晩秋の谷川連峰 茂倉〜谷川〜万太郎 土樽駅から周回
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- GPS
- 12:48
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 2,292m
- 下り
- 2,287m
コースタイム
- 山行
- 5:37
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 6:28
- 山行
- 5:24
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 6:08
天候 | 11/3 晴れときどき曇り、夕方からガス 11/4 晴れ、昼前から稜線上はガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
【復路】土樽12:29→16:15池袋 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【土樽〜矢場ノ頭】車道を30分ほど歩いて茂倉新道の登山口。前半はブナ主体の樹林帯で、登り始めてしばらくは落ち葉で滑りやすい急登。傾斜が徐々に緩くなり尾根地形が明瞭になってくると、後半のヒノキが林立する尾根となる。大きな木が多く根っこを越えるためのアップダウンで通過に意外と時間がかかる。樹林を抜けてから一登りで、展望の良い矢場ノ頭に着く。 【矢場ノ頭〜茂倉岳】矢場ノ頭からは谷川連峰主脈の山々のほか、これから向かう茂倉岳への登山路も一望できる。傾斜はきついが、眺望の良く気持ちの良い草原の道。 【茂倉岳〜谷川岳肩ノ小屋】一ノ倉岳までは高低差が少ない草原路で、景色を眺めながら歩くとあっという間に着く感じ。しかしここから一転して険しい道になる。滑りやすい岩の多い急坂を大きく下ってから、谷川岳に向かって長い登り返し。登り返しも岩場が多く群馬側は切れ落ちてる。途中のノゾキでは、遥か下に一ノ倉沢の岩場が望めるが、少しでも身を乗り出すと足がすくむ。トマの耳までくると指呼の先に肩ノ小屋が見える。 【谷川岳肩ノ小屋〜万太郎山】この区間は基本的に眺めが良い笹原の縦走路。歩いていて本当に気持ちの良い道。ただアップダウンが結構あるので、それなりに時間がかかる。カジカ沢の頭への最後の登りと大障子ノ頭からの下り始めには岩場が連続するので通過に注意が必要。カジカの手前にクサリ場が一箇所だけあるが、他の岩場も斜度はあまり変わらない。 【万太郎山〜土樽(吾策新道)】茂倉新道から見える万太郎山直下はゴジラの背のようだが、歩いてみるとそれほどでもない。ここの下りの傾斜も急だが、本番はゴジラの背の最後の岩峰から井戸小屋沢ノ頭への下り。前半は岩場、後半は笹原を文字通り落ちるように急降下する。井戸小屋頭ノ沢から先も岩混じりの滑りやすい土の急斜面が続き、トラロープが随所に設置されてるのがありがたい。大ベタテノ頭まで下るとようやく一息つける。 穏やかな尾根をしばらく行くと、道は右に折れ、万太郎谷に向かって斜面をほぼ真っ直ぐ下る。下り始めは斜度がきつく、落ち葉の下が滑りやすい土なのでかなり気をつけないと転ぶ。しだいに傾斜が緩くなりブナ林からスギ林に変わると、登山口の林道までもう少し。 |
写真
感想
カミさんが娘との海外旅行のため不在で家にいてもしかたないし、土日は天気が良さそうだったので、宿泊最終日の谷川岳肩ノ小屋を予約して上越国境への山旅に出た。
紅葉は麓まで降りてきており、山頂付近は既に冬の始まりだったが、ほぼ予報通りの好天に恵まれすばらしい眺めを満喫できた。特に、茂倉岳からの360度の眺め、肩ノ小屋から万太郎山までの主脈の気持ち良い稜線歩きは私のお気に入りになった。
茂倉新道はヒノキ尾根の区間は少し難儀したものの、全般に比較的快適に登れた。一方で、吾策新道は急降下区間が多く、雪解けのせいもあると思うが滑りやすい土だらけであまり良い印象は残らなかった。吾策新道を下る際に、登山者と出合ったのは井戸尾根沢ノ頭付近の山ガール一人だけだった。あいさつを交わしている際にショートパンツのお尻が土で汚れているのが見えたので、確認しなかったけどきっとどこかでころんだようだった。自分も何度も滑ったが、しりもちを一度もつかずに済んだのは奇蹟だったかしれない。
肩ノ小屋の宿泊者は5組10名で、夏の喧騒とは程遠いノンビリとした山小屋泊を過ごすことができた。また、山での怖い経験や熊、ヘリコプターの話題など話し好きの管理人さんとの楽しい会話も小屋が空いてたからこそゆっくり聞けたのだと思う。寝室は暖房がなく冷えてたので寝袋ひとつでは寒いかもと思い、ダウンやメリノウールを着込んで寝たが、寝袋の保温力は意外と高く、快適に眠れた。とにかく、大変お世話になりました。
最後に反省。稜線の北斜面には雪が残っていたので軽アイゼンを持っていった方が楽に歩けたと思う。さらに雪解けで泥濘化がひどいのでスパッツは必須だった。
コメント
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こんにちは!
