徳本峠~霞沢岳往復~蝶ヶ岳~常念岳


- GPS
- 56:00
- 距離
- 36.6km
- 登り
- 2,897m
- 下り
- 3,176m
コースタイム
上高地06:30-07:13明神-07:45標高1760mくらい07:58-08:59徳本峠小屋09:38-10:53 2261 11:08-12:28 K1ピーク 12:47-13:20霞沢岳13:24-13:51 K1ピーク 14:02-14:57 2261 15:08-16:11徳本峠小屋
10月9日(日)
徳本峠小屋06:46-07:38明神見晴らし07:51-08:46大滝槍見台09:10-10:18 2330北東の標高2360m地点10:33-11:31大滝山11:49-13:08蝶ヶ岳ヒュッテ
10月10日(月)
蝶ヶ岳ヒュッテ05:18-(三角点、蝶槍、2462で写真撮影&小休憩を挟む)-07:25 2512 07:43-08:58常念岳09:24-09:58前常念岳10:09-11:00標高2170mの下降点11:10-12:01標高1500mの分岐12:10-12:32三股駐車場
天候 | 3日間とも快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・ほりで~ゆ~から三股に向かう道は、時間帯通行止めがあるようです。夜間と日曜は実施しないとのことでしたが、下山した月曜日も祝日のためか問題無く通れました。 ・沢渡到着がAM3時頃と遅くなったためか、いつも利用する足湯のある大きいところ(下記リンク地図中「市営第2」)は既に満車。次のバス停のところ「松本電鉄」も満車、その向かいの温泉の駐車場「お食事処池尻」に停めました(下山後、施設の受付で料金後払い、1日500円)。 ・朝はバスにて、片道1200円。登山客の多さから時刻表始発より早い便が出ていた模様。 http://www.kamikochi.or.jp/modules/info_access/index.php?content_id=20 http://www.kamikochi.or.jp/modules/info_access/index.php?content_id=21 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎水 水場は徳本峠手前の標高1870m付近の枝沢が最後。今回は道中で全く汲んでないです。 2人で計12リットル持っていき、9リットルほど使用しました。快晴だけど、気温は低め。ちなみにビールは計3.3リットル♪ ◎登山道 K1ピーク直下は急斜面の登りで下山時は滑らないように注意。 大滝山直下の南西尾根は草が登山道に倒れて生えており、雨が降ったら滑りそう。 全体を通してよく整備されていて歩きやすいです。ただ、樹林帯ではぬかるみが多く、ドロドロに。 ◎気温 気象庁の発表によると連休中の松本の最高・最低気温は 最高 最低 8日 19.7 4.6 9日 22.3 5.2 10日 24.6 8.4 となっている。松本の標高は600mなので稜線は約10℃低いことになる。 寒いわけだ。凍るわけだ。 ◎雪 上高地では5、6、7日に雨が降っているので、稜線は降雪があったはず。 このルートでは2500m以上の北側斜面のハイマツの根元になどに雪が残っていた。 ほとんどなくなっていて踏む機会はなし。 2006年の同連休は吹雪であったため、直前の天候チェックもするように。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
この山域(ルート)に決定するまでさんざん迷った。
いくつか候補を挙げてyokoさんと話し合った結果、
お互いにトキメいたマイナーな霞沢岳~蝶ヶ岳に行くことに(常念岳は私のワガママで追加)。
霞沢岳は日本二百名山なのに知名度は低く、「どこにある山?」って感じだ。
私の山仲間でも知っている人は少ないだろう。ちなみに、カスミザワと読む。
前夜(7日の深夜)のうちに下山口の三股に車を1台デポして、もう1台で沢渡に移動。
沢渡の時点で気温1℃。稜線のテントが楽しみだ(笑)
仮眠した後、バスで上高地へ。
上高地はすっごい人。どこを見ても人、人、人。5度目の上高地だけど、こんなに人がいる光景は初めてだ。
10月の3連休、今年最後のアルプスという人も多いだろう。おまけに、天気予報でも山日和となっている。
集団に混ざって上高地を出発。
明神過ぎの分岐から人が一気に減る。
徳本峠へ向かう人は登山者全体の3%程だろうか。
上高地まで足を運んでおきながら槍でも穂高でもない山へ行く。
快晴なだけに苦渋の決断だ。
徳本峠にテントを立てて霞沢岳へ。
アップダウンの続く縦走路を経て山頂手前のK1ピークに(本当に長くて大変だった)。
西穂~奥穂~前穂の稜線がこちらを向いている。
なんだ、ここは。霞沢岳は穂高の絶好のロケーションポイント。
穂高に登ったことがある人には是非とも1度は登って欲しい。1度でいいから・・・・。
あ、行く方は徳本峠から距離が長いのでヘッドランプ持参推奨(当たり前だけど)。
2日目、夜中は寒かった。明日はもっと寒いぜ!
