南八ヶ岳縦走(行者小屋テント泊で赤岳・横岳・硫黄岳を周回)
- GPS
- 29:54
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 1,890m
- 下り
- 1,892m
コースタイム
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 2:49
- 合計
- 11:31
天候 | 晴れときどき霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
走り続けて12分くらいでやまのこ村に着きました。 尚、帰りはこれから山に入る人、下山する人が林道をたくさん歩いているので、歩行者 優先でより安全運転に心がけましょう。 三連休中の7月14日〜15日で登山しましたが、15日の昼前の時点で赤岳山荘・ やまのこ村の駐車場は満車のため美濃戸林道の入口で進入禁止措置が取られていました。 その先八ヶ岳山荘から鉢巻道路への合流地点まで大げさでなく1台も停める余地無く 延々と路駐が続いていました。 車を停められずに諦めて帰った人も複数いたのではないでしょうか。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【南沢】美濃戸山荘→行者小屋 朝早い時間の南沢は陰か陽かで言ったら「陰」。道迷いも起きているとのことなので慎重に 歩きましたが私の感想としては道迷いの危険性は少ないかと思います。 北沢より登山登山したコースです。 【北沢】赤岳鉱泉→美濃戸山荘 帰りに歩きましたが、こちらは気持ちのいい「陽」な登山道です。 こちらも危険だったり道に迷いそうだなと感じた場所はありませんでした。 【文三郎尾根】行者小屋→赤岳 序盤の階段地獄から中岳、阿弥陀岳への分岐を経て岩場となります。 赤岳山頂直下の岩場ではヘルメットを被りましょう。安心感がやはり違います。 【赤岳山頂→赤岳天望荘】 いやらしい下り。鎖を上手く利用しながら滑らないように、また石を転がさないように 慎重に下りましょう。 【横岳】小ピークの連続する岩稜歩きです。要所要所にハシゴ、鎖が設置されていて 案ずるより産むが易しでした。 ヘルメットをここでも被りましょう。 【硫黄岳】これまでとは一転、緊張感から解放され気軽に歩けます。コマクサの群生は 見ものです。 【硫黄岳→赤岳鉱泉】樹林帯を黙々と下ります。危険なところはありません。 【赤岳鉱泉→行者小屋】縦走の最後の罰ゲーム区間。赤岳鉱泉から中山乗越までの登りが 辛いです。中山乗越を越えたら行者小屋はすぐです。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は「もみの湯」に寄りました。連休中にもかかわらず空いていて、 休憩室ではそばやうどんも食べられます。 近くに「たてしな自由農園原村店」があるのでお土産はここで。 |
写真
感想
今年の夏山開幕戦、友人Yとの恒例テント泊山行の場として選んだのは南八ヶ岳でした。
Yは20年くらい前の11月に赤岳に登って以来、私は八ヶ岳は全くの初めて。
三連休初日からの1泊での登山、まずは駐車場の確保が課題。自宅から甲府駅へ回りYを拾って
赤岳山荘へ。夜遅い時間の美濃戸林道はなかなかのスリルでした。長く続いた雨、台風の
影響で道には大きな水溜まりが至る所にできていて、はまると大変そうな深い轍も多い。
わーわー言いながら12分くらい走ってやまのこ村、赤岳山荘に到着。
駐車場の入りは4分くらいだったでしょうか。赤岳山荘の駐車場に停め外に出てみると満天の
星空、明日への期待が膨らみます。ビールを1本飲み仮眠。
南沢から行者小屋までは最初から最後まで登山登山した道で、上高地から横尾まで梓川沿いに
距離をかせぐ的な感覚でいると足元をすくわれます。
南沢に沿って右岸から左岸、左岸から右岸へと橋を渡りながら進むかと思えば沢から離れて
美濃戸中山の斜面を登ってみたり。
車中仮眠からのスタート、ザックも重く歩けども歩けども行者小屋に着かず。
標高差650mほどあるのでそりゃ上高地のようにはいかないよね。
行者小屋にテントを張ってからの縦走、見上げる赤岳から横岳の稜線はわくわく半分、
不安半分。
文三郎尾根は一気に標高を稼げる分なかなかきつい道でした。
阿弥陀は外して正解かな、時間的にも体力的にもきつかったでしょうから。
赤岳へ着いてみるとあらら、真っ白け・・見事に真っ白け。真っ白岳。
頂上山荘前が広く休憩適地なので大休止し、天望荘へ向かいます。噂通りのやな下りでした。
さて、天望荘に着いたとき悩みました。こんなガスッガスの中縦走を続けて楽しいか?
