立山縦走
- GPS
- 12:35
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,110m
- 下り
- 1,097m
コースタイム
天候 | 晴時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
家族4人で往復20,500円かかります。 さらに10kg以上の荷物は追加料金が必要です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雷鳥沢野営場から一の越に向かう神の道は、途中残雪の為にルートが不鮮明な箇所がありました。 でも歩いている人も少なく静かに歩けます。 |
写真
感想
子供達の夏休みの初日の7月24日〜26日の2泊3日で立山に行ってきました。
扇沢から立山黒部アルペンルートを使って室堂まで行きます。
室堂から雷鳥沢野営場まで歩き、そこをベースに立山連峰を縦走しました。
二日目の朝7時過ぎに雄山を目指して歩き始めました。
今日は立山縦走の予定ですが、山の上にはちょっと雲が掛かっちゃってます。
日が昇って雲が無くなってくれる事を祈ります。
周りでは3時頃から出発準備をする音が聞こえていましたが・・・。
我が家もせめて6時には出発したい所ですが、小僧達はまだ爆睡していましたからとても無理みたいですねぇ。
それでも少しでも早く出発できるように、子供達が寝ている間に朝食の準備をしておきます。
6時過ぎに子供達を起こして朝食を食べさせました。
バタバタ準備をして、出発できたのは7時15分でした〜。
この先の行程を考えるとかなり遅いスタートになってしまいました。
昨日新室堂乗越に登った時に通った浄土橋を渡り、今日は右方向に向かいます。
神の道と呼ばれる一ノ越に続く登山道です。
残雪が多く、途中で道が判り難くて悩む場所が何箇所かありましたね。
心配なのでその都度地図を見て間違いが無いか、チェックしましたよ。
途中に祠がありました。
さすが神の道ですねぇ。
神様に道中の無事をお祈りしておきました。
所々ハイマツに覆われて歩きにくい場所があったりしましたが、全体的には緩やかな登りが続きます。
右手に見える室堂から一ノ越に続く道の混雑ぶりと比べて、こちらのコースには殆ど人がいません。
静かで落ち着いて歩けていいですよ〜。
逆に人が少なすぎてコースを外れていないか不安になるくらいです。(・_・;
道の傍らには高山植物がたくさん咲いていて楽しませてくれますよ。
雪渓をいくつも越えていきます。
こういう雪渓がある度にコースを外れそうになっちゃうんですよね〜。
青いペンキで印がしてあるんですが、イマイチ道が分かりにくかったです。
神の道の終盤は岩がゴロゴロしていました。
けんぴ好みの道ですね。
神の道を2時間15分歩いて、9時30分に室堂からの登山道と合流しました。
これまでの静けさと打って変ってすごい登山者の数です。
さらにこの場所からとたんに急勾配になってきました。
石畳の歩道がジグザグに続いているのですが、結構きつかったですよ〜。
フーフー言いながら9時40分に一ノ越到着です。
ここでは大勢の人が休憩していました。
特に小学生の集団が騒がしかったですねぇ。
神の道の静けさが嘘のようです。
暫らく休憩してこれからの急登に備えますよ。
天気が良く、遠くの方に槍ヶ岳もはっきり見えていましたよ。
他の山の名前は判りませんが。(笑)
25分ほど休憩して10時5分に、さあ雄山山頂目指して出発です。
ここからはこれまでと違って、かなり急な登りになります。
大きな岩がゴロゴロしていますよ〜。
直線距離で700m程しかないのに標高差は300mもあるんですよ。
ちょっと登っただけで先ほど休憩していた一ノ越がずっと下の方に見えます。
このあたりまで登ってきた所で、だーだがしきりにあくびをしています。
どうしたのかと聞いてみると
「酸素が薄い〜」
と言っていますよ。(^^ゞ
確かにあくびは酸素をたくさん取り入れようとする生理現象ですが、ホントに酸素が薄くてもあくびが出るのかなあ・・・。
事前に高い山の上は空気が薄いって教えてあったのですが・・・。
もしかしてただ眠いだけ?
一方のけんぴはかなり調子良く登っていきます。
広いスペースがある三ノ越までたどり着きました。
ここでソイジョイ、プルーン、など行動食をたっぷりチャージします。
上を見上げると山頂が見えているのにまだ残りは三分の一ほどありますね。
急なガレた登り道はまだまだ続きます。
さあ、頑張って上りましょう!
