綿向山〜イハイガ岳〜竜王山
- GPS
- 08:24
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 1,594m
- 下り
- 1,583m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 8:24
ゴール地点が別表記されていますが、北畑口バス停でゴールしています。
コースタイムに表記の『綿向北西920P』はP913付近のようだけど、地形図には920mを示す等高線はなく、どのような基準でこのように表記されているのか不明です。
『P920』ではなく、『920P』なのも、何だか居心地が悪いけど、これは独り言です。
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
近江鉄道バス - 北畑口〜近江八幡駅南口 730円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■北畑口バス停〜登山口〜綿向山 北畑口バス停から舗装路を30分ほど歩くと、西明寺口バス停に到着、近くにトイレがあります。 竜王山方面との分岐で右へ進むと、すぐに駐車場があり、標識に従って沢沿いの林道を進み、舗装林道に合流します。 林道終点のすぐ先にヒミズ谷出合小屋があり、ここが登山口となっているようです。 表参道は七合目辺りまでは植林帯を進むジグザグ道で、明瞭で歩きやすく、各合目ごとに標識が立っています。 三合目を少し過ぎた辺りに東屋が、五合目に小屋がそれぞれあります。 七合目の行者コバを過ぎると、トラバース道はやや狭めの所もあるけど、問題なし。 尾根を辿る冬道については、植生保護のため、積雪期以外は登山道となっておらず、通行を遠慮して下さいとの事。 登山道からすぐの金明水に寄る以外は道なりに進めば、綿向山山頂に到着です。 ■綿向山〜分岐〜イハイガ岳〜分岐 綿向山山頂からのんびりと歩くと、竜王山方面とイハイガ岳方面との分岐です。 右に進み、イハイガ岳方面へ。 踏み跡を辿って行けば良いのだけれど、所々で分散気味だったり、不明瞭になる感じ。 尾根から大きく外れない限りは問題なく、イハイガ岳を視界に収められる区間が長かったはず。 シダなどが茂る草原を抜けると樹林帯となり、所々に目印もあります。 山頂直下は急斜面区間があるけど、標高差は大してなく、問題ないでしょう。 山頂の直前はアセビなどの繁茂で従来の道は通行しにくくなっており、足下に注意しつつ適当に巻く方が歩きやすいでしょう。 復路では、ヤマレコMAPのみんなの足跡を意識して、途中で踏み跡から逸れて歩いていますが、普通に踏み跡を歩く方が良いです。 ■分岐〜竜王山〜北畑口バス停 分岐の直下はやや急な斜面で、足下に注意して下ります。 方向転換する辺りは本来なら進行方向に注意しておきたい雰囲気だけど、ロープがあるので、そちらへ。 P962を経て、その先は急斜面の下りとなり、このルートでは最も気を付けたい区間でしょう。 ロープ場が続きますが、個人的にはザレた辺りの方が嫌な感じ。 今回は登りも経験してしまいましたが、登りでは特に難しさは感じず。 安全面を優先するなら、このルートを登り、表参道を下るのが良さそう。 以降はアップダウンのある道となり、竜王山山頂に至ります。 竜王山山頂からは急斜面の階段が少し続き、足下に注意しつつ。 歩きやすい千畳平の辺りを過ぎると、トラバース道が主体になります。 ザレた道で滑りやすく、道は狭くて不明瞭な区間もあり。 概ね歩きにくい道が続き、登山口に至ります。 この先は舗装林道歩きとなり、西明寺口バス停を経て、往路でも歩いた道を辿ると、北畑口バス停に到着です。 |
その他周辺情報 | トイレ - 西明寺口バス停付近 |
写真
感想
疲れが溜まっているような気がして、出かけるかどうかをかなり迷ったものの、『山の日』との事なので、初めて8月11日に山歩きへ。
色々と考えた末、今年は青春18きっぷを使ってのプチ遠征はしない事に。
なので、候補として考えていた鈴鹿の竜ヶ岳などはまたの機会に。
できれば、初めての山に出かけてみたく、考えを巡らせます。
鈴鹿への未練が残っていたのか、綿向山が前日に急浮上し、バスの便などを確認した上で、大丈夫そうかなと判断。
結果として、判断は正しくもあり、そうではなかったのかも?
