常念山脈縦走(燕岳〜大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳〜上高地)2泊3日テント泊
- GPS
- 25:56
- 距離
- 40.6km
- 登り
- 3,071m
- 下り
- 2,987m
コースタイム
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 7:35
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:15
天候 | 3日連続晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
合戦尾根、東天井岳、常念〜蝶ヶ岳、長塀尾根には雪がたっぷりの斜度のところあり。 リスク軽減のためピッケル、アイゼン使用がよろしいかと。 燕山荘テント場は雪の上に張ることとなるので、ペグ掘り返しのため要ピッケル。 |
その他周辺情報 | しゃくなげの湯(700円)。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
金曜日から日曜日まで登山日和の予報のため、2泊3日で残雪期登山で久々の登山でもリスクの少ない常念山脈を計画。
5/25(金)
3時に出発、中央道は支障なく豊科インターで降りて、穂高駐車場へ。
駐車場はガラガラ。6時前に到着。朝食と出発準備して、6:33発のバス乗車(1700円)。他に1名と穂高駅から5名程度乗車。
7:30に中房温泉に到着、トイレを済ませ出発。
流石に人気の山、平日にも関わらず比較的多くの登山者が燕岳山頂を目指して登る。
樹林帯の中を緩やかに登り。
合戦小屋でも先行の登山者が休憩している。
小屋ではベンチを緑のペンキで塗っている。
また小屋前にはトイレ新設?工事が行われていた。
小屋前からすぐに雪深くなっているため、ここでアイゼンを履いてから進んでいる方々がほとんど。
当方は少し登ったところの斜度きつくなる手前でアイゼン装着。
ひたすら登りで、水も酒も満載で、久々のテント泊装備+冬装備をザックに詰めているため太腿がプルプルいっていた。
燕山荘到着。
小屋で手続きを済ませ(800円)、テント設営。
テント場は全て雪で覆われている。
目の前に北アルプスの山々。
風も強く、ペグでしっかり固定して張る。
テントの状態を確認後、燕岳山頂へ向け出発。身軽になった身体で軽快に山頂に向けて歩く。
山頂到着。
山頂からは剱岳、鹿島槍ヶ岳などよく見渡せる。
戻ってテントでひと寝。
日が長い。夜中じゅうずっと風が強い。
5/26(土)
この日の行程もそれほど長くないため意図的に遅く起きて6時過ぎの出発。
テント場に雷鳥が現れ、激しく鳴いていた。
大天井岳に向けた登山路には、これまでの喧騒から離れほぼ一人歩きとなる。
この稜線沿いの登山路は北アルプスの山並みが伴走するため飽きずに快適に歩ける。
大下りから先でカメラを途中で落としたことに気づき、ザックをデポし探しに戻る。
幸い斜面に横たわるカメラを見つけた。
デポ地点まで戻ると30分のロス。
喜作レリーフからの登りがきつい。
夏道はトラバースが危険なため、山頂へ直登。
雪はなく、ザレた登山道であるがしっかりと踏み跡が残り、ルートが山頂まで続いていた。
北側に目を向けると黒部ダムの翠の水面が鮮やかに見渡せる。
大天井岳山頂到着。
ここから降りるとすぐに大天荘。
先の東天井脇に雪の壁。
トラバースしながら降る。
十数メートル下はハイマツ、緩い雪でもあるが、慎重を期してピッケル+キックステップで乗り切る。
そこを超えると緩やかなトラバース道、常念小屋へのキツイたっぷりの雪の樹林帯の降りで常念小屋到着。
既に多くのテントが張られていた。
先ずは小屋でテント場代を支払い(1000円)、奥の広いテント場にテント設営。
担いだ6リットルが心細くなってきたので、小屋で水を購入(1L/200円)。
陽が照ってテント内は暑く、テントから出て長い日中を過ごす。
テント場目の前は槍ヶ岳。これ以上ない景色が得られるテント場。
夜は月明かりが眩しいくらいであったが、日が暮れてから風が強くなった。
5/27(日)
この日は行程が長く、上高地からバスに乗らないといけないため、3時半に起床、しかし撤収に手間取り5時過ぎに出発。
テント場目の前の常念岳への登り。ひたすらのキツイ登りは身体に応える。
山頂到着。
