記録ID: 6919866
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
阿蘇・九重
三俣山・大船山・平治岳_九州遠征
2024年06月12日(水) ~
2024年06月13日(木)
GJ530
その他2人
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 14:09
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 1,870m
- 下り
- 1,869m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 5:54
13:01
2日目
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 8:12
15:20
天候 | 快晴🌞 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
前日久留米までは新幹線で移動、久留米駅近くでレンタカーを借りて、九州横断自動車道の鳥栖ICから九重ICまで走りました。 九重ICを降り、料金所を過ぎて直進。県道40号を進むとT字路で国道210号にでるので、ここ(九重インター入口の信号)を日田・玖珠方面へ右折します。次に最初の信号(九重町役場入口)で左折し、県道681号を九重町役場を左にみて進み、九重町役場入口の信号から二つ目の信号を左折、飯田高原・筋湯・湯坪方面へ進みます。ここは前回も通った道なので見覚えもあるルート。道なりに12kmほど走ると正面に黄色い建物(スノーボードなどのレンタルショップ四季彩屋)のあるT字路にでるので、前回はここを左折し牧ノ戸峠駐車場へ向かったが、今回はここを右折して2分ほど走ると県道621号線に突き当たるので、そこを右折し、長者原ビジターセンター方面に向かう。 長者原ビジターセンターの駐車場は、この交差点から7分、4.5kmほどだが、今回は途中「トライアル温泉郷虎乃湯」という宿泊・温泉施設があるので、ここで前泊し、翌日長者原ビジターセンターの駐車場に車を停めて「すがもり越登山口」から登りました。 長者原は450台ほど停められる無料の広い駐車場がある。 https://kujufanclub.com/ 長者原は九重の登山の起点となっており、トイレやアウトドアスポーツ用品店や食事のできる店もある。ただ、店の営業時間は夕方頃まで。近くにコンビニなどは無いので注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《1日目》 【長者原すがもり越登山口から諏俄守越】 長者原ヘルスセンターとモンベルルームとの間の舗装された鉱山道を進みます。1kmほど歩くとゲートがあり、脇を通って進むと砂防ダムの先標高1200m辺りに登山道への入口があります。そのまま鉱山道を歩いても諏俄守越まで行けますが、今回はアセビや笹原の登山道を歩きました。黒土の登山道で湿っていると滑りやすそうな道ですが、今回は天気続きで乾いており、問題無く歩けました。 再び鉱山道に出ると右手斜面からの落石がある300mほどの道を歩き、左に涸沢を渡ってガレ場を登ると諏俄守越に到着です。落石注意エリアでは大きな岩も落ちてきており、注意書きがあるようにこのエリアで立ち止まって休憩するなどしないよう通過するのが安全です。 【諏俄守越から三俣山本峰】 諏俄守越避難小屋から400mほどの距離で標高150mほどの高さを登る急登の登りです。1640m辺りまで登ると三俣山本峰の南斜面一面にミヤマキリシマが目に飛び込んで来ます。稜線に出て左にルートをとると西峰のピークです。そこから北に進み、一旦鞍部に下り、登り返すと三俣山本峰に到着です。山頂からは360°の絶景が望めます。 【本峰から北峰】 本峰を北に下ります。一気に100mほど標高を下げる形です。木々に覆われた急な下りで、ロープ場や岩もあり、雨が降った後などは、黒土が滑りやすく危険な下りです。一旦鞍部まで下り北峰へ50mほどの登り返しです。本峰から北峰を経て南峰へのルートは集中力が要求されるルートだと感じました。 【本峰から南峰を経て己を経て諏俄守越】 標高1744mの本峰から標高1743mの南峰、1734mの己とミヤマキリシマの群生する峰をぐるっと回るルートです。特別危険箇所はありません。 諏俄守越への急な下りは浮き石などに注意です。また雨の日や雨上がりには黒土が滑るかもしれません。 【諏俄守越から法華院温泉山莊】 50mほどガレた大きな岩や石の斜面を北千里浜口まで下ります。下りきると平らな砂浜のような道を600mほど東に進むと堰堤沿いにまた大きな岩や石の下りとなります。特別危険箇所はありません。 《2日目》 【法華院温泉山莊から段原】 法華院温泉山莊から北東に進路をとり、坊がツルを目指します。これから登る平治岳や大船山の雄大な景色と目の前に広がる坊がツルの広大な草原を見ながら歩き、避難小屋の先の大船山登山口から東に進路をとり、暗い樹林帯に入って行く。この辺りは晴れていても陽の光が差し込まない暗い樹林帯となり、今回のような晴れが続いたあとでも、足元は黒土が滑りやすくなっているので注意が必要です。トレースもいくつもあり、ピンクテープなどや方向を確認しながら、ルートを外さないように注意が必要で、地図やコンパス、GPSなどを頼りに歩きます。