洋上のアルプス 屋久島テン泊縦走(白谷雲水峡~ヤクスギランド),モッチョム岳
- GPS
- 46:21
- 距離
- 58.4km
- 登り
- 5,559m
- 下り
- 5,190m
コースタイム
- 山行
- 5:37
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 6:33
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 10:23
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 9:15
- 山行
- 7:52
- 休憩
- 2:16
- 合計
- 10:08
天候 | 28,29:晴,30,1,2:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
船 飛行機
神戸空港9:35-(SKY131便いま得,4600円)-10:45鹿児島空港11:10-(リムジンバス1,250円)-12:02鹿児島中央駅15:48-(バス※)-16:34谷山港18:00-(フェリーはいびすかす3600円,21:40種子島05:00)-宮之浦港7:00 ※鹿児島中央駅,東16乗り場,鹿児島交通5番線 鹿児島交通 TEL099-247-2341 1日目(新高塚小屋泊) 4/28 宮之浦港8:20-(バス550円)-8:55白谷雲水峡 2日目(鹿之沢小屋泊) 4/29 3日目(石塚小屋泊) 4/30 4日目(民宿海楽園泊) 5/1 ヤクスギランド15:10-(バス730円)-15:53合庁前16:03-(バス840円)-16:29旭町18:01-(バス)-18:09宮之浦港入口 ※レンタカー借用 5/1 18:30〜5/2 18:30 5日目(民宿海楽園泊) 5/2 モッチョム岳(レンタカー移動) 6日目(移動日) 5/3 海楽園6:30-(徒歩,約30分)-宮之浦08:10-(フェリーはいびすかす 3300円)-14:40谷山港-(徒歩,約30分)-五位野16:27-(JR290円)-16:51鹿児島中央駅18:10-(リムジンバス1250円)-18:50鹿児島空港19:55-(SKY138便いま得,5600円)-21:00神戸空港 ※フェリーが遅れて、予定していたバス[谷山港15:16-(バス)-16:02鹿児島中央駅]に乗り継げなかったため、電車の最寄り駅(五位野[ごいの])まで歩いた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
花山歩道:踏み跡が薄い所は、テープを追うこと。 高盤岳(トーフ岩):取り付きを間違えなければ、踏み跡は明白。先人のGPSログ持参を推奨。 花之江河登山道:雨天時は、ビャクシン沢渡渉点の水量に注意。踏み跡が薄い所は、テープを追うこと。 モッチョム岳:取り付きから、ずっと急登が続く。気合を入れて臨むべし。最後は、激下り&激上りのアスレチックコース。 |
その他周辺情報 | 登山届け: 白谷雲水峡入り口の受付にて提出。 ※環境保全協力金 日帰り1000円、泊まり2000円も、ここで支払う 避難小屋: 白谷小屋 (40人) 高塚小屋 (20人) 新高塚小屋(40人) 鹿之沢小屋(20人)ネズミがいたとのこと。食料は吊るすこと。 淀川小屋 (40人) 石塚小屋 (14人) ※各小屋に、水場、トイレ有り。食料は持参のこと。 下山後のキャンプ場: 民宿海楽園 テント800円/泊(ドミトリー1200円、民宿3500円) ・バス停 旭町下車(宮之浦までバス約10分、徒歩約30分) ・トイレ、炊事場、コインシャワー、共用コンセント、共用冷蔵庫 有り ・付近にスーパー、弁当屋等が有り、食材の買い出し可能 ・テン場の脇に、ホタルが居る、フライシートにカタツムリが付く ・予約不要 ・猫の居候多数 下山後の温泉: 楠川温泉300円(シャンプー・石鹸有、営業:9:00〜20:00[受付:~19:00]) 尾之間温泉200円(シャンプー・石鹸無、営業:7:00〜21:30、猫:居候2匹) ・浴室の壁には、モッチョム岳、耳岳、割石岳の絵がある ・めっちゃ、熱い(源泉49度!) 