このあたりに来てけんぴがちょっとバテて来たようです。
前半がちょっとハイペースだったのかな。
何度も休憩を繰り返しながらようやく雄山の山頂に着きました。
凄い人ですね〜。
狭い山頂ですからアリが群がるように通路沿いに座り込んでいます。
昼食を食べるスペースを見つけてそこにザックを下ろしました。
山頂に着いたとはいえ、実は本当の山頂というのはこの先の雄山神社なんです。
祈祷料大人500円、子供200円を支払わなければ、標高3003mの本当の山頂に立てないんですよ〜。
ちょっと悔しいですが合計1400円を支払って、お札を貰いました。
山頂には限られた人数しか上がれないので順番待ちです。
ようやく順番が来て、山頂に居た60人位の人たちが下りてから、入れ替わりに山頂の神社に登りました。
神殿の前で御祈祷、御祓いをしてもらいましたよ。
ご祈祷の後、この神社のことを色々説明してくれましたが、なんと我家の小僧達が座っている石の上が標高3,003mの場所だったらしいです。
縁起のいい場所で御祓いを受けただーだとけんぴでした。
これが我が家初の3,000m越えの山です。
ちょっと感激。
雄山の山頂を踏んだ後、ザックを下ろした場所に戻り昼食です。
今回唯一のアルファ米食、野菜リゾットです。
お湯を沸かすだけで済むのはやっぱ楽ですね。
ここから先、もう少し行けばさらに標高が高い、3,015mの大汝山があります。
別山まで縦走し、剱御前小舎から雷鳥坂を下って雷鳥沢野営場に戻る計画でしたが、けんぴがちょっとぐずり始めてますねぇ。
時間も予定よりずいぶん遅れてしまいましたから、このまま来た道を戻ろうかとも考えました。
でも、一ノ越から雄山の急登を逆に下っていくのもかなり大変そうです。
同じ大変ならば予定通り縦走した方がいいんじゃないかなって考えました。
天候の急変も気になりますからとりあえず大汝山まで行って、それから決断しようと思います。
そうと決まれば食事を済ませたら出発です。
その前にトイレに行っておきますが・・・・・・
ここのトイレ、強烈に汚いです。
特に個室は覚悟の程を・・・。
さあ、立山の最高峰大汝山目指しますよ〜。
雄山山頂は観光地化されていてちょっとウンザリしましたが、ここからは登山者だけの世界です。
楽しみです〜。
この先はどうするか、とりあえず大汝山まで行ってから考えますよ。
左手に山崎カールを見ながら大汝山に向かって歩き始めました。
けんぴはここから先もさっきみたいな急な岩場の登りがあるのかと思っていたようですが、歩きやすいだけでなく適度にガレているけんぴ好みの登山道だったので、突然張り切り出しましたねぇ。
けんぴ復活です。
ここから先は、雄山の人だかりは何だったんだろうと思うような静けさですよ。
20分ほど歩いて大汝休憩所の所までやってきました。
その手前を右に登って行った所が大汝山山頂です。
岩場を登り、ついに立山最高峰3,015mの峰に立ちました。
ここから東側の眼下には黒部ダムが見えています。
この景色が見たかったんだよな〜。
感激です。
他に登山客は一人もいなかったので山頂は我が家が独占ですよ。
さて、第2の目標大汝山登頂を果たしました。
ここから雄山に引き返して室堂経由で戻るか、この先の剱御前小舎まで縦走して雷鳥坂経由で戻るか決断です。
心配していた天気は大きく崩れる事も無さそうです。
時間は2時ちょっと前です。
室堂経由で2時間半、縦走しても3時間半程度でしょう。
一時間程度の違いならば縦走した方が良さそうです。
それにこのチャンスを逃すと次回はいつ来られるか分からないですからね〜。
(交通費が高いので・・・。)
そうと決まれば先を急ぎましょう。
富士ノ折立を通過し、急な下り坂を下ります。
今度は内蔵助カールを右手に見ながら稜線を歩きます。
まさに空中散歩ですねぇ。
こういう稜線歩きは経験した事が無かったですが、気持ちいいですよ〜。
結構風が強かったですが、これ以上強い風が吹いたらちょっと怖かったかも・・・。
真砂岳を過ぎた場所までやってきました。
