十石山イグルー・白骨温泉ルート往復
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,159m
- 下り
- 1,176m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:00
- 山行
- 1:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:30
天候 | 両日快晴 気温高温、松本市で29度。 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
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写真
装備
個人装備 |
スコップ+のこぎり
スキー・ストック・シール
その他冬山泊個人装(寝具一式・ナイフや灯り地図磁石食器)
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感想
松本市の最高気温が4月なのに29度の日。
ゲキさんにイグルーつくりを教える約束が、ずれ込んで4月下旬になってしまった。十石小屋の小屋開けチームの機会に合流して登った。やはりもうイグルーには難ある季節になっていた。
十石山は、一昨年安房峠から乗鞍岳への3日山行のとき通過したけれどその時はガスで無展望だった。地形図に小屋と描いてあるけれど、営業小屋でもない、人が多いわけでもないほぼ行き止まりのこの山に何故小屋があるのかな?とは思っていた。今回はこの小屋を世話するメンバー面々に話を聞いて、北アルプスでは珍しい自主建築、勤労奉仕隊維持の、東北みたいな山小屋と知った。建設にまつわる写真集もあった。90年代なかば、タイヘンな行政書類をクリアして熱意一番で建設した小屋だった。とても立派な大黒柱が印象的。建設に関わった乗鞍山麓の人たち、強くいろんな人を引き込む力のある人たち、さまざまな技能を持つ人達が関わってこの小屋ができたことが伺えた。だが時代はめぐる。世代が回って、今はまた曲がり角なのだとも。小屋というのは、建てた後にまた続いて強い力が要るのだ。
*****
上高地線とバスを乗り継ぎ、白骨温泉へ。電車内では「関わり合いにならないで光線」を放射する日本の高校生と、「それも日本の見どころ」と同居する外国人旅行者の中に、地下足袋、接ぎズボンの出で立ちで乗り込む。往復券で松本から3500円也。
初めて来た白骨温泉のバス停前の案内所で、掃き掃除をしていたおじさんとひと話しして、上を目指す。土を踏みしめる地下足袋が足に心地よい。急登を越え、雪を踏み、雪が道を隠した1740あたりで登山靴に替え、シールスキーにする。大きなシラビソのある気持ちのよい緩斜面だ。おにぎりを二つ食べて、針葉樹密生の急斜面帯を越えて樹林限界を超えると、穂高南面が見慣れない好角度で見え始める。でも全開の展望は小屋の横に行くまで、おあずけだ。
小屋開きの一行とは、小屋で合流。みな、写真とバックカントリースキー好きという顔触れだった。なるほど、この山は、山スキーにすごくよい山だ。山頂部の標高差300mは、秘められたスキー天国だ。それに岳沢正面の穂高の眺めはここだけのもの。4時間の登りが要るから、リフト頼みのBCはここには来ない。
ゲキさんに、イグルーのブロック切りとブロック積みのコツを伝授する。もう、黄砂で色づいて再結晶している表面のザラメ層は固くて全然刃が入らず。数日前に積もった最後の雪の層でかろうじてズルズルのブロックを切って積む。高温気象なので案の定、完成後30分で崩壊した。でもまあ、ブロック切るのはうまくなった。
ゲキさんのハンガリアン鴨焼き、それに〼村さんの穂高わさび載せ。ヨーコさんの自作ホタルイカ沖漬けと酢味噌和え、それにタカイさんにおにぎりゴッツァンになってハギワラさんにマルタイ恵んでもらった。家庭内腹話術の話などしてまどろむ。皆、夜中、早朝にイソイソと撮影に出かけていた。
下山におよび、最先端の板やビンディングやテレマークの滑りを見て、「は、速い!」というのが印象。こちらはほぼ50年前のビンディングと登山靴の短スキーでまろびながらの滑降で、十石山東尾根1200mを下る。痛快だ。
バックカントリーというのは現在の山スキーにあたる呼称なのだが、やはり靴やスキーを「滑り重視」か、「登り、山越えの方便」と見なしているかの立ち位置の違いはあるのだろう。僕の場合はやはり、「いいえ、山スキーです」となりそうだ。
白骨のあの娘の宿も気になってはいたが、今回は乗鞍湯けむり館に浸かり、カツ丼食べて下山。ヨーコさんの車に便乗して草間彌生展前バス停まで乗せてもらった。感謝。バス停脇に座り込んでいた老婆と暑いですねえなどと話をしているうちに自宅行き路線バスが来て帰宅。玄関開けた二人の女は顔を見るなり、「おとう、日焼けしたねぇ!」「なになに、逆パンダ?」と嬉しそう。
今回の写真は、同行メンバのみなさんの提供です。滑りも撮りも、玄人でした。
コメント
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おはようございます。
リアルにね、記録の中に、こんな素晴らしい写真、観たことないよ!yoneちゃんありがとう ”夜空”もう、最高
夜空、手間かかっていますよ。撮ったの、僕じゃないですからね。
一寸辻まことを彷彿させますね。
辻まことさんはこんなに踊るように滑るのですか。
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