下山後の夕食: 潮騒 首折れサバ刺し身定食1800円(17:30〜22:00) ・注文する人が多く、遅く行くと首折れ鯖が品切れになることも有った レンタカー: タイムズカーレンタル宮之浦港店 デミオ3800円/24H ・営業: 8:30〜18:30、TEL: 0997-42-2401 (18:00までに返却すれば、海楽園(宿)まで無料送迎可) ・バス:宮之浦港入口より徒歩5分 ・たびらいレンタカーにてWeb予約 ・GW等、繁忙期は事前に予約すること アルコール燃料: 鹿児島中央駅付近の薬局(ミドリ薬品 武町店)にて購入(駅前のドラッグイレブンには在庫無しで、薬局何件かをハシゴした) 携帯トイレ: 念の為、持参しました。(今回は避難小屋のトイレを利用させて頂きました) |
写真
感想
今年のGWは、憧れの屋久島へ行きました。
以下、道中記録です。
鹿児島空港へ下り立つ。飛行機での遠征は初めての経験でした。
飛行機から階段で下りて、バスに乗りターミナルに向かう。隣席のおっちゃんから、「どこの山へ行くの?」と声を掛けられる。初めて屋久島に行くことを伝えると「永田岳はいい山だよ」とのこと。聞けば、おっちゃんはなんと300名山達成のすごい人だった。「笈ヶ岳もやったの?」と聞けば、残雪期の5月に登ったが、それでもヤブコギですごかったらしい。すっげー。
おっちゃんは、今回は山ではなく、チャリンコで海岸線を走って、長崎まで行くとのこと。ガッツあふれる元気なおっちゃんとは、空港の荷物受取所で分かれた。
鹿児島市内にバスで移動し、バス停に荷物をデポ。燃料アルコールの買い出しに薬局に立ち寄る。駅前のドラックイレブンには無く、小さな薬局をはしごして手に入れた。(燃料アルコールを置いていない薬局ってあるんですね。初めて知りました)
途中で見つけた雰囲気の良い「のだ屋」さんでランチを頂く。料理は、みな美しくとっても美味しかったです。バスの乗り継ぎまで時間があったので、ゆっくりさせて頂いた。
バスで谷山港に移動し、フェリーはいびすかすに乗り継ぐ。この日は、船中泊。風邪を引いたのか、喉が痛い。鼻水も止まらない。鼻がつまり、夜何度もトイレに起きた。船のトイレに、消毒用アルコールがあった。のどが痛いので、このアルコールを水で薄めてうがいをしたら、喉の痛みが治まった。(少し目にしみた)。明日からしっかり歩けるのか?ちょっと不安になった。
◆1日目 白谷雲水峡〜太鼓岩〜大株歩道(ウィルソン株、縄文杉)〜新高塚小屋(泊)
翌朝、起きて船のデッキに出ると、屋久島が見えていた。いよいよ、やってきたぞ!港の待合所で朝食を取っていると、フリーのガイドのおっちゃんに声を掛けられる。おっちゃんの名前は太田さん、さすがに詳しい。道中の山の情報を聞くと、最新情報を教えてくれた。花山歩道、花之江河登山道、モッチョム岳も問題なく歩けそうとのことで安心した。「石塚山も良い」「永田浜のウミガメは夜だけでなく、朝方も狙い目」「キャンプは海楽園が良い」などと、いろんな有用な情報を教えてくれた。根っからの世話好きのガイドさんで好感が持てました。
白谷雲水峡行のバスに乗る。ここで滋賀から車で自走して熊本まで走って来られた方と一緒になり、1日目の行程も同じであることから、一緒に歩くことになった。普段は、比良や鈴鹿の山を歩くことが多い、とのことでした。
準備を済ませて、歩き始める。綺麗な沢、でかいヤクスギの森を抜けて、太鼓岩へ。この日は快晴で、山という山が綺麗に見えた。大絶景に満足した。そこから一旦高度を下げて、トロッコ道に入り、大株歩道に繋ぐ。長ーいトロッコ道には、うんざりした。ようやく大株歩道に入り、ウィルソン株まで歩いて、どっかり腰を下ろしてランチ休憩。めっちゃ疲れたぞ~。湯を沸かして、ホットレモンとしょうが湯を頂いた。一緒に歩いた方は、冬はバックカントリースノボードをしており、白馬や八方等を滑っており、白銀の世界を滑り降りるのは気持ち良い、とのこと。私の知らない世界のことを教えてくれました。
