仙塩尾根〜蝙蝠尾根、伝付峠越え
- GPS
- 79:36
- 距離
- 49.0km
- 登り
- 3,974m
- 下り
- 5,493m
コースタイム
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 11:20
- 山行
- 9:55
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 11:03
天候 | 8/12 曇り時々雨 8/13 曇り→晴れ→雨(遠雷)→曇り 8/14 晴れ→雨→曇り 8/15 晴れのち曇り(時々雨) 大気の状態が不安定で変わりやすい天気でした。土砂降りがなかったのはラッキー。 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
広河原9:00発→北沢峠9:45着(少し早く着きました) 復路:早川町乗合バス 伝付峠入口16:14発→下部温泉駅17:04着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
仙塩尾根 高望池〜野呂川越:倒木多い。高望池からすぐのピークにとりつく部分で、1回踏み跡を見失いました。道は左のほうにあります。 三峰岳山頂手前、山頂から三国平に向かう部分:岩場、クサリ場あり。通行注意。 蝙蝠尾根…昭文社の地図では破線です。踏み跡、マーク見失わないよう注意。 北俣岳の手前:やせた岩尾根。通行注意。 四郎作ノ頭〜2581ピーク:倒木多い。 徳右衛門岳の水場:ペンキマークに沿って急坂を下ります。地図には「途中から左へ行く」とありますが、ほとんどまっすぐ下りて行く感じです。水はそんなに多くないので、コップですくって汲む状態。 蝙蝠岳登山口の手前:かなりの急坂です。 伝付峠越え 出合付近:鬱蒼としていて、マークが分かりにくいです。ここで15分くらいうろうろしました。細い倒木にテープが巻いてあるところに来たら、左の茂みをかき分けるとテープがみえました(踏み跡は右へ行っている)。すぐにはアザミ沢を渡らずに中州部分を少し進みます。 出合〜保利沢小屋:沢沿いのトラバースが多いので注意。工事用の道が交錯していて、どちらも赤テープなので分かりにくいです。赤テープを追っていったら、電信柱沿いにかなり沢から高い位置まで登ってしまい、下に登山道を見つけて下りました。 保利沢小屋〜木橋:たまに崩れているところがあります。金属製の橋が老朽化しているので通行注意。 廃屋のある肩からの下り:地図では「猛烈な急坂」とありますが、坂というより崩壊地。砂の斜面が崩れかけているところに、ロープが張ってあるような状態。雨の日は危険だと思います(今回ここが一番危険だと感じました)。 |
その他周辺情報 | 仙丈小屋のお弁当:おにぎり2つ 熊ノ平小屋のお弁当:おにぎり1、ちまき1(きな粉別添え)、梅干し1、小さいサラミ2 ちまきが激うま!笹にくるまれていて可愛いです。 下部温泉の温泉会館は受付は17時まで。 |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
*****40年振りの塩見縦走は辛くも楽しい山行でした*****
*辛1 高望池先の倒木帯でルートを見失ったときはこんなところで体力を消耗しなければいけないのかと焦った
*辛2 蝙蝠尾根の舟窪地形が過ぎて蝙蝠岳までが長すぎて辛かった
*辛3 伝付峠の上りは二軒小屋の庭で寛いだ後だったため4回も休憩
*辛4 廃屋の肩からモノレール沿いの下りは最後まで緊張を強いられた
*辛5 下部温泉会館の17時受付終了にて入浴できず、駄目を押された
*楽1 大平山荘から藪沢沿いのコースは涼しい
*楽2 仙丈小屋の支配人からは全般的なアドバイスがあり、深夜1時過ぎに満天の星とペルセウス座流星群からの流れ星二つを見た
*楽3 三峰岳と塩見岳の上りは登高している感が半端ない
*楽4 熊ノ平小屋の同宿者始め出会った方々が混雑する山域ではあり得ないくらい皆さんフレンドリー
*楽5 蝙蝠尾根下部の美しい森
*楽6 同行者が頑張ってくれて仙塩尾根・蝙蝠尾根を歩き通せた
この夏は猛暑のため日頃の足馴らしをせずにぶっつけ本番で臨んだが、メンバーと天候に恵まれ楽しく歩くことが出来たことに感謝します
夏はどうしようかと考えていたところ、仙塩尾根と蝙蝠尾根を歩くと言う、欲張りかつ、一人では心が折れそう…なルートに誘っていただいたので参加することにした。
初日は仙丈小屋まで行くだけ。Kさんご夫妻も一緒に5人で登った。薮沢沿いに登って行ったので、花がたくさん咲いていた。仙丈小屋は比較的新しくて綺麗で、色がシックで周りの風景と合っていて、良い雰囲気だった。水場は小屋から少し下の登山道沿いにある。今シーズンは一度枯れてしまったようだが、最近復活したようだ(それでも水不足気味みたいです)。食事の準備が始まるまで食堂でビールやコーヒーで乾杯した。
