黒檜山・社山(40-41/栃100):日光・千手ヶ浜でクリンソウ、半袖隊長、爽快・大展望の笹原縦走路を行く
- GPS
- 07:15
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 1,142m
- 下り
- 1,174m
コースタイム
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 7:09
→→→判定「●EK40〜50未満 日帰りとしては非常にきつい」・・・暫定値
EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
合計距離: 21.27km /最高点の標高: 1958m /最低点の標高: 1269m
累積標高(上り): 1501m /累積標高(下り): 1535m
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
【参考文献】新・分県登山ガイド8栃木県の山(山と渓谷社2015年版)
24黒檜岳:中禅寺湖の奥に居座るシャクナゲの山
体力度★★★☆/危険度★★☆☆
25社山:男体山と対峙し、中禅寺湖や奥日光を一望
体力度★★☆☆/危険度★☆☆☆
天候 | ⇒⇒⇒霧⇒⇒と忙しい天候変化 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【復路】中禅寺温泉BS17271803東武日光駅18131947南栗橋駅19512038北千住駅2047地元駅 【注1】東武電車は株主優待券を利用(金券ショップ価格は1枚800円前後) ☆正規運賃(浅草・北千住駅↔東武日光駅=1,360円x2)と比べ、往復1000円以上もお得 【注2】日光駅からはフリーパスを使ってもお得ではないので通常支払 ☆日光駅⇒竜頭の滝(1,400円)+中禅寺温泉BS⇒日光駅(1,150円)=2,550円 ☆戦場ヶ原フリーパス(2,650円/2日間有効) http://www.tobu-bus.com/pc/service/ticket/nikko.html 【注3】さらにこんなお得な「まるごと日光東武フリーパス」もあります。 http://tabi.tobu.co.jp/ticket/honsen/a02_k.html ☆浅草・北千住からの場合4,520円/4日間有効 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★コース状況【】 ●主な注意点:黒檜岳への取り付き直後の道外しと急登(激坂!)、社山への笹原縦走路での踏み跡錯綜 [菊の滝BS〜仙人庵(クリンソウ群生地)〜黒檜岳登山口 湖畔に付けられた緩やかな起伏の登山道で、極めてよく整備されている。 黒檜岳登山口〜黒檜岳 単純標高差は約700m。取付直後に道を誤って引き返す羽目に。その後、正規登山道に復帰すると踏み跡は明確なるも下部は荒れ気味かつ急登。残り200mになると傾斜は急に緩む。 9檜岳〜社山 大平山分岐点までは幅広尾根を行くため踏み跡を見失いやすい。赤黄マークや赤テープを見落とさずに。最後は1954Pに向かう尾根の左裾を巻く感じで笹原に出る。 大平山分岐点以降は笹原及び部分的にある樹林帯の尾根筋トップ目を忠実に辿る。しかしいつの間にか支線に誘い込まれてしまうので、ルート確認しつつ進むべし。最後に約100mの登り返すと社山。この区間はGPS利用が望ましい。 ぜ匯魁前だこ稙宗前だこ(中禅寺湖畔) 社山から下山開始直後に、錫ヶ岳から男体山までの大展望を得る。約400mの急降下で阿世潟峠だが特に危険箇所なし。阿世潟までは整備された幅広登山道。 グだこ磧船ぅ織螢大使館別荘記念公園〜歌ヶ浜駐車場〜中禅寺温泉BS 最初は砂利道、途中から舗装路となる湖畔の平坦路。