夫婦杉、大王杉等、次々に現れるヤクスギのスター選手を堪能した。ついに縄文杉のテラスに到着!ごつごつした縄文杉は躍動感があった。時間も遅かったので誰も居らず、2人で縄文杉を思う存分楽しんだ。
高塚小屋で、テントを張るとのことで、ここまで歩いてくれたお礼を言って分かれた。新高塚小屋はそこから1時間程で到着。さすがGW。テントは、至る所に張られており、学生さんの大型テントの脇にスペースを見つけて、マイテントを設営。なんとか1日歩けたことに感謝。体調も少しづつ戻ってきた。翌日に備えて、早めに就寝。
◆2日目 新高塚小屋〜永田岳〜鹿之沢小屋〜花山歩道(ピストン)〜鹿之沢小屋(泊)
朝3時起床で、4時半に出発。暗い内から歩き始めた。だんだん夜が明けていく。空色が美しい。このマジックアワーを歩くのが私は好きだ。平石岩屋を越えた所で夜明けを迎えた。美しい日の出でした。
今日は宮之浦岳へは登らず、永田岳へ向かう。おっちゃんから聞いた通り、永田岳は岩がごつごつしていて、格好良い山でした。山頂でコーヒーブレイク。天気もよく、眼下に永田いなか浜や、灯台が見えた。あの辺りが半山ガジュマルの辺りか?(結局、半山ガジュマルには時間がなくて行けなかった。)
ゆっくりした後、鹿之沢小屋へ下りた。ここでテントを張り、空荷で花山歩道に向かう。目指すは花山広場だ。どんどん高度を下げると、植生が変わり、でかい木がバンバンでてくる。ヤクスギだけでなく、ハルギリの巨木も迫力があった。途中で、お一人とすれ違い、お話させて頂いた。はるばる埼玉から車で来られており、県外割引の使えるGW前に屋久島に入り、GW後に鹿児島に帰るとのこと。長期滞在でいろいろ行かれてました。「龍神杉もいいよ。」とのことでしたが、そこまで行く行程の余裕がないなぁ。モッチョム岳も既に登られていました。「モッチョム太郎付近でヒルにやられた」とのこと。そうか、この気温だと活動しているんだなぁ。彼としばらくお話させて頂いた。彼は下の駐車場からピストン、私は鹿之沢小屋からピストンで、帰りにもう一度すれ違った。
私は、もう少し下り花山広場でランチ休憩。でっかいヤクスギに囲まれて、至福の時間を過ごした。のんびりしていると、一人上がってきて、休憩されていた。(この人とは、鹿之沢のテン場で再会することになる)
休憩後、再び登り返して、鹿之沢小屋へ戻った。木道で、濡れたカッパを乾かしていると、さっきの方が登ってこられた。大阪の方で、大阪南港からフェリーを乗り継いで、やってきたとのこと。でっかいオフロードバイク(スズキ650cc)に乗って全国をツーリングしているが、最近はバイクツーリングより山登りがメインになってきている、とのことでした。
この方は、下ノ廊下に興味があるとのことで、「大絶景が、めちゃめちゃ良いので、お薦め」しておいた。後、最近「双門コース」にハマっているとのことで、今年の3月にも行ったし、GWの休みも、大阪に戻ったら行きたい、って仰ってました。また、どこか大峰のお山でお会いできるかもしれません。
夕方、日が落ちると星が出た。あれはおそらく、木星だと大阪のバイク乗りの彼が教えてくれました。みな、詳しいですね。夜になると冷え込んできたので、テントに戻り、就寝。
◆3日目 鹿之沢小屋〜永田岳〜宮之浦岳〜黒味岳〜高盤岳(トーフ岩)〜石塚小屋(泊)
朝3時起床で、4時半過ぎに出発。バイク乗りの彼に一声掛けて、先に出発した。今日は生憎の雨模様。スリップに注意しながら、永田岳の急登を登り返した。
永田岳では、テン泊している方に出合った。鹿之沢まで辿り着けなかったらしい。この時期、毎年バイクで来ているとのことで、今日は淀川小屋まで戻るとのことでした。
宮之浦岳の山頂は、ガッスガスでした。続々と人がやってくるが、皆写真を取って通り過ぎていく。こんな日は山頂にいても、やることがない。小休止の後、先に進む。
