蛇谷ヶ峰〜地蔵山〜イワクタ峠〜釣瓶岳〜武奈ヶ岳〜コヤマノ岳
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- GPS
- 08:42
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 1,643m
- 下り
- 1,723m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 8:42
普通に歩くと、もっと時間を要します。
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■朽木学校前バス停〜蛇谷ヶ峰 舗装路を歩いて行き、車両止めのロープの先は未舗装林道となり、すぐに登山口へ至ります。 朽木支所前バス停で降りた方が登山口までへの距離は短くて済みます。 標高413mとの標識の地点から谷へゆったりと下り、沢を渡渉し、階段が主体のジグザグ道を登ります。 崩れかけの木道は濡れていると滑りやすいかも。 分岐には標識もあり、問題のない道が続き、蛇谷ヶ峰山頂へ至ります。 ■蛇谷ヶ峰〜ボボフダ峠〜地蔵山 ゆったりと進んだ後、方向転換して急斜面を下ります。 谷の源頭部と出合い、しばらくはこの谷と並走して進みます。 P702である滝谷ノ頭で方向転換し、ボボフダ峠を経ての道程となりますが、落葉などで踏み跡が薄れ気味で分かりにくく感じる所があります。 新旧の倒木がありますが、通行への支障は大きくなく、問題なし。 ただ、進路を分かりにくくしている事はあり、特にヨコタニ峠の手前辺りで顕著かな。 林道と並走する辺りを経ると地蔵峠に至り、すぐに地蔵山山頂です。 ■地蔵山〜イワクタ峠〜釣瓶岳 赤線を見直すと、地蔵山からイワクタ峠までは何度となく方向転換しているけど、特に問題ない道だったはず。 イワクタ峠は『峠』との名前が付いていますが、一般的な峠の地形ではなく、山頂となっています。 釣瓶岳への道にも倒木は少しあるけど、問題ないでしょう。 ■釣瓶岳〜武奈ヶ岳〜コヤマノ岳 釣瓶岳からの下りは道が分かりにくく感じるけど、どこを歩いても大差なさそう。 それなりの傾斜ではあるので、足元に注意して下ります。 細川越を経ると、武奈ヶ岳の北稜となり、道幅が狭い区間が多くなります。 そこを抜けると好展望が広がるようになり、程なくして武奈ヶ岳山頂へ至ります。 西南稜を少しだけ進んで分岐で左折、ザレた道を下ります。 コヤマノ分岐にて右折し、ブナ林の中を歩いて行くとP1181があり、その少し先にコヤマノ岳の標識はあります。 ■コヤマノ岳〜八雲ヶ原〜北比良峠〜ダケ道〜大山口〜比良駅 少し引き返して来て、分岐にて右折。 その先のスキー場跡かなという辺りはザレていて、やや歩きにくい。 八雲ヶ原から北比良峠は問題なし。 ダケ道はきちんと整備された道で、ガレ気味の所が少しあるかなという程度でしょうか。 山道は大山口までで、その後は地図の通りに進むのみです。 登山道全般について。 粘土質で滑りやすくなっている所が少なくなく、注意が必要でしょうか。 落葉の堆積で道が分かりにくくなっていたり、浮石が隠されたりしています。 |
写真
感想
紅葉の時期となって来たようで、それに合わせての山行をすべく、今回は比良山系へ。
まだ訪れていない奥比良の蛇谷ヶ峰を歩いてみたく、ルートを検討。
西側に下りるとバス便が少なく、できれば避けたい。
でも、蛇谷ヶ峰から南下して武奈ヶ岳に着き、そこから琵琶湖側へ行くのは、この時期だと急いで歩く必要がありそう。
ヤマプラで調べてみると、12時間ぐらいの行程。
過去の経験からすると、撮影を程々にすれば、その3割カットぐらいで歩くのは可能なはずで、理論上は8時間半ぐらい。
朽木学校前を8時20分スタートとして、17時前ぐらいに比良駅に到着しようとの算段を立て、今回も楽しく歩くべく出かけて来ました。
最終的には唯一の乗客となり、朽木学校前バス停に到着です。
