秀麗富嶽／山百2座巡礼（笹子駅〜笹子雁ヶ腹摺山〜大鹿峠〜滝子山〜初狩駅）

2018年06月03日(日) [日帰り]

• GPS: 09:28
• 距離: 21.5km
• 登り: 1,823m
• 下り: 1,962m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:20
• 休憩: 1:35
• 合計: 9:55

距離 21.5km 登り 1,828m 下り 1,977m

7:41 笹子駅
8:00 追分バス停
8:08 新中橋バス停
9:23 標高1188m地点
9:54 10:06 笹子雁ヶ腹摺山
11:04 11:12 米沢山(ヤダイロ)
11:39 トクモリ
11:57 12:25 お坊山
12:34 12:35 東峰
12:57 13:01 大鹿峠
13:22 13:23 大鹿山
13:27 13:34 大鹿山・景徳院分岐
13:45 13:46 曲り沢峠
14:50 滝子山・笹子駅分岐
14:55 鎮西ヶ池
15:01 15:03 滝子山・三角点峰
15:07 15:27 滝子山
15:30 滝子山・三角点峰
15:42 15:44 男坂・女坂分岐
15:48 女坂
15:54 桧平
16:06 北方川西尾根分岐
16:12 16:19 フタマタ沢ノ頭
16:30 最終水場
17:04 17:06 滝子山分岐
17:10 藤沢子神社
17:36 初狩駅

天候

終日晴れ（稜線上微風）

アクセス

利用交通機関：

電車

（往路）笹子駅より徒歩（国道20号沿いを新田下の登山口まで）
（復路）藤沢集落に下山、初狩駅まで徒歩

コース状況／危険箇所等

・コース中、要所に道標あり、特段の不明瞭箇所なし
・米沢山の直下、急斜面の鎖場あり（足場はしっかり）
・滝子山から初狩方面への下降路、上部が滑りやすい急斜面のため、週末ピーク時はスライド・落石注意

