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Yamareco

記録ID: 150315
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

仙丈ケ岳

2011年11月05日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
08:30
距離
8.6km
登り
1,183m
下り
1,181m

コースタイム

 05:30 長衛荘
 06:04 二合目            ( 〜 06:10 )
 06:53 四合目            ( 〜 06:58 )
 07:18 藪沢大滝の頭(五合目)     ( 〜 07:30 )
 08:36 小仙丈ケ岳          ( 〜 08:53 )
 09:34 仙丈小屋分岐    
 09:58 仙丈ケ岳頂上         ( 〜 10:33 )
 10:51 仙丈小屋           ( 〜 10:54 )
 11:08 仙丈小屋分岐  
 11:47 小仙丈ケ岳          ( 〜 12:02 )
 12:45 藪沢大滝の頭(五合目)     ( 〜 12:53 )
 13:30 二合目            ( 〜 13:33 )
 14:00 長衛荘  
天候 うす曇
視程は120km以上
過去天気図(気象庁) 2011年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
  前日の甲斐駒と同じ。

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-148044.html
コース状況/
危険箇所等
<登山ポスト>
 長衛荘に用紙・ポストあり。

<コース状況>
 全体的によく整備されており、不安感のある場所や危険な場所はありません。強いてあげれば、小仙丈と仙丈の間の短い岩場が、ほんの少し緊張を要するかも。


北沢峠〜二合目
 出だしから、そこそこの急登ですが長くは続かず、総じて中急登の部類。道幅はそこそこ広いので、早朝の暗がりの中でもヘッドランプがあれば不安感はありません。15分余りで一合目(標識は左側)です。一合目〜二合目はなだらかで広い道です。二合目近くになると下りになり、下りきったところが二合目で、仙水峠への入口からの道と合流します。   
 
二合目〜五合目
 二合目からは岩がちの道となり、斜度も増します。25分前後で三合目です。三合目からはさらに急になり、岩も増えてきます。三合目から15分前後で四合目、さらに20分前後で五合目(藪沢大滝の頭)です。
 三合目への途中から甲斐駒や北岳が見え始めますが、写真を撮るほどではありません。

五合目〜小仙丈ケ岳
 急登にも十分慣れた頃森林限界を越えハイマツ帯となります。標高は2650M前後です。ハイマツ帯は急登をはさむ中急登のザレ場・ガレ場となります。後ろには甲斐駒の偉容。高度を上げるにつれ八ヶ岳が見えてきます。
 歩きにくいザレ場・ガレ場との格闘を続け、ハイマツ帯に出てから30分余りで小仙丈ケ岳に着きます。ここからの展望は特筆すべきものであり、仙丈ケ岳の優美な姿もじっくり鑑賞したいものです。

小仙丈ケ岳〜仙丈ケ岳
 小仙丈から頂上までは1時間。うち前半は3箇所の短い岩場をはさみながら緩やかな尾根歩きです。その後、仙丈小屋分岐までは急登の追い討ちとなります。小屋への分岐を過ぎれば道も少しなだらかになり、それまで隠れていた山頂が再び見え始めます。
 山頂は決して広くはありません。藪沢カール側は急斜面となっているので、要注意です。南アルプス最北の3000m峰だけあって展望は抜群です。国内3000m峰すべてと深田百名山も半分以上見ることができると思います。 

仙丈ケ岳〜仙丈小屋〜仙丈小屋分岐
 仙丈小屋までは20分足らずですが、途中、地蔵尾根への分岐があるので、ガスって小屋が見えない時は注意が必要だと思いました。 登山道そのものは全く問題ありません。
 小屋から分岐までは短いながらも登りとなります。前日に甲斐駒を登った足には辛いところです。

