台風通過後の槍ヶ岳


- GPS
- 73:51
- 距離
- 40.4km
- 登り
- 1,918m
- 下り
- 1,907m
コースタイム
- 山行
- 4:39
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 5:38
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 7:35
- 山行
- 4:24
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 4:47
- 山行
- 2:21
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 2:36
天候 | 曇り後晴れ、その後大雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
台風通過直後には、倒木が登山道をふさいで跨いだり潜ったりアスレチック状態でしたが、山小屋の皆さん等が早急に整備をして下山の際は綺麗になっていました。 ただ梓川沿いの登山道が数ヵ所崩れて、迂回路が設置されています。 |
その他周辺情報 | 1 上高地インホメーションセンターには、利用料100円で3分100円のシャワーが有り下山後にリフレッシュ出来ます。 2 横尾山荘は、部屋も広く木製二段ベッドで寝るスペースも広くて熟睡出来ます。お風呂も広くシャワーが有るのが嬉しいです。食事も良かったです! |
写真
感想
昨年、立山から見た穂先に登ってみたくなり、今年の遠征第二弾で台風21号が北上し飛行機が欠航便となる直前に羽田に飛び、新宿から深夜バスの「さわやか信州号」に乗車し上高地に翌日早朝に到着しました。
❮1日目❯〜槍沢ロッヂ泊
台風通過後で上高地の各施設は、送電線が倒木で切れて停電となっており、まだ断続的に雨が強く降っていて薄暗い中、着替えをすませザックを整え余分な荷物を観光センターの預り所に預けて出発しました。
梓川の左岸の遊歩道を順調に歩き徐々に雨も上がって、明神分岐でレインウェアを脱いで身軽になって横尾に到着し、途中で猿が悠然と対向して歩いて行き、河原には群れでいました。
横尾山荘で早めの昼食として醤油ラーメンを食べました。これが、けっこう旨い‼
横尾からは、本格的な登山道が始まり台風によって倒れた樹が登山道を何回も塞ぎます。まるでジャルグルジムの様に樹の幹や枝を跨いだり潜ったり、ザックを下ろしてザックとカラダを別々に通したり汗だくのアスレチック状態でしたが、横尾を出て間もない箇所でポールを樹の枝に挟みパッキーンと無惨に折ってしまいました。
槍沢ロッヂに近づくと、ロッヂのお兄さん達が倒木をチェーンソーで切って、歩き易くしていました。有り難いことです。
そうして槍沢ロッヂに到着、宿泊の受付を済ませて着替えをして入浴時間を待ってノルビリし、シャンプー石鹸はNGとなっていますがお風呂に入れる有り難さ、さっぱりして夕食を食べて、7時半には眠くなり熟睡状態で翌日3時半まで爆睡しました。
❮2日目❯〜槍ヶ岳山荘泊
さぁ〜槍を目指して出発!!