素晴らしい広葉樹林の中、余裕があれば大使館別荘観光も。クルマの往来は少ない。 ================================= ★水場:JR日光駅前、道中にはなし ★渡渉箇所:黒檜岳への登りで一1ヶ所…水量は極小だが荒れ気味で急な登降で渡りにくい ★泥濘状況:なし ★蜘蛛の巣 :殆どなし ☆半袖 タイム:全行程 ★半袖 出会い指数:半袖+半パンのトレラン3人家族(白人系外国人) ☆半袖 驚かれ指数:なし ★入山者:黒檜山・社山は静かな稜線で出会ったのは一組3人のみ。 .リンソウ群生地(黒檜岳登山口)まで:ハイカーだけでなく、クルマやフェリー利用者もいるため群生地一帯は大賑わい 黒檜岳登山口以降では前述の外国人トレラン家族3人のみ C譱技湖畔に下ってからは、ジョガー1人と釣り客1人 さ譽ぅ織螢大使邸以降は観光客が5人ほど |
その他周辺情報 | ★登山ポスト:なし ★トイレ:歌ヶ浜駐車場にはあったが、登山道にはなし。 ★食料調達処:地元商店街のファミマ 【注】日光駅から最も近かったサンクス日光松原店(東武日光駅から徒歩2分)は閉店(廃業)。 ★携帯 :ほぼ圏内 ★酒類調達処:味処南摩(なんま、土産・食堂):バスターミナル近く…現金のみ 【注】東武日光駅舎内売店(2軒)は18時弊店のため利用できず、豪華電車酒場を開店できず ★お土産処:さかえや(東武日光駅前の土産物店) http://www.sakae-ya.com/ https://tabelog.com/tochigi/A0903/A090301/9003450/ ゆば饅頭900円を購入するも…1号隊員の評価は栃木県今市市! 店頭で「揚げゆばまんじゅう(200円/個)」を食べるのが最上らしい(*^^)v ★飲食店:寄らず ★温泉:寄らず ★宿泊施設:日帰り |
写真
感想
【お詫び】
またもや写真100枚超となりました。皆さまの写真整理術を見習いたいのですが…m(__)m
【プロローグ】
先週に続いて奥日光の探索に出掛けました。
クリンソウが見頃となった千手ヶ原を絡めて、竜頭の滝から
●中禅寺湖北岸の高山
●東岸の半月山
●中禅寺を4分の3周
などを考えましたが、爽快な笹原歩きが魅力の黒檜岳〜社山を縦走するのとにしました。
拙者の手元にある「山と高原地図(1991年版)」では、「千手堂跡〜黒檜山」の間は、湖岸の登山口から少し赤破線が引かれているものの、すぐに途切れて、その後は登山道表示がありません。
また「黒檜山〜社山」の間は赤破線となっています。
おまけですが、「社山」には「やしろやま」とのふり仮名がふってあります。
今では「しゃざん」と呼ぶのが一般的ですが、その昔は呼び名が混在していたのでしょうか?
一方、ヤマプラ機能を利用すると、今では「黒檜岳登山口〜黒檜岳〜社山」区間に赤破線が引かれています。
昔に比べて今の方が入山者が増え、登山道として認知されてきたのか?
それとも、全般論として、昔より今の方が「山と高原地図」に掲載される登山道が増えた一環なのか?
さて、どちらなのでしょうね。
因みにヤマレコには、頻度は少ないですが、ちょこちょこっと山行記録がアップされています。
黒檜山と社山の間の笹原コースの写真を見ると、そりゃ、行きたくなります。
「ここはホンとに奥日光か?」と思うほど爽快さに溢れた展望が広がっています。
「日光、結構、コケコッコー」と叫びたくなるほどですよ。
今回も先達者の貴重な記録を大いに参考にしたのですが…しかし、皆さん、マイカー利用で早朝出立なのです。
「電車バス利用の日帰り組」なんて見当たらないんですよね。
拙者の場合だと、龍頭の滝BSから歩き始めるのが9時45分頃。
マイカー利用組は5時台〜6時台ですから、その差は大きい!