唯一の乗客となり、終点の北畑口バス停に到着し、ここからスタートします。
しばらくは舗装路歩きが続くのだけど、少し歩いた辺りから直射日光によるダメージが大きく感じられ、雨傘を日傘代わりにするべくザックから取り出します。
このタイミングで地元の女性が声をかけて来られ、綿向山での遭難事故で亡くなられた方がいると教えていただきました。
一般の登山道から外れて歩いていたらしく、普段なら、少しギクリとしそうな感じですが、この日は初めての山域だし、地図に載っている登山道以外は歩かないつもりなので、その旨を告げます。
お礼を言ってお別れし、安全な山行を改めて心掛けるべく、歩を進めます。
出発から30分ぐらいで西明寺口バス停に到着。
このバス停に乗り入れているのは別の路線なので、利用する機会はほぼなさそう。
すぐ近くにトイレがあるので、ありがたく利用。
その先の竜王山方面との分岐を経て、駐車場の横から沢沿いの林道を進んで行きます。
すぐに駐車場があり、その手前の沢沿いの林道を進むと、舗装路に合流。
山道に辿り着くまでが遠い。
林道終点に着くと、すぐそこに小屋があり、ここでヤマビル除けなどの入山準備です。
ここが登山口との事で、これ以降、各合目には標識が立っているよう。
植林帯のジグザグ道なので、特に面白味はないはずだけど、それまでの道に比べると山道を歩くのは楽しい。
他に歩いている人は思っていたよりも少ない。
三合目の少し先の東屋を経て、五合目の小屋に到着し、備え付けのベルを鳴らしてみます。
小屋の中は熱がこもって暑く、近くで軽めの食事休憩にします。
七合目の行者コバの辺りは雰囲気が良く、新緑や紅葉の頃はさぞかしという感じ。
冬道を見送り、その先で落とし物を発見するも、所有者が探しに戻って来るかも知れないと思い、道幅が広めの辺りに移動させるだけに留めておきます。
この辺りからトラバース道は道幅がやや狭めになる所もあるけど、問題はなし。
金明水に寄ってみるも、水量は少なく、手をかざすのみ。
少し歩くと展望が所々で広がり、水無山方面が見えています。
最後の急階段を登り切ると、綿向山山頂に到着です。
正面には雨乞岳、その左右には鈴鹿山脈の中部から南部の名だたる山が連なっており、素晴らしい眺めです。
息を整えた後、先着者さんと少しお話をさせてもらいました。
この後に備えて、昼食の続きを少々。
名残惜しいけど、初めての山域でもあり、先へ進みます。
少し進むと、表参道とは違い、展望が大きく広がっており、気持ちの良い尾根歩き。
まだ時間があると判断し、分岐にて、イハイガ岳方面へ。
山と高原地図では破線のルートだし、分岐には注意書きも掲示されており、状況次第では撤退も視野に入れつつ。
下調べも不足していたので。
しかし、ゆったりとした斜面に広がる草原の中の踏み跡を辿るのは気分が良く、難易度の低いスタートとなります。
シカの群れに遭遇したりしつつ進んでいると、踏み跡がはっきりしなくなり、尾根から逸れているよう。
尾根の方に向けて、少し先には踏み跡があるっぽく、そちらへ。
ヤマレコMAPのみんなの足跡を確認すると、もう少し標高の高い辺りから尾根付近を歩いているよう。
そんな踏み跡はなさそうだけど、帰り道にでも確認しようかと思いつつ、先へ。
すでにイハイガ岳は視界に入っているし、緩やかな起伏の斜面が続いており、危険な香りはなし。
樹林帯を少し進むと、山頂直下の急斜面区間となりますが、標高差はそんなになく、普通の対処で事足ります。
最後はアセビなどの繁茂で進みにくいので、少し巻いて行き、イハイガ岳山頂に到着です。
三角点と山名板があるぐらいだけど、達成感はありました。
急斜面区間などに注意して引き返し、樹林帯を抜けます。
直射日光を浴びると、やはり暑い。
往路で気になっていた辺りで、ヤマレコMAPのみんなの足跡を意識して歩いてみるも、踏み跡はあるかないか分からないぐらいで、往路の辺りを歩くのが良さそうとの結論。
後になってみると、この辺りで紛失していたのかなという感じ。
展望を楽しみながら歩を進め、分岐に到着。
鈴鹿の魅力の一端をここでも満喫できたように思います。
分岐から竜王山方面へ。
まずはガレ気味の急斜面の下りですが、ここで落石を起こしてしまい、石は登山道を少し落ちた後、左の谷へ。
結構な音を響かせており、落石の怖さを改めて実感しました。
良い雰囲気のP962を経て、その先の下りはさらに急な斜面で、ロープ場が続きます。
普通に注意していれば問題はないのだろうけど、この程度でも所々で怖さを感じます。
ザレた辺りでふらついたぐらいで、無事にクリア。