手前の朽木支所前バス停の方が歩く距離は短くて済むのだけど、確認しておきたい事もあり、今回はこちらまで。
バス停にはトイレがあり、ありがたいなと思ったのだけど、くつき温泉の辺りにもあると後に分かり、ここのトイレはスルーで良いかなという感じ。
コンビニや道の駅を確認し、その後は今回も長めの舗装路歩きになります。
進路に迷いながらも、『山と高原地図』の想定ルートを選ぶようにし、登山口に到着。
春に歩くのを想定して、山野草の葉っぱを気にしながらも、普段よりは速く歩くように心がけて進みます。
谷へ進むトラバース道の先で渡渉。
ルートを把握していないと、進行方向に迷いそうかなと思いつつ。
その後はジグザグ道となり、階段を主に登る感じ。
きれいに色付いた木もあるけど、逆光だし、台風の強風で葉っぱは吹き飛ばされているっぽく、何となくで撮影している僕には難易度が高いようです。
比良山系らしさを感じる道となり、気分良く歩き、蛇谷ヶ峰山頂に到着です。
先着者さんがおり、音楽を流しておられる。
日常から逃れるべく、自然の中へ分け入っているので、他の人にも影響を及ぼす形で日常を持ち込まれると、苦痛に感じてしまいます。
大音量じゃなかったので、『まあ、こういう事もある』という事にしておきます。
書き忘れそうになりましたが、山頂からの展望は想像以上に素晴らしく、同じ比良山系でも場所によっての見え方の違いが大きくて、それぞれに魅力がありますね。
山頂を後にし、まずはゆったりとした尾根を進みます。
スミレが咲いており、狂い咲きか、この時期に咲く種類なのかと思いつつ。
方向転換して、それなりに急な斜面を下ります。
谷の源頭部と出合うと再び方向転換し、この谷と並走して進みます。
こういう地形は好きなので、気分が良い。
滝谷の頭からは植林帯を主に通るようになり、ボボフダ峠や荒谷峠などを経て行きます。
それまでも所々でそうなのだけど、横谷峠の手前は倒木も加わって進路が分かりにくい。
少し先で林道に出合い、近い位置を歩く区間が続きます。
ふと展望が広がり、すぐそこの地蔵峠にはお地蔵さんがおられ、無事の山行をお祈り。
少し歩くと、地蔵山山頂に到着です。
ここからも展望はあり、リトル比良を眺めながらの昼食にします。
笹峠を過ぎると比良山系らしさを感じるようになり、これで木々の葉っぱがきちんと残っていれば、さぞかし素晴らしいだろうなと思わせます。
気分良く歩き、イワクタ峠に到着です。
地形としては峠ではなく、山頂ですね。
展望も素晴らしく、また歩きに来たいですね。
釣瓶岳への道には少なめながらも倒木があり、ここも風が強かったのでしょうね。
疲労し始めているのを感じながら登り、釣瓶岳山頂に到着です。
ナガオからの登頂とはまた一味違い、また少し親しみが増したかな。
落葉などで道が分かりにくい斜面を下り、その後は周囲の紅葉の具合を観察しながら進んで行き、細川越に到着。
武奈ヶ岳の北稜を登って行きます。
相変わらずの狭い道ながら、この辺りも周りの低木の葉っぱは失われがちなせいか、前回よりも明るい雰囲気です。
地味な道が続き、木々が少なくなった辺りで展望が広がるようになり、山頂に手が届きそうな所まで来ると、見渡す限りの絶景が広がっており、ここまで歩いて来て良かったなと思わせてくれますね。
余韻に浸るようにしてのんびりと歩き、武奈ヶ岳山頂に到着です。
結構な賑わいです。
でも、紅葉は期待していたほどではなく、コヤマノ岳も茶色っぽさが目立つ感じ。
単独で来られていた70代半ばの方とお話しをさせてもらい、すぐそこの分岐の辺りでお別れして、ザレた斜面を下って行きます。
コヤマノ分岐から先のブナ林は上から見ていた通り、葉が少ない状態で、何とも残念。
コヤマノクラウンは葉は残っているけど茶色っぽくなっているようで、逆光でもあり、写真の出来も悪くなってしまいました。
八雲ヶ原へ下り、いつものようにヤクモ池のイモリを観察。
これまでに通っていない道を進み、北比良峠に到着。
少しだけ展望を楽しんだ後、ダケ道で下山します。
ダケ道の紅葉は良好で、日射しがあればと思いながらも、楽しませてもらいました。