その他周辺情報

初狩駅裏に日帰り入浴可の旅館あり？（藤沢集落に案内看板あり；現場未確認）

写真

6/3 6:32

もはや定番化した、八王子始発JR松本行き鈍行で今日も出動。

6/3 7:07

梁川駅より倉岳山方面。先週と違い、今日はスッキリ晴れてます。。

6/3 7:33

本日は笹子で下車。滝子山狙いと思われる同好の士が多数。

6/3 7:56

暫くは、甲州街道沿いを緩やかに登っていきます。

6/3 7:59

追分通過。古い庚申塚あり。

6/3 8:08

ここで現甲州街道と分かれ、笹子峠方面の旧道へ。

6/3 8:10

旧道も入口はキレイに整備されてます。ここから奥の笹子腹摺山登山口へ。

6/3 8:12

炎天下の舗装道歩きは疲れるので、笹子峠経由でなく、ここから山道を歩きます。

6/3 8:39

取付きの急登をクリアすると、新緑の天然林ゾーンへ突入。

6/3 8:41

このところ、ほぼ毎週浴びている新緑シャワー！

6/3 9:06

小ピーク越え、一旦少し下ります。標高1,100m弱まで登ってきました。樹林の風は涼やか。

6/3 9:20

樹林帯の小ピーク通過。標高1,200m近くです。

6/3 9:23

「1,188m峰」の赤テープ標識あり。

6/3 9:33

目にも眩しい広葉樹の新緑です。

6/3 9:50

山頂直下の電波反射板。間もなく富士ドーンの期待大…！

6/3 9:51

見えましたー！富士では先週の雨が雪になったようで、少し残雪が増えた気がします。

6/3 9:54

笹子雁ヶ腹摺山到着。山百＆秀麗富岳12景ながら、富士の展望はほぼゼロ…〈涙〉

6/3 9:56

代わりに、南ア・白嶺三山が堂々たる風貌で登場！

6/3 9:59

滝子山方面には、ステキな尾根道が伸びてます。

6/3 10:08

山頂の少し先で、大きく右側の尾根へ下ります。

6/3 10:16

木々の合間からツツジと残雪の富士。このあたりが中央道・笹子トンネルの真上でしょうか…。

6/3 10:18

下りにかかり展望が開け、これから進む稜線が見えてきます。

6/3 10:20

プチ岩尾根を下ります。スリップ注意。。

6/3 10:24

この辺もステキなプチ岩尾根の縦走路。足場はしっかり。

6/3 10:29

ヤマツツジがキレイな小ピーク。この辺りはなだらかな尾根道が続くサービス区間。

6/3 10:30

文字通り「緑陰」のステキな尾根道プロムナード。

6/3 10:35

尾根から少し離れた見晴台より。本日随一の眺望です。鉄塔が若干目障りですが、これこそ「秀麗富嶽」に相応しい眺め！

6/3 10:36

こちらが、今越えてきた笹子腹摺山。山全体が見事な新緑モード。反射板も山頂の左肩にチョコっと見えてます。

6/3 10:44

本日随一のヤセ尾根通過。

6/3 10:48

米沢山直下の急登、プチ鎖場が登場。

6/3 10:50

急登の喘ぎを富士とツツジが和ませてくれます。

6/3 10:56

鎖場の上部へ（振り返って）。向かって左側に、傾斜のユルい巻き道もあります。

6/3 11:03

米沢山頂到着。標高は笹子腹摺山とほぼ同じ。急登の連続に、脹ら脛がパンパンです…！

6/3 11:16

尾根の左側に、何週間か前に歩いた小金沢連嶺〜大菩薩方面が見えてきました。

6/3 11:26

ツツジが緑陰の尾根道に彩りを添えてくれてます！

6/3 11:28

尾根道にはヒメシャラ？も。

6/3 11:32

お坊山直下の登り。ツツジの花びらの絨毯がゴージャス！

6/3 11:44

お坊山山頂直下より。だいぶ雲が増えましたが、まだ富士も頑張って見えてます！

6/3 11:48

山頂の手前で眺望が開け、茅ヶ岳〜金峰山〜奥秩父方面がスッキリ見えてきました。

6/3 11:52

南ア方面。白嶺三山はだいぶ雲に覆われてますが、荒川〜赤石岳など主脈の山々も見えてきました。（手前の尾根の右後方）

6/3 11:56

お坊山（西峰）到着。予想通り山頂はほぼ展望ゼロですが、ここに着くまでに随分良い眺めを見せてもらいました。日陰で虫も少ないので、ここでランチターイム。

6/3 12:30

ここが大鹿峠方面の分岐。折角なので、東峰にも寄っていきましょう。

6/3 12:35

破線ルートながら、西峰より立派な標識あり。

6/3 12:36

だいぶ朽ちてますが、休憩用ベンチもあります！

6/3 12:38

ここも新緑のシャワー！

6/3 12:39

ピークは過ぎましたが、ツツジも頑張って咲いてます。

