初の槍ヶ岳はガスと雨の北鎌尾根だった・・・（11日~14日 ふれんず）

2018年08月11日(土) ~ 2018年08月14日(火)

• GPS: 30:05
• 距離: 43.9km
• 登り: 3,171m
• 下り: 3,446m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:52
• 休憩: 1:20
• 合計: 7:12

距離 19.4km 登り 824m 下り 493m

6:18 上高地バスターミナル
6:26 無料トイレ
6:36 小梨平(森のリゾート小梨/上高地野営場)
7:07 7:08 明神館
7:20 徳本口(徳本峠分岐)
7:55 徳沢公衆トイレ
8:03 8:10 徳澤園
8:21 新村橋(パノラマ分岐)
9:07 9:15 横尾 (横尾山荘)
9:46 槍見河原
9:54 一ノ俣
10:03 二ノ俣
10:25 11:29 槍沢ロッヂ
11:47 赤沢岩小屋（ババ平）
12:22 槍沢大曲り
12:52 槍沢大曲り
13:19 赤沢岩小屋（ババ平）
13:30 槍沢ロッヂ

2日目

• 山行: 9:40
• 休憩: 0:41
• 合計: 10:21

距離 8.3km 登り 1,627m 下り 710m

5:39 槍沢ロッヂ
5:57 赤沢岩小屋（ババ平）
6:27 6:32 槍沢大曲り
7:25 7:35 水俣乗越
9:31 北鎌沢出合
10:53 北鎌沢出合
13:56 14:22 北鎌のコル
16:00 宿泊地

3日目

• 山行: 8:36
• 休憩: 1:39
• 合計: 10:15

距離 7.1km 登り 673m 下り 1,419m

6:07 宿泊地
8:10 8:17 北鎌独標
11:43 12:39 槍ヶ岳
12:56 13:32 槍ヶ岳山荘
13:40 飛騨乗越
14:33 飛騨沢千丈乗越分岐
15:48 槍平小屋
16:22 宿泊地

4日目

• 山行: 3:03
• 休憩: 0:13
• 合計: 3:16

距離 9.1km 登り 59m 下り 853m

6:42 宿泊地
7:00 7:04 藤木レリーフ
7:06 7:13 滝谷避難小屋
8:27 白出小屋
9:01 9:02 穂高平小屋
9:39 小鍋谷ゲート
9:51 9:52 新穂高温泉駅
9:56 中崎山荘 奥飛騨の湯
9:58 ゴール地点

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

あかんだな駐車場利用

写真

8/11 5:48

あかんだな駐車場より上高地に入る。さすが山の日　混雑している。

8/11 6:28

明神着。ちょっとガスっている。はれたらいいな〜。

8/11 7:57

徳沢ロッジ。やっぱり人多いわ〜。ソフトクリーム美味しいけど、まだ時間的に食べたくないのでパス。

8/11 9:13

横尾分岐にて。ハムさんとは涸沢に行かれるのでここでお別れ(T_T)　「槍の頂上でまた会いましょう！」粋な待ち合わせ場所やな〜

8/11 9:38

槍沢ロッジまでの道のりも特にしんどい所はない。

8/11 11:02

アクセスの良い槍沢ロッジは超満員だったが、一人一人のスペースが確保されていて安心。

8/11 11:03

廊下にまで布団が( ゜Д゜)　あそこで寝るのはいややな〜早く着いて良かった。

8/11 11:09

マングース会長は寝不足にて早々とお昼寝。私はまだまだ時間があるので、行ける所まで散策に。

8/11 11:52

トリカブトが満開。

8/11 11:55

ババ平のテン場。ロケーション最高！

8/11 11:58

東鎌尾根？

8/11 12:21

大曲に着いた。槍を見たいのでもう少し進もう。

8/11 12:48

8/11 12:51

綺麗な景色が癒してくれる。しかし暑いわ〜('◇')ゞ　しばらく歩いたが、槍はガスって姿を現さず、引き返す。

8/11 17:05

槍沢ロッジの夕食。あ〜美味しい💛

8/12 5:02

たっぷり寝たわ〜　超混雑で寝れるか心配やったけど、皆さんマナーが良くてとっても寝れました(*^▽^*)　今日は北鎌尾根に向けて出発！たっぷり食べて英気を養うぞ！と山盛りご飯二杯食べましたww