【参 考】
 「南アルプス登山ルートガイド」 http://www.southalps.com/senjyougatake/index.html

予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
甲斐駒と仙丈ケ岳などの位置関係はこうなっています。(下山後撮影)
2011年11月10日 18:21撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/10 18:21
甲斐駒と仙丈ケ岳などの位置関係はこうなっています。(下山後撮影)
二合目ですが、森の中はまだ薄暗いです。
2011年11月09日 17:57撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 17:57
二合目ですが、森の中はまだ薄暗いです。
四合目。このあたりになるとだいぶ明るくなります。
2011年11月09日 17:59撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 17:59
四合目。このあたりになるとだいぶ明るくなります。
五合目。右の藪沢小屋へのトラバース道は、凍結しやすいということで通行止めになっていました。
2011年11月09日 18:01撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 18:01
五合目。右の藪沢小屋へのトラバース道は、凍結しやすいということで通行止めになっていました。
森林限界の少し下からの駒ヶ岳。朝のうちは青空も見えてました。
2011年11月07日 19:29撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 19:29
森林限界の少し下からの駒ヶ岳。朝のうちは青空も見えてました。
ハイマツ帯にでたあたりからの駒ヶ岳。鋸尾根の向こうに八ヶ岳が見えます。
2011年11月07日 19:30撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 19:30
ハイマツ帯にでたあたりからの駒ヶ岳。鋸尾根の向こうに八ヶ岳が見えます。
小仙丈の標識の右下に穂高連峰と槍ヶ岳。大キレットも。
2011年11月09日 18:18撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 18:18
小仙丈の標識の右下に穂高連峰と槍ヶ岳。大キレットも。
この山だけの特権。標高1、2、4位の揃い踏み。(小仙丈ヶ岳頂上付近から)
2011年11月07日 19:38撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 19:38
この山だけの特権。標高1、2、4位の揃い踏み。(小仙丈ヶ岳頂上付近から)
南の方に目を転ずれば、仙丈ヶ岳と小仙丈カール。
2011年11月07日 19:44撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 19:44
南の方に目を転ずれば、仙丈ヶ岳と小仙丈カール。
中央の台形が立山だと思います。右に真砂岳と別山をはさんで剱岳。
2011年11月07日 19:46撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 19:46
中央の台形が立山だと思います。右に真砂岳と別山をはさんで剱岳。
手前が鋸尾根、その右奥は八ヶ岳で、中央最奥右が浅間山だと思います。
2011年11月07日 19:49撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 19:49
手前が鋸尾根、その右奥は八ヶ岳で、中央最奥右が浅間山だと思います。
木曽駒と御嶽山。
2011年11月07日 19:50撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 19:50
木曽駒と御嶽山。
乗鞍岳。
2011年11月07日 19:51撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 19:51
乗鞍岳。
中央が塩見岳。その左後に悪沢岳、右後は荒川中岳と赤石岳が一塊に重なっています。その右は聖岳か?(小仙丈尾根より)
2011年11月07日 20:00撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:00
中央が塩見岳。その左後に悪沢岳、右後は荒川中岳と赤石岳が一塊に重なっています。その右は聖岳か?(小仙丈尾根より)
小仙丈から仙丈への間に3つある岩場のうち最も仙丈寄りのもの。見た目ほど難しくはありませんが、慎重であることに越したことはありません。
2011年11月09日 18:30撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 18:30
小仙丈から仙丈への間に3つある岩場のうち最も仙丈寄りのもの。見た目ほど難しくはありませんが、慎重であることに越したことはありません。
小仙丈から仙丈へ向かう途中の急登。右奥が小仙丈。そのすぐ上に甲斐駒、鋸岳、さらに中央奥に八ヶ岳と左に小さく浅間山。
2011年11月09日 18:34撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 18:34
小仙丈から仙丈へ向かう途中の急登。右奥が小仙丈。そのすぐ上に甲斐駒、鋸岳、さらに中央奥に八ヶ岳と左に小さく浅間山。
仙丈小屋への分岐。頂上は左の方向。見えているのは頂上手前のピーク。
2011年11月09日 18:38撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 18:38
仙丈小屋への分岐。頂上は左の方向。見えているのは頂上手前のピーク。
立っている人がいる右のピークが頂上。前の写真は左のピーク。
2011年11月09日 18:39撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 18:39
立っている人がいる右のピークが頂上。前の写真は左のピーク。
頂上への道。これまでよりは幾分狭くなりますが、問題なく通れます。
2011年11月09日 19:29撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 19:29
頂上への道。これまでよりは幾分狭くなりますが、問題なく通れます。
山頂から仙丈小屋を望む。最奥は北アルプス。中ほどやや左に穂高連峰、槍など。
2011年11月09日 19:32撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 19:32
山頂から仙丈小屋を望む。最奥は北アルプス。中ほどやや左に穂高連峰、槍など。
仙丈小屋、鋸岳、八ヶ岳。中央が馬の背、三角点があります。馬の背の右下に、馬の背ヒュッテが見えてます。
2011年11月09日 19:34撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 19:34
仙丈小屋、鋸岳、八ヶ岳。中央が馬の背、三角点があります。馬の背の右下に、馬の背ヒュッテが見えてます。
右から妙高山、火打岳、焼山、そして雨飾山でしょうか?
2011年11月07日 20:03撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:03
右から妙高山、火打岳、焼山、そして雨飾山でしょうか?
穂高連峰、槍ヶ岳など北アルプス南部の山々。青空でないことと、山頂に雪がないことが残念です。
2011年11月07日 20:05撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:05
穂高連峰、槍ヶ岳など北アルプス南部の山々。青空でないことと、山頂に雪がないことが残念です。
鹿島槍、五竜、唐松、白馬鑓、杓子、白馬など。
2011年11月07日 20:06撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:06
鹿島槍、五竜、唐松、白馬鑓、杓子、白馬など。