雨の日は、休憩も取りにくい。ようやく雨宿りできる、投石の岩屋にたどり着き、早めのランチ休憩とした。こんな日は、温かいコーヒーが何よりもご馳走だ。息を吹き返す。ここで2人が追いついた。内1人がベトナム(ホーチミン)から来たフーさんで、27歳。24歳で日本に来て、鹿児島内の部品加工メーカで働いているとのこと。山が好きで故郷ベトナムでも、良く登っていたらしい。ベトナムにも3000m級の山があるが、雪は日本に来て初めて見たとのこと。ベトナムってめっちゃ暑いところなんですね。フーさん、どこかで右足をぐねったらしく、休み休み進んでいる。紀元杉バス停のバスの時間に間に合うことを願って、分かれた。(後からメールが届き、無事間に合ったとのこと)
もう一人のおっちゃんとは、黒味岳の山頂で再び一緒になった。おっちゃんはアマチュア無線をしており、山頂で交信するのが目的とのこと。初めて、無線交信を山頂で座って見物させてもらう。「こちら、ジュリエット、オスカー、...」無線だと、間違えを防ぐために、Jをジュリエット、Oをオスカーと言い換えるらしい。面白い。鹿児島県の固定局の人が電波を拾ってくれて、5分位やりとりして交信を終えた。おっちゃんは144kHzの5W出力の無線機を使っており、これだと見通し250kmくらいまで飛ぶとのこと。すっごい飛ぶんだなぁ。おっちゃんは山のベテランさんで、雪山もするので緊急通報用に無線を始めたとのこと。なるほど、何かが有った場合に備えて、通報手段を確保できていると、安心感があります。
おっちゃんとは花之江河の湿原まで一緒に歩いて、そこで分かれた。そこからは高盤岳のトーフ岩を目指す。地形図に落としたGPSログを頼りに進むとトーフ岩に辿り着いた。踏み跡はしっかりついており、取り付きさえ間違えなければ、たどり付けると思います。
花之江河の湿原まで戻り、ザックを担いで、石塚小屋へ。石塚小屋は、小さな小屋でした。小屋には、まだ少し余裕がありましたが、GWで後から人が来ることを見越して、小屋前のベンチ脇にテントを張りました。雨はまだ降り続いていました。夕食後、就寝。
◆4日目 石塚小屋〜大和杉〜ヤクスギランド〜太忠岳(ピストン)〜ヤクスギランド〜海楽園(泊)
朝3時起床で、4時半過ぎに出発。今日も暗い中、歩き始めた。沢の音がして、ビャクシン沢渡渉点が見えた。めちゃめちゃきれいな清流でした。しばらく進んで、大和杉。数あるヤクスギの中でも真っ直ぐに伸びて背が高く、立派でした。ヤクスギランドまで歩いて、仏陀杉脇の東屋でザックを下ろす。
お一人女性の方が既に休憩中。私もランチ休憩とする。ここで、女性の方からドリップコーヒーを頂く。山でドリップできるなんて、初めての経験でした。どうもありがとうございました。大分から来られた方で、今日の飛行機で福岡に帰るまで時間があるので、ヤクスギランドを散策中でした。「山は晴れたほうが良いが、雨の森もコケが生き生きしていて良い」とのことで同感です。屋久島の森には霧雨が似合います。
休憩後、ザックをデポして、太忠岳に向かう。目指すは天柱石です。どんどん標高を上げて、岩屋で小休止後、山頂に向かう。雨なので、上りでは2人組の方しか出会わなかったが、山頂には、5名の人が居た。雨でも皆さん頑張りますね。天柱石は天を付くようにそびえ立っていた。格好良い。直下の石台に上った写真をよく見るが、今日は風が強く雨で滑りやすかったので、石台の下から見上げることにした。山頂には社もあった。お詣りして、休憩後、下山を始めた。途中、石塚山への分岐を通過する。「港であったガイドの太田さんが言ってた石塚山はここから行くのか?」と思い出した。
蛇紋杉まで下りて、東屋で一休み。外国人パーティが下りてきたので、場所を譲り、仏陀杉まで戻って、ザックを背負ってヤクスギランドの入り口に下りた。雨は降り続いていた。バスを乗り継ぎ、旭町で下りて、海楽園へ向かう。受付する頃、ようやく雨が小雨になった。海楽園キャンプ場は、海沿いで広々とした芝があり、快適なキャンプ場だ。ドミトリーもあり、民宿もある。下山後、もう少し滞在するなら、是非お薦めしたい。
風雨を避けるために、大きな木の下にテントを設営。この後もずっと雨に降られたが、張ってしまえばテントは快適。地面の水はけも問題なく、快適に過ごすことが出来た。
