北沢峠から仙丈ケ岳・両股小屋・三峰岳・間の岳・北岳・白根小池小屋・広河原へ


- GPS
- 21:51
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 3,099m
- 下り
- 3,600m
コースタイム
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 8:36
- 山行
- 9:07
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 11:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
長く、アップダウンもあり、体力がいる。仙塩尾根は、一旦、両俣小屋(途中、宿泊はここだけ)に下り(40分)、宿泊、翌朝1時間掛けて、尾根に上がり返すことになります。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
装備
個人装備 |
一人用テント
水3リットリ/日。2リットリ/日
使用しました。
3日分の食事。 |
---|
感想
久しぶりのカレンダー通りの3連休。
勤めを終えて、用意していた山用具をザックに詰めて、浜松の自宅を20時30分にでた。鳳来から東栄、津具を通り、根羽から飯田へ、飯田山本から中央高速で伊那ICへ。そこから高遠を経由して、仙流荘の駐車場に入ったのは、翌14日の0時15分。バスは5時から、つかの間の仮寝。
眠れるはずはないが、3時間くらいは眠ったかもしれない。4時に目を覚まして、準備、5時前に出ると、バス停には、長蛇の列、乗り切れるかなと、想いつつ、列に加わった。
幸い、5時35分、バスに乗れて、北沢峠へ。
6時20分、仙丈ケ岳へ出発だ。
数年前、塩見岳から間の岳間を往復して、仙丈ケ岳から塩見岳間の尾根を仙塩尾根ということを知った。
そうしてみると、残りをやって繋ぎたい。
単純な目的で今回の計画になった。
ついでに、行ってない広河原からアサヨ峰を経由して北沢峠に下る計画だったから、結果無謀な想い先行だ。
14日は、北沢峠6時20分出発、仙丈ケ岳を通過して、両俣小屋に15時に着いた。途中の展望は言うことない。
疲れた体を缶ビールで満たして、翌朝まで眠った。
15日は、両俣小屋から1時間、野呂川越峠の尾根に登り、峠で数人と朝食を取ながら会話、男性が尾根を下って来た。関西なまりの男性、16日の北沢峠からのバスで同席となった男性だ。一番遅く三峰岳へ出発。鎖場を経て三峰岳。ここは、塩見から間の岳の間にある展望のよい小高い峰だ。塩見岳が、蝙蝠岳が、赤石三山が、聖岳が、笊が岳が、当然の事ながら間の岳が、農鳥岳が、仙丈ケ岳が、北岳が、それぞれが北アルプスの盟主と言わんばかりの姿を誇っている。
三峰岳から塩見岳間の尾根が続く。
「三峰が山 塩見の山を 引き結ぶ 尾根筋の先 間の山崇し」
何年前か、昨日のように覚えている。熊の平でテンパクした。木道で滑って転んだ。戻りでは塩見岳の直前でのテンパク、風速15m位の強風で、石をテントに突っ込んで張った。朝は無風、快晴の中、蝙蝠岳に立ち寄り。
こんな記憶が仙塩尾根の残りをあるかせるきっかけだ。
三峰岳から間の岳に上がる。ライチョウが迎える。山頂は人人人。
農鳥岳が威容を誇る。
昔、農鳥を経由して奈良田に下った。
広河原から雪渓、八本歯のコルを上がり、北岳山荘へ、途中、くたくたの疲れで、諦めかけた。「ここで、テント張りたい。先に行ってください。」たまたま同行の男性に弱音を吐く。
励まされて、やっと北岳山荘へ。お世話になった男性は三村さんという方だった。赤と黒か青の横じまのシャツを着ていた。その夜、テントの骨が曲がるほどの強風で、テントを体重で支えて眠った。
翌朝は風はどこえやら、間の岳の雄大な展望。昨日の疲れが吹っ飛んだ。三村さんと農鳥岳を越え、奈良田に辿り付いた。目に浮かぶ思い出だ。
当時、血圧が高いと言っていた三村さん、今どうしているだろうか。
中白峰岳から下って、北岳山荘に到達。
北岳へ登り返す。肩の小屋へ。まだ、行ける。
計画では、広河原に降りるはずだった。
左足のくるぶしが痛んできた。
とりあえず、白根小池小屋まで行こう。
16時小屋に着いた。
時間的には、広河原に行ける。昔なら確実に行っただろう。
が、無理はしなかった。
小屋前にテントを張って、中ジョッキの生ビールで一人乾杯した。
疲れた。疲れが、満足の裏返しだ。
明日のアサヨ峰の計画は、ビールの泡とともに消散した。
「泡と消え 泡と生まれる 我が想い 君は知らずや 明日を夢みつ」
計画完成の手前で止める。いつもの私のパターンだ。
不完全で満足。アサヨ峰は、次の目標として楽しみの種となった。
仙塩尾根、マイナーながら、何人かの方々と出会った。
広河原から北沢峠、まったく待つこともなく仙流荘へのバスへ、乗り込むと、隣は何と、両俣小屋からの峠で出会った関西の男性だった。
会話に興じていると仙流荘到着。
握手して別れた。
展望と出会いと、沢山の思い出をいただいた旅だった。(g)
コメント
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gさん、こんにちは。
なんてことでしょう!!!まったく逆コースで同じ所を行っていました。
そして、コースタイムを見ると、間ノ岳の途中ですれ違っています。北岳に向かう途中に、慶応高校の子たち20人とすれ違ったでしょ、その少し前を青いヘルメットをかぶって歩いていました。知り合いと山で会うことはほとんどないのですが、まさかここに来ているとは〜!
