激烈猛暑!の南ア。夏休みであったが、台風により短縮下山。(茶臼、聖、赤石)
- GPS
- --:--
- 距離
- 38.1km
- 登り
- 4,418m
- 下り
- 4,203m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:15
- 山行
- 3:55
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 4:20
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:05
天候 | 8/4土:蒸し蒸し猛暑の高温サウナ状態→夜は夕立。 8/5日:快晴 8/6月:快晴→夜は雷雨 8/7火:どガス→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
なんとこの時期の週末なのにガラガラでビックリ! 今年の恐ろしいほどの猛暑のせいで敬遠されたか? 標高1000mに満たないここは、確かに暑い…。 バスは、小屋泊者のみ利用可。テントの場合はどこかで小屋に1泊する必要あり。 【テン場情報】 茶臼、聖平とも水豊富。トイレあり。 百間洞は小屋から10分。トイレ、水場も小屋へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
東海地方は異常な猛暑であり、熱中症対策は万全に。 水は普段の倍は持参すること。 聖平から百間洞まではアップダウンが連続する。兎と子兎の鞍部に水場あるが持参が望ましい。 |
その他周辺情報 | 白樺荘 510円が最寄り。 |
写真
感想
夏休み。猛暑なので山に籠りたい。
昨年度から働き方改革の恩恵で1週間休めることになった。
(もっと昔からそうして欲しかったが…。と言っても仕方ないか。)
しかーし、今年も台風が!
昨年も台風直撃で、3日間太郎平に沈殿していたっけ…。
先週の土日も台風で山に行けなかった。なんか祟られているか?
休みの変更はできないので、とりあえず台風がどこかに逸れてくれないかと一縷の望みをかけ、1週間縦走の予定で行き慣れてる南アへ。
ここならどうとでもルート変更できるし、慣れているので時間も読める。7日分×3食=21食分の食糧を各自詰め込んでいざ、南アルプス突入。
しかし、久々に23kgもの重量となったザックが重すぎる…。
畑薙夏季臨時駐車場に朝6時着。
なんとこの時期の土曜日なのにガラガラ!
こんなことはあまりないので、いとをかし。
東海地方はあまりの猛暑なので敬遠されたか?
こんなに空いてるなら畑薙大吊橋に近い沼平駐車場にも駐められると思ったが、移動も面倒なのでここから歩く。
しかーし、暑すぎ!
畑薙大吊橋までの林道歩きで、沼平まで入らなかったことを早くも後悔。
そして、登山道に入り、そもそもここに来たことを後悔。
なんといっても例年にない猛暑で、標高1000m以下のところから歩くべきではなかった。しかもウソッコ沢までは殆ど標高上がらないし。
完全無風の高温サウナ状態で暑いのなんの。
息ができないくらいのねっとりした暑さ。加えてザック重いし…。
熱中症危険タイマーが点滅。
横窪沢でも暑し。
が、コーラ2本飲みして上へ。しかし登っても登っても高温サウナ状態に変化無し。暑すぎる!
珍しく妻も汗びっしょり。こんな日にここを登るものではないな。それを裏付けるように登山者も全然いなかった。横窪沢から先は本当に誰一人逢わなかった。8月最初の土曜日で混む時期なのに!