また整備が進められたとの印象で、前回よりも歩きやすいなと感じながら下ります。
カモシカ台を経て、先行している女性ペアに追いついて後ろを進んで行くと、最後には大人数の団体さんに追いつき、すぐに大山口に到着です。
時間を気にしながらの山行でしたが、明るさが十分にあるうちに下山できました。
後は普通に歩いて行くだけなのだけど、途中で電車の発車時刻を確認すると、急いだ方が良さそうとなり、今回も最後はバタバタとしてしまいます。
重い荷物で走るのにも慣れて来たけど、足への負担は軽くなく、やはり少し痛みます。
間に合いそうとの確信を得てからは歩きに転じ、最後はいつものように振り返りで比良の山並みを撮影。
比良駅に到着し、今回も無事にゴールです。
紅葉を楽しみにしていたのだけど、木々の葉は失われていて残念な状態となっている所が多かったという印象。
京都の山に比べると、倒木は少ないのだけど、台風による被害の一端をここでも目の辺りにした形になりますね。
自然の回復力で何とかなる範囲と思われるので、また従来の姿を取り戻してくれるはず。
初めて歩いた蛇谷ヶ峰からの展望は素晴らしかったし、笹峠の辺りからイワクタ峠へ向かう道程はとても印象的でした。
リトル比良を除けば、比良山系の主要なピークはほぼ踏んだはずで、残っているのはシャクシコバノ頭などでしょうか。
でも、歩いていないルートはたくさんあり、また少しずつ探索したいですね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ロングに歩ける人だと、こんなアプローチもできるんですね〜
私は殆ど畑BS起点ですけどね。蛇谷ヶ峰〜ボボフダ峠〜地蔵山〜イクワタ峠のルートは、好きな場所です。
イクワタ峠ですが、おっしゃるようにあそこはピークですよね。
京都では、その様なことも多いみたいです。京都府の標高ベスト10にも、ブナノ木峠、傘峠、天狗峠と三座「岳」や「山」ではなく、山名に「峠」って付いたところがありました。天狗峠は天狗岳と表記されていることもありますけどね。
比良も随分歩かれているようで、シャクシコバノ頭を残すのみとか。
シャクシコバノ頭へ上がられる場合、口の深谷尾根を通られる場合は気を付けてくださいませ。小川新道も、あまり踏まれていない感じがしました。中峠からだと直ぐですね。
次郎坊山ってご存知ですか?地理院地形図には無いですけど。
どんなピークなのか気になって上がってみましたが、よくわからない感じのピークでした。現在は判りませんが。
距離的には歩行可能だと思ったけど、ヤマプラで調べてみると12時間ほどとなり、釣瓶岳までは初めての道になるし、明るいうちに下山できるかどうかが心配でした。
結果的には紅葉が期待していたほどではなかった事もあって撮影枚数が程々で収まり、それが逆に幸いして早めに下山できたようです。
初めての区間にはなかなか良い感じの所があり、改めて比良山系の良さを認識しました。
特に笹峠からイワクタ峠の辺りまではとても印象深く、何が自分をそんなに惹きつけたのかを再確認しに行きたいですね。
峠の地形でないのに何々峠との名前が付いているのは、そこを辿る道が峠道のように利用されて来たからでしょうか?
そうだとすると、わざわざ高い標高まで向かっているのは、その道が歩きやすかったという事になるのかな?
その辺りも頭の隅に置いて歩くと、また気付く事もありそうな。
標高の高い主要なピークだと、シャクシコバノ頭ぐらいのような。
書いていただいたルートを歩く際には、気を付けるようにします。
次郎坊山は『山と高原地図』に載っていて、初めて近くを歩く時には気になったけど、結局は近寄らないままになっていますね。
謎のままにしとくのも良いかも?
ランキングのページの『近江百山』には阿弥陀山が載っており、ここも未踏ですね。
また機会があれば、そちらにも寄ってみます。
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