台風通過でガスと雨の飯豊山(↑↓大日杉登山口)切合小屋テント泊
- GPS
- 32:10
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 2,173m
- 下り
- 2,208m
コースタイム
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 6:35
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 9:19
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
山形県側の大日杉小屋まで自家用車利用。駐車スペースは広いです。携帯電話はだいぶ手前から使えません。小屋はビール、お茶の販売がありました。トイレ、水場は小屋の一階にあります。 山形県側からだと、東北中央自動車道路の「米沢北IC」から白川ダムを経由して車で約1時間かかります。埼玉からですと、福島県側ルートとの時間差は約40分程度早くなるようです。コンビニは、米沢北IC周辺に数件と、途中に1件だけ(ファミリーマート川西時田店)です。 福島県川入側からのアクセスとしては、飯豊トンネルを抜ける飯豊檜枝岐線がありますが、二車線道路で快適です(一部工事中)。ただし雨量によって通行規制があるので注意が必要です。※帰りはこちらのルートを利用しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○全般 山深い飯豊山には、必要最小限の道標やマーキングしかありません。当然ながらガイド地図、地形図は必須です。大日杉小屋からのルートは、稜線までの尾根で仮払いがされていない一部区間もあります。また、稜線を除く全区間で虫が多くて大変不快でした。 ●大日杉小屋 車での移動が遠いので前泊(素泊まり、1500円)しました。特に予約は不要。この時期は管理人(+かわいい子犬)が常駐していました。二階のリビングでバーナーの利用可。蚊が多くてだいぶ刺されました。三階が寝室です。毛布レンタル(100円)あり。 ○大日杉登山口〜切合小屋 ガイドブックのコースタイムは5:30と長丁場です。登山口から地蔵岳までは標高差約900mをずっと上ります。我々だと休憩含で約3時間とコースタイム通りでした。登山口からすぐのザンゲ坂はクサリ場もありますが、特段の危険箇所はありません。地蔵岳から切合小屋までは軽いアップダウンの繰り返しです。途中の水場などの偵察をしたので、コースタイムは切れませんでした。最後の水場から切合小屋までのトラバース区間は笹の根で歩き難いです。全区間で道標はほぼありませんが、道は整備されています。 この時期は、プンプン虫が多くて極めて不快でした。雨のためかハッカ油による虫除けもあまり効果なしでした。 途中の水場情報(2018年8月下旬)は以下です。 ・長之助清水 最初の急登のザンゲ坂を登った先。標識有り。水量未確認だが数日前のレコで水ありとの報告あり。 ・地蔵岳融雪水 地蔵岳直下。標識無し。水たまりのみで、流れはありませんでした。緊急時以外の利用不可。登山道途中の二箇所からアクセスできます。 ・目洗清水 地蔵岳と御坪の中間付近。案内標識あり。登山道から急坂を50mほど下るとチョロチョロの流れあり。冷たくありませんがペットボトルに汲めます。飲料可。 ・切合小屋手前の水場 水量豊富です。あまり冷たくありません。 ●切合小屋(テント場) 小屋の裏手が広くて平坦な砂地のテント場です。一人500円、子ども料金設定はありません。飯豊山が望めます。小屋横の綺麗な公衆トイレ(洋式)が利用可能です。今回は雨不足で切合小屋では水が枯渇して大変そうでした。小屋前の水槽への水場からの水は止まっていました。また売店もビールだけで、ソフトドリンクなどはありませんでした(売り切れ)。事前に要確認です。 ○切合小屋〜本山小屋・飯豊山 切合小屋から草履塚までは、ガス時などは道迷いに注意です。沢筋と踏み跡が交叉する区間がありますが、道標、マーキング、赤布等はありません。 御秘所と言われる短い岩稜部は濡れていると滑ります。クサリ有り。滑落注意です。 御前坂の急登区間は、今回は風雨がひどく(暴風雨といってもよい)顔が雨で痛い位でした。ここもマーキング等は必要最小限なので、視界不良時には注意が必要です。なお本山小屋の手前で風は急に弱まりました。 本山小屋から飯豊山山頂までは危険箇所はありません。 ●本山小屋 休憩で立ち寄りました。この時期は親切な女性管理人が常駐していました。ソフトドリンク、山バッジの販売あり。その他、様々な物資(ガス等)も販売していました。オリジナルTシャツは普通サイズは完売でした。小屋内は撮影禁止の掲示あり。また、こちらの水場は枯れていないと聞きました。 公衆トイレは切合小屋と同じ仕様でした。洋式で綺麗です。ドアを「閉めろ」という掲示が山ほどありました。利用者のマナーが問われていると思います。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