8/12 6:26

大曲分岐。ここより水俣乗越へ。

8/12 7:22

水俣乗越までの道のりは結構しんどかった〜 しかも虫がめちゃめちゃ纏わりついてうっとうしい(´Д｀)
ここから、天上沢を下っていく。お天気をチェックすると、色んな予報で悩む(^-^;　行ってしまうと引き返せないコース。どうしよう・・・しばらく悩んだけど荒天ではなさそうなので行くことに決定。

8/12 7:43

天上沢の激下り。ザレ場で足をとられる慎重に・・・

8/12 7:46

視界が開けた。これから登る北鎌が良く見える。

8/12 8:08

8/12 8:09

8/12 8:10

ガレ場が延々と続く。浮石が多く足を取られとても疲れる。

8/12 9:30

北鎌沢の出会の近辺まで来た。北鎌への取付を見逃し下ってしまう。しかも、マングース会長が浮石で転倒し脛を強打。これからの行程が心配になる。

8/12 9:43

出会いを過ぎると綺麗な沢にでた。さらに下り藪漕ぎをして「これは違う・・・」と判断。来た道を戻ることに。これで取付が分からなければ、天上沢を登り返し水俣乗越まで戻ることも覚悟した。

8/12 10:54

会長がGPSや地図で確認し、取付を発見。なんで見逃したんやろ？と思うくらい直線的な沢で稜線に突き抜けていた。道迷いとはこういうもんなんやな・・・と痛感。

8/12 10:55

これから過酷な北鎌沢の登りの始まり。標高差640mの登り。

8/12 11:09

北鎌沢の分岐点。ここで水分補給し、右俣を登る。

8/12 11:18

これから水分補給ポイントはない。明日までの分として4L汲んだ。ザックがいきなりずしっと肩にのしかかる。これであのガレ場を登るのかと思うと気が重い・・・

8/12 11:42

赤ちゃんの小鳥がいた。親とはぐれたのか？
ちゃんと生きていくんだよ。

8/12 11:57

とにかく荷が重い・・・

8/12 11:59

登りにくい岩場をひたすら無言で登る。一度荷を担いだままでは登ることができない岩があり、ロープでザックを引き上げた。

8/12 12:32

表銀座の縦走ロード。

8/12 14:19

最後の分岐を間違えたのか、急斜面を草を掴みながら直登。足場が悪くほんと怖かった。ソロの方も間違えていて3人でなんとか北鎌のコルに到着。ソロの方はかなりの健脚のご様子。すごいな〜

8/12 14:28

本日の幕営地である天狗の腰掛に向かう。ソロの方はあっというまに先にいってしまわれました。

8/12 14:51

多少ガスがかかっているが、稜線が綺麗に見える。

8/12 15:32

とにかく荷が重く辛い・・・でも景色が綺麗で癒される。今日はさほど暑くなく熱中症の心配はなかった。暑ければ体力が消耗するので考えると恐ろしい・・・

8/12 15:32

ソロの方もここで幕営。

8/12 15:54

天狗の腰掛に到着し、テント設営。ホッと一息。
会長お疲れ様です。

8/12 16:13

コーヒーがうまいぜ〜

8/12 16:17

独標をバックに。明日はあそこにいくんやな〜待ってろよ〜とちょっと元気になる( ´艸｀)

8/12 17:10

本日の夕食は軽量化にて、フリーズドライの山菜おこわとたまごスープwithワカメでかさまし(笑)　後はウインナーやチーズを食べた。

8/12 17:46

テントから顔を出す会長さん。

8/12 17:59

8/12 17:59

ソロで来ていた方が「独標って言い方でなくて、ちゃんとした山の名前を付けたいくらい存在感あるよね〜」と言っていた。ほんとそう思う！

8/12 18:00

硫黄岳が良く見える。
夜から雷と激しい雨風。でも真夜中には満点の星空。明日の晴れを願う。

8/13 6:26

朝起きると小雨＆ガス。テンションは上がらないが天気の回復を願う。しかしその前にアクシデント！なんとテントが風で吹っ飛ばされた・・・なかに何もないのが救い・・・(T_T)