今日の天気は上々、明日からはまた雨予報となっており、何とか晴れている穂先に登りたいと歩を進めます。
段々と傾斜がきつくなりますが、2000mを超えても穂先も見えずまだ森林限界も過ぎていないので、足が重くなります。
でも、間もなく低木となりハイマツ帯になると見えました・・・穂先が、真っ青な空に突き刺さるように槍の穂先が見えてきました。
しかし、傾斜は一段ときつくなり更にガレ場をトラバースしつづら折りで登って行きます。
穂先が徐々に近づきますが、なかなかたどり着かず、途中からは親切な肩までの残り距離が岩に表示していますが、これがまた追い打ちをかけられいるようで心理的に辛く、大きくなる穂先に圧倒されるものの疲労感も一層増します。
それでも何とか槍の肩に到着、マンモス山荘の槍ヶ岳山荘前のテラス席で槍沢ロッジのちらし寿司の弁当をみそ汁を作って食べました。
これがまた、美味しくて結構なボリュームでした。
槍ヶ岳山荘で宿泊の受付を済ませ、ザックをデポしサブザックを背負い、ヘルメットを被り、いよいよ穂先にアタックです。
少し風が出てきましたが、特に登るのに支障がある状態でもなく多くの人が穂先を登ったり下りたりしていました。
とりあえず岩場を三点支持を意識しつつ、余り鎖や鉄杭に頼らないで岩場に手足をしっかりかけて登る方が登りやすく、下りやすいです。
最後の二連の梯子を登り、待望の穂先のてっぺんに到着、360度の眺望、抜群の高度感、じつに登った甲斐の有るピークです。
思ったほど山頂は混雑しておらず、ソロで登っていたもう一方にシャッターをお願いし、交互に写真の取り合い段々と気温が下がってきたので、梯子に取り付き穂先を下りました。登りより、やはり下りの方がやや怖い感じはしますが、登り同様に岩場をしっかり手足でホールドして下りるのがおすすめです。
山荘に戻ると、徐々に雲も増えて穂先にも雲がかかり始め気温は一段と下がり、山荘内では暖房のために石油ストーブが点いていました。
さすがに、マンモス山荘だけあって多くのツアー登山客等で平日でもそこそこ賑わいでした。
天気予報では翌日は午前・午後ともに雨予報で、計画では大喰、中岳を縦走して氷河公園を経由し下山、もう一泊槍沢ロッジと考えていましたが、悪天候なら槍沢をピストンで下りようと考え、夕食を終えて星空も見えず早めに寝ました。
❮3日目❯〜横尾山荘泊
朝から予報どおり、山荘前のテラス席も見えない位のガスガス状態で、これはガレ場を迷わないで下りなきゃいけないし、風もそこそこ強そうなので縦走を諦め、無難に槍沢をピストンすることに決めて、一緒に山荘を出たソロで来ていた三人で槍沢ロッジまで下山しました。
大曲付近からガスは薄くなるものの、沢の水量が増えているようで前日は石の上を渡った箇所も足首まで沢に浸かり渡る箇所が数カ所有り、登山道も小さな沢になっている箇所も有りました。
こんな悪天候でもスライドする方々がいっぱいいてビックリでした。
雨は全く止む様子は無く、早めに下山したので槍沢ロッジからもう一つ下の横尾まで下りようと、登る時は倒木で苦労した登山道を雨の中下山しました。
登った時と大きく変わり、倒木は全て切られて歩き易い登山道になっており雨さえ降っていなかったら快適なのにと思いながら横尾山荘にたどり着きました。
予約はしていなかったものの横尾山荘は宿泊を受け付けてくれ、宿泊の部屋も広くて寝るスペースも二段ベッドで広くて快適、お風呂も広くシャワーが有るのでシャンプー・石鹸はNGでも快適、食事も比較的良くて、また来たくなる山荘です。
夕食後には、長野県警山岳救助隊員の安全登山の講話まで有り、とっても有意義でした。
❮4日目❯〜最終日
朝から雨は止む様子は無く、昨日から上高地には大雨警報が出ている状態で、乾燥室で乾かしたレインウェアを着込み上高地を目指して出発しました。
上高地に着くと、さすがに土曜日なので午前中でも河童橋から多くの観光客が傘を差しながら歩き回っています。
登山客も、昨日以上に沢山スライドしました。
預けていた荷物を受け取り、上高地インフォメーションセンターで濡れたウェアをビニール袋に入れ、センター内のシャワーで久々に持参したシャンプーとボディーソープでさっぱりし着替えて、バス・電車・飛行機を乗り継ぎ地震で大揺れとなった北海道に無事に戻り、今回の山行を終えました。
一日だけでも天気に恵まれ、槍ヶ岳に登れた事に感謝・感激です。
猛烈な台風でヒヤヒヤしながら上高地にたどり着き、槍の肩から家族にラインすると「地震発生」の知らせ、どうすることも出来ず自宅は被害も無いので予定通りの行程で帰宅しましたが、こんなに大きな被害が発生し停電が続くとは思ってもみませんでした。
色々と思い出深い初槍ヶ岳登山でしたが、でもやっぱりもう一度穂先に登りたくなっています。
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