6/3 12:54

間もなく大鹿峠。深い樹林帯の路ですが、プチ痩せ尾根もあり、飽きさせません。

6/3 12:57

大鹿峠着。景徳院への下山路の標識あり、しかし…。

6/3 12:58

実際はルート崩壊のため、ここからは下れません…。

6/3 12:59

巻き道（右）と尾根通しの路が分岐。前回の小金沢連嶺ツアーでは巻き道ばかりだったので、今日は左をチョイス。

6/3 13:02

いきなり木段、テンションダウン…。

6/3 13:07

送電鉄塔の手前、ここから初鹿野・田野地区への下山路あり。

6/3 13:14

最初の分岐は、どちらを通っても一緒でした（汗）。ここが2番目の分岐、今度こそ巻き道をパスし、右の大鹿山頂方面へ！

6/3 13:22

大鹿山頂着。この日二人目の男性ソロの方とスライド。初踏破の記念撮影お願いしました。

6/3 13:27

景徳院下山路その2到着。ここで5月中旬の小金沢連嶺の足跡とめでたくドッキング！しばし休憩…。

6/3 13:34

休憩中、この尾根道を自転車で走破するツワモノ3人組とスライド。一瞬恐怖を覚えますが、彼らは景徳院へと下っていきました…。

6/3 13:44

曲沢峠着。時間は午後2時前と少し遅めですが、ここから本日のラスボス＆最高標高点、滝子山を目指します。

6/3 13:53

笹子駅方面の下山路が分岐。

6/3 13:54

新緑シャワーいっぱい、ほぼ等高線沿いのステキなトラバース道です！

6/3 14:05

だいぶ疲労も溜まったところで、タイミング良く最高の水場に遭遇！

6/3 14:22

道沿いに珍しい花。クリンソウでしょうか？

6/3 14:30

大谷ヶ丸方面への巻き道あり。もうすぐ主稜線に乗ります！

6/3 14:33

石尾根を彷彿とさせる、広々とした防火帯の路。日なたも吹き抜ける風が涼しく、快適に登れます。

6/3 14:49

ついに小金沢連嶺の主稜線に乗りました。滝子山頂も指呼の間です！

6/3 14:53

頂上直下の鎮西ヶ池着。小さな神社の祠あり。クリンソウが群生してます。

6/3 15:01

頂稜の一角に出ました。この時間になると、さすが超メジャーの滝子山もスライドするハイカーは少数です…

6/3 15:03

最後の一登りが脹ら脛に堪えます…。ツツジに励まされ、あともう少し！

6/3 15:06

午後3時過ぎ、ようやく本日のラスボス、滝子山到達！約35年ぶりでしょうか、記憶がほとんど飛んでますが、秀麗富岳をはじめ素晴らしい展望です！

6/3 15:08

小金沢連嶺〜本家・雁ヶ腹摺山も堂々の風格。

6/3 15:09

久方ぶりなので、ちょうどやって来られた男性ソロの方に記念写真お願いしました。

6/3 15:14

先週登った御正体山（左）、4月に父子で踏破した杓子山も眼前にドドーンと。

6/3 15:17

ご褒美のフルーツゼリー行きまーす！寛いでいると、始発バスで大菩薩から遙々縦走してきた、という超快速の女性ソロの方が…。スゴい！

6/3 15:30

滝子山の三角点ピークはここ。初狩駅へのお帰りは右の尾根へ。

6/3 15:40

男坂・女坂分岐。だいぶ疲労も溜まってきたので、今日は女坂へ。。

6/3 15:43

女坂から振り返ると、ブナの見事な新緑。

6/3 15:50

男坂と合流。やはり女坂は安全・快適に下れました。

6/3 15:57

アカマツとヤマツツジ、ステキな朱色の競演…！

6/3 16:04

この辺りはアカマツゾーンですね。秋にはマツタケが出るかも…。

6/3 16:11

尾根下降点着。右の尾根通しの方が早く車道に出られますが、今日は涼しそうな沢沿いルート（藤沢コース）の左へ。

6/3 16:43

丸木橋。ちょっと傾いてます…〈汗〉

6/3 17:26

振り返ると、中央道の上に滝子山見えてます！

6/3 17:34

ついにゴールの初狩駅到着。予定の列車より1本早いのに乗れそうです。駅前には秀麗富岳の山々への案内板が。

6/3 17:40

かつてのスイッチバック時代の名残、駅構内の引込線から背後の堂々たる滝子山を望む。

6/3 17:43

17時台の列車は1本のみですが、待ち時間わずか5分でドンピシャ乗車。しかも立川まで乗換なしの直通で、爆睡必至…！

撮影機器：

SBM303SH SHARP

装備

備考

・消費水分量：PET（600ml：特茶氷結）×1、魔法瓶の湯400cc.（昼食カップスープ等）、ポリタン水×400ml（＋途中の水場でPETに直接補給＝約300ml）、ガッツギア×1