徳本峠~大滝山はほとんどが樹林帯。
歩き始めは「気持ちのいい朝、森林浴でリラクゼーション♪」なんて思ったけど、
ぬかるみが多々あり、2時間ほど歩いた頃には無心になる。
徳本峠~蝶ヶ岳直下の分岐ですれ違った人は20人弱。
穂高の涸沢では「テント1200張り、2000人)」だったらしく、こちらは静かな山歩きを堪能している。
大滝山まで来ると樹林帯は背の低いハイマツ帯へと変わり、ようやく穂高と再会。
だいぶ見える角度が変わってきて、大キレットや槍が見えるようになる。
あえて、あの稜線に行かずにこっちの稜線に来たんだ、うん。
蝶ヶ岳に着くと静かなルートとは違い、人がいっぱい。
ここから先は景色がいい人気ルート。
昨日の蝶ヶ岳ヒュッテには200人以上宿泊していたそうで。
朝早く徳本峠を出ていればこのまま常念小屋まで行くことも可能だけど、今日は蝶ヶ岳ヒュッテに宿泊(テント泊)する。
ここは山頂直下にあるため、景色が素晴らしい。何より「日の入り」「日の出」の両方を見ることができる。
そして、霞沢岳が「穂高を正面から見るための山」なら蝶ヶ岳は「穂高を横から見るための山」。
残念ながら雲が出てきて「日の入り」と明日の「日の出」はどちらも見れなかったけど、暗くなっても槍穂の稜線が目の前にあり最高でした。
最終日はさらに寒い一晩であった。トイレ前の水が入っているドラム缶に分厚い氷が張っている。
日の出前に出発して槍穂の大キレットを真横に見ながら常念岳までの縦走。
常念直下の400mの登りはきつかったけど、山頂からは遠く後立山までの大展望。
前常念岳からジェットコースターのような下りを経て三股の駐車場に到着。
お疲れ様でしたー。
当初は越後三山に行く予定であった。しかし7月豪雨や台風などの影響で車道・登山道ともに、予定のルートは使用不可。単にピストンじゃつまらん、ということで変更。さて、どうしよう。
白馬~朝日とか、尾瀬とかも候補であったが、行きそうで行かない霞沢岳をこの機会に狙ってみることにした。徳本峠より往復、そして蝶ヶ岳~常念岳と抜ける2泊3日のルートである。
霞沢岳。間違いなく穂高の眺めが良い。霞沢岳~蝶ヶ岳は歩いたことのない道。蝶ヶ岳から先はもうずっと眺めが良いのはわかりきっている。うん、楽しそうだぞ。
三股に車1台をデポってAM3時頃沢渡Pに到着。いつもの市営第二はすでに満車だ。池尻に停めて仮眠。我々が停めた後もどんどんドンドンDONDON車がやってくる。明日、すごいことになりそうだ。
翌朝、上高地BTすごいことになっていた。えらい騒ぎ。トイレも渋滞。河童橋にも小梨平にもトイレあるよ!
そんな喧騒も明神館まで。徳本峠目指して右に折れます。初めて歩く道はワクワクする。
人混みから一転、静かな山歩き。秋山はこうでなくては。
肌寒い中登っていき、たまに振り返ると明神岳が輝いている。だんだんと穂高も顔を覗かせる。
徳本峠は渋いですね。バリバリ登らなくなったら、新島々~徳本峠を歩くときが来るだろうか。
身軽になっていざ霞沢岳へ。往復7時間強、長い道のりでございます。
樹林帯、地味につづくアップダウン、細い道、ぬかるみ・・・。アタック装備だけなのに、正直しんどい。K1直下の急登がハンパ無い。もーーー!!!
