静かな中央アルプス 誰もいない将棊頭山。
- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 718m
- 下り
- 732m
コースタイム
2日目 6:45西駒山荘―7:43濃が池分岐―8:03濃が池8:10―9:17駒飼ノ池―10:42宝剣山荘10:50―11:16千畳敷きカールの底11:26―11:32千畳敷ホテル
天候 | 1日目 晴れたり曇ったり。 2日目 晴れ。 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
菅の台バス停の駐車場は9割方詰まっていましたが、バス待ちの行列もなく、定時バスに待つことなく乗れました。ロープウェイも待つことなく、順調に千畳敷きへ着きました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
神社の横から観光客に混じってカールをトラバースします。八丁坂、乗越浄土まで相変わらずシンドイ登りです。ゼイゼイハアハア。 乗越から中岳に登り、中岳から頂上山荘へ下ります。 木曽駒は巻いて稜線に上がります。滅多にヒトに会うことが無い、緩やかな登りです。 稜線を登って馬の背の頭へ。馬の背の下りは大岩が重なったり、小岩ゴロゴロしたりの急な下り。慎重に下ります。馬の背の急下りが終わると、右手に濃が池を俯瞰しながら快適な尾根歩き。 濃が池への分岐からは緩やかな登りとなります。危険個所はありません。気持ちよく歩いて将棊頭山への分岐に至ります。軽く登って将棊頭山に到着。山頂から本日の宿「西駒山荘」が見下ろせます。 翌朝。歩き始めてじきに脚が痺れます。フラフラと、ハイマツの枝に足を取られて転倒。弁慶の泣き所をしたたか打ち腫れ上がりましたが、骨折は無さそうでホッ。ダブルストックを取り出します。 濃が池分岐から池まで下ります。この所降り続いた雨のため、池の水は豊富です。池から先の登山道は川と化し、岩を伝って進みます。 秋色染まるトラバース道で、後ろからやって来た男性に追い越されます。西駒山荘の宮下さんです。久しぶりの好天気でパトロールに出て来たようです。あっという間に姿が見えなくなりました。 トラバース道が終わって急登となります。ダブルストックを片付けて三点指示で登ります。二つの梯子を上がり、まだ急登。シンドイナ。 急登を登り終え、馬飼ノ池へ着くとカールが広がっています。ダブルストックを取り出します。千畳敷きカールと違って、広くジグザグに気持ちよく登る事が出来ます。 乗越浄土からの下り。結構脚に来ていますので慎重にゆっくり下ります。ダブルストックが役に立ちました。途中でひと休みしていると宮下さんが上がってきました。宝剣に登って極楽平から廻って来たとの事です。ハヤッ。 カールの底から千畳敷きホテルまでの遊歩道、頑張って上がり無事ロープウェイのヒトとなりました。 |
その他周辺情報 | コマクサの湯で汗を流し、ソースかつ丼を頂きました。 |
写真
感想
秋雨前線が上がったり下がったり、雨の日が続いています。天気予報では3連休最終日の敬老の日には晴れマークがついています。中央アルプス将棊頭山に登る事にしました。ところが前日の天気予報では晴れマークは消えていました。少々の雨は覚悟で予定を決行。
カメラをシャワーキャップで覆いましたが、幸い雨に会うことはありませんでした。馬の背から将棊頭山への稜線は基本的には下り。千畳敷きの喧騒から離れて静かな静かな稜線歩きです。チングルマ、シラタマノキが赤く染まり始め、ウラシマツツジが白い岩に絡まるように真紅に群れています。アサギマダラがひらひら舞っています。晴れ間も現れ、気持ち良く稜線を歩くことが出来ました。
西駒山荘に泊まるのは4度目です。石室の内部はは一面レンガが敷き詰められていて、新しい薪ストーブが入っていました。トイレ棟の前には薪が積み上げられています。毎年「西駒ン歩荷レース」でレンガが運び込まれていましたが、もう必要が無くなったので、昨年からは薪に変わっているようです。今年は3圓15圓2部門が行われたという事ですが、強者が一杯いるようです。管理人の宮下拓也さんは夏山の3か月以外は杜氏をされています。外のベンチに座り、缶ビールと宮下杜氏の信濃錦を飲みながら夕食までの時間を過ごします。夕食は名物「西駒ンカレー」、宮下さんお勧めの「一瓢」は辛口のお酒、旨いけどカレーには合わないようです。
夕方になって雲も流れ、星が輝き始めましたが、月の明るさのため星空の撮影は断念。宿泊者は広島からお見えになったご夫婦とわたしの3人だけ。ゆったりと西駒山荘の夜が明けました。山荘裏の小山に上がると、八ヶ岳と南アルプスの間、秩父の上空が茜色に染まってきて、金峰山辺りからご来光。今日はいい天気になりそう、ラッキー!
初秋の朝の空気をたっぷり吸って稜線を歩きます。濃が池、駒飼ノ池に寄り、無事千畳敷カールに戻る事が出来ました。
いい天気に恵まれ、大した怪我でも無く、少々疲れましたが、木曽駒の神さん、アリガトサ〜ン、でした。
コメント
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こんにちは。
僕も御嶽山噴火で木曽駒に変更した時に歩きましたが、馬の背から将棊頭への稜線歩きはいいですよね。
学生時代に新田次郎の本で読んだ聖職の碑も見たかったので、いい思い出です。
きれいな写真を拝見して再訪したくなりました。
shigeさんこんにちは。
将棊頭山への稜線歩き、今のわたしでも行く事が出来る数少ない山の一つです。西駒山荘もまた大好きな山小屋の一つです。また来年も行く事が出来るかな。
shigeさん、朝日・雪倉でぎっくり腰にあったそうですが、まだ痛みがあるんですか? 最近、山へ行かれていないようですのでちょっと心配。まだ痛みがあるようでしたら、以前お教えした腸腰関節の整復術をお試しください。
ご心配、ありがとうございます。
腰の痛みはなくなりましたが、少し違和感が残ってはいます。
それより行動中には起こらなかった腰痛が山で発症した事で精神的な不安が残っている事のほうが問題です。でも昨日は1ヶ月ぶりに鈴鹿を歩いて来ました。腰は問題ありませんでしたが今度は膝がいたくなってしましましたよ。(^^)
山へ行けなかったのは、腰痛以外に親父の検査入院(問題ありませんが)とか悪天とかが重なりました。休日が晴れてなかったので、あきらめがついてストレスはたまりませんでしたよ。
木曽駒は、いつかRWではなく麓から西駒山荘に上がって聖職の碑コースを歩いてみたいとおもっていあます。千畳敷の紅葉は見れませんが。
安心しました。
ぎっくり腰はいつ起こるか判りませんが、起こった時は諦めるより仕方がありません。でも、その心配をしていてはな〜んにも出来ません。不安でしょうが、ぎっくり腰は引きづることはありません。どうしようもない慢性の腰部疾患とは違いますので、どんどん山をお楽しみ下さい。
shigeさんのヤマレコ楽しみに待っています。
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