踏み跡だけを頼りに歩いているといつの間にかコースから外れていることもあるので注意です。標高を上げると徐々に木々の背丈も低くなり、視界が開けるポイントでは、坊ガツルや法華院温泉山莊、久住山、硫黄山、三俣山などが見えるようになり、標高1690m辺りで視界が開け、段原に到着。これから登る大船山とピンクに染まる北大船山を望めます。 【段原から大船山】 最初は南に平坦な道を歩きますが、1700m辺りから急な岩の段差の大きな登りになります。登るほど坊ガツル、三俣山、平治岳、北大船、遠くは由布岳も見える。山頂が見えてからが遠く感じる。段原までの帰りは、下りに注意です。 【段原から大戸越】 段原から北大船山、その先の下りはじめまではミヤマキリシマの枝が登山道に迫っており、狭い登山道を歩きます。株の枝などにザックがひっかかったり、脚や手に擦り傷を負ったりするほどです。 1690m辺りから下りが始まりますが、大小の浮き石の下りになります。石車に乗らないよう注意が必要です。晴れており、登山道は乾いていたので大丈夫でしたが、雨上がりなどは浮き石と黒土の二重苦に悩まされそうな下りで、注意です。 【大戸越から平治岳】 登りと下りのルートが分かれており、登りが東側、下りは西側を使います。標高1460mの大戸越から1600mの尾根までかなりの急登が続きます。ほぼ150mの標高を300mほどの距離で登る感じです。この日は登山道も乾いており、滑ることはありませんでしたが、雨上がりや雨の日は下りは特に注意が必要でしょう。 中には、登りルートを下られる方もいたので、狭い登山道すれ違いに気をつけたいものです。 尾根に上がってから山頂までは急登はありませんが、こちらもミヤマキリシマの枝がはみ出すような狭い登山道です。 尾根からの下山口は道がいくつかあるので変わりにくいところもあります。 【大戸越から坊ガツル】 標高1460mから1240mまで樹林帯の下りです。かなり荒れた道の印象です。途中どこで外れたか分かりませんでしたが、正規のルートから外れていました。山頂で写真を撮っていただいたソロの若い女性の方も同じように途中ルートから外れたようでした。浮き石が多く、泥濘んだ場所も多く、一人一石運動で有名なコースがこのルート上にあります。晴れている時でもこれだけ泥濘んでいると知ると雨の日は歩きたくないものです。 【坊ガツルから長者原】 標高1220mの坊ガツルから一旦標高1358mの雨ヶ池越まで登り、1030mの長者原までの下りです。登り下りといっても長い距離での登り下りなので、これまでのような急登はありません。区間中特に道迷いや危険箇所はありません。 大船山への登りや大戸越から坊ガツルへの下りでは、道迷いしやすいポイントもあるので注意です。コース全般を通して粘土質の土が主流なので、雨降りや雨上がりは滑りやすい感じがしました。幸い今回晴れ続きで、危険を感じるほどではありませんでした。 |
その他周辺情報 | 【トライアル温泉郷虎乃湯】 https://toranoyu.com/ 今回宿泊施設として利用しました。ホテルのようには行きませんが、料金も良心的で前泊、後泊で利用しました。 温泉もあり、家族風呂も予約無しで利用でき、快適に過ごせました。 【山恵の湯 ー hot spa】 https://hosshouhotel.co.jp/hotspa/ 九重星生ホテルの日帰り温泉 今回は利用する機会がありませんでしたが、九重連山の雄大な景色を見ながら入れる露天風呂があります。 【平日】10:00〜19:30(受付は18:30まで) 【火・金 】14:30〜19:30(受付は18:30まで) 【土・日】10:00〜19:30(受付は18:30まで) 【入浴料】⚫︎大人(中学生以上) 1,000円(税込) ⚫︎小人(3歳以上小学生以下 500円(税込) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
山専ボトル
双眼鏡
歯磨き
歯ブラシ
除菌シート
ワセリン
コーヒー
レジャーシート
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感想
2022年10月の初めての九州遠征登山のレコで紹介したように、長男家族が久留米に住んでおり、昨年末に新居を構えたので、新居訪問と長男家族との再会の機会にミヤマキリシマを見ようとあの法華院温泉山荘に宿泊して三俣山、大船山、平治岳縦走する計画を立てた(縦走登山の機会に長男家族再会というのが本音か😅)。
3月1日に妻と私で合計300回以上法華院温泉山荘に電話をかけ、やっと予約できたが、出発予定日が近づいても天気が今ひとつ思わしくない。メインの12日、13日はむしろ雨模様の予報。ところが蓋を開けてみると久留米入りした11日から最終日の14日まで晴れ。特にメインの12日と13日は風も無く、願ってもない天候となった。
九重の山がピンクに染まるこの時期。ピーク時は平日でさえ朝5時には駐車場が満車になるほどの人気らしく、一週間ピークを過ぎた感じだったが、朝7時出発でも駐車場確保に困ること無く、最高の天気の中、計画どおり念願のミヤマキリシマで覆われた三俣山、平治岳を見ることができ、おまけに温泉三昧の素晴らしい山旅ができた。登山を始めて今月で10年目となり、いくつか思い出に残る山旅があるが、今回の九州遠征は間違いなく、上位にランキングされる山旅となった。
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