丹沢主稜/平丸〜蛭ヶ岳〜檜洞丸〜西丹沢ビジターセンター
- GPS
- 12:18
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 2,080m
- 下り
- 1,920m
コースタイム
- 山行
- 11:12
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 12:20
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
蛭ヶ岳〜檜洞丸間は鎖場・ハシゴが連続 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | 荷造りの際にファーストエイドキットが見当たらず、持参しなかった |
感想
以前に焼山登山口から大倉までの丹沢主脈は歩いたことがあります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-307680.html
途中、蛭ヶ岳と塔ノ岳で合計1時間半くらい休んでいたにもかかわらず、11時間弱で踏破できたというものでした。
主脈をクリアしたので、次は主稜だ!という考えになるのはごく自然な流れなわけで、昨年「行こうかな」と思っていたのですが、檜洞丸のシロヤシオが大外れという評判だったので止めにしていたのです。
そして今年は季節の進みが早く、シロヤシオも1〜2週間ほど前倒しで咲いているとのことで、満を持して見に行くことにしました。
当日、まずはJR橋本駅から三ヶ木乗り継ぎのバスで登山口へ。
前回の主脈では焼山登山口から入りましたが、今回は時間節約のためショートカットして平丸から入る計画です。
さてバスを下りる前に出発前の準備をできるだけ済ませておこうと、ザックの中身をあれこれ動かしているうちに、トラブルが発生。
飲み物を入れてきたハイドレのパックにチューブをつなごうとしたら、チューブの接続部分がはまらない!
ハイドレの中身をできるだけ長く冷たいまま飲めるようにと、自宅の冷凍庫で凍らせていたのですが、長時間入れ過ぎて接続部分まで凍ってしまっていたようです。
当然中身自体もカチンコチンでまったく解けていないのですが、それはとりあえず置いておいて、接続部分を手で握って温めるなどした結果、どうにかチューブをねじ込むことができました。
平丸バス停で降りたのは私一人だけだったので、当然、登山道に入っても一人きり。
結局この後、焼山からの道と合流するまで誰にも会うことはありませんでした。
尾根道に出て、そういえば黍殻避難小屋が新しくなってるんだったな、と思い出し、寄り道することに。
綺麗な小屋で、寝泊りも居心地よさそうです。
休憩がてらハイドレをザックから出して状態を確認してみますが、まだ全然解けていません。
仕方がないので、しばらくの間、予備として持ってきた500mlペットボトルの水でしのぐことにしました。
尾根道に戻って姫次へ。
富士山がよく見える場所のはずなのですが、前回来たときは曇りで見えなかったため、今回リベンジを期していたのですが、着いてみると富士山の方向には雲がかかっていて、リベンジならず。
落胆しつつ行動食(カロリーメイト)を補給しようとすると、ハイドレが解けていないせいであまり水分を摂っておらず口の中が乾き気味のため、カロリーメイトに口の中の水分を持っていかれてしまいます。
かと言って500mlしかない水をグビグビ飲むわけにもいかず、うーん悩ましい。
姫次からさらに登って蛭ヶ岳に着きましたが、ここでも富士山方面は雲がかかっていて見えず。
そしてザックから出してみたハイドレ、まだまだ解けていない!
