南アルプス白峰三山縦走テント泊〜素晴らしき天空の稜線歩き
- GPS
- 49:14
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 2,678m
- 下り
- 3,347m
コースタイム
- 山行
- 2:03
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 2:04
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 7:24
天候 | ほぼ晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿7:00 - 8:28甲府 (スーパーあずさ1号, 回数券2700円) 甲府9:05 - 10:58広河原 (2050円) ※甲府駅からはバス3台が出ました。混雑で出発も到着も30分遅れとなりました。私と同じ電車に乗ってきた人はほぼ座れたと思いますが,それ以降の電車でやって来た方は2時間立ち続けという悲劇に。 【帰路】9/24(MON) 奈良田温泉15:55 - 17:04下部温泉駅 (1000円) 下部温泉17:19 - 18:02甲府 (ふじかわ9号, 1320円) 甲府18:11 - 19:38新宿(スーパーあずさ78号, 回数券2700円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【広河原−白根御池】雨続きで心配でしたが、ルートも幅広く、ドロドロの場所も限定的で問題無かったです。 【白根御池のテン場】眺望以外は最高。テントスペースは平で広くて草地。テント客に対してもとても親切なスタッフ。さらに蛇口を捻れば南アルプスの天然水が無料で飲み放題です。トイレはなんと水洗。 【白根御池−北岳】草スベリ経由で登りました。特に問題なしです。北岳の前後は危なそうな狭い岩稜帯も所々ありますのでご注意を。 【北岳−農鳥小屋】間ノ岳までアップダウンが多く(複数の偽ピークに騙されます)、体力的にしんどいですが、危険箇所はなかったと思います。間ノ岳から農鳥小屋まではザレの急坂です。ここの急坂は色々な意味で要注意かと。 【農鳥小屋のテン場】稜線上にあり眺めは良好。東側に開けているので、東風が強いと大変そうですが、この日は強い西風が吹いていましたが殆ど影響はありませんでした。水場ではキンキンに冷えた南アルプスの天然水が飲み放題です。本当に美味しい水ですが、水場までのあまりの標高差に二往復する気にはとてもなれません。また、トイレは今まで見たことがないタイプで度肝を抜かれます。 【農鳥小屋−農鳥岳】農鳥小屋から西農鳥岳まではガレ場で急登なので一発で目が覚めました。西農鳥岳から農鳥岳までは細かいピークは巻いてくれるので、農鳥小屋から見上げた感じよりは比較的楽にクリア可能かも。 【農鳥岳−奈良田】大門沢下降点までは大方、楽々ハイキングコースです。下降点からは急坂です。コンディションが良ければ問題ありませんが、濡れてるとちょっと手こずりそう。ちなみに、大門沢小屋のトイレも農鳥小屋のと良い勝負です。大門沢小屋から先はちょっとしたアドベンチャーコースでした。流れの速い増水した沢の上に架かる頼りない橋の数々に、2カ所程渡渉があり,安全なルートの確認が必要でした。大雨の後しばらくは気をつけた方が良さそうです。 |
その他周辺情報 | 奈良田の里温泉:奈良田温泉バス停から徒歩5分ほど(但し、少々登る)。露天はありませんが、泉質はヌルヌル系のかけ流しでなかなか良かったです。さらに、食堂と休憩室があります。休憩室は有料で、入浴だけ550円に対して、1500円掛かります。バスの待ち時間だけ使わせて、とお願いしたら少し安くしてくれました。 |
ファイル |
9/22の北岳の天気と気温
(更新時刻:2018/10/27 12:56)
9/23の農鳥岳の天気と気温
(更新時刻:2018/10/27 12:57) |
写真
装備
個人装備 |
半袖シャツ
長袖インナー
薄いフリース
レインウェア上下
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着(ダウン上)
ゲイター
帽子
靴
ザック
朝昼夜ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
時計
サングラス
タオル
テント
マット
シュラフ
身体ふき
燃料
バーナー
ストック
カメラ
スマホ
ラジオ
着替え(下着)
ココヘリ
|
---|
感想
日本標高第二位の北岳、第三位の間ノ岳を縦走する魅力的なこの定番ルートをどうせならテント泊で満喫したいと思ったのはお盆過ぎ。その後、悪夢のような週末雨予報の連続に延期を重ねていましたが、ようやくこの週末はそれなりの予報になったので、意を決して突撃してみました。
一ヶ月ぶりの晴れ予報で、しかも三連休、キャリーオーバーした私のような人達がどっと押し寄せるのではと戦々恐々でしたが、案の定、特急あずさは自由席に入り切らなかった人達が指定席車両まで押し寄せる大混乱。ところが甲府で降りる人はほんの一握り。きっと、残りの人達は北アルプスが引き受けてくれるんだな、と胸を撫で下ろしました。
天気予報では連休初日午前中と最終日は雨の予報でしたが、幸い濡れることもなく白根御池小屋に到着。とても気持ちの良い受付の女性に説明を受け、良場をゲット。やはり南アルプスで正解だったと、気分が良いままに初日を終えることが出来ました。
二日目が本番、北岳、間ノ岳を踏んで、厳しい門限があるらしい農鳥小屋に3時前には着かないとならないので、夜明け前に出発準備。オリオン座が綺麗だったので、ちょっと撮影したりしながらも、夜明けと同時に出発出来ました。稜線まで出てみると、それはもう期待以上の360°の素晴らしい視界に恵まれました。北の甲斐駒に東の仙丈ヶ岳、西には鳳凰のオベリスクまでくっきりと見え、更に足を進めて間ノ岳からは塩見岳を初め南アルプス深南部側が一望できました。さらに縦走中はずっと雲海に浮かぶ富士山と一緒という贅沢さ。縦走はこうでなくっちゃ。
さて、もう一つのお楽しみの農鳥小屋には頑張り過ぎて1時過ぎに到着。噂通り、赤いドラム缶の上から双眼鏡で監視、いや、見守られていました。その親父さんに、テント泊をお願いします!、と言ったら、おお、そうか、こっちに来て、とウケツケに案内され、無事手続き終了。何か言われないかと無駄にドキドキしちゃいました(笑。この時間でも先客が二人いましたが、ここでも良場をゲットし、標高差100mの水場への旅と、売店で親父さんのイラスト入りオリジナル手拭いをゲットして、あとはのんびりとテント生活を満喫しました。
最終日も3時過ぎに外を見ると星空が瞬いており、この日も晴天の予感に、夜明け前に出発。西農鳥岳からのご来光を眺めて、南アルプス南側を中心とした最高の眺めを満喫。この時間に山にいるのは好き者だけなので、ちょっとした会話も楽しいものです。三山縦走の最後となる農鳥岳では、歩いてきた稜線を眺めて感慨に浸った後、下山開始。大門沢では涼しい沢沿い歩きを楽しみ、大門沢小屋ではトイレにビックリし、その後はちょっぴりハラハラする場面もある沢越えを繰り返して、予定より3時間早く下山。帰りのバスまで温泉でのんびり出来ました。
ここは昭和感満載の小屋、少々荒れ気味の登山道など、洗練され過ぎていないのがまた気に入りました。美味しい水もあるし。
思い出すのも楽しくてすっかり長くなりましたが、この長文をここまで読みきってくれた方もきっと南アルプスが大好きなのかも。ありがとうございました。
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