ここには、バイク乗りやチャリダー、山登りの人等、人が入り乱れていて面白かった。共同炊事場に行けば、いろんな話が聞けて面白い。
夕方、宮之浦港入り口までバスで移動し、レンタカー会社で、車を借りる。その足で、楠川温泉へ直行し汗を流す。縦走後の風呂は最高に気持ちよかったです。宮之浦に戻り、「潮騒」で久々のまともな夕食を頂く。屋久島の名物「首折れサバの刺し身定食」は最高に美味かった。気が付くと夜の10時過ぎ。今日もよく歩いた。明日も早いので、テントに戻って就寝。
◆5日目 トローキの滝〜千尋の滝〜モッチョム岳(ピストン)〜大川の滝〜海楽園(泊)
朝、お弁当を食べた後、レンタカーで出発。小雨が降るなか、トローキの滝を見学。水量多くて迫力があった。更に、登山口に車を駐めて、まずは千尋の滝を見学。こんなにデカいスラブは、今まで見たことがない。そこで準備を整えて、歩き始めた。
モッチョム岳は、のっけから急登が続く。カッパ上下を着込んでいたが、直ぐに汗だくとなり、上を脱いだ。樹林帯の中だと、小雨だと雨はかからない。ただ、ヒルに備えて、持参した食塩水スプレーを、靴、ゲイターと雨具のスボンに、たっぷりと振りかけておいた。
モッチョム岳はきつい山だった。万代杉の根本で一休み。万代杉は、これまた立派なヤクスギでした。モッチョム太郎を経て、神山展望台に到着。既にへとへとに疲れており、ここでランチ休憩。湯を沸かし、カップラーメンとコーヒーで元気を回復した。
モッチョム岳はここからが核心部。岩の激下り、激上りのアスレチックコースが続く。集中力を高めて臨んだ。「最後の岩が滑りやすい」と聞いていたので、場合によっては山頂はパスか?と思っていたが、思いの外グリップしたので、問題なく登頂できた。ガスガスの山頂。晴れていれば太平洋が望めるはずだが、仕方がない。しばらく休憩後、気合を入れ直して、神山展望台へと戻った。ここからはピストンで同じ道を戻る。ようやく登山口近くまで戻った時、手の上をはうヒルを発見。デコピンで弾き飛ばす。(イワイワを登るため、グローブをはめていなかった)。足元を調べると、靴に一匹。スパッツに一匹付いていたので、払い落とす。なんとか、吸血被害は免れた。一安心だ。
尾之間温泉に移動し、お風呂で汗を流す。ここは、熱い!長く入っていられない。でも、お湯はヌルヌルでお肌すべすべになりました。入浴後、温泉猫と遊ぶ。人懐っこく、誰にでも、すり寄ってくる。可愛い猫ちゃんでした。
この後、大川の滝に移動。想像を遥かに越えるデカさの滝でした。屋久島は、どこを取ってもスケールでかすぎ。
西部林道を抜けて、永田浜へ。途中、ヤクザルやヤクシカの群れがいた。永田浜は美しかった。永田岳は今日は霧の中でした。島をぐるりと一周して、キャンプ場に戻った。「潮騒」にて夕食後、レンタカーを戻すと、海楽園まで送迎してくれた。その後、キャンプ場の共同炊事場で、島の最後の夜を楽しんだ。夜、ホタルが居ると言うので、子供たちを連れて、皆で見に行く。キャンプ場の直ぐ脇の沢で、ホタルが元気に飛んでいた。初夏の風物詩のホタルがこんなに早くに見られるなんて、ラッキーでした。ホタルは綺麗な水にしか住めない。屋久島はどこにでもホタルが居るそうです。水が綺麗な証拠ですね。(今回、浄水器を持参したが、屋久島では使うことはありませんでした。)
◆6日目 移動日
朝、起きて、テント撤収後、バス停に移動。バスを待つも来ない。バス会社に連絡すると、今日は始発(臨時)便は運行無しとのこと。結局、宮之浦港まで歩くことにした。(歩いても30分ほどなので、時間的には余裕でした)。船の待合所で、ガイドの太田さんと再会。少しお話させて頂き、いろいろとお世話になったお礼を言って、そこで分かれた。フェリーに乗り、屋久島を離れ、長い帰途に就いた。
鹿児島中央駅近くのトンカツの川久で一緒になった、おっちゃんは種子島出身の方でした。種子島の人は、遠足で屋久島の山を登るそうです。なるほど宮之浦岳は、富山の小学生が遠足で、立山に登る感覚と同じなんでしょうかね?
