梅雨の晴れ間に双六岳へ(北ア)
- GPS
- 27:27
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 2,138m
- 下り
- 2,118m
コースタイム
- 山行
- 9:04
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 10:32
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:34
天候 | 1日目 晴 2日目 曇り〜一時小雨 木曜日での天気予報は、tenki.jp、ヤマテン、てんくら、SCWは土曜日の午後から雨。Mountain forecast、ウェザーニュースは曇りの予報でした。金曜日にはどこもお昼前後から雨予報となりました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
新穂高〜小池新道 林道の終わり近くに雪渓があり迂回します。 小池新道〜弓折岳 整備されている登山道です。秩父沢の橋はちょうど架設されました。雪渓を高巻きして沢を渡ってくださいとの事でしたが、雪渓は大分溶けてしまい高巻きは無理そうでした。鏡平前後は目印が無く、ルートが分かりづらい箇所がありました。弓折岳トラバース道は残雪のため通行止めで、弓折岳春道を直登します。急斜面、粘土質の滑りやすい土、半藪漕ぎと残念な条件が揃っています。 弓折岳〜双六小屋 所々残雪がありましたが、雪は腐っていたので問題ありませんでした。 双六小屋〜双六岳 稜線を直登するコースは雪が多くて危険なので、中道の途中から春道を進みます。最低でも軽アイゼンとストックが必要だと思います。 ルートは赤と黄色のマーキングがされています。日中の雪渓は腐っているのでアイゼンは必要ありませんが、早朝はコチコチに硬くなっていますので、軽アイゼンがあると安心だと思います。 |
写真
感想
【感想/記録】
連休以降毎週のように山行を行っていたため、忙しくてヤマレコには投稿できず。久々の投稿です。有給休暇を計画的に消費するために金曜日を休みにして山旅へ。候補は薬師岳、三俣蓮華岳方面、ヤマテンのおすすめ山域で、お天気の良い東北の鳥海山と色々考えましたが、双六小屋に問い合わせたところ、野営場の一部は雪が残っていないとのこと。ショベルとスノーペグが要らず、荷物が軽くなる双六岳方面に決定。金曜日のお天気は良いものの、土曜日は早々にお天気が崩れる予報なので、三俣蓮華岳は諦めて双六岳一本勝負です。
■1日目 活動時間:10時間39分 活動距離:16.80km 高低差:1,776m 累積標高上り/下り:1,919m/461m 消費カロリー:4047kcal
7時半前に新穂高の登山者向け無料駐車場に到着。新穂高登山指導センターへ移動して、登山届を出して7時50分くらいに出発。かったるい林道を歩いて小池新道に入ると、無風の中の樹林帯なので、登山道を登っていると暑い。ようやく秩父沢に到着すると、まだ橋が架かっていないとの事でしたが、有難い事にちょうど橋を架設中で、無事沢を渡れました。涼しいのでちょっと休んで、冷たい水を給水して出発。
秩父沢手前からの登山道に雪渓が現れ始め、鏡平手前からは雪渓が繋がるように。鏡池でかろうじて顔を出していたデッキで絶景を見ながら昼食。鏡池にはまだ雪が残り逆さ槍は見られませんでした。ここで薄手のハーフジップシャツから中厚手のジャケットに着替えて、ストックを出して出発。雪が残っている箇所は今日はまだ誰も歩いていないようで、トレースが薄く目印もないので、ルートが分かりづらい。雪渓を登ると弓折岳手前のトラバース道手前に到着。ここからはは残雪が多く通行止め。弓折岳春道を進みます。急斜面を直登する春道は滑りやすく、半藪漕ぎになり大変でした。登りはともかく下りは滑りそうで、雨天の日は絶対に歩きたくない。
春道から笠ヶ岳へ通じる夏道に合流すると、歩きやすくしばらくすると、鷲羽岳と双六小屋が見えてきました。この後も細かなアップダウンが続き体力を消耗させられます。やっとの事で14時50分頃に双六小屋に到着したら、テントを設営、幕営の受付とビールの買い出しを済ませて、身軽になって双六岳へ。三俣蓮華岳への巻道はパスして、雪渓が残る中道を進みます。途中の春道の分岐点から頂上付近まで雪渓が続いていたので、強引に雪渓を登り最後は岩場を登ると頂上手前の岩場に出られました。
アイゼンとストックをデポして16時45分頃に双六岳頂上へ到着。頂上には誰もおらずずっと貸し切りでした。晴れているので、槍穂高、御嶽山、乗鞍岳、黒部五郎岳、薬師岳、水晶岳、燕岳、大天井岳などの北アルプスの山々が一望。ここはソフトバンクの電波が通じるので、土曜日のお天気をチェックすると天候が崩れるのが早くなっている。明日は夜明けとともに出発する事に決定。17時半頃に名残惜しいけど下山開始。双六大地から正面に見る槍ヶ岳はやはり素晴らしい。晴れているので夕日に赤く染まるかもしれない槍ヶ岳を撮影したかったけど、遅い時間まで粘る事が出来ず涙の下山です。