翌朝、Kさんご夫妻に挨拶し、食堂で身支度を整え、早出した。夜に雨が降ったので、晴れるかと思ったが、ガスっていたのでがっかりした。3時頃は晴れていたらしい…。ガスの中、仙丈ヶ岳登頂。何も見えないし先が長いので、ちょっと休憩してすぐ先に進む。ここからは野呂川越まで下り基調。高望池を過ぎると急に倒木が凄いことになる。独標までくると、晴れていて良い景色。朝は見ることが出来なかった、仙丈ヶ岳が良く見えるし、明日向かう塩見岳も見ることが出来て気持ちが高まる。野呂川越で長い休憩を取り、ここからは700mの登り返し。天気が悪くなってきて、雨が降り出し、雷も鳴り始めたが、なかなかたどり着かない。雷はだんだん近づいてくるようだったので「こっち来るな」と言いながら登った。間ノ岳との分岐に到着すると、雷はどっかへ行ってくれたようで、一安心。あとは小屋まで下るだけと思っていたが、意外と岩場があり、気が抜けなかった。熊ノ平小屋のまわりは水が豊富で、花も多く、別天地という感じ。ご飯も美味しかったので、また泊まってみたいと思った。
3日目。朝から晴れた!北荒川岳へ着くと、目の前には塩見岳が見えているし、振り返れば仙丈ヶ岳までしっかり見えて感激した。ここから塩見岳へ向かっていくとそそり立っている感じがすごい(その分登りはしんどい…)。北俣岳分岐までなんとか登りきって、荷物をデポして、塩見岳までピストンした。登る途中で蝙蝠岳が見えたが、思っていたより遠くに見えて、この先も大変だな…と思った。塩見岳の山頂では、雲が出てきてしまい、あまり景色は楽しめなかったが、仙塩尾根を歩ききった!という満足感を得ることができた。分岐まで戻り、北俣岳を経て蝙蝠岳へ向かった。あんなに晴れていたのに、雨が降り出してしまい、細かなアップダウンやハイマツ漕ぎもあり、山頂へ着いた時はほっとした。山頂では何も見えなかったが、四郎作ノ頭付近で振り返ると、ちょうど雲が切れて蝙蝠岳の綺麗な姿を見ることができた。この先は下るだけ!と思っていたが、またしても倒木が多い。細かな登り返しもあって、かなり疲れた。徳右衛門岳で15時過ぎだったため、無理をせず、ここでテン泊することになった。
最終日。前日に二軒小屋まで下れなかったので、2時半起床4時出発とした。この日も朝は晴れ。木々の合間から、綺麗な朝焼けと富士山のシルエットが見えた。全体的に急な下りが多かったが、登山口の手前が特に急だった。前日は2組、この日も2人登っている人に出会ったが、このルートを登りで使うのは絶対嫌だなあ…と思った。二軒小屋ロッジで長めの休憩をとった後、気持ちを奮い立たせて伝付峠へ。500mの登りだが、道が整備されていて歩きやすかった。水場で休憩し、出合まで下っていく。事前の情報で出合付近は鬱蒼としていて、分かりにくいと知っていたが、本当に分かりにくく、15分ほどウロウロすることになってしまった。その先も、沢沿いにトラバースがあったり、工事用道路と交錯していて分かりにくかったり、保利沢小屋まではかなり苦労した。木橋を渡った後、廃屋のある肩まで登り、急坂を下るという、最後の難所へ。地図では「猛烈な急坂」とあるだけなのだが、ロープだらけだし、道のすぐ横が崩壊している状態で、かなり危険な道だった。無事に下りて、少し行くと発電所に着いた。ここからは道路を歩くだけ。途中リニア新幹線のトンネル工事現場があったが、この日は工事が休みでダンプカーが走っていなかったので、気を使わずに歩いていくことが出来た。新倉の糸魚川-静岡構造線の露頭を過ぎて歩いていくと、バス停の手前に湧水があり、ここでバスの時刻まで休憩した。
今回はいつもより荷物が多い状態で3日連続10時間行動だったので、不安もあったが、怪我なく無事に歩くことが出来て、自信がついた。仙塩尾根という長い尾根を歩ききることが出来たことも良かった。天気はいまいちだったが、大気が不安定という状況の中では良いほうだったのではないかと思う。
また、歩いている途中や小屋で一緒になった人が、良い人ばかりで気持ちよく歩くことができた。
道の状況では、倒木に苦労することが多かった。千枚岳から二軒小屋へ下った人も倒木が凄かったと言っていたので、今シーズンの南アルプスは倒木だらけなのではないかと思う。二軒小屋から畑薙ダム方面へ行くと帰るのが面倒になるため、伝付峠越えをしたが、崩れている箇所が多いし、大雨が降ればすぐに通れなくなったり、ルートが変わることがあると考えられるので、あまり使わないほうが良いと思った。
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