ようやくの思いでK1に着いた。期待の展望はというと・・・?
なるほどー!!!こう見えるのかーーー!!上高地からそそり立つ穂高連峰を真正面からドーン。「模範解答」って感じ。いいねーー。西穂~奥穂~前穂♪いただきました♪景色はここで十分だが、一応ピークは踏まねば、ということでちょっと進んで霞沢岳ピークもいただきました。
来た道をしんどく戻り、徳本峠に着くとテントが増えていた。
明日は楽ちん行程。19時には床につき、ぐっすり寝ました。
適当に起き、適当にご飯を食べ、適当に撤収し、適当に出発(笑)時間に余裕があるとこんなに気楽なものか。
大滝山まではず~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っと樹林、かつ、ぬかるみ(まだ続くのか・・・)。それだけに、たまにある展望スポットがとても素晴らしく感じる。
歩みを進めるごとに、どんどん見える角度が変わっていき楽しい。大滝槍見台は丸太に霜が付いていて滑るまいとヒヤヒヤ。
ぬかるんだ樹林帯を地味~に登り続け、2457でようやく東斜面に出て陽当たりが良くなる。八ヶ岳や南アルプスが見える。
大滝山直下でハイマツ越しに槍・蝶ヶ岳のお出まし。
大滝山荘を過ぎ北峰ピークからは期待通りの槍穂のパノラマロード。
若干のアップダウンを経て、蝶ヶ岳ヒュッテに到着ー!
これまでほとんど人にすれ違わず静けさを堪能していたが、さすがに蝶ヶ岳は賑わっている。涸沢はこんなもんじゃないんだろう。のちに知ったがテント1000張りだったそうだ。オソロシーー!!
蝶ヶ岳ヒュッテで牛丼ランチし(激ウマ♪)、ビール1本飲んだらめっさ眠くなった。日の入り具合の監視は後輩lastingに任せ、私はひたすら昼寝(笑)。山のテントで昼寝って何でこんなに気持ちいいんだろうね~~。
期待の日の入りは雲が厚めで今ひとつ。暗くなると、奥穂高山荘や涸沢の明かりがはっきりと確認できた。
そこそこ寒かったが、防寒の用意を万全に整えてきたので、あんなに昼寝したのに夜はまたぐっすり眠れました。一方のlastingは起きるなり開口一番、「朝が待ち遠しかった・・・」。笑。寒かったようです。
最終日はこれまた長丁場の予定なので、日の出は歩きながら観賞、雲があってイマイチだが、逆方向は御嶽山~乗鞍~焼岳~穂高~槍~大天井~常念と丸見え。
だんだんと明るくなっていく様子をうっとりと眺めながらの稜線歩き。
すっかり太陽も昇り、今日も晴天、青天!!
常念→蝶は2度歩いているが、蝶→常念は初。待ち構えるのは常念直下のながーい登り・・・ガンバ自分!
ハートやスマイルの粋なペンキマークに励まされつつ、常念岳に到着!
後立山、裏銀座、表銀座、槍穂と、相変わらず蝶~~あ間違えた超~~贅沢な見晴らしです。ニヤニヤ。
さてここからは延々と続く下り。延々と、、、。無心で下ったらエアリアタイムよりだいぶ早かった。
さて、レコの冒頭に書いた、私の車が○○になっていた件。
どうやらバッテリーが上がってたようです。
まず、スマートキーでドアが開かない。鍵を刺してドアを開けることができたが、エンジンはやはり廻らない。あちゃーーー。
メジャーな登山口であったことが幸いし、下山してきたおっちゃんがケーブルつないでくれて復活。よかった~~。本当にありがとう。
沢渡のlasting車を回収し、以前利用し良かった「杣の家」で温泉に入り人間に戻り、それぞれの帰路へ。
私は伊那までなのでさくっと帰宅。きっとlastingは中央道の渋滞に飲まれながらの帰宅だったことでしょう。
お疲れ様でしたー。越後三山は来シーズンね!
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