八ヶ岳と浅間山。手前は鋸尾根。シルエットだから良いのかも。
2011年11月07日 20:10撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:10
八ヶ岳と浅間山。手前は鋸尾根。シルエットだから良いのかも。
標高1と2の背比べ。この写真もこの山ならではのもの。(仙丈ケ岳頂上から)
2011年11月07日 20:11撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:11
標高1と2の背比べ。この写真もこの山ならではのもの。(仙丈ケ岳頂上から)
間ノ岳。堂々たる姿です。
2011年11月07日 20:12撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:12
間ノ岳。堂々たる姿です。
中央やや左が塩見岳、その真後ろが悪沢岳。その右が荒川中岳、赤石岳だと思います。さらに右は聖岳。(仙丈ケ岳頂上より)小仙丈尾根からよりは、赤石岳がはっきりわかりますが、塩見岳は悪沢岳と完全に重なってしまいました。
2011年11月07日 20:14撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:14
中央やや左が塩見岳、その真後ろが悪沢岳。その右が荒川中岳、赤石岳だと思います。さらに右は聖岳。(仙丈ケ岳頂上より)小仙丈尾根からよりは、赤石岳がはっきりわかりますが、塩見岳は悪沢岳と完全に重なってしまいました。
左奥に兎岳と大沢岳。その右に光岳が見えるような見えないような…  手前右は大仙丈ケ岳。
2011年11月07日 20:16撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:16
左奥に兎岳と大沢岳。その右に光岳が見えるような見えないような…  手前右は大仙丈ケ岳。
手前の山の構図が前の写真と似ていますが、正反対の方角です。正面が鳳凰三山。
2011年11月07日 20:18撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:18
手前の山の構図が前の写真と似ていますが、正反対の方角です。正面が鳳凰三山。
左奥が小仙丈方向。富士山と北岳と鳳凰三山、贅沢な景色です。
2011年11月07日 20:19撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:19
左奥が小仙丈方向。富士山と北岳と鳳凰三山、贅沢な景色です。
やや左が木曽駒。右の御嶽山には雲が押し寄せています。
2011年11月07日 20:22撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:22
やや左が木曽駒。右の御嶽山には雲が押し寄せています。
個人的には国内最高点。
2011年11月09日 19:44撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 19:44
個人的には国内最高点。
もう少し晴れていれば… 
少し残念です。
2011年11月09日 19:59撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
1
11/9 19:59
もう少し晴れていれば… 
少し残念です。
仙丈小屋付近からの藪沢カール。右の平らに見えるところが頂上。
2011年11月09日 20:05撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/9 20:05
仙丈小屋付近からの藪沢カール。右の平らに見えるところが頂上。
2000年夏オープンの仙丈小屋、ここのトイレは日本一高い所にある水洗トイレだそうです。
2011年11月10日 17:42撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/10 17:42
2000年夏オープンの仙丈小屋、ここのトイレは日本一高い所にある水洗トイレだそうです。
馬の背ヒュッテ経由で大平山荘方面への下山はこちら。
2011年11月10日 17:44撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/10 17:44
馬の背ヒュッテ経由で大平山荘方面への下山はこちら。
「手前のペンキマークは明らかに登山道であることを示してますが、大丈夫でしょうか?」という感じの、少し面白い写真になりました。
2011年11月07日 20:23撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:23
「手前のペンキマークは明らかに登山道であることを示してますが、大丈夫でしょうか?」という感じの、少し面白い写真になりました。
小仙丈ケ岳と仙丈ケ岳との中間地点で撮影。撮影場所によって見え方も少しずつ違ってきます。
2011年11月07日 20:26撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:26
小仙丈ケ岳と仙丈ケ岳との中間地点で撮影。撮影場所によって見え方も少しずつ違ってきます。
手前は小仙丈、左に甲斐駒。右は栗沢山とアサヨ峰、奥は奥秩父の連山、右奥の端は大菩薩嶺。
2011年11月07日 20:28撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:28
手前は小仙丈、左に甲斐駒。右は栗沢山とアサヨ峰、奥は奥秩父の連山、右奥の端は大菩薩嶺。
小仙丈カール、山頂や北岳、間ノ岳、富士山が一望できる場所での大休止。良いと思います。風も山頂よりはだいぶ弱めでした。
2011年11月07日 20:30撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
1
11/7 20:30
小仙丈カール、山頂や北岳、間ノ岳、富士山が一望できる場所での大休止。良いと思います。風も山頂よりはだいぶ弱めでした。
鳳凰三山も見おさめ。
2011年11月07日 20:33撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
11/7 20:33
鳳凰三山も見おさめ。
小仙丈ケ岳からの下山中、ハイマツ帯の中で遭遇。もう一羽いました。
2011年11月07日 20:35撮影 by  NIKON D80, NIKON CORPORATION
1
11/7 20:35
小仙丈ケ岳からの下山中、ハイマツ帯の中で遭遇。もう一羽いました。
これには、北沢駒仙小屋のテント場から駒ヶ岳頂上まで、標高差1000mが写っています。
2011年11月10日 17:53撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/10 17:53
これには、北沢駒仙小屋のテント場から駒ヶ岳頂上まで、標高差1000mが写っています。
三合目から四合目への登山道。結構険しい道が続きます。(下山時撮影)
2011年11月10日 17:56撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/10 17:56
三合目から四合目への登山道。結構険しい道が続きます。(下山時撮影)
一合目側から二合目へは少し下ります。(下山時撮影)
2011年11月10日 18:01撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/10 18:01
一合目側から二合目へは少し下ります。(下山時撮影)
長衛荘が見えてきました。今回の山旅も終了間近です。
2011年11月10日 18:12撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/10 18:12
長衛荘が見えてきました。今回の山旅も終了間近です。
左が奈良田行、右が芦安駐車場行で、中央奥が私が乗るべき甲府駅行き。乗り間違いのないように。
2011年11月10日 18:24撮影 by  Canon PowerShot A1100 IS, Canon
11/10 18:24
左が奈良田行、右が芦安駐車場行で、中央奥が私が乗るべき甲府駅行き。乗り間違いのないように。

