【初冬の群馬・西上州の郡界尾根歩き】村界林道峠〜無名[祠]峠〜天狗岩〜シラケ山、塩之沢峠
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- GPS
- 06:48
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 596m
- 下り
- 599m
コースタイム
◎[往路] 村界林道峠(8:50) → 無名[祠]峠(9:49=9;58) → 尾根鞍部(10:50) → 天狗岩(11:00=11:06) → シラケ山
(11:23)
◎[復路] シラケ山(11:40) → 天狗岩展望台(11:53=11:56) → 尾根鞍部(12:03) → 1,213m峰(12:31=おにぎり&みそ汁=12:54) → 無名[祠]峠(13:16) → 村界林道峠(13:53)
-- 村界林道峠から東へ --
◎[往路] 村界林道峠(14:00) → 1,192.0m(14:20) → 塩之沢峠(14:52)(祠3基,馬頭尊が林道から少し登った所にあり)
◎[復路] 塩之沢峠(15:02) → 御荷鉾林道をテクテク → 村界林道峠(15:38)
- ☆★ 所要時間:6時間48分 ☆★ -
天候 | 薄日&薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
過ぎて さらに上へ走行すると、郡界尾根手前で右に下仁田町方面となるので、左に御荷鉾林道へ入ります。 この林道上の上野村と南牧村との村界部が "村界林道峠" ( ※ 勝手な名称) となっています。 この御荷鉾林道は、南牧村側は砂利道となり「大仁田ダム」へと通じています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
最初にお断りしておきますが、この「郡界尾根コース」は、ハイキングコースではありません。 基本的にはルートや指導標の類が無く(マーキングは所々付けましたが、付けていいかどうかの問題がありますが・・・)、したがって地形図(25,000分の1)やコンパスの携行を必須とします。 当然のことながら現場に於いて、これらを使用して地図&現場を読む力が必要です。 ピークを忠実に超えるのか、巻くのか。ピーク超えは、痩せ尾根の岩のアップダウンで危険があり、 巻く方が楽に決まっていますが、きわめて不明瞭かつ危険な「巻き道」のため、いつの間にか"本コース"を はずれる原因にもなります。 巻き道があると言っても、このコースは、決して確実ではありません。 それは、"獣道"が多数あるからです。 とは言っても、現地に於いて確実に判断して正しく行動すれば、こんなに静かで "痩せ尾根の岩稜を 楽しめるコース"はありません。 ◎ 全ルートを通じて ・基本的には「尾根」という以外、ルートは不明確です。(明確な部分もありますが、枯れ葉で覆い尽くされており、 沢側にすべり落ちる危険が大) ・郡界尾根には境界である「石杭」が設置されており、基本的にはこれが郡界の"目印"です。 併せて、比較的新しいプラスティック丸杭(赤)が入っています。 ・前半はやや北側を、特に「名無峠」以西は南側を巻くことができます。 ・「名無[祠]峠」より手前(東)の鞍部に水たまりがあり、獣の多数の足跡があります。(鹿のが多いと思われますが、 熊のもあるかも・・・)とにかく、鈴など鳴り物は必須です。 ◎ 村界林道峠 〜 名無[祠]峠 ・入り口から「こんな所を・・・」と思うような登山口です。ここも含め一切表示はありません。 ・しばらく行き、1193m峰は、北側の細々とした危険な巻き道を行きます。 ・南面の明るいルートとなります。 ・地形図上では、R45号トンネルの直上あたりになりますが、やや南面ルートで明瞭です。 ・そして上記に触れた「鞍部」で、”獣のオアシス"を通ります。(・・・ですから立派な「獣道」ですよね・・・) ・右に大岩を見て、南西方向にか細い巻き道を行くと、行く手に「祠」が見えてきます。(村界林道峠から約1時間です) 風格のある峠らしい「峠」で、側面の記述から「明治三十五年十一月吉日」と読めます(・・・と思います)。 かっての「交易路」として栄えたのだろうと想像できます。 人・物の往来を「祠」が長年見守っていたんだろうなあ・・・。 ◎ 名無[祠]峠 〜 天狗岩登山口ルート"鞍部"まで ・西へ15分ほどは尾根を行きますが、意識的に尾根を選択する以外は、巻き道ルートは南側へ段々下って行きます。 (尾根直下の南側にも、適当な巻き道があります) 尾根との標高差が広がってきて、こんなに下がって「鞍部」にぶつかるのか?と思いますが、鞍部から 40,50m下がった地点で登山口コースと合流しました。 後は、ルートとしては安心コースです。 ◎ 天狗岩、シラケ山について ・天狗岩山頂から北西に「鋼製橋渡り」で"展望台"があります。 ・シラケ山は「烏帽子岳方面」にやや西進し、ルートから右に急登して岩の一番高いところです。 この前後で一番標高の高い山です。 ◎ 帰路は巻き道ではなく、「鞍部」から1,213m峰の痩せ尾根の岩をアップダウン。 ・ルートに迷う心配は無いものの、危険が有り、また灌木等でやや藪こぎぎみ。 ・石杭ピークがいくつも有り、1,213mは三角点ではないので特定は出来ず。 ・ 名無[祠]峠までは、復路としては問題なし。 ◎ 名無[祠]峠 〜 村界林道峠まで ・往々にして「復路」で迷うことが多く、案の定「往路」と経路が違った。 でも、天気が良くて周りが見え、かつ方向が正しければ、大筋としてOK。 ◎ 村界林道峠 〜 1192.0m三等三角点 〜 塩之沢峠について ・ここでENDの予定だったが、まだ時間があり(本当はこれがいけない)、ここから東へ足を伸ばすこととした。 ・ここも基本的にルートは有りません。しかし村界林道峠〜天狗岩と比べれば、コース上迷うことは多くありませんが、 痩せ尾根でかつ低い灌木が行く手を阻みます。 ・南側直下に時々「御荷鉾林道」が見え、変な安心感があります。 ・崖の切りっぱなしの上に岩峰が聳えている。崖の東から登り口(表示はありません)を急登します。 ・登ったところが三角点ではなく、もう少し東進すると、見通しの悪いピークに三等三角点がありました。 ・小さなピークのアップダウンです。これを過ぎると、何故かルートが明確になってきました。 南面が伐採の関係で大きく開けてきて、南の山々が良く見えます。 もう塩之沢峠は間近。峠には、祠3基、馬頭尊などが並んで通る人を見守っていました。(峠の表示もありません) ・村界林道峠へは、安全に 御荷鉾林道の舗装道路をテクテクと戻ってきました。 |
写真
感想
朝晩めっきり寒くなり、加えて日の入りが早くて、山は15時には上がりたいです。
日帰りでの"西上州・山歩き"は、実に今年から本格的に始めましたが、こんなに面白いとは。
今までは近くて足が遠かったのかなあ・・・。
とにかく「群馬県の山」はまだまだ良く知らないのですが、この素晴らしい「郡界尾根」は、何かもっと良い名称は
ないのでしょうか?。
例えば、埼玉県と東京都との境にある尾根は「長沢背稜」と言われ、名称が何となく地域にピッタリとしています。
(地元の関係者には異論もあるようですが)
◎ 今回、所要時間が読めなかったので、コース中のほぼ中間地点である御荷鉾林道上の「村界林道峠」に車を置き、
ここから西へ東へとピストンしました。
今コース中最高のいいところは、天狗岩東側「鞍部」の東側、1,200mのコンターで囲まれた東西に細長い尾根でした。
地形図上では平坦に見えますが、10m〜15mの岩峰のアップダウンで、危険もありますが、今コース一番の"コア"です。
それと何と言っても「無名峠」です。「祠」が、昔から人の往来を見つめている様子は、想像すると楽しいです。
◎ アルプスなどの高山や有名な山に行かれる方で、たまに、秩父や上州などの比較的低い山(ルート)を軽視する方が
いらっしゃるようです。
高い山、それはそれで標高が高いのですし、バリエーションルートともなれば充分大変だとおもいます。
しかし、ルートが不明瞭、指導標がない山(ルート)というのは、基本的な部分で大変です。
◎ このような元々の行政境界にあるルート或いは次元が違いますが、林道が出来たことで、かっての「尾根道」や
「峠道」が荒廃してしまったものなど、今、"人が入らないルート"に入山することは度胸がいります。
◎「コース状況」でも書きましたが、沢コースとは違い、「尾根だから基本的に迷うことはない・・・」と
思いがちですが、そんなことはありません。
道に迷うと焦り、時間との勝負・不安と疲れが増し、どんどん悪い方向に行ってしまいます。
◎ ですから、コース時間が短いからといって"簡単コース"と間違わないように、ジャンルを選択するときに、
あえて「ハイキング」とせずに、大げさとお思いでしょうが「無雪期ピークハント」としました。
(他に選択することが出来ないので・・・)
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