ここからも目の前が槍穂高の絶景。
山頂から一旦降ってからの雪上の登り返し。
念のためアイゼンを装着。
これを2度ほど降り登りして蝶槍、そこから緩やかなトラバース道で蝶ヶ岳ヒュッテ。
すぐ先に蝶が岳山頂。
予定時間からかなり遅れていた為、すぐに下山に入る。
ひたすら分厚い緩んだ雪を降る。
途中から雪が消え長い樹林帯の降りで徳澤園到着。
自販機が目の前にありコーラ購入(500ml/250円)。
宿では香を焚いているようで、いきなり文明の真っ只中に降り立った感じ。
そこから自然探勝路で、観光客?が散見されるが、シーズン前だからか人は少ない。
黙々と進み、明神館でまたコーラを補給(500ml/250円)し、上高地バスターミナル到着。
16:45発のバスが出発10分前だった為、チケット販売の女性に脅されるように急かされてチケット購入。
このバスは新島々で鉄道に乗り換えて松本へ行く(2450円)。
やはりシーズン外れているためか、バスチケットも並ばずに買え、バスも余裕があった。
沢渡近辺で降りる人もいたが、新島々駅で外国人も含め10人近くが鉄道に乗り換えた。
18:01出発、18:31に松本駅着。
そこから19:09発の比較的混んでいた大糸線に乗り(320円)穂高駅に戻る。
駐車場で車を拾い、汗流しのためにしゃくなげの湯へ。
そこから中央道で家に帰ったが途中事故渋滞で帰路時間がかかってしまった。
6ヶ月ぶりのテント泊+冬装備の負荷で脚にきてしまったのは情けなかった。
しかし残雪期梅雨前に3日晴れて槍穂高の絶景を横目に登山出来、満足な登山であった。
この時期のこのコース、私もぜひやってみたいと画策してました。表銀座もこの時期なら静かで、存分に残雪の槍穂の眺めを楽しめますもんね
テン泊でやるか小屋利用でやるか悩ましいところですが、さすがmfaysalさん、ストイックにテン泊ですね。今年も素晴らしい残雪期のテン泊縦走です
車の回収が厄介だと思っていましたが、スムーズにつながって回収できますね。参考になりました。来シーズンの実行に向けて、テン泊の修練に励みます
あ、Pinball_1957さん、お元気ですか?
残雪期の平日スタートでしたので、人も多くなくゆっくり自分のペースで登ることができました。幸運にも3日晴れ間の予報でしたので目の前の北アルプスの景観をこれでもかというほど楽しめました。
最初、半年振りのテント+冬装備+水の担ぎ上げがあるので小屋泊にしようかと悩みましたが、初日、二日目のコースタイムが長くないため、テント泊としました。
下山路は一ノ沢や三俣も考えましたが、どうしてもタクシーをある程度の距離利用しなければならないので、それなら上高地に降りてバスを使おうということとなりました。接続も悪くなく、バスも最終が18時台もあるので、こちらに降りてきてよかったかと思います。
エスケープも多く、この時期小屋も営業しているので自分の体力・スタイルに合わせてコースや持ち物を調整できる、それでいて景色も最高なこのコースを楽しんでください。
素晴らしい景色に思わずコメントさせていただきました。
自分が歩いた夏の時期を思い出して。雪がある山の景色本当に素晴らしいですね。言葉を失ってしまいそうな感じです。
カメラ見つかってよかったですね。
fragranceさま、コメントありがとうございます。
北アルプスの山々はまだまだたっぷりと雪を被っていますね。
このコースは本当にパノラマの景観を登山中ずっと楽しめていいですね。
カメラを落としたのは2年前に黒部五郎で落としてから2回目です。
探しに行って登り返して戻るのがまたキツイのですが、幸い2度とも見つかってます。
紐で結ぶなど工夫しないといけませんね。
5月後半に休みがとれるので、このレポートを真似たテン泊旅をしてみたいです。
そこで一つ教えてください。アイゼンは12本の冬靴で歩いたのでしょうか?
距離もあるし、10本の軽アイゼンと、夏靴で歩ければと思ってます。ピッケルは持って行くつもりです。
参考までに教えて頂けたら幸いです。
常念縦走へのコメントありがとうございます。
mfaysalです。
このときは、12爪アイゼンと靴はラスポルティバのトランゴs evoでした。
雪がない路がほとんどでしたので、冬靴ではありません。
今シーズンの山の状況が同じかわかりませんがご参考になればと思います。
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