る北岳は凛々しく尖って格好いいです。
次に農鳥小屋に向かいます。
噂の農鳥小屋の親父が今日が寒いと行った女の子に向かってこの位は寒さに入らないと滔々と述べてました。
農鳥小屋を後にし、農鳥岳へ。
西農鳥岳〜農鳥岳が岩稜地帯でアップダウンが有り、意外と手こずりました。
農鳥岳山頂はそんなに広く有りませんでしたが、一段下がった所に小さな広場が有り風もしのげそうでしたのでそちらに降りる事に。
すると小さく動くものが。
ライチョウです。
親子でしょうか3羽ほど居ました。
夏には茶色でしたが冬支度でしょうか、白黒のまだらとなっています。
しかも登山客は結構いるのにほとんど逃げません。
その場はにわか写真撮影会場となりました。
農鳥岳を後にし、大門沢小屋へ向かいます。
でもその前に空身で広河内岳へ。
この山は穴場的な山です。
塩見岳がすぐ間近に見えます。
鉄兜とは良く言ったもので、四方に根を伸ばし頂上のドームが鎮座する様はまさにそのもの、威厳すら備えていました。
この姿はここらあたりからしか見られないと思います。
空身で往復50分程なので白峰三山を縦横したついでに是非寄って見て下さい。
広河内岳から下降点に戻り大門沢小屋へ。
結構きつい下り坂です。岩や木の根も有り歩きにくかったですが、最近の縦走で慣れたのか、あれっもう大門沢小屋なの?という感じでした。
テン場はそんなに広くは無く、既に乾いた真っ平らな所は埋まっており、平らそうな所を探して設営です。
時間が経つに連れ人が増え、最後は張る場所が無い程の盛況ぶりでした。
この日の晩御飯はカレーです。
米の量を少し減らして炊いたのが功を奏したのかおいしく出来ました。
翌朝は4時に起床。
さすがに2900mの北岳山荘と1100mも違うので寒さの度合いが違います。
(昨日は寝袋から中々出れなかった・・)
テン場からは夜明けの富士山が良く見え、今日のいい日を予感させます。
大門沢小屋から奈良田へ下る際、やってしまいました。
渡渉に失敗、半身が川の中へザブンです。
一瞬で上に上がりましたが流れが急だったので流されていたら危なかった。
夜明けの暗い中、沢筋を行ったのがまずかった。もう少し明るくなってから行動したらと反省しきり。
その後は危ない木の橋や怖いつり橋を渡って、奈良田へ到着!
奈良田のバス亭では広河内岳から笹山へ縦走し奈良田へ降りてこられた方の話を聞く事が出来ました。
すごくいいルートで水場の整備さえされれば人気が出るだろうとの事。
これを聞き広河内岳から南へ延々伸びていく稜線上の道を思い出しました。
草木も無く、アップダウンもゆるやかなルートです。
今回で南アルプス北部のメジャーな山々は登りましたが、この白峰南嶺を始め歩いていない所が一杯あります。
まだまだ南アルプスは僕を楽しませてくれそうです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する