最初は黒檜山・社山に加えて半月山も…なんて妄想しましたが、現実的には無理です。
中禅寺湖温泉BSを20:30に出る終バスに乗れば(但し東武日光駅での乗換時間5分の綱渡り)帰宅できることまでは調べましたが、最後に半月山から歩道林道歩きを選択するにせよ、ヘッ電ナイトハイクするほどタフじゃないからねぇ。
【素晴らしい湖岸周遊路とクリンソウ】
東武日光線車中では曇りだったのに、日光駅に着いた時には霧雨となり、バス待ちの間にポツポツ降ってきました。
「こりゃ、中禅寺湖畔周回コースに変更かな?」と考えながらバスに乗っていたら、龍頭の滝BSに着く頃にはすっかり雨は上がり、青空が広がりました。
「こりゃ、やっぱり、計画したコース通りだ!」と、赤線繋ぎのため、龍頭の滝を一目見てから湖岸コースに取り付きました。
多くのハイカーが訪れるからでしょうが、拙者の好きな広葉樹林帯の中を辿る湖岸の道で、とてもよく整備されていました。
千手ヶ原の船着場に着くと、急に賑やかになります。近くまでクルマで来ることも出来るから観光客も多い(いや、観光客の方が多い)ようでした。
クリンソウはピークを過ぎたそうですが、それでも群生地一面に色とりどりの花を咲かせていました。
「仙人庵に無料コーヒーがある」とレコで見ていたので行ってみたら…ありました。
仙人庵の管理人?と思しき方とお話したところ、この先の千手堂が立て直されたばかりなので行ってみなさいと勧められました。
その近くにもクリンソウ群生地があるのだと。
あまり大きな声では言えませんが、ロープで仕切りがある仙人庵近くよりも、もっと至近距離でクリンソウを見ることができます。
そして圧倒的に観賞客が少ないのです。
クリンソウを100年分ぐらい堪能して、黒檜岳登山口に向かいました。
【のっけから道迷いと急登でヘロヘロだった黒檜山】
登山口を示す大きな指導標に沿って黒檜山登山道に入りました。
赤リボンに沿って進みます。
ところが途中でどれが踏み跡だか分からなくなりました。
「さすが黒檜山だ…手強いぜ!」と思いながら進むも、やはりこれ以上は無理です。
無理せず撤退して、湖畔周回路を歩こうかと考えました。
戻る途中で赤テープを発見して突入するも、そこでも跳ね返されました。
戻る途中でも周囲は似たような景色ばかりで登山口がどっちだかも分かりません。
「まぁ、とりあえず、焦らずに湖岸に向かって…」と戻っていたら、日光山域に取り付けられている「赤・黄マーク」が目の前にありました。
「助かった!!!」…と言うことは、今の今、拙者は正規登山道の上に立っているということです。
安心して周囲を見渡すと…ふむふむ、踏み跡があるねぇ。
行ってみたら再び赤リボンと赤ペンキ、さらに踏み跡は濃くなって「黒檜山⇒」道標が現れました。
その後は道を外すことなく山頂まで辿り着きましたが、冒頭での道外しでの精神的なショックが尾を引いたのか、たかだかコンタ700mぐらいなのに、前半の荒れ気味の急登にしごかれました。
【社山までの爽快な笹原展望路】
黒檜山からの下りは、幅広い尾根道歩きなので、よくよくルートを確認することが肝要です。
だって…どこだって歩けるのですから。
ここでも「赤・黄マーク」に付いて行くことがとても重要です。
でも最後の方で見失い、どうも踏み跡から外れていることに気付き、数十秒ほどですが、キョロキョロと必至になって探しました。
笹原の端っこに到着すると一安心…笹原の中に一筋の踏み跡が吸い込まれて行きます。
ところが、そのうちに笹原が深くなり踏み跡が見えづらくなるとともに、獣道のような踏み跡が錯綜してきます。
「基本は尾根筋トップ目」なのですが、いつの間にか外してしまい、コブを巻いてしまったこともありました。
オマケに途中で霧が流れ出し、視界が狭まり、先が見通せなくなり…難儀しました。
分岐点で絶対にこっちだと確信して行った道が細くなって…GPSで確認したら大ハズレ。
無理して突っ込んで行かなくてよかった…と胸をなでおろした次第です。
でも晴れている時は素晴らしい眺望でした。
青空に白雲と緑の笹原、遠くには山並み。
今まで経験してきた日光とはまるで違う世界でした。
強いて似ているところを探せば…茶ノ木平(奥日光)辺りかもしれません。
それと外国人トレラン家族3人との出会い。
もう遅い時間帯だし、誰とも会わないだろなぁ…と思っていただけに、やや、驚きでした。
英語かな?独語かな?仏語かな?西語かな?いやもしかして伊語か露語か?
