『笹に翻弄され笹にうっとりした恵那山は南木曽岳から』🗻南木曽岳・南沢山・横川山・富士見台・恵那山【百名山×1・三百名山×1】(in・天白公園(南木曽駅) out:恵那神社(中津川駅)
- GPS
- 35:34
- 距離
- 63.5km
- 登り
- 5,265m
- 下り
- 4,990m
コースタイム
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 3:10
- 合計
- 10:19
- 山行
- 13:03
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 15:07
天候 | 11/3晴れ(高曇り) 11/4晴れのち霧雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
自転車
復路:恵那神社(自転車)中津川駅(電車)南木曽(自転車)天白公園(車)中津川温泉 クアリゾート湯舟沢(車)道の駅賤母(しずも)車中泊 ※)翌日経ヶ岳山行に続く… |
その他周辺情報 | あららぎ温泉 湯元館 http://www.araragi-onsen.com/ 中津川温泉 クアリゾート湯舟沢 https://nakatsugawaonsen.com/ うなぎ料理 山品 http://yamasina.com/ 中津川栗きんとん 川上屋 http://www.kawakamiya.co.jp/products/detail.php?product_id=4&gclid=Cj0KCQiAlIXfBRCpARIsAKvManx2fAjmUZ1AYQuA2TWbYB9F2vfiOAuaWxO-cFzQPSpsfaB-Z9HIGgIaAsUNEALw_wcB 【参考までに】 中津川夜行バス https://www.bushikaku.net/search/tokyo_gifu/_tajimi/this_month19/ ヘブンズ園原 http://www.mt-heavens.com/summer/trekking.php 中津川駅〜ウェストン公園バス http://www.kitaena.co.jp/info/%E5%B7%9D%E4%B8%8A%E3%83%BB%E6%9D%BE%E6%81%B5%E7%B7%9A.pdf 阿智村 セブンサミット http://www.yamakei-online.com/special/achi_seven.php |
写真
感想
【タイトル・テーマ】
『笹に翻弄され、笹にうっとりした恵那山は南木曽岳から』
――――――――――『最初に』―――――――――
「山行計画(3日)」のグループに長く寝かせてあった計画に南木曽岳と恵那山を繋いで歩く計画がありました
この計画の肝としては
◇百名山(恵那山)と三百名山(南木曽山)を温泉とバリエーションで繋いで歩く
◇南木曽岳でこれから向かう恵那山を、恵那山より歩いてきた道を振り返る
◇中アと南ア、御嶽・白山などの眺望で評判の南沢山〜御坂峠までの稜線散歩で恵那山にアプローチ
◇下山はクラシックルート(ウェストン)で中津川へ
【山行総括】
バリエーション区間の抜け方次第で所要時間が左右する為、1泊2日(予備日あり)の3日間の山行計画としました
――――――――――『1日目』―――――――――
11月3日(土)
〜想像以上に眺望の南木曽岳〜
自宅からこの山域は遠く、夜行バスで検討もしていたが3日休む事ができたので自転車が積載できる車をセレクト
初日は睡眠不足なので無理せず南木曽岳を味わい、恵那山のベースまで刻む予定とします
天白公園(南木曽駅)からのルートはとても静かで、頂上の避難小屋まで人には会いませんでいた
避難小屋がある付近は解放感のある小さな公園のよう、山頂標識をピストンし展望台でランチにします
この日は全線が停滞した影響なのか少し高曇りで高い山の眺望は厳しいコンディションでしたが案内板を見ていると、中ア・御嶽の眺望には特等席の場所だと思えます
個人的には、中アの南部は越百山より南が未踏なので、安平路・摺古木山辺りを見ていると、今回のルートに接続させる計画に火が入ります
ゆっくりした山頂を後に下山を開始すると、摩利支天展望台など眺望が望める場所が何ヵ所かあり、これから向かう恵那方面が開けてくるので気持ちが高揚してきます
恵那山上部は見えないのですが、そこにそれがある事はわかります
地形図のイメージを見えている現況に重ね合わせながら、どの谷からどの尾根に取り付いて…とプレ登山も楽しかったです
正直あまりにも恵那山が遠く、そこまでの山々の数の多さに
「果てして明日あのピークに私は立てているのだろうか」と思ってしまう…
それでも、いつも終わってみると結局歩いてしまうのだから不思議なものです
登山口の駐車場を越えて林道を少し歩くとやがて里山のような風景が広がり、振り返ると歩いてきた南木曽岳
私は歩いてきた山を見返すこの時間がとても好きで、歩いては振り返りを繰り返していると、いつの間にか「あららぎ温泉」到着
お風呂に入り、明日は核心部もあるので身体のコンディションを整え、食事もできるので余計な食料まで担がなく済むので効率的です
リフレッシュすると、近くの団体さんに「それおやつ???」と聞かれ
時間を見ると確かに三時過ぎだったので、笑いながら「ホントですね」と日替わり定食を完食
きっとこの後、テント張れたらすぐに就寝するなんて想像できないですもんね
風呂上りの散歩がてら、先ほど歩いた国道の脇の旧道は生活道のような感じで郵便局や商店まであったので、ちょっとした行動食や味のある飲み物を補給できました
林道を少し奥に入り、あまり欲張らず明日ヘッデンで早出したほうが色々な意味で具合が良さそうだったので一つ目の適地で素直に設営
この日は7時の天気予報を聞く事なく眠りにつきました