休憩中、パックをザックの外に出したままにして、日光に当てて解凍を試みますが、果たしてどの程度解けたんだか。
追加のカロリーメイトを摂取(そして口の中の水分をさらに喪失)後、檜洞丸を目指して出発。
山頂から下りはじめのところに立っている看板の「この先、檜洞丸までアップダウンが連続します」「梯子・鎖あります」「時間と体調に余裕を持って通行してください」という注意書きを横目に、主稜の尾根に突入しますが、本当に最初からいきなり凄い下りが始まって、うわー!と思いながら進んでいきます。
道理で、蛭の山頂で休んでいた人たちがみんな丹沢山・塔ノ岳方面へ出発していって、こっちにはほとんど誰も来ないわけだ(後で2人連れのパーティ1組が追い抜いていきましたが)。
その後も登ったり下りたり登ったり下りたり、また登ったり下りたりの繰り返しで、歩きやすさでいえば前回歩いた主脈とはまるで正反対。
書いてあった通り、鎖もあれば梯子もあって、余計に時間を取られます。
しかもハイドレが凍ったままでちゃんと水分補給できていないせいか、足がいつもより動きません。
実際に各地点の通過時間が予定よりも遅れはじめており、ゴール地点である西丹沢ビジターセンターからの最終バスに間に合うのかと、ほんの少し不安な気分に。
さらに登ったり下りたり登ったり下りたり(←いくぶん端折ってます)して、ようやく臼ヶ岳に到着。
ハイドレを出してみたら、ここでもやっぱり解けていない!
塊のままだから解けにくいのだろうと考えて、パックをベンチの角に何度かぶつけて中身を砕きます。
まあ実際のところは、歩いている間の5分〜10分くらいごとに一口分程度は飲めるくらいのペースで解けてはいたのですが、飲みたい量には全然届いていません。
ペットボトルの水もこのあたりまでには飲みきってしまい、あとはこの砕いたハイドレが早く解けるのを期待するより他なしという状況。
「頑張って解けろ!」と念じながら再び歩き出します。
その後も登ったり下りたり登ったり下りたり(←だいぶ端折ってます)して、なんとか檜洞丸に到着。この時点で予定より2時間ほど遅れていました。
蛭ヶ岳から檜洞丸までの区間だけでいえば、計画の倍近いコースタイムを要した計算になります。まさかこんなに遅くなるとは…。
やはりハイドレが飲めずに水分が足らなくなり、ペースダウンにつながったのでしょうか。
そしてそのハイドレをまた取り出してみると、いまだに解けていない!
こうなったら体温で解かそう!と太ももに挟みながら休憩しますが、いったいどの程度効果があるのやら。
さて、西丹沢ビジターセンターからの最終バスは18時58分発なのですが、ここ檜洞丸ですでに17時。
こりゃもう間に合わないかな…と半ば諦めていたものの、山頂の道標に「西丹沢ビジターセンターまで5.3km」とあるのを見て、やる気が戻ってきました。
あとは下るだけだし、5キロちょいだったら2時間弱でクリアできるかもしれない!
よし、バスの時間と勝負だぜ!と、陽が次第に傾いていく中、ビジターセンターを目指して一直線に下りはじめます。
しかし、ほとんど休憩なしで(まあ、休憩できるような場所自体ほとんどなかったんですが)頑張って下ってきた努力もむなしく、ゴーラ沢出合付近でタイムアップ。無念…!
このあたりでだいぶ暗くなっていたので、あらかじめ出しておいたヘッデンを点けて歩き続け、ようやく車道に出たのが当初予定時刻から1時間後のこと。
檜洞丸で2時間遅れだったことを考えればよく頑張ったと言えなくもないですが、どちらにしてもバスに間に合わなかったことに変わりはありません。ああ無念…!
ビジターセンター手前のキャンプ場入口まで来たところで自販機を見つけ、電光石火の速さで100円玉を投入。
600mlペットボトルの麦茶を一気飲みして、ようやく生き返った気分に。
電話でタクシーを呼び、下界に戻ったのでした。
さて今回の山行を振り返ってみると、本来は檜洞丸のシロヤシオが目的だったはずなのに、実際に檜洞丸に着くころにはシロヤシオどころではなくて、まったく何しに行ったんだか!(とはいえ、檜のシロヤシオは今回もうとっくに終わっていたので、まあどっちにしても同じことですね)
それもこれもみんな水分補給不足(=ハイドレの凍らせすぎ)が一番の原因といえるでしょう。皆さんもどうか気をつけてください。
あっ、ちなみにそのハイドレは結局最後まで(帰宅しても)解けていませんでした!
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