8/13 6:33

荒々しい岩稜帯。

8/13 6:55

8/13 6:58

虹がかかる。

8/13 6:58

8/13 6:58

8/13 7:07

トラバースルートを辿る。

8/13 7:09

8/13 7:11

8/13 7:11

8/13 7:15

8/13 7:17

8/13 7:17

8/13 7:27

白ザレの登りにくいルート。岩がもろく怖かった。

8/13 7:40

8/13 7:41

8/13 8:01

8/13 8:10

独標。天候が悪く、独標でへの直登はせずにトラバースルートを選択したが、このトラバースルートが危険と判断し戻って直登した。

8/13 8:37

雷鳥発見！

8/13 8:41

子供雷鳥。初めてみた♬
嬉しい〜

8/13 8:42

雷鳥が逆光で光っている。なんだか応援してくれているみたい。頑張るよ〜

8/13 8:53

やはり3000m近くなると、息が切れる。3歩進んでは立ち止まり息を整えるの繰り返し。苦しい。

8/13 9:09

8/13 9:21

8/13 9:36

8/13 10:44

8/13 11:25

8/13 11:41

槍が目の前に来てようやく気付く。いつまで続くんや〜と思っていたら着いたという感じでびっくり。なんだか拍子抜けした。でもここからまたチムニーがあるので気を引き締めねば。ここからハムさんに電話して槍の頂上で落ち合うことに。頂上にお誘いすると「景色見えんし寒いからいかへん。」と言っていたが、来てくれるらしい!(^^)!

8/13 11:59

チムニーを登る。岩が濡れていて滑った。私は右から行こうとしたが、少し左側に掴める岩があると教えて頂き掴んで登った。ロープは必要なかった。

8/13 12:15

8/13 12:34

頂上でハムさんと感動の再会！会長とも無事の踏破を喜び合った。しかし、ほんと何も見えない〜

8/13 12:39

しばらく談笑したあと、なにも見えないので下山。梯子があると嬉しい。でも最後まで気を引き締めねば！

8/13 12:49

8/13 12:56

槍ヶ岳山荘についた〜
あ〜疲れた。

8/13 13:29

TJARの選手がいた！
カッコイイな〜
「日本海の富山湾をスタートし、北アルプスから中央アルプス、そして南アルプスを越え、太平洋の駿河湾までの、距離約415kmの道程を交通機関を一切使わず、自身の足（歩き、走り）のみで踏破する」鉄人レースです。

8/13 13:34

槍ヶ岳山荘のテン場は一杯。

8/13 14:13

さ〜ここから本日のお宿「槍平小屋」まで下ります。

8/13 14:14

振り返ると雨ながらいい景色。やっぱり北アルプスはいいな〜

8/13 14:38

雨の中の最後の歩きがほんとしんどかった。「いつ着くんや。」と何度思ったことか・・・

8/13 16:49

槍平小屋に到着〜快適なお部屋で嬉しい。しかも人が少なそうだ!(^^)!

8/13 17:40

夕食。もりもり食べた。
夜は満点の星空。外に出て☆を眺めていると流れ星☆彡がいくつも見れた。10個数えて部屋に戻った。星に無事踏破のお祝いされている気分だった。

8/14 5:12

朝起きると快晴。「あ〜このお天気が昨日だったら・・・」と何度も思う(^-^;
でも仕方ないですね。

8/14 5:19

北穂・涸沢岳がくっきりと。

8/14 5:21

8/14 5:24

とっても良い小屋でまた泊まりたいですね〜

8/14 6:24

さて下山下山。

8/14 6:27

8/14 6:27

8/14 6:36

8/14 8:09

8/14 8:11

白出沢出会。綺麗な水が湧き出ている。頭をリフレッシュするハムさん。これからも長い長い下山が続く・・・
4日目の疲れが足に響く〜

8/14 9:52

これからバスであかんだな駐車場へ行きます。
全行程終了。お疲れ様です。

撮影機器：

TG-870 OLYMPUS CORPORATION

感想

kurinneko

会長さんにお誘い頂き、岳人憧れの地である北鎌尾根に行きました！
まだ山をやり始めて2年目なのに行っていいものか？とかなり悩んだのですが、このような機会はなかなかないと思い行ってみることに。
行ってみると、やはり今迄の山行のなかでも一番しんどく一番怖かった。

