雪残る北穂高岳。素晴らしいモルゲンと3週連続で雷鳥も!
- GPS
- --:--
- 距離
- 34.2km
- 登り
- 1,768m
- 下り
- 1,760m
コースタイム
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 8:02
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 6:51
天候 | 6/30土:曇り→小雨→ガス 7/1日:快晴! |
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過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
本谷〜涸沢間で1箇所崩落。迂回ルートあり。 涸沢ヒュッテ手前から雪あるが、涸沢までは軽アイゼンでよい。 ★涸沢ヒュッテより上は12歯アイゼン、ピッケル、メットの3点必須! 北穂沢は完全に雪渓。雪が交互に出てくるが、急斜面トラバースなどは短い距離でも安全のためにアイゼン装着を。実際に救助要請した方が。※感想参照。 ※ログの調子が悪く、ルート手書きになってしまった。 |
その他周辺情報 | 梓湖畔の湯720円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ヘルメット <br />★この時期はまだ冬ルートと交互。アイゼンは12歯
ピッケル必携。
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感想
ニセ?梅雨明け情報。
いくらなんでもまだ開けてないだろう。
まぁ、近場で北岳あたりでもと思っていたが、関西出張から戻ってきた妻が、「北穂!」と宣う。
うーん、この時期まだ夏道出ていないであろうから、ピッケル、12歯アイゼン、メット必須で面倒だなと思いつつ、あそこの生姜焼きは好きなので合意。
しかし、天候はあまり芳しくない。
上高地はどんより曇天。しかも蒸し暑い!
ただ、まだ人は少な目。
蒸し暑く虫も多い。
本谷橋から穂高方面に向かうのは久々。
最近は涸沢の人の多さに辟易してあまり寄りつかなかったからな‥。
今日は人も殆どおらず、「こんにちは攻撃」に合わないのが良い。
一箇所かなり崩落しているとのことで迂回ルートができていた。
ロープも設置されているので特段問題ないが、「こんなんだったらここから下ります」と言ってUターンしていった方がいたとのこと。
涸沢の手前はまだ雪。
ここは特に斜度もなくノーアイゼンで問題ないが、全員アイゼン装着していた。ただ、スノーブリッジが崩れ気味になっているので、落とし穴注意。
久々の涸沢。まだシーズンでないので、外売店は営業しておらず。
が、ラーメン食べたいと妻にごねて、建物内の通路でラーメン食す。
外はやる気が全く起きぬ曇天。しかも雨まで降ってきた。
こんな天気なのに上まで行かなくても、と内心思う。
隣でラーメン食べていたご夫婦も、今日は涸沢まで散歩にきただけで、これから下山するとのこと。
しかし、「土砂降りじゃないから大丈夫よ」と妻は全く意に介さず、
進む気満々。
妻は北穂好きだからな‥。
涸沢からは雪の北穂沢を登るので、12歯アイゼン、ピッケル、メット装着。落石が非常に多く点々としている。視界が悪いと落石が危険であるが、空は暗いがドガスではなく視界はそこそこあるので、落石に注意して登る。
涸沢から先に向かう人は全くいないようで、ここから先は完全に誰にも遭わず2人だけとなった。
北穂沢途中から夏道に出て南陵へ。
ここから雪と岩が交互に出てきて、アイゼン着脱を繰り返す。面倒であるが、滑ったら止まらぬさようなら的な箇所が多いので安全第一と慎重に。
南陵の鎖場は下4分の1が雪。
その先はまだルートがしっかりしておらず浮石多く注意。
空はどんより曇天であるが、この時期にしては花が既に咲きだしている。
雨が降ったり止んだりで、アイゼン着脱のみならず、カッパ脱ぎ着がめんどくさい。しかも、カッパ着ると酷く蒸すし‥。
と、妻が「らいちゃん!」と言っている声が。
ふと見ると目の前に雷鳥が。
ここ三週連続で雷鳥に遭遇だ。しかし、北穂で逢うとは珍しい。
ここであったことはこれまで無かったような‥。
そこ先に雌もいた。雷鳥のつがいである。
花と雷鳥に癒され、最後の雪渓へ。
ステップ切ってくれていてたいへんありがたい。
しかし、段差が高過ぎるため妻はよじ登っていた。
滑落したら一発でサヨナラであるので、安全第一とまたアイゼン装着。
そして、北穂山頂!