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感想
20年ぶりの飯豊山は、悲しいかな雨でした。
台風通過の予報ではギリギリ天候が持つはずでしたが、悪い方にはずれました。雨とガスの飯豊山は単に登っただけの感じです。リベンジ必須でしょう。
車の移動が遠いので、大日杉小屋で前泊しました。途中のSAで購入した冷凍餃子を遅めの夕食としました。小屋ではかわいい子犬が迎えてくれました、蚊に刺されてかゆい一夜となりました。
翌朝、小雨です。ウダウダしていると、車できたグループが雨具を着て登山口に消えていきました。その後もソロの方が入山。管理人さんによると、天候悪化だが小雨、9時過ぎには曇りになるはずということで、7時もだいぶ過ぎて出発しました。
ザンゲ坂はクサリ場、その先も急登です。最初の水場は未チェックです。だまし地蔵というニセピークを越え、3時間かけてやっと地蔵岳へ、ヘロヘロでビショビショです。直ぐ先に融雪水があるとガイドにあるので急ぐと、ほぼ枯れていて流れはありませんでした。非常時に濾過して飲む位でしょう。ガッカリ。
次の水場は、目洗清水という鞍部にある水場です。標識はありますが、だいぶ下ったところに赤布が見えます。雨も小雨なので休憩がてら探りにいくと、チョロチョロとした流れがありました。冷たくありませんが飲めました。
地蔵岳から先は、アップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げます。途中、スライドした3人組から「切合小屋の水が涸れているので、最後の水場で水を持っていくように」とアドバイスがありました。事前情報通りです。ダケカンバの林を歩くようになって、登山口で見かけたグループに追いつき、少し下って最後の水場です。しっかりと4リッターほど給水します。笹の切り株が歩き難いトラバースを越えると、やっと切合小屋に到着しました。この頃には雨はやみ、曇り空です。
テント場は貸切でした。昼寝をして起きると、夕焼けが美しく映えていました。また米沢方面の夜景も綺麗でした。
翌朝、小屋の発電機の音で起き、テントから顔を出すと飯豊山はガスの中です。いつも通り、ウダウダして、なんとか6時過ぎに出発とします。草履草までの登りは思ったよりも短く感じたのですが、ガスが徐々に濃くなります。岩場の御秘所を越えるとポツポツ降ってきました。御前坂を登る頃にはちょっとした暴風雨になり、顔が痛い状況です。本山小屋手前で風は弱まりました。
小屋内でてコーラを購入して休憩としました。こちらも立派な小屋ですが撮影禁止でした。小屋から10分位で山頂です。ガスで何も見えません。だいぶ悲しい山頂でした。単独の方が直後に山頂に到着するも、山頂写真も撮らずにダイダラ尾根の方向に黙々と下っていきました。。。
本山小屋まで戻り、山バッジを購入し、オリジナルTシャツはサイズ・色がないので諦め、神社にお参りをして、「ドアを閉めろ」が50個くらい書かれているトイレをお借りして、小雨のなか切合小屋に戻ります。
運悪くテント撤収時に雨が強まり、ビショビショのテントを持って、逃げるように下山を開始し、最後の水場で下山用のポカリを作って、行動食を食べながらの下山となりました。雨も降ったりやんだり、雨具を脱いだり傘をさしたりで不快な下山です。ザンゲ坂は、クサリ場ではなくて、その先のザレ・ドロ区間が雨で足場が流れて無くなっていて難所でした。
やっとのことで大日杉登山口に到着し、沢でドロを落とし、軽く着替えて車へ。下山後のプランを考えていなかったのですが、喜多方ラーメンを食べたくなったので、飯豊トンネルを越えて福島県側へ抜けます。「いいでの湯」に空室があったので素泊まりとして、翌日にラーメンを食べて帰京となりました。
本当は渓流釣りをしたかったのですが、前日までの雨で沢は増水してアウトでした。なお目的のラーメン店が臨時休業だったので心が折れそうでしたが、息子が見つけてくれた店(まるや食堂)が美味だったので、最後復活できました。
今回の飯豊山は、前泊と後泊を入れてなんと三泊もしてしまいました。山は雨で展望も無く満足感はありません。息子の夏休み最後の山行としては、少し残念感の残る山行となってしまいました。まあ、次回に期待しましょう。
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