ロケットの打ち上げに知人を招いたことが有るが、天候不順で延期が続いて、えらく滞在が伸びたとのこと。ロケット打ち上げは、屋久島を長期縦走でもしながら、気長に待つ方が良さそうですね。
長年の夢だった屋久島訪問。前半は快晴、後半は雨に降られてしまいましたが、ヤクスギの森は素晴らしかった。出会った方は「毎年GWに屋久島に来ています」という人が多かった。それだけ魅力的な所なのでしょう。私も機会を見つけて、いつの日か屋久島を訪れたいと思います。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水0.6L、燃料80ml(夜30ml+朝30ml+昼20ml)
荷重16kg、アルファ米 7/10食、パン 4/5食、行動食 500ml×1.3本)
コメント
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kickeyさん こんにちは〜
すごい、すごすぎる!
興味深く拝見させてもらいました。
ものすごい行動力ですね!
去年、夏の北アの縦走も拝見させていただきましたが
すごいですわ〜! 達成感が半端なさそうですね!
お疲れさまでした。
勝手にフォローさせていただきました。(すいません)
chasseさん、こんばんは。
コメント&フォロー頂き、ありがとうございます。
いつか行ってみたかった憧れの地、屋久島。せっかく訪れるのなら、見たい所を、全部てんこ盛りにして歩く計画を立てました。結果、雨には降られてしまいましたが、予定していた箇所は、ほぼ全部歩くことが出来て、大満足の旅となりました。
何かにつけて、スケールのデカいこと。まずは、ドデカイ、ヒメシャラの巨木にビックリ!お化け級です。ヤクスギも、デカいのが有り過ぎて、だんだん感覚が麻痺してきます。ハルギリも、ツガもド迫力でした。
屋久島、凄い所です。縄文杉を越える長老の巨木が将来見つかることでしょう。いつか、また訪れたいと思います。
屋久島は私も学生時代から、ずっとずっと憧れの地です。
自然が豊かで1つの島で四季があるイメージです。
初めて見る屋久島のレコです。
拝見してて…どこの山とも違う感じ?スケールがデカーイ!&超 巨木! 多分、写真におさめるのも大変だったでしょうね
ほんと凄いですね〜! じっくり堪能させて頂きました♪
いつもながら…6日間分の荷物16キロでまとめられてて。。
調理はアルコール燃料で、ガスは無しですか?
2回も登場のサバの定食、美味しそう〜首折れって。。?
屋久島は自分にはまだまだ時期尚早ですが、いつか!お気に入りに登録させて頂いて、妄想を膨らませる日々を送ります(^_^)v
nara7さん、こんばんは。
屋久島、凄い所です。そこら中、巨木だらけで、圧倒されますよ。縄文杉等の大スターは、展望デッキから遠目で眺めるだけですが、登山道脇にある名も無き屋久杉も迫力あるんです。こっちは、腰掛けて休むこともできます。その木肌は温かかったです。
お薦めコースは、
1日目:(安房港に高速船で入り)淀川小屋泊
2日目:黒味、宮之浦、永田岳縦走、新高塚小屋泊
3日目:太鼓岩から白谷雲水峡へ下山(宮之浦港から高速船で鹿児島へ)
これなら、多くの方が歩くメインルートで、登山道も明瞭で、安心して縦走できると思います。縄文杉、大王杉、ウィルソン株等の人気者もばっちり見れますよ。
メインルートを少し外して、花山歩道や、花之江河登山道等を、雨の日などに歩くと、誰とも会わないと思いますが、それはそれで屋久島を独り占めできて良いかと思います。
首折れサバ、ウマウマです。汁も美味いし、刺し身は絶品。鹿児島市内で出会った種子島出身のおっちゃんは「トビウオも美味しいよ」って、教えてくれました。今度行く時は、食べてみたいと思います。
私は、山ではアルコールバーナを愛用しています。これで、湯を沸かし、コーヒーや温かいスープ、アルファ米雑炊、カップラーメン等を作ることが出来ます。山で食べるとカップラーメンでも美味しいですね。
kickeyさん、こんにちは。
景色も素晴らしいですけど、出逢いも素晴らしいですね!山は恵みで溢れています。大阪のオフロードバイクのおっちゃん…来週バッタリと再会するかもですよー?!