妻が大好きなここの山頂であるが、今日は視界が悪いので、そそくさと小屋へ。
先客お2人。昨日涸沢に泊まって朝登ってこられたとのこと。そして本日はこの4人だけで貸切であった!これは贅沢。
今日は時折常念が見えるくらいであまり眺望は効かないが、コーヒー飲みつつクラシック音楽の流れる中でまったりと読書。
小屋の方たちは他にお客さんもいないため、ベンチのペンキ塗り作業をされていたが、読書していた我々に「南稜で誰かに会いませんでしたか?」と聞きに来られた。
「いや、涸沢からここまで、誰にも会わなかったですよ。」と答えると、
遭難者から「北穂と涸沢の途中で身動き取れなくなった」との救助要請がきたので出動して欲しいと警察から救助依頼の電話が入ったとのこと。
小屋の方たちが救助に向かわれるとのことで、「夕飯が遅くなってしまうかもしれませんが」と言われ、勿論構いませんと返答。
しかし、大変だな‥。ご苦労様です‥。
3〜4時間して救助活動から戻ってこられた小屋の方に聞いたところ、東稜を上がってきた2人組が、アイゼンもピッケルも持っていなかったとのことで、北穂沢の雪渓で怖くて降りられなくなり、警察に救助要請したとのこと…。
北穂東稜といえば岩場のバリエーション。
そこを登ってこれるのに…。うーん…。
別に怪我をした訳でも体調が悪くなった訳でもなく、単に「装備不足で怖くて降りられなくなった」とは…。
小屋の方達が夏道が出ているところまでロープで確保して降ろし、後は別に怪我をしている訳でもないのでそこで別れてきた由。
そんなことがあったが、夕飯はいつもどおり美味しい生姜焼き。
白米にパスタもあり 、何より4人しかいないので、まったり。
食後も優雅にコーヒーやホットミルク飲みつつゆったりと過ごす。
夕方からかなりな土砂降りとなった。
明日上がるか?
翌朝。オレンジ色の光で目覚める。
快晴だ!
山頂に飛んでいくと、オレンジとピンクのグラデーションに浮かび上がる槍!そして樋高!
貸切の山頂を楽しんでいると同宿の2人も現れ、写真撮り合う。
いやー、富士山も見える360度のピンクとオレンジに染まる大展望!
そして何よりも我々4人だけしかいないプレミアム感!
これは最高である。
心ゆくまで素晴らしいモルゲンを楽しんだ。
下山時は、昨日の救助要請者のことも頭をよぎり、慎重に下山。
斜度のある雪渓トラバース等は安全第一で、都度アイゼン着脱。
今日は素晴らしい景色だ。
途中、前穂吊り尾根から涸沢カールの雪面に向かって大音響で物凄い落石が!その後に大声もした。落石は雪面だと音がしないのでより注意が必要。
テントの全くない涸沢カール。今日は景色もよく見えるので、テラスで昼飯。
素晴らしい景色を満喫して下る。
昨日、本谷でクマ情報があり、盛大に鈴を鳴らす。しかし、ものすごく暑くなってきた。
徳沢でどうしてもカレーを食べたいと妻にごね、カレーとソフトクリームを食す。
梓湖畔の湯に浸かり、帰宅。
3週連続で素晴らしいモルゲンご来光と雷鳥遭遇。
そしてゆったりとした時間を過ごせたことに感謝。
なんとなく、熊ノ平にいるんじゃないかな〜〜〜
と思っていたけど、違ったのね
そっちは雨だったんだ
こっちは宴会日和だったよ〜〜〜〜
毎回雷鳥に逢えてイイね
こっちはおばちゃんたちがうるさ過ぎて出て来てくれなかったわ〜〜〜
熊はさすがに土日だけではちょっとハードな上に勿体ないですよ
歩いている間は雨もそんなでも無かったですが、
カッパ着ると蒸してまいりましたよ
3週連続雷鳥に癒されました
確かに北岳では見たことないですね〜。北岳山荘で飼育しているの以外は。
三週連続で北アルプス!