どれだろう?と身構えていたのに、
「ドコカラキマシタカ?」
「ドレクライカカリマシタカ?」
と流暢な日本後で問われ、安心して会話できました。
最後に「中禅寺湖温泉バス停で会いましょう」と言われて別れたのですが、残念なことに、再びお会いすることはありませんでした。
【再び雨が降り出した阿世潟への下山路】
社山山頂直下の下山路からは、男体山から日光白根山へかけてのパノラマが広がります。
山腹を雲海が覆っていたので中禅寺湖を見下すことが出来なかったのは残念ですが、先週の男体山山頂からよりもクリアな眺望でした。
しかし社山山頂ではよ〜く晴れていたのに、標高を下げたら雲の中に入ってしまったのか…再び雨が降り出しました。
元来が雨合羽を着用することが嫌いなのでそのまま下山です(⇒傘を持ってくるのを忘れていた!)。
社山まで往復するハイカーが多いからでしょうが、下山路は今日歩いた山道の中でも一番はっきりしていました。
阿世潟峠まで順調に下ると、そこから中禅寺湖畔(阿世潟)まではすぐでした。
その後は中禅寺温泉バス停まで5kmをサクサク歩くだけです。
イタリア大使館も英国大使館も観光は端折って、一本でも早いバスに乗りたい!と頑張りましたが、結果としては先週と同じバスでした。
17時27分発のバスだと、日光駅の到着が18時03分なんですよねぇ…すると駅舎内の売店の営業が終了しているのです。
豪華電車酒場も開けず、持参して残ったお茶とコーヒーを啜りながら帰途についたのでした。
お疲れさんどした<m(__)m>
☆黒檜岳(くろびだけ)1976m…40座目/栃木百名山
☆社山(しゃざん)1827m…41座目/栃木百名山
お疲れさんどしたm(__)m
隊長
コメント
この記録に関連する登山ルート
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経験されたようで 、羨ましいやらお労しいやら
でも青空と男体山 やっぱりいいですねー
日光 いいなー、僕も計画しないと
こんにちわ。
中禅寺湖をほぼ1周、お疲れ様です。やはり、笹原の道は気持ちがいいですね。ちょうど、お天気もよかったし、見ているだけで、楽しくなるハイキング道です。
黒ビシ山と杜山って、標高が2,000m近くあって、なかなか手ごわい山なのですね。男体山よりキツイって!
電車酒場が開店できなかったのは残念。日光駅の売店が18時閉店という重要な情報をありがとうございます。
電車に乗っている時は「あれ、おかしいなぁ?晴れるんじゃないのかなぁ?」
駅前でバス待ちの際は「え、ホントに降って来ちゃって…湖畔周回か?いや、もう帰っちゃおうかな?」
バスに乗っている時は「お〜、雨、上がって来たかな?予定通りに行けるかも?」
バスを降りたら「ヤッターマン。晴れているじゃあ〜りませんか!!」
…ホントにコロコロ変わりました、天気も心も
考えてみれば、昨夏、網膜剥離手術入院直前に行ったのが日光(霧降高原・隠れ三滝)でした。
拙者も久しぶりなんですよ
隊長
先週、中禅寺湖を四分の一周したことに加え、今回で一周することができました。
黒檜山(くろびやま)から社山(しゃざん)まで笹原が続いているのは、今回の参考にと諸先輩のレコを見て、初めて知りました。
初っ端に道を間違えたダメージを引きずったので「男体山よりキツイ」と感じたのだと思います。
男体山も急登ですが、道が整備されています。
でも黒檜山は…やや荒れ気味だし、暑さが違ったように思います。
先週と同じバスに乗って日光駅まで戻ったのに「先週は開いていたのに、今週は閉まっている」なんて思いもしませんでした。
土産物店に戻れば売っていたのかもしれませんが、あと数分で電車が出発!だったので購入を断念しました
隊長
yamabeeryuさん、こんにちは。
花期終盤でも綺麗に咲いていますね!
毎年ヤマレコでも山行記録として沢山アップされますが我が家は未だ行ったことがないのです。
この写真のように青空の日に見に行ってみたいですね
結構な距離、笹原を歩かれたようですがマダニは付きませんでしたか?
どんなんかなぁ〜と思いながら東武電車に乗っていましたが、肝心なところでは青空が広がり、幸運な日となりました。
拙者も数年前まではクリンソウの名前も知りませんでした。
見たのも、先週、菖蒲ヶ浜バス停近くでが初めてでしたが、もっと小さいのかと思っていました。
意外にも背が高くて……水芭蕉タイプなのですね。
今のところマダニに噛まれた症状はないのですが、半袖・半パンスタイルだった外国人親子3人組は大丈夫だったか?と、心配しちゃいました
半袖隊長
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