テントに戻って夕ご飯の準備をしていると、小屋のスタッフの方がいらっしゃって、熊がいるとの事。振り返ると熊🐻が野営場内の雪渓を横切ってハイマツに消えていきました😱。距離にすると200mも無い程か。一瞬だったので残念ながら撮影はできませんでしたが、生で動く熊を見るのは初めてでした。熊は食料の匂いに引かれてやって来るとの事。念のため食料は全て防水スタッフサックに入れて、小屋影に避難させました。野営場には1人だったので、また熊がやってきたらどうしようと思うとちょっと怖かった。
■2日目 活動時間:5時間34分 活動距離:12.61km 高低差:1,535m 累積標高上り/下り:1133m/1,606m 消費カロリー:2243kcal
翌日は3時に起きるつもりが、二度寝してしまい、起きたらもう明るい4時。慌てて下山の準備をしていたら空が赤い。カメラを持って小屋前に行くと、東の空が燃えるように赤く染まっている。撮影するためにジェットボイルと朝食のセットをベンチに持ち込んで、朝食の準備をしながら空を撮影。雲があってご来光はダメでしたが、すごい朝焼けを見ることが出来て満足。朝食の後にコーヒーを飲んで、テントの撤収が完了したら5時45分頃に下山開始。寝坊したので、予定より1時間以上の遅れです😓。
また微妙なアップダウンを繰り返し弓折乗越まで来ましたが、笠ヶ岳方面へ向い弓折岳春道へ進みます。ここからが今回の核心部、滑らないようにハイマツや木の枝を掴み、ストックを滑り止めにして、なんとかクリアできました。藪漕ぎしたので、身体やザックが細かなゴミだらけ。ここで暑いのでハーフジップシャツに着替えて、アイゼンを装着して鏡平山荘に到着。また鏡池のデッキで休んで、アイゼンを装着して雪が続く場所まで進み、雪が切れたらアイゼンを解除。シシウドヶ原、イタドリヶ原を過ぎて秩父沢に到着。
秩父沢の清流で顔を洗って給水して小池新道をまた下り左俣林道に到着。ここでとうとう雨に捕まってしまった。ザックにレインカバーを装着し、折り畳み傘を出して歩きました。幸い小雨の雨脚が強まらず、途中で雨は上がりました。新穂高登山指導センターまで戻ると、ハードシェルパンツをしまい、最後に下山届を提出して終了しました。上りで追い抜いた方は2人、下りでは誰ともすれ違わず。双六岳山頂ではゆっくりとしていたのに、誰もおらず山頂を独り占めと、静かな山行を楽しめました。幸い途中で熊と出会わず良かった💦。
【注意点や反省点】
まだ人が少ない今の時期は、双六谷付近から熊が出没するそうで熊鈴は必須でした。
出発はちょっと遅かった。7時頃に出発できるようにすれば余裕があった。
双六池野営場は上部の雪が消えていましたが、まだかなりの部分が雪の下でした。
ソフトバンクの電波は双六岳は大丈夫、双六小屋付近はdocomoでもダメでした。
もう気温が高くなってきたので、薄手のハーフジップシャツから中厚手のジャケットを途中で着替えてよかったです。
笠新道で給水しましたが秩父沢、その後にも給水できそうな沢があって重い水を下から荷揚げしなくても良かったです。
双六池キャンプ場は1泊1,000円、水洗の外トイレが完備し、過ごしやすいキャンプ場です。給水設備まだ整っておらず、小屋のヤカンから水を汲みました。
12本爪のアイゼンを使用するため、アウトソールの固いライトアルパインシューズにしましたが、帰りの林道歩きはつま先が痛くなり地獄でした。軽アイゼンでも大丈夫でしたね。
【Apple Watch等による計測結果】
ムーブ(安静時を越える推定エネルギー消費量 / kcal)
1,727
975
エクササイズ( 活発に活動した分数 / 分)
421
128
スタンド( 1時間のうち1分以上身体を動かした時間 / 時間)
15
13
登った階数( 一階=約3mの高度を上昇 / 階)
267
23
ウォーキングの距離(km)
28.9
22.2
歩数(1日で歩いた歩数 / 歩)
37,494
27,941
心拍数 (1日で最低、最高の心拍数)
56〜129
58〜110
体重
62.8 -> 61.8
今回、結構まだ、雪もあり、小屋もやってませんが 水の補給できるところは、夏同様に、つかえるところありますか?下山時に秩父沢で補給されてましたがそれ以外がどんな感じでしょうか?
gakulikeさん、こんばんは。
笠新道よりも上で給水できそうなポイントがありました。秩父沢よりも上にも給水できそうな沢が何カ所かありました。鏡平を過ぎるとだめですね。
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