記録ID: 1505512
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積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス
木曽駒ケ岳・宝剣岳
2016年04月09日(土) [日帰り]
KimuraSaburo
その他1人
- GPS
- 05:40
- 距離
- 4.4km
- 登り
- 539m
- 下り
- 553m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 3:29
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 5:40
晴れ予報の連休!!
谷川の西黒尾根へ行くか、南アルプス南端の山伏岳か青薙山辺りに行こうか?って、
1週間前から色々下調べをしていたのですが、2日前に何気なく木曽駒ヶ岳・宝剣岳の記事を見つけて・・・昔のいろんな思い出が蘇り、千畳敷を目指すことにした。
前夜は仕事が遅番で準備のみ、出発に至れず。
1日目は、まずはノンビリ駒ヶ根までのドライブ。
15時半、駒ヶ根の『こまくさの湯』へ。
露天風呂で千畳敷と宝剣岳を見上げながら長風呂。
昔のことを思い出して、心臓がドキドキしてきた。。。
30年前、学生の頃、稜朋会(社会人山岳会)の仲間と、2回程、宝剣岳の壁をやりに来たことがある。今より積雪量は少ない12月か1月だったと思うけど・・・。
もちろん厳冬期なのでアイゼン・手袋での登攀だったのですが・・・。
何本か登ったのだが(ルート名はもう全然覚えていない)、2回目に来た時に登ったルートで、どうしようもない恐怖感に襲われた鮮烈な思い出がある。
天気は悪くて吹雪だった。
そのルートを登るのは2回目で、前回来た時はそんなに難しくなく登った記憶がしっかりあったのだが・・・、上部の核心で、クラック(ハンドサイズ)が完全に蒼氷で埋まってプロテクションが取れず、足元をみると5m位ノーピンで、そのさらに下にはこちらを向いたピナクル。やむを得ず、右上した細い草付きバンドへエスケープするが、足元の雪で埋まったバンドから古い錆びたハーケンを見つけてプロテクションとするが、いまにも抜けそうで心許ない。数メートルトラバースした後、バンドから這い上がるポイントが少し悪くて・・・もし失敗したら・・・ハーケンが抜けて、10mくらい下のピナクルに激突!!ってのが容易に想像出来る。ただで済むはずがない。。。とたんに激しい恐怖感で動けなくなってしまった。
やむなく、初めて実践でジャンピングを使ってボルトを打ったのだが、浅いバンドにアイゼンでバランスで立って、ボルトを打つのに10数分・・・張り詰めた恐怖感の中で必死にバイルでジャンピングを打ちまくった。
打てたリングボルトは浅打ちだったが、前進用として心の支えには充分で、なんとかその場をクリアして、ビレイ点に到着できた。冬山経験のなかでもっとも恐怖感を感じた経験だった。
ビレイ点でホッとしてパートナーをビレイする間、全身に雪が降り積もり、横に差したピッケルのブレードにも3cmくらい薄板状に雪が積もったのが妙に瞼に焼き付いている。。。
そんな思い出で、ドキドキしながら宝剣岳を眺めつつ・・・
『明日は全く違った形で行くのか』って楽しみでまたドキドキ・・・(笑)
思い出たっぷりの宝剣岳、とても楽しみですが、緊張もまた一杯です。f^_^;
1日目は菅の台バスセンター駐車場へ移動して車中泊した。
***************
朝6時起床。
始発のバスは8:15だが、昨日夕方に受付で聞いた時に「8:00に臨時バスが出るので早めに並んだほうが良い」とアドバイスを受けているので、急いで準備を始める。
8:00発の臨時バスに首尾よく乗り込み・・・
臨時バスに合わせて、ロープウェイも前倒しで運行開始。
ロープウェイのゴンドラから外を見ると快晴!!
今日はいい1日になりそうな予感がする。。。
9:00 ロープウェイ千畳敷駅に到着。
登山届けを書いたり、いろいろ仕度して・・・9:15 歩き始め。
9:59 乗越浄土に到着。
夏のコースタイムは1時間だけど、雪のおかげか45分で着いた。
11:02 駒ケ岳(標高2,956m)着。
登山者で賑わっている。
四方の眺めが素晴らしい!!
11:30 乗越浄土へ向かって、来た道を戻る。
ここからが、今日の本番!!