30分毎に休憩してクールダウンして進まないと危険であった。
茶臼小屋に着いても暑さ変わらず。最上段のプライベートスペースにテントを張り、コーラがぶ飲み。やれやれだ。
前回は、5日間しか休めず翌日にここから百間洞まで一気に移動する強行軍としたが、今回は日程に余裕もあるし、あまりに暑いので、翌日は軽く聖平までの楽チン行程。朝寝坊してゆっくりしようと思ったら、「すいません、朝イチでヘリが来ますのでテントの方は朝5時までに撤収をお願いします」と言われてしまった…。なんですとー。こういう珍しく行程がゆったりの時に限って…。
仕方ないので翌朝5時には撤収。妻は仁田岳まで散歩に行こうよと言い出したが、茶臼岳までとさせ、分岐にザックをデポして空身で茶臼岳へ。
荷物がないと天使になった気分のように楽である。
のんびりと茶臼の稜線を行き、大展望を楽しむ。
昨日とは違って風もあり、非常に心地良し。
上河内岳までは二重山稜の稜線。肩でまたザックをデポ。
上河内岳山頂からの富士山は優美である。時間がありまくりなのでまた山頂でのんびり。
その先の南岳西側の花畑はたいへん綺麗であった。ここでものんびり。
ということであっさりと聖平。
早すぎてテント無し。
ここでは、いつも同じ場所に張ることが多いが、今回は違う場所にしてみた。あとはずっとまったり。
ここはテントでもフルーツポンチをサービスしてくれるのが嬉しい。
いつも夏は混み合うここも、結局ガラガラ。
最終的にテントはわずか8張。日曜にこの人の少なさは異常である。
分岐まで出れば携帯が通じるので、台風情報をチェック。
やはり台風は向かって来ているな…。1週間縦走は無理だ。
ここで作戦会議。
また昨年のように3日間沈殿するのもなんだし、明日は百間洞まで行き、明後日赤石岳を経て下山して不通になりがちな椹島を出た方が安心だ。
ということでそうする。
翌日はアップダウンの山塊をトンカツの宿、もとい百間洞へ向かう。
しょっちゅう歩いているルートであるが、暑いとこれまたこたえるルート。聖岳までの登りは妻が大好きなところ。
この時はやや風も吹いていて良かった。
いつも賑やかな聖岳山頂も誰もおらず、妻がぽつねんといただけ。
小腹が空いたので景色見ながら朝食を食べているうちにようやく人が登って来て撮影を頼まれ、代わりにツーショットを撮っていただいた。
さて、ここから兎岳はいつもキツイ。
また風が無くなり暑くなってきた。兎岳避難小屋付近も暑い。
兎岳山頂はまた貸切であったので、妻はサンダル干し。
日差しが強く暑い。
子兎から先に聳え立つ中盛丸山が何度歩いてもやはりキツイ。
ここで毎回大休止。
ヘリがずっと頭上を旋回し続けていて爆音が凄かった。
自衛隊のようであったが…。
百間洞は何度来ても非常に落ち着く好きな場所。
ここのテン場は好きなのだが、明日椹島からのバスに乗るには東海フォレストのどこかの山小屋に宿泊しないとならないので小屋泊とする。
快適に過ごせるには20人が限度の小さい小屋。昨日は45人でギュウギュウだったとのこと。
結局この日は12人のみで快適であった。
午後中まったりと過ごす。朝露に濡れたテントもスッキリと天日干しできて気持ちよし。
バスに乗るには素泊まりで良いし、大量に持参した食糧を減らすためには自炊すべきであるが、ここに来るとやはりトンカツを食べてしまう。
おやつにオシャレなアイスとコーヒーを楽しむ。
いつ食べてもうまいここのトンカツに、今年は好みでトンカツソースの他に大根おろしとポン酢味も選択できていた。女子受けか?
夜は物凄い雷雨となったので、小屋でありがたかった。
翌日。どガスの中、まず赤石へ。
百間平付近で割といつも雷鳥に遭うがと思いながら歩いていたら、やはりいた!雷鳥は同じところにいるものだと感心。
これで今夏の山行は、6回連続雷鳥遭遇だ。
赤石岳への急登も好きな妻を追って山頂へ。
赤石避難小屋の榎田さんに台風情報を伺うと、やはり今日中に降りて椹島を脱出する方が良いとのことで、標高差2000m一気下山とする。
今7時なので、13時のバスには余裕だろう。
どガスの山頂であるが、快晴の時に何度も来ているので心眼で景色を見て下山。あ、大雨の時もあったか。あの大雨の時の下りは登山道が完全に沢になっており、さらに林道が不通になるのではと気が気でなかった。
今回は雨でないのでいいが、昨夜の雷雨で登山道が濡れ濡れで岩が滑りまくりなので慎重に下山。
途中、妻のスパッツのゴムが木の根に引っかかり、もんどり打って大転倒するというアクシデントがあったが、まだたっぷり4日分の食糧も入っているデカザックがクッションがわりとなり、怪我は無かったので安堵。
