風穴から大船山の坊がつるテン泊
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- GPS
- 07:45
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 992m
- 下り
- 600m
コースタイム
天候 | 曇り、雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
くじゅうまで、車で三時間。
ちょっと気合入れないと行けない距離です。
今回は、テン泊。坊がつるは初めての場所。
ただ泊まるだけではもったいないからと、
行きがけの駄賃よろしく、風穴ルートからの
大船山を踏むこととします。
しかし誤算がありました。装備の重さが
いつもの倍であった事……。
男池駐車場からのスタートは、晴れ間も見えて順調です。
高揚した気分からか、荷物も軽く感じます。
野鳥のさえずり、木々の木漏れ日。なんとも素敵な空気の中
ソババッケを越えて、分岐へ。ここを真っすぐ進みます。
未知のコースに緊張と期待。
空は雲に覆われて、森はいよいよ深く、
霧だか雲だか、薄暗い乳白色の中、枯れた沢のゴロ石を
足を下す場所に苦戦しながらひたすら進みます。
ザックが肩にくいこみ出し、あごが上がりかけた頃
ようやく風穴へ。学校のグループでしょうか、
中学生くらいの生徒たちの嬌声が響き、風穴の前は渋滞。
やれやれ、ここで大休止する予定でしたが、汗を拭いただけで
すぐに歩き始めます。
大船山への分岐を右折して、
さて本格的に登りがはじまります。
地形図の等高線が、この登りのきつさを表してます。
ほぼ真っすぐにひたすら高度をかせいでいく路です。
ああ、ザックが重い。息があがる、吹き出す汗。
振り返るとそこには、黒岳が屏風のごとくそびえ立ち
つかの間の感動をくれます。
休み、休みでなんとか尾根の肩あたりまでたどりつきました。
雲の中に入ったので、あたりは真っ白。
視界は前後左右10m程度です。
米窪の絶景はおあずけです。
地形図を見る限りでは、ここからは噴火口を半円形に岩場の歩き。
ところが実際は、すさまじい藪漕ぎの始まりでした。
Tシャツ一枚の身体に、ずんずんと引っかきキズが増えていきます。
行く手をさえぎる木々は、緑色のラッセル。
気が付けば、ザックにくくりつけていた、
タオルも帽子も無くなっておりました。
そして何より、体力が削られ消耗し、
足の筋肉が悲鳴をあげます。
ついには両足がダブルで攣りはじめ、
一歩もうごけずに立ち往生。
暑さ、装備の重さ、オーバーワーク、水と塩分の不足。
その場に寝っ転がり、回復を待ちます。
何度も経験済みとはいえ、
今回はちょっと深刻です。
40分ほどかけて、なんとか歩けるまでに
復旧。
油断でした。
大いに反省です。
歩き出してすぐに路は開けて、段原の分岐へ。
空はいつ降ってもおかしくないほどに黒々としています。
ここにザックをデポして、空身になって一気に大船山頂へ。
身体が軽いなあ。
あっという間に山頂です。
なんにも見えねえし。あ、雨。
いよいよ降り出しました。
段原まで駆け降りると、また重たいザックをかつぎ
左の下りへ。坊がつるへと降りていきます。
しかしまあ、この下りの長いこと。
絶対登りには使いたくない路だなあ。
ズルズルすべる下りに悪戦苦闘。
こけて転んで泥だらけ。
おまけに手のひらをザックリ切って出血。
とにかく降りねばならん。
長い長い下りの路をおえ、
目の前に坊がつるの草原と、
楽し気にテントを立てている人たちが見えた時は、
心底、ほっとしました。
すぐ脇の沢におりて、冷たい水で、
泥をおとし、キズ口を洗い、
消毒して圧迫し、大きい絆創膏で治療。
いやまいった。今回ばかりはボロボロやん。
三俣山を正面にとらえてテントを張り、
かくし水で汲んだ水で熱いコーヒーを淹れて
ようやく人心地。
坊がつるは広いけれど、のびた草の場所をさけると
以外にテント場は限られるのだなあと感じました。
トイレに近く、水場に近く、
なおかつ隣近所に干渉しない距離で
テントを張るのは、
なかなかむつかしいです。
くじゅうは、でかいし広いなあ。
ここに来るたびに、その人気の理由が
伝わります。
コメント
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いやそれだけなんですけとね…
今日も強風の中、沢山のテントか見えましたよ。
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