今回は赤岳単独にして地蔵尾根から下って早々に宴会しちゃう?と。
かなり長い時間悩んだ末、当初の計画どおり縦走を続けることに。
もしかしたらピーカンになる・・かも、と期待して。結局その願いは叶わず。
横岳の岩稜歩きは概ねガスの中、それでもアスレチック的な楽しい登山道が続いていて、
赤岳の頂上前後の気を遣う上り下りよりも横岳の方がガシガシ進めて楽しかったなあ。
硫黄岳山荘まで行けばもう後は時間を気にするだけ、生ビールで乾杯しこの縦走路の核心部を
抜けられたことを祝う。
硫黄岳山頂では一瞬晴れて爆裂火口も見え、天狗岳から蓼科山方面も見えました。
今日歩いてきた縦走路もかろうじて一望できたしもう十分。
樹林帯を慎重に、黙々と赤岳鉱泉まで下ります。赤岳鉱泉がゴールなら楽なんだけれども
我々は行者小屋にテントがあるので・・・中山乗越を越えて行かねばなりません。
この登り返しがきつかった。もう罰ゲームとしか思えない。
ちなみに、赤岳鉱泉←→中山乗越←→行者小屋だと、赤岳鉱泉から中山乗越までの登りは
大変だけど、行者小屋から乗越まではすぐです。
小屋前のテーブルで夕食にしました。ここで一期一会の出会いが。
ちょっと強面の(すいません(^_^;))おっちゃんが一人で食事をしていましたが、そこだけ
他の席が空いていたんです。強面だから(すいません(^_^;))?
お声をかけて座らせてもらい準備を始めると、おっちゃんが席を立ちました、ビールを
買いに行ったんだったかな、何気なく足元を見ると、何と私と同じ町の町指定のゴミ袋が!
戻ってきてすぐに聞いてみたところ駅の南と北との違いはあるもののかなりのご近所さんで、
そこからは大盛り上がり、思いがけずとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ちなみにおっちゃんは翌日早朝から赤岳をピストンするとのことでしたが・・・翌朝小屋前で
見かけたので挨拶しながら聞いてみたところ「全部見えた!!」って。キィーッ( ゜Д゜)
帰りは赤岳鉱泉経由、北沢コースで。北沢コースは晴天の下歩くと気持ちのいい道ですね。
沢の雰囲気も陽気、登山道も陽気。南沢の鬱々とした感じとはずいぶん違いました。
赤岳山荘に無事帰り着き、美濃戸林道を進むとたくさんの登山者が入山、下山していました。
この林道はコースタイム1時間、ジムニーで良かったあ、ここを1時間更に歩くなんて嫌。
かいた汗は「もみの湯」で流し、近くの「たてしな自由農園原村店」できのこ、日本酒を
買い込んで今回の楽しい山行が幕となりました。
それにしても甲府駅でYを降ろしたときの暑さといったら・・車の温度計43℃って。
ああ山に帰りたい。
※親しみを込めておっちゃんと書きましたが、いただいた名刺を見てみると大きな会社の
重役さんでした(^_^) 8月初旬に赤石岳方面へ行くとのこと、またもピーカンなのかなあ、
無事帰還されることを祈っています。
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