北鎌の出会〜北鎌のコルまでの重い荷物を抱えての登り、そして足場が悪く気を抜ける所がない。2日目の天狗の腰掛〜槍までの道のりは滑る岩・ガスの中のルートファインディング。落石・浮石の連続・・・

思い出しただけでも「よく生きて帰ってこれたな〜」と思うばかり・・・
ほんと疲れた。「なんでこんな事してるんやろ。もうあかん」と思ったけど、行ってしまったら引き返せない。山は自己責任。誰にも迷惑かけれない。と思いひたすら前に進んだ・・・

一歩一歩前に進めば必ずゴールは来ると信じて進んだ。会長さんの背中を見て会長さんの大変さも感じた。道迷い、荒天、転倒による脛の強打と腫れ、吹き飛ばされたテント等々アクシデントの連続。きっと私をリードするのに私よりも何十倍のプレッシャーを感じていらっしゃるのでしょう…
私はひたすら「もう無理とかダメとか思わない！」ということばかり思っていました。ご迷惑はかけれないので。それしか出来ませんでした…

景色もなくひたすら進むと、急に目の前に槍の姿が！
ガスで見えないので、目前のプレートがでるまで気付かなかった。
「えっ！着いたの？？」拍子抜けの最後でした。
チムニーの手前で、昨日お会いしたソロの女性と再会。無事の再会に喜んだのですが全くの空身‼️驚いて聞くと、3メートル程滑落し、ザックの重みで身体が引き上げられず、ザックを下しロープで結んだが外れて落ちていってしまったどの事(゜ロ゜)
それからは雨水で口を潤しながらなんとかここまでやって来たとの事でした。
水と行動食をお渡しし、とにかく無事で良かったとお伝えしました。

今思っても、何が楽しくて山に行くんやろ？こんなしんどくて怖い思いしてもなんで行くんやろ？
山の魅力ははかりしれませんね。

今回は会長さんのルートファインディングによってなしえた山行でした。
いつも「そこ滑るよ。」「浮石に気を付けて」など気にかけてアドバイスして下さりました。ほんとうに感謝の気持ちばかりです。
終わってから小屋で会長さんから、北鎌尾根は奥穂〜西穂、北方稜線に続き山岳部であった高校生時代からの暖めていた場所であると聞きました。そして最後の目標の地、そんな機会にご一緒させていただき、パートナーが私で良かったのか複雑な思いです…

踏破できてほんと良かった。次回は絶景を眺めてみたい。

ってまた行くんかい〜www

追記 天狗の腰掛で幕営の際、独標の近くに緑のテントが張られているのを見ました。
翌日私たちが出発する際もそのテントがありいつ出発するのか気にかけておりました。
後で聞くともしかしたら行方不明になられているかも？との事でした‥
安否が心配です。無事をお祈りするばかりです。

コメント

hastler1208

ご無事で下山されたようで何よりです。
本当にお疲れさまでした。
コルでお会いしたソロの者です。
槍ヶ岳山荘に到着してから、ずっと気になっておりました。
視界不良の中、初めての北鎌尾根、なかなか手強かったですね。

雷雨と強風の吹き荒れた恐怖の一夜も近くにお二人のテントがある安心感で乗り切れました！
本当にありがとうございました！

次は好天を狙ってチャレンジして北鎌からの槍を目に焼き付けたいですね！

kurinneko

Re: ご無事で下山されたようで何よりです。
お疲れさまです💞
コメントありがとうございます🎵
お互い無事踏破できて良かった❗️

そちらにも訪問させてもらいます✨

ほやん

やりましたね！
くりんさん　こんばんは

何はともわれ槍ヶ岳お疲れさまでした！
そんでもって北鎌ルートの踏破おめでとうございます！

凄いなぁ・・
これからはくりん姉御と呼んでもいいですか？

kurinneko

Re: やりましたね！
ありがとうございます❗️

いやいや💦
私はひたすら着いていくだけで何も出来ませんでした💦
自分で出きることは、出きる限り頑張ったつもりですが結果的に何もできておらず私のスキルでは行ってはいけなかった場所ではなかったのか‥と😥
結果的には、無事踏破できましたが、山は結果オーライではないので💦

でも今回の山行の学びは多く、確実に成長出来ました。
色々な意味で今後自分がどうやって山と向き合っていくのか考える機会になりました。

姐御はやめて〜
自称山ガールなので(笑)