まだ本番前なのに凄いです。
仕事忙しいのに気力・体力が普通の人とは違いますね。
いつも感心します。
レコの中の救助要請の話、救助する人の迷惑を考えると自分も気をつけないといけないと気を引き締めたいと思いました。
最近色んなところで登山人口は増えているがレベルは下がっているという話を聞くことが多くなりました。
気をつけたいと思います。
hakkutuさん、
いやいや妻に無理やり引っ張られているだけですよ
それに今年は梅雨らしからぬ好天続きでしたから。
完全に雨だとさすがに出かけませんし
今年は夏になってからの方が天気が悪くなりそうな嫌な予感が‥。
安易な救助要請が増えているという話はよく聞きますが、
小屋の方も大変ですよね
この日は小屋のスタッフは3名しかおられず、
うち2名の方が救助に向かわれましたので、
色々と作業の段取りも狂われたと思います。
自分も気をつけねばと思い、翌日は殊の外慎重に下山しました。
前半天候やや悪くても
北アに行かれてうらやましい〜ですよ。
北穂山荘はコンパクトでこの時期なら
ゆったりのんびりできたでしょう
でも後半は天候回復して良かったですね。
6月にここ狙ってたんですが・・・悪天候で
止めてました。・・・
北穂は私も好きで東陵も6月に登った事ありますが・・・
その手前でも・・登か〜
アイゼン無ければ前も後ろも進めなくなると思いますよ。
あの斜面、アイゼン無しでね〜
あれあれって迷惑な。
この小屋で、4人、というのは初めてでした。
ここでは昔、11人、という時が最小人数でしたが。
おかげさまでとてつもなくまったりできました
最盛期はもうはみ出るくらいお客さんが来られますから
イワメンcarolさんと東陵はいかにも!という感じですね。
準備万端なcarolさんからすれば、装備不足というのは考えられないと思いますが。
岩場を登ってきたので、雪渓を降りようと思ったら降りられなくなったらしいですが‥。
涸沢までは軽アイゼンで散歩の方も多くいましたが、そこから上に行くのであれば、12歯アイゼン、ピッケル、メットはこの時期絶対必須ですよね
静かなうちに北アルプスっていうのも、いいですね。
涸沢も街中みたいなところだし、混んでると‥
そういうのなら、行ってみてみいいかな。去年の初めてテント張って、嫌な思いしたので、もういかん、と思っていたけど。
金曜から、日曜の二泊で、飯豊に行っていましたが、百花繚乱で、興奮しましたよ。
土曜の天気がイマイチだったせいもありますが、
涸沢はテント全く無しでした。
まだ全て雪面でしたので、下も雪でフラットなので、
この時期なら空いていていいですよ!
涸沢名物の外売店はまだやっていませんでしたが
飯豊、未踏なんですよ
いつか行きたいと思いつつ、行ったことのない場所に行くのは年々億劫になってしまい、ますます行く機会が
百花繚乱ときくと、ぜひ行きたい気がしますが‥。
ペンさん達に掛かると北アも、ほとんどお庭と化してますね!
この時期に北穂を散歩に来れるようになると
色々と貸切に出来るようで、羨ましいを通り越しそうです(^^)
私も今シーズンこそは北アでモルゲン見たいなぁ
帰宅途中の電車の中より^ ^
選挙権をいただきたいくらい長野県に行ってしまいます
東北とか他の地域にもっと出かけなくてはと思ってるのですが、
新規開拓がすっかり面倒になっており‥
naoさんは相変わらずお仕事お忙しそうですね
今年は梅雨という割には比較的週末に天気が良く、
おかげさまで3週連続で素晴らしいご来光とモルゲンを拝むことができました。
しかし、今頃になってやはり前線が活発化してきましたね
各地で被害が出ているようで
早く梅雨が(本当に)あけてnaoさんの夏ヤマになるといいですね!
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