感想

 3000m峰は、高校一年の夏富山に行ったとき、もののはずみで立山に登ったのが最初ですが、実に30余年ぶりに3000mを越える場所に登ることができました。今回は、南アルプスも小屋泊も初めてであり、いろいろ勉強させてもらいました。

 まず第一は、荷物をできるだけ少なく軽くすることです。持ってきた荷物が重すぎたため、一部を仙水小屋にデポさせてもらいましたが、甲斐駒からの下山が仙水小屋経由のピストンとなったのはそのためでした。また、快晴の4日も昼頃には雲がわき始め、3時ころ仙水峠から甲斐駒を見上げたときは、雲の中でした。荷物をできるだけ軽くすることや早出早着は、登山をする者にとっては基本中の基本ですが、その意味をあらためて実感した次第です。

 また、今回登った二つの山はともに平均勾配率が25%と、平均よりも急勾配でした。普段は海抜5mもない秋田市で暮らしているため、2000mを越える地点からの登りとなると、なんとなく空気が薄いような気もしました。
 初めてのコースということや、写真撮影も大きな目的だったこともあって、だいぶ時間を要してしまいました。これも、これまでよりも急勾配が長く続いたことや、空気の薄さのせいかもしれませんが、それ以上に自らの体力・脚力不足を認識させられました。幸いにも筋肉痛は無かったものの、火曜日くらいまでは僅かな階段昇りでも、疲労感を覚えました。その上、甲斐駒の直登コースの岩場では、上半身の筋力の衰えを思い知らされ、体の重さを痛感しました。もう少し、体重を減らす必要があります。

 富士山を、遠望ではありますが、堪能することができました。富士山は甲府市内のバスの中からも見えましたが、どの方向から見ても均整のとれた姿であり、日本人であれば、小さな子供も含め、誰もが一目で富士山と認識できる、ある意味偉大な山です。このような山は他にはありません。あの整った姿ゆえ、古くから日本人の心のよりどころだったのだろうと思います。

 また、今回は、3000m峰21座すべてを見ることができたように思います。前穂高や荒川中岳、赤石、聖あたりは少し自信がありませんが、甲斐駒ケ岳は快晴、仙丈ケ岳は高曇りながらも妙高山の同定が可能な、100kmを越える視程に恵まれました。欲を言えば、頭に雪をかぶった3000峰の景色を写真におさめたかったのですが、それはかないませんでした。しかし、期せずして毛がわり中のライチョウにも出会うことができたのは望外の喜びで、遥々やってきた甲斐がありました。

 カメラはニコンのD80(一眼レフ)とキャノンのコンデジを使用しました。晴天時はコンデジでも十分な写りですが、曇天になると、一眼レフとコンデジのオートフォーカスのスピードが全く異なり、写りにもだいぶ差がありました。やはり値段の差が性能の差になっているようです。

 いずれにせよとても充実した山行となりました。

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コメント

参考になりました
7月の梅雨が明けたら仙丈ヶ岳に登りたいと思っているので色々な資料を検索中・・・目的地までの道のりはどの道を通ったらよいかね。
2013/6/27 9:55
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