――――――――――『2日目』―――――――――
11月4日(日)
〜笹に翻弄され、うっとりして、滑り降りる〜
少し冷えたのか、寝坊するどころかややフライング気味で起床
この標高でこの気温だとすると稜線はクロスオーバードームでは厳しいかな…と
最近冬用のテントが気になり始める
林道区間をヘッデンで歩き、バリエーション区間になる頃に明るくなる計算で出発
林道分岐から沢へ取付き口がまだ暗いせいか、よくわからない
歩きたい谷は決まっていたので、歩きやすそうな箇所を探して分け入るがこの辺りの藪は、バラが混ざっていて大苦戦、また服が破れる…
もう少しボロボロの服装で来ればよかったと少し後悔する
バラ区間はそう長くはなく、抜けるとトレースがあったので驚いた
なるべく追ってみるとリボンもあり、暗かったので答え合わせが出来ているようで頼もしい
基本的には沢を詰めていく感じで歩いたが、あまり靴を濡らしたくないので巻くと今度は笹の抱擁を受けまくる
沢ばかり歩いていると、尾根に取り付くときにルートを復帰できなくなるのが嫌だったので、ひどい笹の時は沢へ逃げ、笹と戯れてを繰り返していると尾根の直下に出れました
ここからは笹の大斜面を稜線まで詰めるが、なるべくダメージを少なくしたかったので笹の影響を受けにくいルートファイしますが斜度がきつく、トラバーしたくても笹の生えている方向に逆らうトラバーは更にきつい…結局は強行突破となります
それでも明けない夜はないようにこの大斜面にも終わりは来ます(笑)
登山道に接続した時は、毎回ながらに「登山道は素敵♡」と背中に翼が生えます
南沢山付近の稜線に接続したのですが、カラマツと笹のコラボした奥行のある稜線はアルプスとはまた違ったスケールがあって、うっとりします
笹のツンデレに翻弄されながら、風が吹くと遠くで笹が波のように踊っていて、私の体にはカラマツの雨が降ってきて気持ちが良いです
稜線はいくつものピークを越えていきますが、高低差も少ないので気持ちの良い稜線歩き、先ほどまで数メートル進むのに5分、10分かかっていた事が嘘のようです
そんな稜線歩きも御坂峠まで、萬岳荘で水を補給し少し重くなりバリエーション区間で脚の消耗が気になり「今日中の下山か、もう一泊」か迷いましたが、まだ脚は売り切れてはないと判断して一段ギアを上げ本日中に下山する方向でチャレンジします
テント装備で水もとれているので、最悪どこでも朽ち果てられる事が気持ちに余裕が持てます
チャレンジは上手くいき恵那山の頂上付近の稜線には私の定刻に到着
歩いてきた道をあらためて振り返りると、この山の懐の深さを感じる事ができました
避難小屋を経由して証拠写真を撮りにピークを往復し、消化試合のようになってしまったが、再び避難小屋ではこれからの下山に備えて暖かいものを体内にいれ軽いストレッチで身体の具合を確かめ長いクラッシックルートに備える
序盤は斜度も少なく冷えた体に火を入れるのにはちょうど良いアイドリング区間でしたが、綺麗に刈られていた笹には沢山の水滴がついていて見た目に綺麗ですが
急斜面になってくると、氷の上を下っているかのように滑ります(^^;)
最後の最後まで笹にもてあそばれるこの山行、もう楽しむしかありません
止める動きではなく、前に前に滑っていく意識で自分の重心を地球に垂直(木が生える方向)ではなく、斜面に垂直する意識で歩くとリズムにも乗れ快適に歩く事ができました
長年やってきたスキーのノウハウに感謝です
最後の林道区間はヘッデン歩きになりましたが無事到着
中津川までの自転車区間では少し雨に降られますが、ご褒美飯のうなぎ屋さんに入る事ができる程度のダメージで済んで良かったです
電車の時間に余裕があったので、中津川の名物栗きんとんで食後のデザート
南木曽駅からライトアップされた桃介橋はこの山行の最後の花道のようでとても印象的でした
――――――――――『最後に』―――――――――
1年以上ぶりの百名山となった恵那山
4本のルートが一般的で、黒井沢ルート・広河原ルート、御坂峠から(登り使用)、ウェストンの歩いたクラッシックルート(下り使用)
なかでも御坂峠までも魅力的な稜線が続いていたので、どうにかしてここも経由できないかとヘブンズのスキー場からの周回など試行錯誤しましたが、どこかにバリエーション区間もいれてみたくなり今回のルートとしました
南木曽岳をプラスしたのは、3日間休めた幸運からでした
結果的には2日で歩けた事で予備日を経ヶ岳にあてる事ができ山梨百名山ファイナルに続き
「3日間で百名山・二百名山・三百名山を歩く」というサブテーマも満足させることができました
『山梨百名山100座目は百・二百・三百名山を繋いで』〜有終の美は南ア最北端をどこまでも〜🗻甲斐駒ヶ岳・鋸岳・横岳・白岩岳・入笠山【日本百名山×1・日本二百名山×1・日本三百名山×1山梨百名山1+1】(in・駒ヶ岳駐車場 out:富士見駅)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1608691.html
『予備日で歩いた経ヶ岳は南ア最北端の特等席』
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1641407.html
全体的に眺望にすぐれている場所だっただけに、少し残念なコンディションではありましたが、恵那山の大きな山体を十分感じる事ができたアプローチに満足しています
私にとっては高い山は今年は最後になると思いますが、次回百名山を歩く時も
「可能な限り丁寧に、記憶に残る歩き方」ができればと努力していきたいと思います
―――次回歩いてみたいと思ったルート―――
中ア最南部( 越百山から以南)
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