天上楽園・黒部源流周遊 �� 黒部五郎岳北の素晴らしい稜線

2018年07月21日(土) ~ 2018年07月23日(月)

• GPS: --:--
• 距離: 17.7km
• 登り: 886m
• 下り: 1,879m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:30
• 休憩: 1:05
• 合計: 10:35

5:00 黒部五郎小舎
7:10 7:30 黒部五郎岳
10:30 10:40 北ノ俣岳
12:30 13:05 太郎平小屋
15:30 十三重之塔 慰霊碑
15:35 折立

天候

ガス後晴れ（3日目）

アクセス

利用交通機関：

自家用車

写真

7/23 7:04

【7/23】
朝、残念な事に黒部五郎岳カールの中はガス。黙々と登ると山頂が見えてきた。

7/23 7:35

この頃になるとガスも消え始め、展望が。これから向かう北ノ俣岳への稜線。

7/23 7:35

そして薬師岳の大きな山容。

7/23 7:43

槍・穂高も姿を見せてくれました。嬉しいっ !!

7/23 7:48

展望を満喫する自分を山トモが撮った1枚。

7/23 7:56

ハクサンイチゲ咲く中を北ノ俣岳に向かいます。

7/23 8:07

逆光に見える前日登頂した水晶岳（右）と赤牛岳（左）。

7/23 8:13

終始展望が開けた気持ち良い稜線歩きが続きます。

7/23 8:21

チングルマのお花畑。

7/23 8:22

黒部源流の山々をバックに咲くハクサンイチゲ。

7/23 8:22

イワイチョウ。ミツガシワ科で、本種のみでイワイチョウ属を形成（1属1種）。

7/23 8:24

今日もにぎやかなコバイケイソウの群落に出会います。

7/23 8:33

チングルマと薬師岳。

7/23 8:39

コバイケイソウは「はえころし」という物騒な別名もある毒草。若葉がウルイやギョウジャニンニクといった山菜と似ているため山菜と間違えての誤食事件が時々起こるとか。

7/23 8:42

飯豊や朝日連峰など、東北の山のような雰囲気のある稜線。

7/23 8:48

朝ガスっていたので今日は長ズボンで歩いてます。

7/23 8:58

この山は? 振り返り見た黒部五郎岳です。雲ノ平方面から見た、優美なカールを持った山容とは全く違う姿に。

7/23 9:04

足元にリンドウが。

7/23 9:12

裂片の間に小さく副片があるのでトウヤクリンドウではなくミヤマリンドウです。

7/23 9:19

チングルマ。ぼちぼち咲き終わり、毛のようになる花もちらほらと。今年は7月上旬に梅雨明けし、直後から咲き始めた。終わりも例年より早そうだ。

7/23 9:21

ウサギギク。

7/23 9:23

赤木岳山頂（2,622m）まであと少し。

7/23 9:23

緑濃い富山方面。

7/23 9:28

起伏の少ない道で展望もよいですが、意外と長い。

7/23 10:38

ようやく北ノ俣岳山頂（2,661.3m）です。

7/23 10:48

山頂から少し下るとチングルマの群落があります。

7/23 10:53

チングルマと薬師岳。

7/23 10:56

この風景の中を歩いている事に感謝 !

7/23 10:57

のびやかな稜線、メジャーでないかもしれませんが、太郎平から北ノ俣岳をへて黒部五郎への道は展望に恵まれた屈指の花街道です。

7/23 11:00

突然、ハクサンイチゲの大群落に出ましたっ ! これはすごい…

7/23 11:02

ここは、のびやかな薬師岳の山容と相まってまさに山上の別天地です。

7/23 11:03

黒部五郎岳（右）、三俣蓮華岳（左端）。

7/23 11:03

水晶岳、鷲羽岳、祖父岳、そして雲ノ平。どこを向いても絵になる素敵なお花畑です。

7/23 11:04

お花畑の中を行く、山トモ。

7/23 11:04

もう2週間もしたら白い花もなくなって緑の草原になっているだろう。花の季節はあっという間です。

7/23 11:20

今日もたっぷりと目を楽しませてくれたコバイケイソウ。次にこれだけの花にあえるのは何年後でしょうか ?

7/23 11:49

振り返り見る越えてきた北ノ俣岳。

7/23 12:03

太郎平小屋が見えてきました。

7/23 12:55

『う〜ん、キモチイイ !! 』最後の最後まで山を満喫していたい…

7/23 12:56

最後に眺め見る、歩いてきた黒部源流の山々。素晴らしい思い出をありがとう !

7/23 12:56

水晶岳は今回初めて登った山。自分にとっては深田久弥『日本百名山』の49座目。急がず、ポレポレいくつもりです。

7/23 13:07

薬師岳を見ながら、折立に下山します。

7/23 15:31

折立登山口近く、1963年1月当時、朝日新聞記者だった本多勝一氏がヘリでおりて太郎平小屋の中を確認して書いた「来た、見た、居なかった。太郎小屋に人影なし。」というスクープ記事で知られる遭難した愛知大学山岳部13名の慰霊碑。合掌。
折立着15時半。3日間の山旅が終わりました。

撮影機器：

TG-4 OLYMPUS CORPORATION

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 防寒着 雨具 着替え 靴 ザック 行動食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 地図（地形図） ヘッドランプ 予備電池 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル カメラ

感想

kenny

縦走3日目、最後の日。

この日のハイライトであった黒部五郎岳カールは残念ながらガスの中。それでも山頂に着いてしばらくで周囲の山々が姿を見せてきた。槍・穂高とはここでお別れ。

ここからは赤木岳や北の俣岳を越えて太郎平小屋までなだらかで女性的な山容の花の稜線が始まる。まるで東北の飯豊・朝日連峰にいるような雰囲気のルートは終始色々な花が次々と現れて楽しい。コバイケイソウ、チングルマ、そしてハクサンイチゲはそこかしこに大群落をつくり、周囲の山の絶好の前景になった。
　
充実した3日間、黒部源流を心ゆくまで楽しめた。これもひっぱってくれた山トモのおかげ。終始、遅いぺースの自分に合わせてくれ、時には気にかけて戻って荷物を持ってさえくれた。感謝、感謝であります。

まさか、この2日後、心臓発作で心肺停止となり生死の境をさまよう事になろうとは思いもよりませんでしたが…このあたりの話は日記にて。