それにしても、仙塩尾根の倒木帯はどうしても写真に撮ってしまいますよね。Zenjinさんも同じ写真をアップしていて、やはり気になる所は同じですね、とコメントいただきました。
私も、静岡県境の間ノ岳〜三峰岳を達成できましたが、gさんも忘れ物をとりかえしてきた感じですね。
慶応高校の子も青いヘルメットも印象にありますのに、お互い気付かないなんて、やはり、まさかということですね。火曜日も休みだったら、アサヨ峰も行けたのですが、次回の楽しみです。(g)
gさん、3日間のお休みに思いっきり楽しまれてきたようですね。
下界は、毎日のように40℃近い気温の日が続き、最近ご無沙汰していた
夏バテになってしまったようで
読み進むにつれ、頭の中でコースを組み立てながら、一緒に歩いている
ような気持ちになって楽しまさせていただきました。
そして最後に名前を売っていただき、ありがとうございます。
よっぽどいい男だったんですね
アサヨ峰、積雪期にしか行っていませんが、眺めのいい静かな山でした。
こちらでしたら、十分日帰りもできますね
kameさんお早うございます。
充実したツアになりました。
見た目も人柄もkameさん以上の方を探すのは難しいと思ってます。(g)
gakukohさん はじめまして。
sumi8848というものです。
このレコをみて、びっくりしました。
7月14日の同時刻に仙丈ケ岳山頂で私の背後にみえたのですね。
確か、両俣でテント泊する旨の会話が聞こえ、「すごい元気な人だな」と感心していました。
その人がgakukohさんだったとは驚きです。
ちなみに59/247の写真の背中は私です。
夏山本番の南アルプス稜線の絶景、このレコで楽しむことができました。
sumi8848さん、お早うございます。
レコに目を止めていただいて嬉しいです。
絶景と満足感、疲れもですが、一杯の山たびでした。
sumiさんは、地蔵尾根からのようですね。昨年、山頂直下まで上がって、時間を考慮し戻りましたが、長い尾根でした。
プロフィルを拝見しましたら、岐阜のようですから、いつか拝顔できるかもしれません。幸運を待ちます。(g)
g殿、お疲れさまでした
3日間のお休み、よかったですね、相変わらずのハードな山行、参りました・・・
天気も良くて、言うことなしですね〜
itooさん、こんにちわ!
コメントありがとうございます。
展望は最高。楽しんできました。
里山遊び、付き合ってね!(g)
gさん、こんにちは!
3日間お疲れ様です。メッチャカッコイ〜です
重たいザック背負って3日間もロングコースを歩くなんて私には無理。。。
それにしても3日間とも良い天気でよかったですね!
素晴らしい展望とgさんの頑張りに拍手です
daishohさん、こんばんわ!
コッコイイが似合うかは疑問ですが、いい展望と長いコースに満足でした。
daishohさんなら、もっと早く歩けますよ。
あと何年、テンパクの縦走がやれるか分かりませんが、まだいけるという気で、やってます。展望やお天気がご褒美を下さるので、やってよかったと思います。
私を皆さんとの交際に引き出してくださったdaishohさん、感謝です!
リクエストいただければ、どこでもご一緒したいです。
今後もよろしくね。(g)
gさん、こんばんは!
懸案の深南、六呂場〜不動はいつ頃にしましょうかね?この時期は暑いので紅葉の時期辺り?
daishohさん
秋か、或いは、日の長い来年5月あたりがいいと思います。
kameさんは、後者がいいと言ってました。
他のところでも今年、何か希望があれば、顔を合わせてもいいかと。(g)
日程の都合があえば、秋でも問題ないですよ―
その他、どこでもOKです。
考えましょうかね。(g)
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