常念山脈-前奥北穂-裏銀座
- GPS
- 41:23
- 距離
- 102km
- 登り
- 10,441m
- 下り
- 10,352m
コースタイム
02:00 白沢登山口
05:15 餓鬼岳
08:30 燕岳
10:30 大天井岳
13:10 常念岳
15:00 蝶ヶ岳
17:10 徳沢
18:00 嘉門次小屋
07/01(日) +3,600m 16時間 CT0.57
00:30 嘉門次小屋
02:10 岳沢小屋
04:10 前穂高岳
05:45 奥穂高岳
07:40 北穂高岳
09:50 南岳
11:20 槍ヶ岳
15:10 双六岳
16:00 三俣蓮華岳
16:30 三俣山荘
07/02(月) +1,500 9時間45分 CT0.62
00:30 三俣山荘
01:20 鷲羽岳
02:40 水晶岳
04:30 野口五郎岳
06:10 烏帽子小屋
08:00 高瀬ダム濁川登山口
09:40 七倉山荘
天候 | 3日間とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
七倉ダム下山後はタクシーで白沢登山口に戻る。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
双六-三俣間は雪渓が残る。 場所によっては早朝夜間の通過は要アイゼン。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は穂高温泉しゃくなげの湯。 700円。速いwi-fi, 冷たい水風呂、熱いサウナと死角が無い。120点 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
3連休を獲得した。遠くて行きにくい北アルプスへ行こう。
どこから入山するか。どのようなコースにするか。
北アは登山道が多くて中々決められず悩むところだ。
まだ行ったことが無い常念山脈と穂高を絡めつつ周回したい。
という条件で山と高原地図を眺めているとこんな変なルートになった。
金曜日に仕事を終えたら中央道を飛ばして白沢登山口へ。
22時到着。4時間半の運転は堪えた。遠すぎてもう疲労困憊。
安曇野は雷雨だった。雷と雨の音に怯えて3時間仮眠した。
6/30(土)
支度をして2時に元気に出発。雷は止んだが小雨が降っている。
予報は悪くない。きっと登り続ければ抜けるだろう。
沢沿いのあぶねー登山道だ。へつりを交えてよじ登ってゆく。
小雨はいつしか霧に変わり気がつくと霧も抜けた。
振り返ると空が赤い。雨上がりの夜明けはなんて美しい色だろう。
餓鬼岳小屋には番人が居て驚いた。あちらも早くに登ってきた僕を見てびっくり。
餓鬼岳から目指す燕岳は…見えない。穂高の方も見えん。
まあいつか晴れるべ、と気を落とさずに東沢乗越へ下ってゆく。
餓鬼岳-燕岳間は今シーズンまだあまり歩かれていないのだろう。荒れていた。
燕岳は多くの登山者で賑わっていた。
次の大天井岳を目指すと後ろから追い着く男性一人。
話を聞くと僕と同じような時間設定で蝶ヶ岳までと言う。
ならばぜひ一緒に、ということになり蝶ヶ岳まで楽しい旅となった。
一緒に歩く人がいるとサボれないし、お喋りしてれば急登も一瞬だ。
常念岳でカレーを食べて休憩していると周囲のガスも晴れた。
蝶ヶ岳へ着いたらガッチリ握手してお別れ。彼は徳本峠へ下りていった。
僕は蝶ヶ岳ヒュッテに泊まる予定だったがもう少し先へ行けそうなので、
嘉門次小屋まで頑張ることにした。長堀尾根を飛ばして林道をジョグる。
小屋到着は18時と遅くなったが小屋の方は温かく迎えてくれた。
広い部屋を一人で使わせてもらった。温かいご飯にお風呂。お布団ふかふか。
嘉門次小屋は天国だった。夏は混むので秋になったら岩魚を食べに再訪しよう。
7/1(日)