しかし、妻の叫び声で遥か前方を下山していた男性の方が「大丈夫ですか!?」と助けに駆けつけてくださってたいへん恐縮。
椹島には11時半に着いて、バス時間までまったり。
カレー、蕎麦、ソフトクリームなど食べまくり。
バスは座席に余裕があり、デカザックを膝に載せずに済んで助かった。
無事椹島を脱出し、白樺荘の温泉で汗を流して帰途につく。
東名のSAでしらすと桜海老丼を食し、東名が大渋滞していたので、御殿場から中央道に回る。
平日なので小仏渋滞もなく帰宅。
台風により4日間のみの短縮山行となったが、
猛暑のおかげ?で、この時期なのに全く人のいない
静かな山旅であった。
毎度お馴染みのルートであるが、何度歩いてもこの雄大な南アルプスは、
体力勝負であるが、水が豊富で力強い生命力を感じるところである。
暑くて閉口しても、喉元過ぎればとやらで、またすぐ訪れてしまう…。忘れっぽいだけともいうが…。
しかし、東京に戻ったら台風の影響で、山より自宅の方がずっと涼しくなっていたのには、笑ってしまった。
☆因みに前回2年前の5日間快晴の塩見・蝙蝠経由周回記録はこちら↓
今回も同ルートを予定していたが、台風により途中下山し残念。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-936950.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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tkhrnsnさん、
お声がけ&コメントありがとうございます。
本当に暑かったですね。
天気はお会いした日曜日が夕立も無く一番良かったかと。
レコにもお邪魔します。
何処のテント場も空いてるみたいだよ。
船窪もキャパオーバーしなかったし、烏帽子も余裕だったらしい。
しかしこのくそ暑いのに、23kgのザックって・・・
よーやるわ・・・
妻さん無事で良かったね〜〜〜
あそこで滑落事故目撃したことあるからね〜〜〜
怪我しなくて良かったです
台風困ったちゃんですね。
今週末はどうなるのやら。
あちこち道が崩れないといいね。
南は林道が崩れて、車が閉じ込められるのがコワい
やはり暑過ぎて登山そのものを敬遠した方が多かったんですかね。
暑過ぎて湯気出てましたからね
ザックはこれでも軽量化したつもりなんですが、
食糧と水は減らせないので…。
妻の転倒は完全にスパッツの底のゴムのせいで、
スパッツ着けるのも良し悪しで
下りで一回転しましたが、巨大デカザツクのおかげで
打撲も無く無傷でした。
すれ違った方の大部分に「超すごい大荷物! 」と驚かれましたが、
「こういう時はありがたいよね」と妻は大荷物に感謝してました
今回の台風では林道に影響は無かったようですが、
やはり椹島は脱出しておくに越したことはないので良かったです。
姐さんの靴擦れも良くなりましたか?
またご一緒しましょう
ぺんさんカメコメです^^;
アプローチが長くて中々この山域に足が向きにくいですが
畑薙から歩かれるとは流石です
ずいぶん前に便ヶ島→聖→上河内に行ったとき
南の南から歩いて来たものすごい大きなザックを担いだ「猛者」が
「白根三山まで行く」と楽しそうに話されていた記憶がありますが
ペンさん達もこの暑さにその「猛者」に匹敵する歩きっぷりですね!
私も聖と赤石の間は歩いてみたいと思っていますが
もう少し楽して歩こうと
この週末もいかれますね
いやいや、暑かったせいもありますが、
やはり以前に比べると劣化していると実感します
南アは森林限界も高い分、水が豊富なのがいいですね。
赤石から聖の間は歩きごたえがありますし、
いつ歩いても人も少ないのでNaoさん好みかと。
ぜひおいで下さい。
ペン妻さん、怪我がなくて良かったです。
折角の夏休み、台風に邪魔されてしまいましたね。
それにしても相変わらず山の上も暑いようですね。
暑さが伝わってきました。
暑さを避けて歩く山域を考えてしまいますが、どこも暑そうですね。
おかげさまで怪我なしでした。
しかし、台風も結果的にはこの方面には来なかったので、
残念でした
しかし、あの予報でそのまま留まるのはやはり躊躇われますよね
今年は本当に暑くて参りました。
とにかく上でも暑いので…。
そして、今は台風が次々と発生しているようですね
7月が好転すぎたので贅沢を言ってはアレですが。。
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