akirasさん、こんばんは。
大阪のオフロードバイク乗りの方は、双門コースにドハマり、してました。なんでも「3月にも行ったけれど、途中で雪が残っていたので折返し、ハシゴを下りて、熊渡まで引き返した。巖双門にも行き、あれ程、変化に飛んで、面白いコースは他に無い。GWも、屋久島から戻ったら、直ぐにでも、行きたい」と、仰ってました。
北海道を夏にツーリングしたときは、羅臼岳に登って、途中でヒグマの親子に出会って引き返したとか。全国をバイクで回って、いろんな経験をされている面白い方でした。
「双門で会いましょう!」って、別れたけれど、本当に会えるかも。
初日途中までご一緒させていただきありがとうございました。
私は3日目朝から雨だったので早々に下山翌日開門岳と砂風呂を楽しみのんびり温泉三昧で帰路につきました。
katubeさん、おはようございます。
初日は、よく晴れて、太鼓岩では、最高の眺望でしたね。2日目までは天気は良く、永田岳山頂からは、対岸の口永良部島まで見通せる大絶景でしたが、3日目から天気は崩れて、宮之浦岳以降はガッスガスの山頂でした(;_;)。天気は崩れてしまいましたが、結局、太鼓岩から遥か彼方に見えた、太忠岳の天柱石まで、無事辿り着き、屋久島の主稜線を満喫できて良かったです。雨の多い屋久島では、晴れたらラッキーなのでしょう。
katubeさんは、本土に戻って、開聞岳、指宿砂風呂で、のんびり温泉三昧だったのですね。未開の九州本土のお山も、いつか遠征してみたいと思います。また、どこかのお山でお会いできればと思います。どうも、ありがとうございました。
少し遅れましたがお帰りなさい〜
長期遠征お疲れさまでした。
首折れサバが美味しそうですね!食べに行きたいです。
大昔に屋久島に行ったのですが雨の花之江河の景色を鮮明に覚えています。山行中、ずっと雨だったのですがこの場所は雨で良かったと思いました。
kickeyさんのレコをみてもう一度行きたくなりました
Yuki1020さん、おはようございます。
初めて訪れた憧れの地、屋久島。屋久島って、他の山や島とは全く違う独特の世界を持っていて、面白い。植生が、すごくバラエティに富んでいる。麓から山頂まで約1900mの標高差があって標高毎にがらりと、植生が変わるのが面白い。花山歩道だと、1350mくらいまで下りてくるとヤクスギやハルギリなど、めちゃめちゃデカい木が、そこかしこに見られる。散策するのに面白い標高帯です。
「もののけ姫」の原始の森のモデルとなった屋久島の森。こだまが遊ぶ、コケの楽園。雨の日のコケは、生き生きとしていて、コケ本来の姿を現して美しい。山登りだけを考えると、山頂では、もちろん晴れた方が楽しいですが、コケの森を散策するなら、雨の方が雰囲気が良いと思います。(ヤクスギランドで出会い、ドリップコーヒーをご馳走してくれた女性の方も、同じことを仰ってました)
遠い南の島と思っていた屋久島ですが、関西からLCC(skymarkやpeach)+フェリーで移動すれば、費用も抑えられる。山を下りた後は、海楽園のキャンプ場をベースに行動すれば、滞在費もそれほどかからない。(実際、長期滞在されている方も居られました)。
夏になると、ガスが取れて見晴らしが抜群になるそうですね。季節を変えて、何度でも訪れたくなる屋久島でした。
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