乗越浄土から宝剣岳を目指します。
登攀具・ヘルメットを出して装着、ストックもしまって、ここからはピッケルで。
宝剣岳は、最後の100m位がだいぶ厳しい登りになる。
12:45 宝剣岳(標高2,931)山頂の、雪で埋まった祠の上に到着。
13:15 下り始め。
14:05 乗越浄土に到着した。
ロープを解いて、登攀具をザックの底にしまう。
緊張したけど、楽しい登りだった。。。
14:30 雪渓を下る。
14:55 千畳敷駅へ到着した。
千畳敷駅では、14:45のロープウェイ1便目に定員オーバーで乗れなかった人達が並んでいて、その後ろについて、2便目に乗ることが出来た。そのままバスにも乗り継いで、余韻にひたる間もなく、16:00 菅の台バスセンターに帰還してしまった。なんだかちょっと寂しい。最終便まで待てばよかったか・・・。
谷川の西黒尾根へ行くか、南アルプス南端の山伏岳か青薙山辺りに行こうか?って、
1週間前から色々下調べをしていたのですが、2日前に何気なく木曽駒ヶ岳・宝剣岳の記事を見つけて・・・昔のいろんな思い出が蘇り、千畳敷を目指すことにした。
前夜は仕事が遅番で準備のみ、出発に至れず。
1日目は、まずはノンビリ駒ヶ根までのドライブ。
15時半、駒ヶ根の『こまくさの湯』へ。
露天風呂で千畳敷と宝剣岳を見上げながら長風呂。
昔のことを思い出して、心臓がドキドキしてきた。。。
30年前、学生の頃、稜朋会(社会人山岳会)の仲間と、2回程、宝剣岳の壁をやりに来たことがある。今より積雪量は少ない12月か1月だったと思うけど・・・。
もちろん厳冬期なのでアイゼン・手袋での登攀だったのですが・・・。
何本か登ったのだが(ルート名はもう全然覚えていない)、2回目に来た時に登ったルートで、どうしようもない恐怖感に襲われた鮮烈な思い出がある。
天気は悪くて吹雪だった。
そのルートを登るのは2回目で、前回来た時はそんなに難しくなく登った記憶がしっかりあったのだが・・・、上部の核心で、クラック(ハンドサイズ)が完全に蒼氷で埋まってプロテクションが取れず、足元をみると5m位ノーピンで、そのさらに下にはこちらを向いたピナクル。やむを得ず、右上した細い草付きバンドへエスケープするが、足元の雪で埋まったバンドから古い錆びたハーケンを見つけてプロテクションとするが、いまにも抜けそうで心許ない。数メートルトラバースした後、バンドから這い上がるポイントが少し悪くて・・・もし失敗したら・・・ハーケンが抜けて、10mくらい下のピナクルに激突!!ってのが容易に想像出来る。ただで済むはずがない。。。とたんに激しい恐怖感で動けなくなってしまった。
やむなく、初めて実践でジャンピングを使ってボルトを打ったのだが、浅いバンドにアイゼンでバランスで立って、ボルトを打つのに10数分・・・張り詰めた恐怖感の中で必死にバイルでジャンピングを打ちまくった。
打てたリングボルトは浅打ちだったが、前進用として心の支えには充分で、なんとかその場をクリアして、ビレイ点に到着できた。冬山経験のなかでもっとも恐怖感を感じた経験だった。
ビレイ点でホッとしてパートナーをビレイする間、全身に雪が降り積もり、横に差したピッケルのブレードにも3cmくらい薄板状に雪が積もったのが妙に瞼に焼き付いている。。。
そんな思い出で、ドキドキしながら宝剣岳を眺めつつ・・・
『明日は全く違った形で行くのか』って楽しみでまたドキドキ・・・(笑)
思い出たっぷりの宝剣岳、とても楽しみですが、緊張もまた一杯です。f^_^;
1日目は菅の台バスセンター駐車場へ移動して車中泊した。
***************
朝6時起床。
始発のバスは8:15だが、昨日夕方に受付で聞いた時に「8:00に臨時バスが出るので早めに並んだほうが良い」とアドバイスを受けているので、急いで準備を始める。
8:00発の臨時バスに首尾よく乗り込み・・・
臨時バスに合わせて、ロープウェイも前倒しで運行開始。
ロープウェイのゴンドラから外を見ると快晴!!
今日はいい1日になりそうな予感がする。。。
9:00 ロープウェイ千畳敷駅に到着。
登山届けを書いたり、いろいろ仕度して・・・9:15 歩き始め。
9:59 乗越浄土に到着。
夏のコースタイムは1時間だけど、雪のおかげか45分で着いた。
11:02 駒ケ岳(標高2,956m)着。
登山者で賑わっている。
四方の眺めが素晴らしい!!
11:30 乗越浄土へ向かって、来た道を戻る。
ここからが、今日の本番!!
乗越浄土から宝剣岳を目指します。
登攀具・ヘルメットを出して装着、ストックもしまって、ここからはピッケルで。
宝剣岳は、最後の100m位がだいぶ厳しい登りになる。
12:45 宝剣岳(標高2,931)山頂の、雪で埋まった祠の上に到着。
13:15 下り始め。
14:05 乗越浄土に到着した。
ロープを解いて、登攀具をザックの底にしまう。
緊張したけど、楽しい登りだった。。。
14:30 雪渓を下る。
14:55 千畳敷駅へ到着した。
千畳敷駅では、14:45のロープウェイ1便目に定員オーバーで乗れなかった人達が並んでいて、その後ろについて、2便目に乗ることが出来た。そのままバスにも乗り継いで、余韻にひたる間もなく、16:00 菅の台バスセンターに帰還してしまった。なんだかちょっと寂しい。最終便まで待てばよかったか・・・。
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
山行後の温泉は今日も『こまくさの湯』。
泉質はとりあえず、露天風呂からの千畳敷カールと宝剣岳の眺めが素晴らしい。
次はいつ来れるかな?なんて考えながら、余韻に浸りながら長風呂した。
今回も心に残るとても素晴らしい山行だった。
これだから山はやめられない!!
※詳しくは以下ブログで・・
▼1日目(移動のみ)
http://grimper.blog.shinobi.jp/Date/20160408/
▼2日目
http://grimper.blog.shinobi.jp/Date/20160409/
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