谷川連峰は一回しか歩いたことがありませんが、あの笹原の海を泳いでいくような稜線歩きは本当に気持ちがいいですね。上信越国境の山々は、馬蹄形を含めて歩きたいルートが幾つもあるものの、福島からのアクセスが悪いこともあってなかなか思うままに実施できません
そんなことはともかく、jasper00さんは今年の無雪期登山を快心の山旅で締めくくりできそうですね。誠におめでとうございます
powruipoteさん、コメントありがとうございます。
確かに今回は天候に恵まれ、季節がら登山者も比較的少なく、ノンビリと良い旅ができました。谷川連峰は2回目ですが、前回は天神尾根からの往復だけでガスのため何も見えなかったので、こんなにすばらしいところだったのだと改めて認識できました。先日の浅草岳もそうでしたので、会越〜上越(羽越もですね)の雪国の山々にすっかりはまりそうです。
福島県からは距離的に近いと思ってましたが、意外と行きにくいんですね。車だと磐越〜関越道か東北〜北関東〜関越道、あるいは只見経由(六十里越)ですか。どちらにしても迂回感が半端じゃないですね。
雪が降りだすと私は徐々にフェードアウトですが、powruipoteさんはこれからが本領発揮でしょうか。
jasper00さん、こんばんわ。
谷川岳は今回のルートで周遊できるのですね。ルート上にテント泊できるところもなさそうなので、小屋泊されたようですが、雪も残っているようですし、もうテント泊は寒くて厳しいかもしれませんね。
また、3週間前の高妻山は中止されたようですね。
私は避難小屋泊りで飯豊山に登りましたが天気もそれなりに良く、満喫できました。
今週土日の天気が良さそうなので、どこかテント担いで登れないか調べているのですが、雪が比較的少なそうな鳳凰山でも凍結している箇所が多そうなのと、登山バスや山小屋の営業が先週で終了しているので、やはり11月中旬での標高の高い山は私のレベルでは厳しそうです。
雲取山ならテント泊でもまだ行けそうですが。
今年はいろいろあって、残念ながらご一緒できずに終わりそうですが、来年は南アや超百山経由の空木岳等ご一緒できれば嬉しいです。
sbtさん、コメントありがとうございます。
肩ノ小屋の営業最終日でしたが、夜中はガスが立ち込めて霧雨状態だったので、外でテン泊しようとは思えないくらい寒かったですよ。
sbtさんのシュラフの仕様がわかりませんが、11月になるとテント泊はだんだん厳しくなりますよね。特に3000mに近い鳳凰山は寒そうです。
3週前の雨飾山は天気がイマイチだったのと、テントで寝るのが寒そうだったので中止し、翌週に夜出発の日帰りで浅草岳に行ってきました。sbtさんは予定通りに飯豊山へ行かれたようで、レコを拝見しましたよ。
今年は予定が合わず申し訳なかったですが、来年はよろしくお願いします。
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