感想

さとなお

今週末も梅雨入り間際の貴重な晴天続き。土曜は仕事で外出、やむなく日曜日帰り、このところ定番の山梨百名山＋足跡繋ぎのツアーにソロで出動。毎週の山歩きにやや出費が嵩み、今回は駅発・駅着、バス利用ナシのエコノミーモードの旅です。
　笹子駅に降り立つと朝から快晴、日中の暑さと虫が気掛かりでしたが、尾根を吹き抜ける風が心地好く、お初の笹子雁ヶ腹摺山までは快調に登れます。山頂直下の電波反射板横で朝イチの「富士山ドーン」が楽しめますが、頂上は「秀麗富岳」の看板に比して案の定展望ゼロ。ここから次のピーク、米沢山まではJRや中央道の笹子トンネルを跨ぐ地味な尾根道かと思いきや、展望絶佳の見晴台、プチ痩せ尾根や鎖場も現れる本コースのハイライト区間。ゴージャスなツツジの花絨毯を踏み、息を切らせて登り着いた米沢山頂もほぼ展望ゼロ。だいぶお腹が減ってきましたが、昼御飯は次のピーク・お坊山までお預けです。
　東西2つのピークのあるお坊山の直下では、この日木々に隠れ見えにくかった南アや奥秩父方面の展望が開け、山頂も木陰で虫も少ないので、ランチにはうってつけ。ここで活力を回復、腹ごなしにマイナーな東峰ピークも踏んで、次のピーク、大鹿山を目指します。山頂でこの日お二人目の他のハイカーの方とタイミング良くスライド、記念写真をお願いして、そそくさと曲沢峠へ。この辺り、快晴の週末ながら、行き交うハイカーも疎らですが、心なしか皆さんスライド時も淡々とされていて、静寂を好まれるベテランソロの方ばかり（小生も然り…）。
　ピークを忠実に辿る尾根歩きにだいぶくたびれてきた頃、5月の小金沢連嶺ツアーの際の下降ポイント、景徳院への分岐に到着。ここで大菩薩からの足跡が繋がり、ヤレヤレと休憩していると、3人組の自転車ライダーが轟音を上げて下ってこられます。一瞬恐怖を感じますが、先方が立ち止まられ、挨拶を交わして景徳院方面へ下られるのを見送ります。さすがに超メジャーの滝子山周辺エリア…を実感。ここからは、午後遅い時間にも拘わらずスライドするハイカーも続々、複数のパーティも多く、一気に大衆登山の世界に入ります。なだらかなトラバース道にステキな水場、幅広い防火帯など歩きやすさもグッと増して、比較的良いペースで山頂直下の鎮西ヶ池に到着。30年以上前の学生時代、山歩きサークルの新歓山行で訪れた際の記憶がうっすらと甦ります。
　午後3時過ぎ、ついにこの日のラスボス、滝子山山頂到達。遅い時間ながら、ほぼ遮るもののない頂上からの展望は、「秀麗富嶽」諸ピークの中でも1、2を争う素晴らしさ。大菩薩から連なる小金沢連嶺も堂々たる迫力で、このお山の人気の根源が垣間見えた思いでした。ご褒美のフルーツゼリーで寛いでいると、ちょうど登ってこられた女性ソロの方あり、スマホのシャッターを押して差し上げながら聞くと「朝のバスで大菩薩から歩いてきた」由。小生は先日、大谷ヶ丸で敢えなく日没時間切れのため下山したこのコースを、暑い中わずか6時間強で踏破するご快足ぶりに思わず脱帽です。一足先に軽やかな足取りで急斜面を下っていかれた女性を頼もしく見送りつつ、こちらは笹子駅からのプチ尾根周回ですっかりヘロヘロ。初狩への下山路分岐でも、迷わず勾配の緩い女坂をチョイス。その先の分岐も涼やかな沢沿いの藤沢ルートを選択、比較的程よいペースでゴールの初狩駅に辿り着きました。
　ともかくも、快晴微風の理想的なコンディションの下、地味ながら変化に富んだこのプチ尾根周回コースはなかなか楽しめました。スケールは大幅に違うものの、日本の脊梁山脈や分水嶺を貫く大トンネルの真上を周回する馬蹄コースという意味では、北アの扇沢→針ノ木→種池→扇沢の周回や、谷川の馬蹄形を彷彿とさせるルートでもあります。本来なら、朝イチで滝子山からの大展望を満喫できる逆回りの方がベターかもしれませんが、旅の終わりの午後遅く、日中賑わった滝子山の静かな山頂で、歩いてきた道程をしみじみ振り返るのも悪くないかもしれません。関東甲信越の山々も間もなく梅雨入り、暫くはロングの山歩きもお預けで、夏山ツアーの構想を練る充電期に入ります。ヤマレコユーザーの皆様も、鬱陶しい梅雨空にめげることなく、夏場に向けた体力増強に努められますよう。本日も駄文・散文のレコにお付き合い下さり、有り難うございました！