雪害の為に休業中の内蔵助山荘の上部です。
登り下りを繰り返しながら、たどり着いたのは雷鳥沢へ近道の大走りと別山へ向かう道の分岐点です。
今の時間は2時50分です。
大汝山から50分でここまで来ましたから、なかなか早いペースでした。
このまま大走りを下れば1時間半位で雷鳥沢に戻れるはずですが・・・。
でも、このルートはあまり整備されてなく、かなり大変らしいです。
ネットで皆さんのレポを見ると別山の方を回ればよかった〜っていう報告ばかりですからねぇ。
どんなコースなのか興味がありましたが、素直に別山を経由する縦走コースを選びました。
ところがここから先の別山までのルートも結構きつくてかーかからはブーイングの嵐でした。
これまでは全体的には下り傾向だったのが、別山に向けては上り傾向になっているからです。
雷鳥沢野営場を出発してすでに8時間経過していて、かなり疲れが出てくる頃ですからねぇ。
とーともかーかも足が上がらなくなって来ました。
子供達はしきりに
「かーか、大丈夫?」
と心配しています。
とーとの心配はしてくれないようですが・・・。
とーとも結構疲れていたんですが、リーダーである自分までそういう姿を見せたら子供達が不安に思っちゃうでしょうからね。
常に何とも無いふりをしてましたよ。
別山のピークを踏むような元気も無いので、巻き道を歩いてとりあえず剱御前小舎を目指します。
何度か休憩をとりながら頑張って歩きましたよ〜。
劔岳を見ることができれば元気が出たかもしれませんが、残念ながらずっと雲に隠れてしまっていて拝む事ができませんでした。
別山の巻き道を過ぎてからもさらに登り下りを繰り返した後、剱御前小舎が見えてきました。
ようやく先が見えてきたって感じですね。
正直、ホッとしました。
3時55分、大汝山から1時間55分で到着です。
すべて巻き道を通っちゃいましたから結構早かったかな?
最悪はここに泊まっちゃえば良いかなって思っていましたが、順調に歩いてこられてよかったです。
ここに泊まってる人の姿も何人か見かけましたが、やっぱ山小屋泊まりは楽そうですね。
残雪で冷やしたビールも売っています。
よだれが出てきますよぉ〜。
トイレ前のベンチで暫らく休憩した後、雷鳥沢野営場に向けて下山開始します。
今度こそ、正真正銘下りだけですからね〜。
雷鳥坂は結構きつい下りですが、ジグザグ下っていくので見た目よりも楽です。
でも、ここを登ってくるのは結構キツイかも知れません。
黙々と歩いていると、突然子供達が
「鳥がいる!!」
と、叫びました。
ハイマツの上に一羽の黒っぽい鳥が姿を現したらしいです。
とーとははっきり確認できませんでしたが、もしかしてライチョウ!?
子供達が言う方向を適当に写した一枚の中にそれらしい姿が写っていましたが・・・。
拡大表示しても良く判りませんが、ライチョウだったと信じておきましょう。
急な下山道が長く続きましたが、雷鳥沢野営場がどんどん近くに見えてきます。
途中にはお花畑もあって、目を楽しませてくれます。
野営場のすぐ上部の雪渓まで下山してきました。
ここまで来ると子供達のテンションも再び高くなってきました。
雪渓をスキーの様に滑って下りています。
そのおかげで何度も転んでいましたが、それが楽しいみたいです。
雪渓を過ぎると、なだらかな遊歩道みたいな整備された道に出ました。
もう目の前にカラフルなテントが見えていますね。
ようやく昨日新室堂乗越に登った時に通った分岐点まで下りてきました。
浄土橋を渡ればテン場に帰還です。
結局10時間10分に及ぶ山行となりました。
とーともかーかも最後は気力で歩いていましたが、子供達は口ではグズを言っていても相変わらず体力的には何の問題も無いようですねぇ。
テント場に戻ってからもケロッとしてました。
腹減った〜とは言ってましたが・・・。
かーかは家族揃って歩ききった事に感動したのか涙を流していましたよ。
ホント、今回の山行はみんな頑張りました。
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