P962辺りからはイワウチワやイワカガミの群生が見られるようになっており、花期に再訪してみたいと思わせます。
アップダウンのある尾根歩きが続き、所々で展望が広がります。
順調に歩いていたのだけど、山と高原地図を紛失しているのに気付き、大ショック。
どうしようかと思いつつも前に進み、オンバノフトコロに到着。
まだ時間は大丈夫そうだし、その他の諸々も何とかなると判断し、P962まで探しに戻ってみる事にします。
ペースを上げて戻ってみるも、収穫のないままにP962に到着。
さらに探しに戻るかで悩んだけれど、初めての山でもあるし、これ以上は深追いとなって遭難の原因になり得るような気がして、このまま引き返す事に。
再びの急斜面区間の下りとなり、さっきよりも注意するようにして通過。
どうレコに書くかとか、悶々としつつ進み、オンバノフトコロに戻り着きます。
鉄塔の下を続けて通過し、竜王山山頂に到着です。
こんなに落ち込んだ気分での登頂になるとは。
三角点のチェックを忘れたまま下ってしまいそうになるけど、寸前で気付き、そちらへ。
急斜面の階段を下ると、千畳平の辺りは歩きやすく、セミの大合唱。
その後は狭めのトラバース道で、ちょっと歩きにくい。
概ね歩きにくい道が続く感じで、できる事なら通りたくないルートという感じ。
でも、イワウチワやイワカガミの咲く頃の稜線上は良さそうなので、その頃に再訪してしまいそう?
登山口に辿り着き、その後は林道歩き。
朝に通った分岐を経ると、すぐに西明寺口バス停です。
ここがゴールではなく、スタート地点の北畑口バス停がゴールなので、まだ歩かねば。
でも、バスの時間は問題なさそうで、丁度良いぐらいの到着となりそう。
路傍の花などを見つつ快調に歩き、北畑口バス停に到着し、ゴールです。
冬場にたくさんのレコがアップされていた綿向山。
この時期は歩く人が少ないようで、静かな山行となりました。
鈴鹿の山という事で、ヤマビルが気になりましたが、この日は姿を見かけず。
落とし物については、短めに。
対策を実行していなかったのが全てと思われるけど、それも見越した上で、今後は対処する必要がありそうで、すぐに解決できないのかも。
深刻になり過ぎない程度に、じっくりと向き合います。
2018年の山の日は苦い思いと共に記憶される事になりそうだけど、鈴鹿の山の魅力を改めて認識させてもらい、今後への期待がふくらみます。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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馴染みのないエリアなので、どのあたり?と
地図を見てみるとR477!
この国道は馴染みがありました
暑い今の季節も、変わらぬ歩行距離ですね〜!
雨傘をさしてみるだけでも日よけの役割は十分。
アスファルト歩きの時は正解かと
あまりに暑すぎて、雨もないので
ヤマビルもいなかったようで
だけど、またまた落としもの
山と高原地図ってのはショックですね。
見つけられなかったのは、大後悔、ショックでしょうが
今後の反省、対策に生かしてください
お疲れ様でした〜
周辺の道までは見ていなかったけど、R477がスタート地点の北畑口バス停に通じているんですね。
R477でテンションが上がる人は多くはないんだろうけど、花脊峠を通る道だし、京都北山を歩く者としては身近な存在ですよね。
調べてみると、琵琶湖大橋もR477なんですね。
豆知識にすべく覚えておこう。
暑さに弱いはずだったのに、これぐらいは歩いても大丈夫という感じですね。
水分の心配をしなくても良いように、多めに持って行っているので、遠慮せずに飲むようにしています。
塩分が不足すると、まずは軽く頭痛になるっぽく、早めに対処するようにしています。
とは言え、しんどいのは間違いないので、程々の山行を心掛けておかないと。
日傘は効果が大きく、普段もできるだけ使うようにしています。
折りたたみの雨傘を転用しているだけですが。
摩耶山への山行から2か月ほどで、またもやの地図の紛失で、ショックが大きいです。
その間に扇子を落としたりしているし、救いようがない状態です。
対策を実行すれば落としたりしないはずなので、きちんと実行するのみなんだけど、できていなかった訳で。
有効な手段を考えたいです。
心身共に疲れる要素はあったけど、楽しさも感じられたし、また気持ちを切り替えて次の山行に臨みたいですね。
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