0時にスッキリ目覚めた。林道を軽快に飛ばして岳沢登山口を目指す。
勢い余って行き過ぎてしまって戻った。10分ロス。
岳沢のガレ場はマーカーが多くて親切だ。暗闇でもそれほど難儀しなかった。
空は満天の星空だが、遥か南は1分に1度は雷が光っていた。音はここまで届かない。
岳沢小屋を過ぎるとクサリとハシゴのオンパレード。全身運動で息が上がる。
前穂高に着くとちょうど日の出前。おにぎりを食べながら少し待つと陽が登る。
言葉にできない。なんという、初めての穂高でこれは、これは一生忘れないだろう。
分岐まで戻り奥穂高-涸沢岳-北穂高岳と順調に歩みを進める。
北穂高岳の先は険しい岩陵がどこまでも続いている。
南から北へ抜けると下り基調だから良いが逆ルートならもっと大変だろう。
せっせと岩を登り降りして槍を目指して北へ北へ。
槍が全然近づいてこなくて焦るが安全第一で慎重に行く。
南岳に到着してようやく岩から解放された。疲れた。気持ちが。
槍の小屋に着いたらカレー!と、その前に先に山頂へ行こう。
いつ辺りがガスに包まれるかわからないから先に山頂だ。
山頂に着くと大展望だが三俣までの距離を見て絶望した。が、行くしかない。
小屋に戻ってカレーを食べて一服したら双六へ向かって歩き出す。
槍-双六間は激しいアップダウンだ。大キレットでだいぶ消耗したのか
脚が前に出ない。数字を数えながらジリジリ登る。下りる。登る。下る。登る。
双六小屋でガブガブ水を飲んで少し復活。
三俣まで巻道があるが双六岳-三俣蓮華岳はスルーできない。
中道ルートの途中から尾根に出るとガスガスにも関わらず良い雰囲気じゃないか。
双六岳にてガスが晴れた。黒部五郎が近い。随分遠くまで来たもんだ。
三俣蓮華岳から眺める鷲羽岳は見事なものだった。かっこいい山だ。
三俣小屋は営業初日なのでバタバタしていた。今日は鹿シチューなし。残念すぎる。
しかし美味しいご飯と暖かいお布団でぐっすり。豪遊、2日連続豪遊。
7/3(月)
早く先に進むために鷲羽を巻く、水晶をスルーするなど考えたが、
ピークを目の前にしてそれは出来なかった。
真っ暗な鷲羽から振り返ると月と星と槍ヶ岳がクッキリ見えた。
真っ暗な水晶からは読売新道のシルエット。
真っ暗なのにピークを踏んでも…と思ったが夜の山頂も意外と悪くない。
野口五郎で朝を迎えた。劔と立山もよく見える。
今日は雲が出ているがこれはこれで美しい空だ。
3日間歩いたルートの中で三俣-烏帽子間がフラットで歩きやすくて好きになった。
疲れが完全に抜けていないのかペースが上がらない。
今日は扇沢に抜ける予定だったが烏帽子小屋時点で計画の40分遅れ。
このペースで行けば暗くなることは必至だ。ここでエスケープだな。
続きは次回にとっておこう。ブナ立尾根を転がり落ちて高瀬ダムへ。
この尾根は北ア3大急登らしい。後で知った。下りだと特に何も感じない。
高瀬ダム湖はスケールがデカくてテンション上がる。
たくさんのトラックが忙しそうに砂を運んでいた。
ロックフィルダムの下りはワクワクした。こんなの初めて。
ロックフィルダム斜面をジグ切って登る道路なんて全国でもここにしか無いそうだ。
これはエスケープして正解だったかもしれん。
それにしても暑い。気温は32度のカンカン照りだ。
この炎天下で白沢登山口のクルマまで20km歩くのか…
七倉ダムに着いたらクルマまで歩く気力はポッキリ折れた。
たまたま待機していたタクシーに吸い込まれて僕の山旅は終わった。
北ア遠いよーと思っていたら今年から名古屋発夜行バスが始まった。
利用者が少なくて今年限りになったら残念なのでみんなで使おう。
畑薙行きも来てくれー。
http://www.maitabi.jp/bus/tokusyu100.php
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